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成拳

■第二回は羅烈さんです 【03/7/19】 
こちらでは時期に合わせたり気まぐれだったりしながらも、不定期に自分の気になったアクター・アクトレスを紹介していきたいと思います。映画鑑賞の参考に・・・はならんかもしれませんな。

さてさて、第二回はこの方だ!
present
      羅烈(ロー・リエ)

 
めっちゃくちゃ出演作品が多いので、まだまだ彼の知らない一面を覗かせた映画ってあるんだろうなぁ・・・と思いつつも、それら全部制覇を待っていたら到底ここでの紹介は無理なので早速紹介しました。
既に私にとっては出てくると悪役でも(ほとんど悪役ですが)「ホッ」とさせてくれるお馴染みの功夫人。たっくさんの映画でたっくさんの名勝負、そして古くは王羽から狄龍からジャッキーからサモハン、初期の徐克作品で良い味を出しつつ周潤發・・・と何処にでも違和感無く顔を出し、印象ある演技を残しています。
しかし、
2002/11/02
心臓発作で他界されました。享年64歳。

時代の流れが変わり、功夫映画が消滅しても功夫俳優→性格俳優へと努力を重ねてひたすら芝居道をひた走った彼の人生と出演作品に改めて敬意を評したいと思います。

それではレビュー済みの作品紹介へ、どうぞ。

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太極八蚊('77)
盗賊団の1人にして最強のボス?
ラストマッチは彼vs譚道良、龍君兒ですが、なかなか驚愕のオチが待っています。

三少爺的劍
('77)
美味しいゲスト出演・・・のはずなのに直後に登場するこちらもゲスト出演・ 狄龍の活躍ですっかり忘れ去られてしまう。

大武士與小〔金票〕客('77)
ある道場の道場主で、他道場の黄正利や元彪などとも繋がりがあるみたいだが・・・ こちらもなかなかのオチが待っていますよ!

少林寺三十六房('77)
日本では一番メジャーですよね。悪い悪い将軍役です。

ドラゴン太極拳('78)
日本では二番目にメジャーかも?
インチキトンファー片手に暴れ回る金魔王を演じています。
vs蘇真平、vs龍世家とのファイトはなかなかですよ。

爛頭何('79)
ラストバトル以外はこれといった見せ場なしですね。

「ガッツ・フィスト・魔宮拳('79)
こちらは出番が決して多いわけではないですが、変相の達人でもあるということで演技力の幅が垣間見れますし、ラストバトルは誰もが唸るベストバウトの一つでしょう。

ミッドナイト・エンジェル暴力の掟('80)
不良娘を妹に持つ兄貴にして刑事役で、今までの功夫俳優、いわゆる肉体派っぷりから味のある俳優として立派な演技を見せている。ラストに彼がボソリと思う一言が非常に印象的。

激突!少林拳vs忍者('80)
こちらはゲスト出演。そこそこの笑いを取った後にブラックなオチを迎えます。

サイクロンZ('88)
成奎安ところのNo.2?いや成奎安がNo.2だっけ?
羅烈が登場してジャッキーが船上で戦った後はこの成奎安組織は全然出てこなくなるが設定段階ではもうちょっと成奎安組織の話もあったのではないだろうか。

奇蹟/ミラクル('89)
「サイクロンZ」での共演が縁となったか、はたまた彼の演技力の幅広さをジャッキーが評価したのか、新ボスジャッキーを妬む元ボスの腹心を演じています。

愛と欲望の街/上海セレナーデ('90)
サモハンにあっという間に殺されるしょぼい役。

ポリス・ストーリー3('93)
気づかなかった人も多いのでは?
三角地帯のボスやってた人ですね。

フライング・バトル('93)
功夫映画の歴史の中で数々の屈強な悪役をこなしてきた彼が、
ここで史上最弱の敵を演じて逆にド肝を抜きます!

■特にこの1本!
src="lbat10.jpg" 獣たちの熱い夜 ある帰還兵の記録('78)

もの凄い数の出演作品を持つ彼の中でも恐らくこの作品は
渋くて格好良い役No.1!
だと思われます(ホントにたくさん出てるので断言できませんが)。「ドラゴン太極拳」や「少林寺三十六房」といった功夫作品を観たうえで本作の彼を見ると演技力の幅広さに本当驚かされますし、常に努力していたんだろうなぁ・・・といった尊敬の念も生まれるのです。

 

03/7/5 凌雲

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