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里見八犬伝
Legend of Eight Samurai



「Legends of Kung-fu」というDVD5枚組を買って、なぜかその中に入っていた邦画。
Princess Yokoshimaru's
と書いてあった時点で気づけばよかった。買ってしまう前に・・・
しかしまさか「里見八犬伝」とは思わんよな〜ふつ〜 なつかしか〜、これは当時クラスの間でも結構流行った映画。
今はこんなパターンの映画って流石に無いよなぁ〜特に日本じゃ・・・
しかしこのバージョンはアメリカからの逆輸入なので、セリフが全部英語。 ナレーション・松坂慶子の意味無し。

そう言えば「千と千尋の神隠し」でも湯婆役で「だ〜ま〜れ〜!!」
面倒くさいので説明省きますが、とにかくこの夏木マリ率いる妖怪軍団を倒すのが目的です。
題名の通り、

この玉を持つ八人の勇者が自分の使命に目覚め、集っていくのです。



とりあえず7犬が集合。
あと1犬なのですが・・・・

前半の若き真田はまるでアホの子。はしゃぎすぎ
真田広之が姫様(薬師丸ひろ子)と一番お近づきだったのですが、玉を持っていないため一時追放。

ラブシーンが長すぎ。子供の時は気まずかった・・・・
しかしついに真田も玉を見つけ、どさくさまぎれに姫様を手込めに。当時、
「二人は本当に出来てるんじゃないか?」と噂にもなりましたね。

とっても嬉しそうな妖怪軍団。
エッチした朝の気持ち良い時に、妖怪達が姫様をさらってしまいます。

かくして、真田をプラスしてついに集結した「八犬」は最後の闘いに赴くことに!

このシーン、印象に残ってるな〜

しかし、妖怪もさるもの。八犬達は次々と命を落としていきます。
画像は入り口を確保するため、落ちてきた石を支えたまま絶命した二犬の図。 ただなんで、この二人は石になったの?

志穂美悦子アクションの見せ場は冒頭から結構あります。

壮絶な最後を遂げる、ソニー千葉。
本作では「良い役」として活躍するソニー千葉。 愛弟子の悦ちゃんとも力を合わせて微笑ましたかったのですが・・・(下記の「殺人拳」参照)

遂にお姫様の矢によって夏木マリが絶命!

しかしここまでのアクション、特に真田さんなんか観るべき所もなかったな〜 志穂美さんは「屋根からジャンプして、そのまま殺陣を続ける」とかなかなか良かったのに・・・
全体的にアクション部分のクオリティは、今観るとかなり低く感じます。

HAPPY END

この直前の死んだ七犬の墓が喋るのが、かなり蛇足。
まぁファンタジーだからしゃーないか。

ああ・・・この作品をレビューするとは思ってもみなかった。
流石に今の若い人に「おすすめ」とはできないが、昔はこういう娯楽作品が日本にもあったというのは、何となく伝えていきたい。

■CAST&STAFF
監督 深作欣二
出演 薬師丸ひろ子
真田広之
岡田奈々
高柳良一
京本政樹
志穂美悦子
大場健二
苅谷俊介
福原拓也
萩原流行
賀田裕子
浜田晃
鈴木瑞穂
曽根晴美
唐沢民賢
北城真記子
成瀬正
汐路章
遠藤太津朗
ヨネヤマ・ママコ
殿山泰司
成田三樹夫
寺田農
目黒祐樹
夏木マリ
松坂慶子
千葉真一
アクション・セッティング JAC・コマンド
脚本 鎌田敏夫
深作欣二
原作  鎌田敏夫
音楽 NOBODY
佐久間正英
難波弘之
制作 佐藤雅夫
豊島泉
菅原比呂志
製作 角川春樹
制作年度 1983
 




激突!殺人拳
The Street Fighter




ソニー千葉扮する超極悪空手家【テリー・ツルギ】の殺人拳シリーズ第一弾。ちなみにこれは日本語が収録されてました。
とにかくメチャクチャ残酷というか、ここまでやれば残虐空手映画という一つのジャンルとさえ思った。エグすぎる。
テリー・ツルギのキャラクターが凄すぎ。ほんまに誰がこんなキャラ立てたんや。これほど主人公に共感しないどころか、 嫌悪感を覚える映画なんか知らん。

冒頭、死刑囚の前に現れたテリー・ツルギ。
「徳の高いお坊さんだからどうのこうの・・・・・・・」
と警察達は紹介したが、いきなり牢屋での格闘。上の画像ね。
その後、死刑囚が乗るパトカーを襲い警官をブチ殺し、死刑囚を密輸船に乗せお仕事完了。さっそくテリー・ツルギは報酬を貰いに。

ところが、死刑囚の二人の弟、妹は前金の300万を払うだけで精一杯だった!

「売り飛ばしてやる!!」
ブチギレしたテリー・ツルギは妹(志穂美悦子)の唇をいきなり奪いこの一言。叙情酌量のかけらもなく、まさにコイツは人間じゃない!

「俺は約束を守らねーのは、でーきれーなんだっ!!」
見てこの顔!悪魔!鬼!
約束もクソも、 罪の無い一般人を次々ブチ殺すあんたにそんな事言われたかねー!! 二人をボコボコに。
「それでてめー、空手のつもりかっ!おりゃああああああ!!!!!」
「よくも兄さんを・・・・」
「とおりゃー!!」
デビュー当時の志穂美さんのパンチラ戦法が、当然テリー・ツルギに勝てるわけもなく、(でもここが個人的に一番の見所) 弟は窓から突き落とされて死亡。
宣言通り、志穂美さんは中国マフィアに売り飛ばされて、売春婦にされてしまいます! (いくらなんでも酷すぎる)


千葉はブルース・リーをちゃんと観たのか!?

対峙している空手家の人は「中華丈夫」に出てましたね。
その後も、ヤクザの事務所や空手道場や道ばたとかで、大暴れのやりたい放題! 数々の罪無き人、罪有る人をブチ殺していきます。

出番は終わったと思ったのに・・・スー・シオミ
脱走した死刑囚(兄)の手によって助け出された志穂美さん(でも散々遊ばれた後です・・・無念)。当然、二人の敵はテリー・ツルギ!
テリー・ツルギをぶち殺せ!!
もうここで話が終わっていいからブチ殺せ!!
しかし、巧みにテリー・ツルギに逃げられてしまいます。

テリー・ツルギ危機一髪! 構うことねー!!
さっさと撃ち殺せねーちゃん!! こいつに主役の資格は微塵もない!!
しかしここでもテリー・ツルギは死にません。この野郎・・・・

敵が牛耳る船舶へ乗り込むテリー・ツルギ。
某管理人さんのお言葉
「燃えよドラゴンの牢屋シーンを意識しているが、演出のアプローチは全く違う。」

まさにおっしゃる通り。 ここまでも、画像こそ載せていませんが、
・歯をボロボロに叩き折る
・目をえぐる
・金タマを引きちぎる 等々、
目を覆ったシーンが続出で、この船舶戦闘シーンは引き続き残虐オンパレード。 お食事中に鑑賞するのは絶対に避けて下さい。
そして豪雨が打ちつける甲板で、
死刑囚(兄)vsテリー・ツルギの最後の闘い! 頑張れ死刑囚!
・・・しかし全く持って残念ながら、テリー・ツルギの方が一枚上手か

・・・・とそこに! 助けに現れたスー・シオミ!
やっぱ可愛かったよな〜・・・・・・
などと呑気な暇もなく、何とかテリー・ツルギを羽交い締めにした志穂美さん! 「あたしと共に〜!!!!」 死刑囚は志穂美さんの身体ごとテリー・ツルギを遂に貫きます!

死ね!死ね!死んでまえっ!!
志穂美さんは当然絶命。 トドメを刺そうと、近づいた死刑囚・・・・・・しかし! 息も絶え絶えに見えたテリー・ツルギが死刑囚の喉を引っこ抜き(うげーっ)! 死刑囚も死亡。 豪雨の中、
「ぐひひひいひひいぃ・・・・」 とテリー・ツルギは笑いながら立ち上がり

「殺人拳2でお会いしましょう」
(つまり生きてる)

・・・・・・いや〜、俺はもういいです。
2は志穂美さんも出てないし、本当にもういいです・・・・・・
とにかく、自分のレビューの中では全く異様な作品となりました。
今更ながら私はスプラッター映画は大っ嫌いです。クエンティン・タランティーノはなんでこんなもん好きなの? (この作品はアメリカで人気を博しました。やっぱアメリカってインパクト強いの好きね。)

■CAST&STAFF
監督 小沢茂弘
出演 千葉真一
山田吾一
中島ゆたか
トニー・セテラ
遠藤太津朗
汐路章
石橋雅史
志穂美悦子
千葉治郎
鈴木正文
大前均
天津敏
渡辺文雄
川谷拓三
山本麟一
風間千代子
脚本 高田宏治
鳥居元宏
音楽 津島利章
企画  松平乗道
制作年度 1974
 

忍者武芸帖 百地三太夫
Shogun's Ninja



真田広之忍者シリーズの一作(別にシリーズじゃないけど)。
子供の頃、これ観たことがあってタイトルとか知らなかったけどこれやったんや。

もうアクションやる気無いのかな・・・
今なんかハリウッドをメインに香港アクションは大きなブームになり気味なんだけど、こういうタイミングで真田アクションは復活しないもんかね?
例えば、この前の水野美紀とウッチャンが演じてた「恋人はスナイパー」なんか 真田復活の舞台にピッタリだと思うんだけど・・・(悦ちゃんはあきらめてますが・・・)

ゲスト出演というか、元嫁はん。
アメリカのソニー千葉マニアなんかはこの方が元嫁はんだと知っているのだろうか? 冒頭登場、すぐ自害しはります。

出た!極悪テリー・・・いや千葉ちゃん。
しかし、今回も悪役! まぁテリー・ツルギ以上の悪役なんて、他を探してもそうそういないわけで・・・ 本作の悪役振りなんかかるいかるい・・・

JACアクションの基本ですな。
わざとらしいチャイナ服と構えが「魔拳!カンフーチェン」を彷彿とさせます。 ああ・・・それにしても「魔拳!カンフーチェン」のDVDとか出たら買ってしまいそう・・・・

結局、未だ霊界には行かず、現役です。
丹波師匠! 彼の元で真田はジャッキーっぽい修行を展開します。修行の最後は真田自ら「丹波殺し」という「北斗の拳」の「サウザーとお師さん」みたいなことに。

このシーンだけ完全にコミッククンフーです。 いつの間にか、
「千葉チャン特集」のつもりが、俺の趣味で「悦ちゃん特集」に。
ああ、そうさ。 ここまで来たら認めるしかない、悦ちゃん大好き!(でもマニアほどじゃないです)
上記の悦ちゃんスマイルのように、本作の志穂美さんはとっても可憐です。

「てあっ!!」っと金タマ蹴りっ!

まるで「鉄拳」のリン・シャオユウやな。
こっちがシャオユウ→
こんだけ可愛らしい役柄の志穂美さんは珍しいな・・・
「あら!いやだ!?」
お尻が破けて「お恥ずかし」の図。
志穂美マニアにとったら「超ナミダモノの1シーン」だと思われます!

クライマックスのダブルヌンチャク炸裂!!
やっぱ死亡・・・
本作のもう一人のヒロイン(名前がわからん)の方より、ずっと美人なんだけど 結局、真田とは結ばれずこういう運命に。しかもわざわざ中国から来たのに・・・
しっかしな〜 長渕に取られて引退したのが改めて痛いな〜
ほんでもって、
長渕が極真に「特別待遇で鍛えてもらった」のがムカツクな〜
長渕だろうがチャゲアスだろうが、新入りは殴られてなんぼの極真だろうが。 友人なんか早速、前歯無くしてたぞ。
「世の中金や」
ってのを長渕が表してるのがまた腹立つな〜
貧乏臭い歌ばっか書いてるくせに・・・ ・・・

えっと、
ソニー・トリオ。
後ろのお付きの二人にセリフ与えてやって〜

もうちょっと長かったらよかったのに・・・・
JACの新旧スター、ガチンコバトル!
一瞬でケリが着いてしまうのでちょっと消化不良やな。

Princess Yokoshimaru's!?
・・・・って、あれ?
なんかこのページの上の方で観たようなエンディング・・・・
あと、渡辺典子がヒロインで出てるのも同じ様な終わり方だったので
「真田忍者シリーズ」 と呼ばせて貰いました。
こうなるとそれもレビューしたいな・・・
適当に書いてるだけで全然レビューになってないが(特に最近は)。
ちなみにこのDVDはPCだと正常に閲覧できませんでした。

■CAST&STAFF
監督 鈴木則文
出演 真田広之
千葉真一
蟻川有紀
夏木勲
佐藤允
志穂美悦子
丹波哲郎
火野正平
小池朝雄
渡辺文雄
アクション監督 千葉真一
脚本 石川孝人
神波史男
大津一郎
企画 日下部五朗
本田達男
制作年度 1980
 

伊賀忍法帖
Ninja Wars



普通に「伊賀忍法帖」のレビューでもしようかなと思って数年振りにTV放映見たけれども、「なんつーか、レビューする気にもならんつーか、うちのサイトと関係ない映画」 みたいな印象だったので、全然そっちの方はやる気無し。 ガキの時から印象的だったのは、
・惚れ薬飲まされたデブ女がほだされて悪僧侶に抱きついて、悪僧侶が嫌がるかと思ったら、そのまま嬉しそうにデブ女持っていった「タイプなんかいっ!!」
・後は首が飛んでブシュー!首が飛んでブシュー!
 ガジローが汚い胃液ブシュー!ガジローが汚い胃液ブシュー!  
 お前は寺掃除してろって。
・なんつーか気持ち悪い濃すぎる悪役しか印象に残らない

で、そんなもんで「どうでもいいや」とっとと終わりたい気分。
なので、まぁJACとかも含めて日本人が「功夫映画みたいなことをやった」 形跡なんかを記憶の限りでダラダラと書いてみたい所存でございます。

■始まりはソニー?
ってかソニーだかサニーだか千葉ちゃんなんだが。
千葉ちゃんと言ってもチェリーベイブの社長の事ではなく真一さんね。やっぱ「空手モノ」やりだしたのは彼になるのかしら。古くは高倉健さんまで空手映画に駆り出されたとかどっかの本にも載ってたなぁ〜
ただし、わしゃ生まれてないので詳しくはカットに等しい雰囲気。知ってるのは「殺人拳シリーズ」「女必殺拳シリーズ」とかだけかな。
印象的なのは千葉ちゃんの「激殺!邪道拳」で、 PLANET KUNG-FU TRASHの管理人さんが 「なんじゃこりゃー!」 ってな感想をお持ちだったように、確かにごもっとも全くなのですが、
・麻薬中毒患者だったけど空手の達人で兄弟子サモハンの密輸組織を    ぶっつぶすも中毒患者なので勝手に死んでいく千葉真一の涙で劇終

「何でも終わらせようと思えば、終われるもんだな」

と訳のわからない理論を子供ながらに教えられたよな映画だったりする。
「サモハン」ってのはデブゴンではなく、劇中での役名。当然、サモハンだったから印象に残った訳だけれども。以外に千葉ちゃんvsボロヤンのベストバウトだったような気がしないでもない。他に対戦したのか調べる気もないけど。

■魔拳!カンフーチェン

ジャッキーのコミックカンフーブームに乗っ取ってもあったり、JACそのものに勢いもあったのだろうが、高木淳也という新人を起用して作られたのが 「魔拳!カンフーチェン」である。
これはTVシリーズで毎週土曜日19:00という超ゴールデンタイムに放映が始まってたりなんかする。ストーリーは・・・・・・忘れた。
覚えてんのは、お師匠様が柳生博で第一回の放送で自ら心臓から何やら 「宝玉」みたいなもんを取り出して死亡。弟子の「カンフーチェン」が悪い武術組織を闘う感じ。それにしても役名カンフーはそのまますぎる。
アクション的には日本にしてみれば十分頑張っていた・・・だろうけども (高木さん本人のコラムにも苦労話が書いてあったし) 既に「酔拳」「蛇拳」などのアクションを見た後では物足りなく、ジャッキーが流行っていた当時に関わらずアクションは実に 「ブルース・リー的であり」 もっと直で言えば、「仮面ライダー変身前の戦いがちょっとだけ豪華になった」ぐらいのもんにしか映えてなかった。これは当時の私にも辛く全話見ていない。
後に「魔拳!カンフーチェン」は現代モノの「〜刑事まるかじり」(タイトルはっきり覚えてない。これも高木さん主演に番組を変える。
と同時期に日本では「カンニング・モンキー・天中拳」が公開され同時上映が JACが放ったコメディアクション「伊賀野カバ丸」。大ヒットを記録(ジャッキーのおかげじゃん)。
とは言っても、個人的にこっちの「伊賀野カバ丸」は今でも大好きで、JAC作品の中で一番のお奨めと言っていい。主演のカバ丸役はこれもJAC新人だった黒崎輝さん。
この後、続けて 「コータローまかりとおる」にも出演して、その後時代劇なんかで顔を見掛けていたが引退。現在は沖縄でダイビングのインストラクターをやってらっしゃる(とTVでやってた)。
個人的にはやはりカバ丸役が大好きだったので、それからの日本映画の陰りとアクション映画の作られない時代に生きられなかったのが凄く惜しまれる。時代によってはそのまま「ハリウッド!」なんてこともあったかもしんない。
劇中でカバ丸のライバルを演じてたのは高木淳也さんで、中盤では「カンフーチェン」(わざわざ衣装着替えて)になったりするサービスもある。
後発の「コータローまかりとおる」も出来は決して悪くないが「カバ丸」にはちょっと及ばずって感じか。
ただし、クライマックスには 「黒崎輝vs真田広之」 「黒崎輝vs志穂美悦子」 という対戦カードが用意されており、特に「黒崎輝vs志穂美悦子」は年代的に考えて、シオミ様がJACで見せた最後のアクションシーンだったりと何気に貴重。(2年後に作られるシオミ様「二代目はクリスチャン」は除いて)

■なんもない

そっからしばらく何かあったやろか。
日本ではうーん・・・ 「香港ドラゴンカンフー少林寺」なんて香港製作TVシリーズを 放映していたが、当時実家では放映ローカルが映らなかったので一度も見ていない。
JAC衰退が大きな原因であることは間違いない。千葉ちゃん渾身の一作、 「将軍家光の乱心 激突」が最後かな。
これはお金もスタントも素晴らしくなかなかお奨めの一本です。「阿羅漢」に出てた胡堅強(フー・チェン・チァン)も大活躍します。また見たらレビューしよう。
他には合作の「孔雀王」があったりしたな。ちょっと年代バラバラで申し訳ないが。ワイヤーで吹っ飛ばされた緒方拳に何となく大笑いした映画だ。香港では元彪主演で編集し直されて出ているらしいが、当たり前だ。三上博史は大して活躍していない。これで主演と言われても香港では納得されないだろう。
キョンシーブームが起きたけどここではテンテンちゃんの話は飛ばして、実は劉家輝が日本に呼ばれてキョンシーものを一本作っており(TV番組で)、 それが「少林寺VS霊幻道士」である。だけれども劉家輝なんて超武芸者を呼んでおいて、アクション部分の出来は正直悪く、番組自体見るに耐えないシロモノだったりした。

■長きを経て

本当に不遇だなぁ。ずっとなんも作られてなかった気がする。
最近になってやっと甄子丹をアクション指導に迎えた「修羅雪姫」や日本女優の香港進出、「恋人はスナイパー」なんかが出てくる。

つかなんとか言ってる間に自分が何を何のため書いているかよくわからなくなってきたので、この文章から逃げ出したい気持ちだったりする。

■ごめんちゃい

でもそれはここまで読んでくれた人がいれば申し訳ないので、お詫びにもならんですが、ついでにこれも千葉ちゃん最近作の簡単レビューなんかを書いてみたりする。

「風雲 雄覇天下」(「風雲ストームライダーズ」)

「簡単にレビューするんかい!」
と思ったあなた!簡単にレビューする理由は一つ!
「つまんなかった」
からです。期待もソコソコだったわけですが個人的には実につまらなかったです。 ポイントは千葉ちゃん!それだけ。
この辺のキャラ濃さっぷりは追従を許さないモノがありますよなぁ。今回は大悪役を演じており、その圧倒的な存在感はホントに流石です。テリー剣(「激突!殺人拳」)なんて昔のえぐいキャラが思い浮かばれます。
「何言ってんだ注目すべきはアクションやCGだろ」
ってな感じが一般的なんでしょうけど、それがつまんないから困ったもので。 スー・チーだって別にスー・チーでもサッチーでもみたいな役柄だったし。アーロンはあんまり好みじゃないし・・・いやいや役者さん責めるつもりはないんですけど(言うてるやん)、
肉体アクションにCGが加わるのはまだ構わないんですが、
CGに肉体アクションが付加されたのなら途端に興味が無くなりますね。
ホントに好みだけなんで、あれこれ議論にもならんですが。

今回は一層、下らぬ文章スマヌ。

■で、この伊賀忍法帖

ジャッキー自らカメオ出演したって自伝に書いてあるんだけど、いったいどこに出ているのだろう?


■CAST&STAFF
監督 斎藤光正
出演 真田広之
千葉真一
渡辺典子
中尾彬
ストロング小林
佐藤蛾次郎
松橋登
成田三樹夫
美保純
成龍(ジャッキー・チェン)?
脚本 小川英
原作 山田風太郎
音楽 横田年昭
製作 佐藤雅夫
豊島泉
製作総指揮 角川春樹
制作年度 1980


直撃地獄拳 大逆転


なぜTV放映された?
遥か彼方、自分の幼い幼い頃に見た映像がかすかに甦る気持ちが心地良かった・・・かなぁ。
石井輝男監督のカラテスパイアクションコメディ作品である。
どこかに"カラテ映画のフリをしたコメディ"と記述があったが全くその通りで、こうなってくると何を持って直撃地獄拳なのか大逆転なのかようわからんのだが、この荒唐無稽さもここまでくると面白い、やけのやんぱち日焼けのなすび、色はきれいで食いつきたいが、わたしゃ入れ歯で歯が立たないよってんだ!


流れ・・・

池部良の下に、三人の男が集合。
甲賀忍者の千葉ちゃん、
一匹狼の殺し屋・佐藤允、
金庫破りの達人・郷^治である。

彼らの狙いは保険屋の社長・丹波哲郎から依頼された奪われた"ファラオの宝石"の奪還であった。

さっそく行動開始するお三方。
千葉ちゃん、ビルの屋上から敵と共に宣伝用の大風船(近頃はこれ、見ないですねぇ)に飛び乗って大空で大アクションを敢行!・・・するも結局宝石を奪い返すことは出来ず。
被害者は盗人と取引してしまい、被害者側としては金こそ失ったものの、一応解決。
「やーめた!!」
と任務失敗で報酬も貰えない千葉ちゃんは一抜け。

一抜けはフェイク。
実は
「絶対奪っちゃる!」
と燃えていた千葉ちゃんはその被害者の外人ねーちゃんのいるホテルに外からスパイダーマンのように潜入。途中で出てくるおっぱいおっぱいなシーンが見ものだ?
燃えていたのは他のお二方も同じで、見事ここから宝石を奪ってくるのだが(もう本末転倒も何も被害者本人から盗んでどうする的物語になっちゃってますが)、この宝石はイミテーションだった!

本物は厳重なセキュリティの敷かれた・・・というかアホアホなセキュリティの敷かれたビルの中。盗まれないよう用心棒の安岡力也らも待機中。はてさて。

かくもやっぱり起こった大乱闘!!
得意のカラテで敵を蹴散らしていく千葉ちゃんであったが物語は意外なところに結末を見るのであった!

終劇




ある意味超難しい映画かもしれない。
すっげー面白れー!
んだが、これ子供には無理っしょ。
こんだけシンプルな話ながらこの作品の本当の面白さを理解するのは話のわかる大人になってからである。

ジミーさん映画はここから来てるのか?
ってぐらいにその後に続いた香港娯楽映画の源がここにもあるのは間違いない。
ただし、キャラクターの立たせ方が見事で簡単な演出ながらすぐに主役お三方の感触は掴めるし、丹波さんは渋いし、中島さんの色っぽい喋り方(品のある)とチャイナドレスが最高だし、出番は少ないながらも志穂美さんがクライマックスにはピンクチャイナでカラテアクション!山城新伍が一人二役で下らないギャグを続けて映画の主役を数分間持っていけば、安岡力也の目ん玉飛び出たーっ!
ラストは「網走番外地」ってそりゃ石井輝男そのままやないかいっ!
と、全てが盛りだくさんでその間を超下らないギャグが横行する胸焼け全開な映画なのだ。胃薬必要。

今の半分は腐れ果てたものや、マスターベーションに終始する邦画が多い中で(もちろん良い映画もありますが)、そしてそんな映画が邦画だと思っている奴にこれ見せたらたまげるような映画である。
そして気に入らなかった人は後味の悪い中華料理のフルコースでも食べたような気分になるだろうが、気に入った人はその満腹感で腹をさすることだろう。

■CAST&STAFF
監督 石井輝男
出演 千葉真一
郷^治
佐藤允
中島ゆたか
志穂美悦子
名和宏
松井康子
室田日出男
舞砂里
山城新伍
畑中猛重
日尾孝司
安岡力也
白石襄
久地明
松井紀美江
東島祐子
葉山良二
丹波哲郎
池部良
嵐寛寿郎
脚本 石井輝男
橋本新一
音楽 鏑木創
制作年度 1974


ザ・カラテ


レンタル屋でたまたま見つけた一本。
ぐははは!これがなかなか面白い。
演技論の前に日本語喋ること自体が得意でない山下タダシさん主演なので、喋るセリフ喋るセリフの面白いこと。
"オバアチャン!"
が名セリフになるのも最もだ!

流れ

山下タダシの父は世界に空手を広めるためにin アメリカ。
その父はどうなったか知らんが、オハイオ州に婆ちゃんと住んでる息子の山下タダシさん。

婆ちゃんの畑が借金のかたに取られてしまったので、Let'go!JAPANでそこでの世界武道大会に出場して優勝して賞金貰って、祖母孝行するよ!
「アア、タダシ!」
「オバアチャン!」

山下タダシ in JAPAN
しかも京都。
見下ろす景色は将軍塚辺りから撮影したものか。
製作は東映京都で太秦撮影所があるからだというのはごもっとも。
山城新伍が給仕やってるラーメン屋でチンピラどもを得意の空手で一掃するタダシさん。
同じ日本人なのに山城新伍がヤケクソな英語を駆使してタダシさんと話してるのが最高!ひぃーっ!ひぃーっ!
山城新伍は奇声を上げるばかり、ひぃーっ!

翌日、早速京都に実際にある(あった?)空手道場・日本正武館へ。
「オレヲタイカイニ、ダサセテクレッ!」
と実際の館長である鈴木正文氏に頼むが、
「もう日本代表は決まっているので駄目」
ということであった。
この後、鈴木正文氏は全編に渡って登場するが空手は勿論本物、しかし演技は勿論素人。

大会に出る面子はこんな感じだ。
香港から来た吹き矢の達人・ウイリー張、
ベルギーの空手家・シャルル、
メキシコのジョー・ゴンザレス 、
アメリカの空手・ナイフ使いのゲイリー・サムソン、
日本は慶間多豪の沖縄空手、
ちなみにこのシーンは恐らく伏見稲荷かと思われる。
そしてシンガポールのニコム・プランチャ、マレー拳法
こちらの疑問はよそに物語は続く。

何としても大会に出たい山下さん。
取った手段が実に強引。
日本代表である慶間多豪にケンカを売ってぶっ飛ばし、自分が日本代表代理になろうというわけだ。
慶間多豪は悪役なのだが、これじゃ山下さんの方が酷い。
「奴の代わりに大会に出てみねぇか?」
そう言ってきたのは慶間多豪のオーナーであるヤクザ組織。事情を知らない山下さんは
「ウンヤル!アリガトウ!」

始まる大会。
山下さん最大のライバルは対抗するヤクザ組織が雇ったシンガポール人のニコムだ。コイツは強いぞ。確かに武術の腕前は本物なのだろうが、またしても日本語が上手く話せず、当然演技も素人。
大会には色んな奴がいた。
卑怯な手を使ってくる奴、クリーンな奴、
中でもメキシコのジョー・ゴンザレスは山下さんに負けたくせに、京都のお寺を拝観中の山下さんを襲ったりする卑怯な奴だ。
ちなみに、出てくるロケ地は平安神宮、嵐山、野々宮神社に抜ける竹林の道、下賀茂神社(たぶん)、八坂神社の塔、そして知恩院で大胆にもアクションシーンを敢行だ。
一方で良い奴だったのはナイフ使いのアメリカ人・ゲイリーで彼も出番は多いのだが、 武術の腕前は本物なのだろうが、またしても日本語が上手く話せず、当然演技も素人。

ロクな役者が出ちゃいねぇ!!

物語は続く。
段々とヤクザ組織の抗争争いに発展した大会に責任を感じ、主催者の鈴木正文は大会を中止。
大会の勝敗に大きな利権を賭けていたヤクザ組織は当然納得がいかず、ここでヤクザらvs山下、鈴木のバトル!
ここでのヤクザの卑怯な荒技で山下は目を負傷してしまう!

そもそもヤクザとつるんで大会を開こうとしていることがどうかと思うが、そんなヤクザ組織も山下や鈴木、最後まで良い奴だったゲイリー、そして対戦できずにウズウズしていたニコムの活躍で壊滅。

残すは
山下タダシvsニコム!
目が見えないという絶望的な状況なのに、何故か病院を抜け出してまでも観客のいない決勝戦に赴く山下。
やはりバトルはニコム有利で進むのだが・・・

終劇




まず、冒頭の
「オバアチャン!」
で爆笑間違いなし!
そのまま山下空手演舞オープニングが始まって、気持ちを高ぶらせると一気に日本で物語は始まるって感じでテンポもよく、最後まで一気に見せきってくれる。
その繰り出される技は流石は山下タダシ!
キレの良い空手技を次から次へと繰り出して、これぞ空手映画の王道!である。
また千葉ちゃん空手映画と違って残酷なシーンもほぼ皆無なので家族揃って楽しく観れるね!

前述の通り、
登場人物は素人役者ばかりでハチャメチャ!
どいつもこいつもセリフを間違えずに言うだけでいっぱいいっぱいかお前ら!
というわけで、評価のひょの字も無いがそこがこの映画を爆笑迫力空手映画にしてるゆえんである。ヤケクソに飛ばしてる山城新伍は何度も言うがひぃーっ!ばかり。

さらに個人的には故郷である京都を舞台に山下空手が炸裂!ということで十分楽しめた一本でありました。
「ザ・カラテ2」「ザ・カラテ3」はそのレンタル屋に無かったので見つけたら是非見てみたい次第。

■CAST&STAFF
監督 野田幸男
出演 山下タダシ
鈴木正文
山城新伍
堀越陽子
チョン・メン・ジュー
アルバート・曹
ブライアン・ハダート
ディール・ファーガソン
スティーブ・フィッシャー
北村英三
小田部通麿
笹木俊志
尾崎弥枝
岩尾正隆
海老江寛
志茂山高也
片桐竜次
木谷邦臣
サルフ・モロズ
小坂和之
福本清三
有田剛
大矢数典
西山清秀
野崎修一
速矢孝信
佐藤好将
高橋利道
川谷拓三
矢部義章
ハル・ゴールド
友金敏雄
細川純一
臼井孝史
池田謙治
司裕介
前川良三
那須伸太朗
美川玲子
桂登志子
比嘉辰也
宮城幸生
松田利夫
鳥巣哲生
脚本 高田宏治
志村正浩
音楽 渡辺岳夫
制作年度 1974


恋人はスナイパー 劇場版



さーて、今回はムービーということなのでちゃんとレビューしようかしら。
本作は恐らくの推測になるが「マトリックス」を皮切りにハリウッドでワイヤーアクションブームが始まったことをきっかけに、
「やっぱし日本も挑戦してみよう!」
とブームに便乗して作られたのが本作である。ついでに言うと誰が最初に企画したのか知らないのであれだが、脚本にブームを起こした「踊る大捜査線」の君塚良一を迎え、さらには元倉田アクションクラブ所属で、「千里眼」等でワイヤーアクション経験済みである水野美紀を主演に起用(彼女は「踊る大捜査線」にも出演しているのでW効果ですね)、もう1人の主演には以前のバラエティ番組でウッチー・チェンと名乗ってジャッキー・チェンが残した数々の名アクションシーンに挑戦した内村光良・・・・・・ケーン・コスギ君じゃだめか?ダメだったんだろうな。とにかくそういうことだ。

1クール12話のシリーズものでやっちゃうと毎回毎回アクションシーンやるのが大変だったか、過去2回は2時間ドラマとして放映されている。この辺がなぁ・・・
シリーズモノでやったらもしかしたらもうちょっとウケたかもしれない気もする残念。連ドラ「踊る大捜査線」は俺も観てたから(映画はつまんなかったです)。

んじゃ滅茶苦茶簡単に過去2回のストーリーを。

恋人はスナイパー

凄腕の女刑事・円道寺きなこ(水野美紀)の実家に住み込むことになった中国人留学生。
気弱な留学生と男勝りのきなこちゃんはケンカを重ねて仲睦まじくなるのだが、実はこの留学生、中国の犯罪組織"1211"の殺し屋スナイパー・王凱歌(内村光良)で、留学生を演じる傍ら仕事をこなしていた。彼は母を1211に人質として捕えられ仕方なく仕事を遂行していたのだ。
謎の狙撃事件を追う刑事きなこはその留学生こそが王凱歌だと気づき、戦うことになるのだが・・・

恋人はスナイパー2

日本での事件から数年後。
「1211から足を洗う」
とした王凱歌は指名手配の身で母を捜しながら警察からも逃げていた。
1211の竹中直人は彼の足抜けを許さない。
一方で刑事きなこの方は以前に自分の家に王凱歌を住ませていたことでキャリア組からキツイ尋問を受け、辞職寸前だったのだが上司の田辺誠一が助けてくれたため、恩を感じ彼と結婚することを決意。ほんとは王凱歌のことが忘れられないのだが。
そんな折、逃げた王凱歌がまだ日本にいることをひょんな事件で知り合った香港の刑事・中村獅童から知ることになる。
この中村獅童と共に捜査を続けるきなこであったが、実は彼は"1211"のメンバーにして王凱歌の弟弟子。きなこ刑事を罠にはめると客船をジャックして王凱歌をおびき出す。
影から様子を見ていた王凱歌はこの時、天才的な狙撃術で犯人達を狙撃。きなこを助け出すのだが、その後はきなこに手錠をかけられてしまう。
手錠に繋がれたまま捜査を続ける2人、1211の日本アジトである無人島の存在を知り、たった2人で乗り込む・・・

で、今回
※ネタバレしますので、注意

日本で一般市民が次々と狙撃される事件が起こる。
1211からの
「金を用意しないとどんどん殺す」
といった犯行声明が総理大臣に届く。

誰が犯人なのか全く絞れない間抜けなサツのキャリア組は、前回の事件で自首し、今は中国の刑務所で服役中の
王凱歌を参考人として招聘する。
迎えに行ったのはきなこ刑事。もう二度と会えないと思っていた2人の再会。
「これは1211の仕業ではない」
最初の狙撃は確かに中村獅童なのだが、そう言い放つ王凱歌の言葉をキャリアは信じない。自分達で呼んでおいて信じないという馬鹿丸出しのキャリア。・・・というか何故アメリカも日本もいわゆるキャリアポジションをこんなにも批判するのだろう・・・って現実はそれより酷いと考えていた方がいいのかな。

捜査に協力し、日本の留置所で大人しくしていた王凱歌であったが竹中直人が留置所を強襲し、無理やり脱獄しなければいけないことに。
「事件は1211の仕業ではない」
と言う竹中にこうなっては仕方が無いと一緒に捜査することになる王凱歌。
2人で中村獅童と再会することになるが、彼は1211を裏切り別のボスの下で働いていたのだった・・・って、
獅童の方が王凱歌よりよっぽど裏切ってるじゃん
2人して実際は泣き虫の(でも結婚おめでとうな)獅童くんをボコにするところだったが、逆に竹中が獅童の新しい仲間に狙撃されて、
「なんじゃこりゃあ」
と竹中さん得意の物まねを披露(まじで)・・・披露してる場合か!竹中優作死亡。

きなこと合流して捜査を続ける王凱歌であったが、黒幕は意外なところにいるのだった・・・

終劇




そうですねー
それなりによかったなぁと思うところと、
そりゃないよなぁ・・・というかあれは?
という感じで良いとこ悪いとこ両方ある作品だったなー

良いとこ
・いかりやさん渋い
これがいかりや長介さんの遺作となってしまいました。本作を見ると「惜しい役者を無くしたな」と感慨ひとしおです。
・全体の雰囲気は良い
ちょっとストーリーがアレなんだけど、全体に漂うシリアスな雰囲気が良いです。確かに最後まで観てしまう力はあるのかなと。
・ラスト
あの映画を彷彿とさせるシメが良いっす。

悪いとこ
・ストーリーが・・・
どうしても幼稚に感じてしまいます。
色んなところで「それは無理があるだろう」って気がしますし、第一ね現実には地下鉄サリン事件があったり、天災や人災や戦争や哀しい事件が世の中にゴマンとあってですね、この映画の中の事件よりも
「現実の方がもっと怖いよ」
って気がするんですよ。日本の総理は日本の金持ちと好みの芸能人だけ救うような法律ばっかり作って、貧乏人はみんな苦しめ!死ね!とばかりに年金はガンガン下がるし、病院はどんどん金がかかるし、有料道路はどんどん値上がり、次は消費税ですか・・・はぁ・・・・
そんな世の中にこの事件が物語にあってもやっぱり幼稚に思えちゃうのよね。俺ら貧乏人とっくに深いところで大して変わらない状態になりつつあるよ。
後もう1つ言うと、今回も1211との戦いにしてほしかったかなぁ・・・何だか敵が小さく感じちゃうんだよね。

・あの・・・・・・
ネタバレして恐縮ですが「恋人はスナイパー2」での竹中さんの最後の捨て台詞、
「弟よ」
と王凱歌に向かって呟いたのだが、あれはどうなった?
単に内藤やす子さんの唄だったか?(「弟よ」って持ち歌があります)

・あれ?
阿部ちゃんはいつの間に狙撃の腕を・・・?

んで、ですな。
やっぱ当HPとしてはアクションシーンについて述べないといかんのだが、そのアクションシーンがシリーズの中で一番下に感じたのは私だけか?
確かに本作は「恋人はスナイパー」って感じで、王凱歌は獅童くんと一回だけ戦うが、後は狙撃シーンばかりで「恋人はカンフーハッスル」ではない。そうなると美紀たんに期待をかけるしかないのだが、彼女も死亡遊戯チックな見せ場があるものの、過去2作に比べて私功夫迷としてはちと消化不良・・・つまりですな、
「流行り廃りは斬り捨て」
そう感じてしまうのだ。
もうワイヤーカンフーなんて飽きられてるからあんまやらなくていいや
そんな感じがするんですね。
アクション面では「2」が一番強くて、ジャッキーオマージュな小道具を使ったウッチーアクションから華麗な美紀たんの帯アクションまでたっぷりあって楽しめたのだが、本作はなんと言ってもこの点が非常に残念。廃れたからやらないのかこの野郎って怒りもそこそこ湧きますね。

ただ正月が暇だったら3本とも借りてきて一気に観るのも結構面白いと思いますよ。今回もちょこっと出演した古田新太さんが好き。

■CAST&STAFF
監督 六車俊治
出演 内村光良
水野美紀
田辺誠一
竹中直人
中村獅童
古田新太
阿部寛
いかりや長介
脚本 君塚良一
音楽 松本晃彦
製作 木村純一
遠谷信幸
遠藤茂行
柵木眞
丸茂日穂
制作年度 2004


将軍家光の乱心 激突


さて2007年最後の更新となりました。
とりあえず今回は時間も無いのでサクッといきます。


流れ


これ物語があるのか・・・?
京本政樹扮する徳川3代目将軍・家光は、後継者となる竹千代(後の4代目将軍・家綱)を亡き者にしようとしていた。
一方で幕府を守ることで天下平穏を崩すまいと考えていた緒形拳を筆頭とする竹千代の守護隊は今日も家光が放った刺客と戦っていた。
野を越え山越え雪越え河越え、
待ち受ける最強の敵・千葉真一を前にして見事、彼らは竹千代を守ることが出来るのか!?


終劇





サクッと書きました。
流石に多忙ゆえご容赦を。

1989年周辺当時を成龍(ジャッキー・チェン)で言うと、
サイクロンZ
ポリス・ストーリー2/九龍の眼
奇蹟/ミラクル
である。
まだまだ超絶アクションをジャッキーが連発していた時代で、邦画アクション映画の旗手的存在でもある千葉真一がこれを意識しないはずはないだろう。その意識は昔にも存在し、1983年に撮られたアクションコメディ「伊賀野カバ丸」はジャッキーのコメディ功夫の影響をまっぽし受けての作品である。

「邦画だってこれぐらいできる!」
と意気込んで作った本作は邦画アクション映画としてのレベルは確かに高いものがあり、薄っぺらなストーリーを
「それはどうでもええんか」
と完全に割り切ってみることの出来るアクション映画である。
邦画ではなかなか"アクションに次ぐアクション"という作品にはお目にかかれないが、これはお目にかかれる映画と言って良い。
危険な爆発スタントやチャンバラアクションは勿論、むしろこれは香港よりJACの十八番である高所崖からの飛び降りシーン、そして千葉真一vs緒方拳のガチンコ勝負など見所もたくさん。今日に至っては椿三十郎を演じている織田裕二も小さな役ながら頑張っている。
ただやはり皮肉ながらも格闘アクションのシーンに於いて、誰が見ても輝いて見えるのはやはり胡堅強(フー・チェンチァン)である。
人物設定が希薄なので彼がどういう経緯で戦いに参加することになったのか等は全く描かれてないのはかなりどうかと思うが、ともかく彼が披露する酔棍や猿拳、三節棍での功夫アクションは本当に素晴らしい。個人的には若き日の米倉斉加年に似ている彼、好きな功夫スターの一人なのだが出演作が少ないのが非常に寂しい。盟友・李連杰(ジェット・リー)を筆頭にワイヤー功夫ブームが起きたときにも胡堅強の姿は確認できなかった。彼の主演作として予定されていた「南拳王」の主演はこちらも南拳チャンピオンだった邱建國(チュウ・チェンクォ)に代わってしまった。やはり武術の先生として現在では指導にあたっている・・・というような話も聞いたことがあるが、誰か本作と李連杰作品以外で彼が出ている映画とか現況とかご存知の方がいらっしゃったら是非教えて頂きたいところ。

本作は今の目で見ると、
「これはJACのスタントマン」
という替わり身の存在に気づいてしまうところはあれだが、
ところで皆さん、
「東映の映画で面白い作品ありますか?」
と自分にも問いただした時、正直そのー・・・そんなに・・・
そう考えると本作は結構面白い方なんじゃないでしょうか。

よいお年を!

■CAST&STAFF
監督 降旗康男
出演 緒形拳
松方弘樹
千葉真一
加納みゆき
二宮さよ子
真矢武
胡堅強(フー・チェンチァン)
織田裕二
浅利俊博
荒井紀人
成瀬正孝
茂山逸平
京本政樹
長門裕之
丹波哲郎
アクション監督 千葉真一
脚本 中島貞夫
松田寛夫
音楽 佐藤勝
製作 本田達男
厨子稔雄
中山正久
制作年度 1989
 
 
 

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