|
十八般武藝 Legendary Weapons of China 秘技・十八武芸拳法 ■ やはり香港映画マニアとして、芳賀書店出版の「香港電影百科」のページ、 「日本未公開映画ポスター傑作選」のところの映画は全部制覇したい!・・・ と思っていますが、全部で22本の紹介のうち、まだ7本しか観ていません。 「滑稽時代」「人嚇人」「敗家仔」「少林三十六房續集」「蜀山/新蜀山劍侠」「豪侠」 そしてこの「十八般武藝」で7本目になりました。まだ15本もあるのかぁ・・・逆に楽しみとしとこ。 これがそのポスター ※はっきり言って、お話がよくわかりませんでした。かなり推測入ってます。 のっけから華麗な技でザコキャラをブチ殺しまくるえらくハイテンションなオープニング。 今回は悪役なのでしょうか?劉家輝 オープニングから引き続き何だか弟子というか奴隷というかキョンシーというか、そいつらを訓練して銃にも耐えられる体を作る実験をしています。劉家輝はそれを指導する坊さん。ここまで残虐なシーンもあったり、 大掛かりなイリュージョンもあったりと、異常なハイテンションが続く。なんだなんだ? とにかくメインキャスト達がここに全員います。 偽村野武憲の「食いしん坊万歳!」 主役は長兄の劉家良。 はっきり言って主役を張れる顔はしてませんが、武術の腕前は超一流のピカ一です。前半ではなんだか弱気なきこり(?)のフリをしてますが、後半では上のポスターよろしく様々な武器を使いこなしてクンフー妙技炸裂です。 今回、老け役と思ったらどうもこれは変装らしい。 いったいこの人が関係している映画を何本紹介したことだろう・・・ ジャッキー、サモハン、王羽、倉田保昭、ジェット・リー、 そしてユンファまで! 惠英紅。ううっ気に入ってしまった・・・ どうやら劉家良作品に多く出演しているみたいでショーブラザースの花形なんでしょか? ちょっと眉毛を上目に書きすぎてますが、素直に可愛いっす。まだまだいるなぁ。そして、 「劉家輝に負けないわよっ!」 クンフーの腕前も確かじゃないすか、このやろ。 くっそ〜可愛いなこのやろ。別の意味で劉家良作品集めたくなってきた・・・・ ガチンコ長兄vs養子! 本作、話は正直わけわかりませんが、見所は自身、 ・惠英紅たん発見! ・ガチンコ長兄vs養子 ・ガチンコ長兄vs次兄 この三つです。 安かったので三つもあれば十分でしょ。ここでのバトルは最初に、 劉家輝vs恵英紅、小候の軽やかスピーディな戦いに始まり、 長兄vs養子になってからは、スピーディかつパワフルな息ピッタリ壮絶バトルで見応え十分! ちなみに劉家輝は劉家の養子なんです。 恐れ多くも兄貴に頭突きぃ!(とんがりぃ〜!!) 家輝「あっ、耳は止めてっ♪」 ↑実際、家輝耳やられて何か色っぽくなってやんの。わけわからん。 やっぱ老け役は変装。ヒゲも取ってらっしゃいます。 しかし何で彼が最後の敵で出てくるのかわけわかりまへん。これの前にオープニングで一番偉そうだった術士は、意外とあっさり敗北してますし。 正装して最後の戦いに臨むぜ! ・・・・・・・・・・老けすぎじゃないすか? この十数年後、ジャッキー「酔拳U」で姿を見せた時より老けてみえますよ。 ガチンコ長兄vs次兄! 円熟、熟練、極致・・・・・・ なんちゅうか技を極めまくった、そして兄弟であ・うんの呼吸は勿論、養子以上に滑らかな ケンシロウとラオウにも、むしろ「これをみて勉強しろ」と言いたくなるよな、 あまりにも息が合いすぎてる美しいバトルです。新体操コンビみたいや。 最終的に次兄が敗北し、 「おにいさーん!(BROTHER!)」 と叫んで愕然としたところでTHEEND。なんだか笑うしかありまへん。 以上でお分かりでしょうけど、要はアクション素晴らしい! 話わけわからんってとこです。 それとこれ、こういったクンフー映画にしては珍しくメインキャストが一人も死にません。 みんな敗北した後、何だか改心して去っていきます。 じゃあ、最初に人が死にまくったオープニングはなんやったんや?って気にもなりますが。話気にしなかったら、安かったらお奨め。
風流残劍血無痕 Mask of Vengeance 全員集合。メインキャスト多すぎ ■ なかなか勇猛なBGMで始まる演舞オープニングがなかなか期待させるものの、その後の展開が北京語でわからない&登場人物多すぎて混乱のため、「面白い展開のような気がするが、その実わからん」 と評価の難しい作品。ちゃんと理解できたら面白いような気がするのだ。そしてまぁまぁの豪華キャスト。 主演のシー・ズーたん(施思) この子は「ドラゴンvs7人の吸血鬼」のヒロインで、戦うときに 「やっ!いーっ!あっは〜ん♪」 「さんっ!しーっ!うっふ〜ん♪」 と戦ってるのに、観てる側としては全く別の部分を刺激された思い出があります。今回は残念ながらそういったエロチシズムは戦闘にありません。でも好みのタイプ。 (この頃のレビューこんなことばっかり言ってるなぁ・・・頑張ろう・・・) 慕思成。 えーっと・・・・ごめん知らん。 王青。 うむ。 「新ポリス・ストーリー(ジャッキーのと別物)」での、コメディアンぶりもなかなか良かったけど、やっぱあんたは悪役がピッタリだよ。口でかいよ全く。 お酒をたしなみすぎか? 二日酔いで顔がむくんでる? いやーそれだけじゃないでしょう苗可秀さん。普通デビューから時が経つに連れて、芸能人さんは「ぽっちゃり→あか抜け」になっていくもんじゃありませんか? 本当にゲスト出演の金剛 彼なんか暗い洞窟の中から突然出てきて、なんだかわからないままに突然死んでた。 おお命がけ!(ほんまかわからんが) というか、すいません。 なにがどうなってるか本当に展開がよくわからんのです。 よく観てないと発見もできない二人。 ラストも近くなって譚道良と李修賢。 これをゲスト出演って言うのかなぁ? ゲスト扱いというより端役扱いに近いぞ。 出てきてからは単なるザコエキストラのように、後ろでうろちょろしとります。 苗可秀さんも結構やってます。 アクションとか衣装とかセットとかはお金かかってる感じで頑張ってます。 だからこそ肝心のストーリーを知りたいところ。 なんとなく「プロジェクトA」を思い出すラスト。 結構大掛かりな爆破。でも先の戦いでほとんど死に体だったはずだけど・・・ ううう。 ごめんなさい今回は一切、文章参考にしないで下さい。ほんまに面白いのかどうかわからん。 紹介しただけということで、すいませんが一つ。
疆屍小子 キョンシーズ/幽幻道士 ■ 日本でのキョンシー・ブームの先駆けとなった台湾映画 (台湾映画がウケたなんてこれが初めてでは?)。 知らない方に簡単にご説明しますと、もともとホラー・クンフー映画の始まりはサモハンの「鬼打鬼」('80)であり、ここで既にキョンシーと思しきキャラクターは登場していて、その後も「霊幻師弟/人嚇人」等でサモハン・ホラーがヒットしていたわけだが、監督・出演する暇が無かったので、「鬼打鬼」等でカメラマンを務めていた(監督作もあったが) 劉観偉(リッキー・リュウ)に新たなホラーを撮らせてみたのが「彊屍先生」(「霊幻道士」) で、これが本格的にキョンシーをメインの題材に持ってきた最初の作品になるわけである。 「彊屍先生」が非常に良い出来だったため、日本でも公開され・・・ ヒットはしてないと思うが、そこそこに日本でも認識されたのがまず最初。 その後、どのようなツテを通ってか知る由もないが、恐らく台湾映画会社からの売り込みから キョンシー映画のバッタモンが持ち込まれ、日本でのTV放映にこぎ着いたのが本作である。 だったらサモハン本家の方が面白いんじゃん。 全くその通りであるが、本作は子供でもわかりやすいお話、主題歌が日本の「はとぽっぽ」、テンテンという存在、子供達と爺さんという ファミリーでも親しみやすい設定、TV見てるガキどもと同世代の子供達がバンバン画面の中でアクションをすること等、いかにも日本のガキ受けする色んな要素が知ってか知らずか盛り込まれており、やはりガキどもの間で人気を博す。続いて「2,3,4」と立て続けにTV放映され、ついには日本のTVシリーズ「来来!キョンシーズ」製作までに至るわけである。 (さらに余波で「新桃太郎」「少女戦士'88」もTV放映に至りました。) だから今でも「キョンシー・ブーム」と聞いて、サモハンを思い出す人は限りなく少なく、 テンテン・・・と、一般的にはそっちが通説なのである。 実際、本作は今見てもなかなか面白い。 シリーズの「3,4」に関しては(「2」は定かでないが)、明らかに台湾・日本のガキどもに対象を絞って製作しているため、個人的には評価は低い。 お話 ガキどもを引き連れた貧乏旅劇団の親方がキョンシーに影を踏まれる。 「超縁起悪い。」 と道士様に言われたことが大当たりで、公演の契約はドタキャン、金も底をつき、路上で公演をしたことに因縁をつけられてブタ箱行きに。 その刑務所にキョンシーが現れて、哀れ親方は殺されてしまう。 劇団の子供達は道士(陰陽師?)を営む、金おじいさんとテンテンの所にご厄介に。しかし、怨みもたっぷり背負った親方キョンシーが今度は街で殺戮を始めてしまう・・・ この親方さんがさぁ・・・ このシリーズ以外全然知らないんだけど、いいんだよねぇ〜 まぁ後半は(というか「2」も)キョンシーになっちゃうからアレなんだけど、前半は優しく厳しい親方さんでさぁ〜格好良いんだよねぇ〜(賛同者いないものか?) どこにも良い役者さんはいるもんだなぁ〜 後半、ガキどもが半キョンシー(正式な名前忘れてる)になる儀式のとこで 「蛇拳」修行シーンのファンタジックな音楽がそのまま使われてるんだけど、 悔しいけどそれがまた合ってる。まぁ「蛇拳」だろうがパクりは同じだが。 テンテンちゃんについては、個人的には興味がそんなに無いっぱなのでアレですが、彼女無くしてヒットは有り得なかったと言っても過言でない重要なファクターだったと。 「彊屍先生」と見比べてみるのも一興では。
|
|