さてさて、第十五回はこの方だ! 梁家仁(リャン・カーリャン) 一言で言って、 "この人の功夫が大好きです" 映画界に入ってから功夫も学んでマスターしたという非常に高い運動神経を持ち、その安定感ある功夫は立派に "一流功夫のブランド感" さえ漂わせます。 役者としても悪役、善役、おどけ役と何でもござれ。さらに違和感無し。 名勝負もたくさんありますね。 --------------------------------------------------------- 「鐵拳」 悪玉劉家榮(リュー・チャーヨン)の手下を演じています。 終盤にはその劉家榮を裏切り、王盈と共に宝を強奪せんとしますが、 逆に劉家榮に殺されてしまいます。 「燃えよデブゴン」 サモハンが対決する三人のボディガードの1人。 「燃えよデブゴン・友情拳」 贊先生を演じました(原題は「贊先生與找錢華」)。 カサノバくんに細かく詠春拳を教えてる姿が印象的でしたね。 殺されるシーンは壮絶すぎます。 「燃えよデブゴン6」 悪の親玉役で老人役のサモハン、劉家榮を倒しますが、二役で若い方のサモハン、劉家榮に意外とあっさり倒されます。 「飛竜カンフー」 功夫家族のお父さん。 「Mr.ノーボディ」 型破りな拳法の師匠を演じています。 「モンキー・フィスト・猿拳」 珍しく強くない代わりに彼のコメディチックな演技が十分に発揮された作品です。元彪(ユン・ピョウ)とのコンビネーションもバツグンでした。 「斗え!!デブゴン」 彼的功夫代表作の1つと言って良いでしょう。 話はメチャクチャですが、功夫は素晴らしいの一言! ラストのvs張翼(チャン・イー)対決は功夫映画史上に僕が残します。 「ツーフィンガー鷹」 こちらも元彪とのコンビで兄貴分で殺される、と「モンキー・フィスト・猿拳」と設定がかぶっています。こっちの彼は強いのですが。 だからこそ、トレードマークのヒゲを剃ったんでしょうかね。 1人二人羽織お化け袁信義(ユアン・シュン・イー)との対決が面白いですよ。 「激突!キング・オブ・カンフー」 これも良い作品です。 主演ですが前半は袁日初(サイモン・ユアンJr.)が霍元甲を演じますので、出番は後半からです。倉田兄貴との対決がこりゃまた格好良い! 「ミラクル・ファイター 奇門遁甲」 変てこ妖術爺さんを演じてます。 それでもちょろちょろと垣間見せる功夫がまた見事なんですよ。 何だかもったいない作品だなぁ・・・ 「ポストマン・ファイツ・バック」 こっちは芝居的代表作でしょうか。 今までよりましてハードボイルドの渋くて格好良い頼れる兄ちゃんです。 ただ暗いストーリー展開が私にはちょっとなぁ・・・ 「バカ拳」 ここまで紹介してきて初めて彼が功夫をしない作品の登場です。 功夫出来ないくせに師匠爺ちゃんなんですけどね。 「上海13」 中盤に登場し、功夫スキルの高さを見せつけて殺されて出番終わり。 でも功夫が格好良いのよ。 「キラー・エンジェル〜戦慄の天使たち〜」 売春組織のボスを演じています。 ラストには李賽鳳(ムーン・リー)と功夫対決! 「ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ 烈火風雲」 李連杰(ジェット・リー)の弟子になっちゃってるのが何かイヤだな。 彼ならピンで堂々と李連杰と渡り合えるのに・・・ ただこの作品で劉家輝(リュー・チャーフィ)と対決するのですが、その立場が昔と変わってるのが興味深いです。 「洪拳興詠春」では劉家輝が善役、彼が悪役でした。 「ゴッド・ギャンブラー東京極道賭博」 アフロヘアー梁家仁 まるで年齢がまた戻った、若返ったかのように張家輝(ニック・チョン)とやり合うどこぞの小さい組織のボスというか番長というか・・・ 老いてますます健在なのが微笑ましいす。