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破戒大師
Carry on wise guy
少林寺破戒大師伝説



劉家榮の監督作品って結構面白いのあるよね。
「搏命箪刀奪命槍」「魔界天使」「一胆二力三功夫」
「復讐は夢からはじまる」
アラアラ、タイヘンサー、アノアノサー♪ 
アラアラ、タイヘンサー、アノアノサー♪
さて誰が唄ってますでしょうか?

で、その中で見比べると本作はちょっと〜劣るかな。
サモハンと一緒に作った「搏命箪刀奪命槍」(これ傑作だと思うなぁ・・・)の方が好きです。

本作は少林クンフーからキョンシーから拳銃は飛び出すし、李小龍の物真似あるしと、 いろいろ面白いもの詰め込みました的映画ではある。
実際、出演の曾志偉がどれくらい制作に関わったか知る由もないが、なんだかコイツの影響ってありそう。ただし、それらが有機的に絡み合ってるようには 俺には思えなかった。
キョンシー映画から面白いシーンを持ってきたところで、それはキョンシー映画がもたらした 面白さであって、本作の魅力ではない。
劉家榮&李麗麗の悪役夫婦コンビは、目を見張るアクションを魅せてくれ、 それは素晴らしいのだが、この夫婦の最大の武器が「奥様のお尻辺りに隠した小銃」 であり、それ1個あるだけでどうしても、
「最初からそれ使えよ」
になってしまってる。
曾志偉&劉家勇のドタバタコンビそのものと、劉家輝の持つ宝箱(っぽいもの)を常に狙うが、中身は数珠と教典であったというオチは、同監督作「一胆二力三功夫」の劉家榮&李海生のドタバタコンビ、劉家輝の探し求めていた宝が数珠と教典というのと 思いっきりかぶってるのも、ちょっとどうか。(本作が後に作られてる)

なので、作品自体の評価は俺の中では低い。
ただやはり見所の、

「珍しい兄弟のガチンコ対決!劉家榮vs劉家輝!」

「李麗麗の悪い奥様っぷり(アクション)」
ここやな。曾志偉はいつも通りなので別に。

三節根の正当伝承者?劉家輝
非常に好きな功夫スターの一人。
お気に入りは周潤發「花旗少林(フルブラッド)」での少林寺館長様役。館長様なのに「くたばれ!」とか言って、人を蹴ったりするとこが素敵。
「少林寺三十六房」での彼の演技に注目してみてください。
冒頭での弱々しい塾生少年から、後半の三徳和尚になった貫禄ある彼とのギャップが素晴らしく演じわけられていると思います。これで演技力見直しました。ま、本作は単に「トラブルに巻き込まれた坊主」って感じで、演技力よりもクンフーやね、彼。

1. 袁家班
2. 成家班
3. 洪家班
4. 劉家班
次点. 趙家班?

好みの殺陣師グループをランキングしてみた。
1位はやはり袁和平の影響が多きすぎ。2位はジャッキー。やっぱここのHPタイトルの元だしね。火星くんアランくんいるし。3位はサモのとこ。ここも間違いなく名人達っすよ。4位にリュー・ブラザーズってことは「ダメなのか?」って感じだけど、全くそんなことではなくて、本当に好みの問題。それに他グループに比べて、恐らく最も歴史が長いとされるグループなんで、やはりこっから派生していったものも随分とあるに違いない。尊敬しております。次点は単に「バカ拳」のロールで覚えてた名前ってだけなので、気にしないでください。そういえば、趙家班は「ドラゴン特攻隊」でも殺陣やってたかな。

アクションはさすが。

ラストでは羅漢拳も披露!(格好いい!!)

劉家勇。

悪役夫婦。俺も可愛い奥様希望。
「師弟出馬(ヤング・マスター)」のイメージしかなかったのであれなんだが、 李麗麗って悪役多いの? 「{足易}舘」でも悪役やったぞ。

しかし、ほんとーーーーーーに悪役善役なんでもござれですな。
劉家榮様。
対比しながら書き出してみよ。
「ドラゴン修行房」王羽先生とライバルになる格好いい奴。でも死ぬ。善役
「鐵拳」双剣を手に悪逆非道の役。そりゃ死ぬ。悪役
「方世玉大破梅花椿」アイドル方世玉孟飛の偽者に扮する格好いい若者。でも死ぬ。
善役 「モンキー・フィスト・猿拳」梁家仁をブチ殺す役。悪役
「無名小卒」梁家仁の仇を討つ役。善役
本作では悪役
「搏命箪刀奪命槍」梁家仁をブチ殺したり、殺されたりする役(2役です)。善役
「福星高照(大福星)」片目アイパッチをつけたマフィアの一味。悪役
ついでに、
「サイクロンZ」「ファースト・ミッション」「夏日福星」「富貴列車」ほとんど単なるザコキャラ おいおい!?今頃なんで・・・???栄えある劉兄弟次兄なのに・・・ (内心はわかってるけど)

いやー、とりあえず何だか彼に拍手。
そして、リュー・チャー・ヨン、リュー・カー・ウィン、ロー・カー・ウィン、ルー・カー・ウィン、 ブルース・ロー、ブルース・ロー・カー・ウィン、リャン・カー・ヨン・・・ これ全部、彼(劉家榮)の事なんですよね。
「カタカナ表記だとイマイチ正確ではない」
「漢字表記だと表示できない漢字があったりする上、誰が誰かわからなくなる人もいる」
だいたい、「広東語読み」と「北京語読み」でもう読み方が違うし、ニュアンス次第で ヨンがヤンに聞こえたり、チェンがチャンに聞こえたりしますからね。 さらに香港には洋名をつけたりして、田俊なのにジェームス・ティエンとか、 劉家輝なのにゴードン・リュウとかまでありますからね(ゴードンはないだろう) って事で、両方できるだけ表記させるようにしたんです。

■CAST&STAFF
監督 劉家榮(リュー・チャーヨン)
出演 劉家輝(リュー・チャーフィ)
曾志偉(エリック・ツァン)
劉家勇(リュー・チャーユン)
劉家榮(リュー・チャーヨン)
李麗麗(リリー・リー)
馮克安(フォン・ハックオン)
陳龍
江島
陳狄克
神仙
武術指導 劉家班←長兄は無関係っぽいよ
制作年度 1980
 



十八般武藝
Legendary Weapons of China
秘技・十八武芸拳法



やはり香港映画マニアとして、芳賀書店出版の「香港電影百科」のページ、 「日本未公開映画ポスター傑作選」のところの映画は全部制覇したい!・・・ と思っていますが、全部で22本の紹介のうち、まだ7本しか観ていません。 「滑稽時代」「人嚇人」「敗家仔」「少林三十六房續集」「蜀山/新蜀山劍侠」「豪侠」 そしてこの「十八般武藝」で7本目になりました。まだ15本もあるのかぁ・・・逆に楽しみとしとこ。

これがそのポスター

※はっきり言って、お話がよくわかりませんでした。かなり推測入ってます。

のっけから華麗な技でザコキャラをブチ殺しまくるえらくハイテンションなオープニング。

今回は悪役なのでしょうか?劉家輝
オープニングから引き続き何だか弟子というか奴隷というかキョンシーというか、そいつらを訓練して銃にも耐えられる体を作る実験をしています。劉家輝はそれを指導する坊さん。ここまで残虐なシーンもあったり、 大掛かりなイリュージョンもあったりと、異常なハイテンションが続く。なんだなんだ? とにかくメインキャスト達がここに全員います。

偽村野武憲の「食いしん坊万歳!」
主役は長兄の劉家良。
はっきり言って主役を張れる顔はしてませんが、武術の腕前は超一流のピカ一です。前半ではなんだか弱気なきこり(?)のフリをしてますが、後半では上のポスターよろしく様々な武器を使いこなしてクンフー妙技炸裂です。

今回、老け役と思ったらどうもこれは変装らしい。
いったいこの人が関係している映画を何本紹介したことだろう・・・
ジャッキー、サモハン、王羽、倉田保昭、ジェット・リー、
そしてユンファまで!

惠英紅。ううっ気に入ってしまった・・・
どうやら劉家良作品に多く出演しているみたいでショーブラザースの花形なんでしょか? ちょっと眉毛を上目に書きすぎてますが、素直に可愛いっす。まだまだいるなぁ。そして、

「劉家輝に負けないわよっ!」
クンフーの腕前も確かじゃないすか、このやろ。 くっそ〜可愛いなこのやろ。別の意味で劉家良作品集めたくなってきた・・・・

ガチンコ長兄vs養子!
本作、話は正直わけわかりませんが、見所は自身、
・惠英紅たん発見!
・ガチンコ長兄vs養子
・ガチンコ長兄vs次兄
この三つです。
安かったので三つもあれば十分でしょ。ここでのバトルは最初に、 劉家輝vs恵英紅、小候の軽やかスピーディな戦いに始まり、 長兄vs養子になってからは、スピーディかつパワフルな息ピッタリ壮絶バトルで見応え十分! ちなみに劉家輝は劉家の養子なんです。

恐れ多くも兄貴に頭突きぃ!(とんがりぃ〜!!)

家輝「あっ、耳は止めてっ♪」
↑実際、家輝耳やられて何か色っぽくなってやんの。わけわからん。

やっぱ老け役は変装。ヒゲも取ってらっしゃいます。 しかし何で彼が最後の敵で出てくるのかわけわかりまへん。これの前にオープニングで一番偉そうだった術士は、意外とあっさり敗北してますし。

正装して最後の戦いに臨むぜ! ・・・・・・・・・・老けすぎじゃないすか?
この十数年後、ジャッキー「酔拳U」で姿を見せた時より老けてみえますよ。

ガチンコ長兄vs次兄!
円熟、熟練、極致・・・・・・
なんちゅうか技を極めまくった、そして兄弟であ・うんの呼吸は勿論、養子以上に滑らかな ケンシロウとラオウにも、むしろ「これをみて勉強しろ」と言いたくなるよな、 あまりにも息が合いすぎてる美しいバトルです。新体操コンビみたいや。 最終的に次兄が敗北し、
「おにいさーん!(BROTHER!)」
と叫んで愕然としたところでTHEEND。なんだか笑うしかありまへん。

以上でお分かりでしょうけど、要はアクション素晴らしい!
話わけわからんってとこです。
それとこれ、こういったクンフー映画にしては珍しくメインキャストが一人も死にません。 みんな敗北した後、何だか改心して去っていきます。 じゃあ、最初に人が死にまくったオープニングはなんやったんや?って気にもなりますが。話気にしなかったら、安かったらお奨め。



■CAST&STAFF
監督・脚本 劉家良(リュー・チャーリャン)
出演 劉家良(リュー・チャーリャン)
小候
惠英紅(ベティ・ウェイ)
劉家榮(リュー・チャーヨン)
劉家輝(リュー・チャーフィ)
傅聲(アレクサンダー・フー・シェン)
李フ柱
林克明
王清河
朱鐵和
武術指導 劉家良(リュー・チャーリャン)
李フ柱
小侯
製作 方逸華(モナ・フォン)
制作年度 1982
 

風流残劍血無痕
Mask of Vengeance


全員集合。メインキャスト多すぎ

なかなか勇猛なBGMで始まる演舞オープニングがなかなか期待させるものの、その後の展開が北京語でわからない&登場人物多すぎて混乱のため、「面白い展開のような気がするが、その実わからん」
と評価の難しい作品。ちゃんと理解できたら面白いような気がするのだ。そしてまぁまぁの豪華キャスト。


主演のシー・ズーたん(施思)
この子は「ドラゴンvs7人の吸血鬼」のヒロインで、戦うときに
「やっ!いーっ!あっは〜ん♪」
「さんっ!しーっ!うっふ〜ん♪」
と戦ってるのに、観てる側としては全く別の部分を刺激された思い出があります。今回は残念ながらそういったエロチシズムは戦闘にありません。でも好みのタイプ。
(この頃のレビューこんなことばっかり言ってるなぁ・・・頑張ろう・・・)

慕思成。
えーっと・・・・ごめん知らん。

王青。
うむ。
「新ポリス・ストーリー(ジャッキーのと別物)」での、コメディアンぶりもなかなか良かったけど、やっぱあんたは悪役がピッタリだよ。口でかいよ全く。

お酒をたしなみすぎか?
二日酔いで顔がむくんでる?
いやーそれだけじゃないでしょう苗可秀さん。普通デビューから時が経つに連れて、芸能人さんは「ぽっちゃり→あか抜け」になっていくもんじゃありませんか?

本当にゲスト出演の金剛
彼なんか暗い洞窟の中から突然出てきて、なんだかわからないままに突然死んでた。

おお命がけ!(ほんまかわからんが)
というか、すいません。
なにがどうなってるか本当に展開がよくわからんのです。

よく観てないと発見もできない二人。 ラストも近くなって譚道良と李修賢。
これをゲスト出演って言うのかなぁ?
ゲスト扱いというより端役扱いに近いぞ。
出てきてからは単なるザコエキストラのように、後ろでうろちょろしとります。

苗可秀さんも結構やってます。
アクションとか衣装とかセットとかはお金かかってる感じで頑張ってます。 だからこそ肝心のストーリーを知りたいところ。

なんとなく「プロジェクトA」を思い出すラスト。
結構大掛かりな爆破。でも先の戦いでほとんど死に体だったはずだけど・・・ ううう。 ごめんなさい今回は一切、文章参考にしないで下さい。ほんまに面白いのかどうかわからん。 紹介しただけということで、すいませんが一つ。


■CAST&STAFF
監督 鮑學禮
出演 施思(シー・ズー)
苗可秀(ノラ・ミャオ)
慕思成
王青(ワン・チン)
康威
韓雨
譚道良(レオン・タン)
李修賢(ダニー・リー)
金剛(カム・コン)
史仲田
田青
蔡弘
王侠
葭漢(シュエ・ハン)
田鵬
金峰
王莱
呉家驤
茅敬順
張宗貴
初本科
蘆葦
李龍吟
張一道
武術指導 茅敬順
陳木勝
李龍吟
孫壽山
陳小龍
原作 独狐紅
製作 高飛(コー・フェイ)
製作総指揮 謝文程
制作年度 1978
 

疆屍小子
キョンシーズ/幽幻道士



日本でのキョンシー・ブームの先駆けとなった台湾映画
(台湾映画がウケたなんてこれが初めてでは?)。

知らない方に簡単にご説明しますと、もともとホラー・クンフー映画の始まりはサモハンの「鬼打鬼」('80)であり、ここで既にキョンシーと思しきキャラクターは登場していて、その後も「霊幻師弟/人嚇人」等でサモハン・ホラーがヒットしていたわけだが、監督・出演する暇が無かったので、「鬼打鬼」等でカメラマンを務めていた(監督作もあったが) 劉観偉(リッキー・リュウ)に新たなホラーを撮らせてみたのが「彊屍先生」(「霊幻道士」) で、これが本格的にキョンシーをメインの題材に持ってきた最初の作品になるわけである。
「彊屍先生」が非常に良い出来だったため、日本でも公開され・・・
ヒットはしてないと思うが、そこそこに日本でも認識されたのがまず最初。  その後、どのようなツテを通ってか知る由もないが、恐らく台湾映画会社からの売り込みから キョンシー映画のバッタモンが持ち込まれ、日本でのTV放映にこぎ着いたのが本作である。

だったらサモハン本家の方が面白いんじゃん。
全くその通りであるが、本作は子供でもわかりやすいお話、主題歌が日本の「はとぽっぽ」、テンテンという存在、子供達と爺さんという
ファミリーでも親しみやすい設定、TV見てるガキどもと同世代の子供達がバンバン画面の中でアクションをすること等、いかにも日本のガキ受けする色んな要素が知ってか知らずか盛り込まれており、やはりガキどもの間で人気を博す。続いて「2,3,4」と立て続けにTV放映され、ついには日本のTVシリーズ「来来!キョンシーズ」製作までに至るわけである。
(さらに余波で「新桃太郎」「少女戦士'88」もTV放映に至りました。)
だから今でも「キョンシー・ブーム」と聞いて、サモハンを思い出す人は限りなく少なく、 テンテン・・・と、一般的にはそっちが通説なのである。

実際、本作は今見てもなかなか面白い。
シリーズの「3,4」に関しては(「2」は定かでないが)、明らかに台湾・日本のガキどもに対象を絞って製作しているため、個人的には評価は低い。

お話

ガキどもを引き連れた貧乏旅劇団の親方がキョンシーに影を踏まれる。
「超縁起悪い。」
と道士様に言われたことが大当たりで、公演の契約はドタキャン、金も底をつき、路上で公演をしたことに因縁をつけられてブタ箱行きに。
その刑務所にキョンシーが現れて、哀れ親方は殺されてしまう。
劇団の子供達は道士(陰陽師?)を営む、金おじいさんとテンテンの所にご厄介に。しかし、怨みもたっぷり背負った親方キョンシーが今度は街で殺戮を始めてしまう・・・

この親方さんがさぁ・・・
このシリーズ以外全然知らないんだけど、いいんだよねぇ〜
まぁ後半は(というか「2」も)キョンシーになっちゃうからアレなんだけど、前半は優しく厳しい親方さんでさぁ〜格好良いんだよねぇ〜(賛同者いないものか?) どこにも良い役者さんはいるもんだなぁ〜
後半、ガキどもが半キョンシー(正式な名前忘れてる)になる儀式のとこで 「蛇拳」修行シーンのファンタジックな音楽がそのまま使われてるんだけど、 悔しいけどそれがまた合ってる。まぁ「蛇拳」だろうがパクりは同じだが。

テンテンちゃんについては、個人的には興味がそんなに無いっぱなのでアレですが、彼女無くしてヒットは有り得なかったと言っても過言でない重要なファクターだったと。
「彊屍先生」と見比べてみるのも一興では。


■CAST&STAFF
監督 趙中興(チュー・チュンヒン)
出演 劉到〔女予〕(リュー・ツーイー)
劉至翰(リュー・ツーハン)
金塗(キン・トー)
洪竟原
張台生
黄仲裕
黄国書
陳小強
武術指導 趙家班
脚本 姚慶康
製作 陳俊良
蔡松
制作年度 1985



少林寺
The Shaolin Temple
少林寺



たぶん、ご存じの方が多いだろうけど、本家「少林寺」を舞台にした最初の作品。よって、それだけである程度許されてしまう部分は多い。さらに李連杰の記念すべきデビュー作。そういやこの人には下積みがない。

お話自体は
「少林寺といえば焼き討ち」とお約束のようないつもの展開。
当時の感想としては、
「アクションはなかなか、でも全体にはつまらない部類」
と幼きながらもそんな感想しか抱いていない。
ただし、やはりそれを本物の少林寺でやると一気にスケール感がともなう。 (ま、このスケールを子供の時は理解しなかったのかな)

特に自身の少年時代、
「ジャッキーのは映画用のウソ拳法で、本場は中国なのさ。」
といった説がまかり通っており(あくまで当時地元での話)、
「そうなのかなぁ?じゃあ本場の拳法ってどんなもんなんだろう?」
と子供心の探求心を解決すべく現れたのが本作であるからして興味が無いわけがない。

冒頭の戦いから食い入るように観ていたし、胡堅強vs計春華のバトルなどは かなり熱狂してしまった記憶がある。
(本作観て好きになったのは、これがジェットでなく胡堅強そして  軽い身のこなしで酔棍を操る孫建魁だったのだな。)
「おお!これが本場の中国武術!!・・・・でしょうか?」

そういや、夏休みの読書感想文に小説「少林寺」を買ってきて読んで出したなぁ(それだけ)。
個人的、少林寺系ベスト3は
「少林寺列伝」「阿羅漢」「崇山少林寺」。

■CAST&STAFF
監督 張〔金金金〕炎(チャン・シンイェン)
出演 李連杰(ジェット・リー)
于海(ユエ・ハイ)
于承惠(ユエ・チェンウェイ)
丁嵐(ティン・ナン)
胡堅強(フー・チェンチァン)
孫建魁(チャン・チェンフー)
劉懷良
計春華(チー・チュアンホワ)
張建文
王光灌
王〔王〕玉
社傳揚
崔志強
尋峰
藩漢光
方平
蒋洪波
山崎博通
藩清福
蘇琲
陳國安
邊立畏
汪國義
孫勝軍
武術指導 馬賢達
潘清福
于海(ユエ・ハイ)
王常凱
脚本 薛后
盧兆璋
策劃 劉芳
傳奇(フー・チー)
製作 疹一原
制作 陳文
制作年度 1982


倩女幽魂
A Chinese Ghost Story
チャイニーズ・ゴースト・ストーリー



なにが気にくわないって、
「主人公が最後まで弱いじゃん」
ってのが気にくわない。
途中、強い剣客(林威)に出会ったり、師匠というべき人(牛馬)もいるのによぉ。
って、さすがにこれ行で終わっちゃあれか。

王祖賢大ブレイクの作品ではあるが、個人的には妖艶な女幽霊より、
「シティハンター」の明るいキャラの方が好き。可愛い。
俺ってつくづくその辺、あまのじゃく。
この後も本作自体シリーズ化されたし、数々の「ジョイ・ウォン幽霊シリーズ」が リリースされたけんど、どれもこれも王祖賢の役柄が哀しい女幽霊でイメージそのままだし、キャラキャラしないので辛い(作品自体辛いのも多い)。 加藤あいと前田愛が昔出てたドラマ「ベストフレンド」では、 加藤あいが都会の冷たい女の子、前田愛が田舎のノーテンキ娘・・・ってことで、
「イメージそのままだろうが!何で逆にせんのじゃあ!」
と強く思ったものだった。イメージそのままってつまんない。なんとなく既知になるから。

うーん。どうしても本作から続くシリーズの魅力ってのを見いだせていない。 逆にこのシリーズが好きだった人の感想を聞きたいところ。
(皮肉じゃなくて、素直に)

■CAST&STAFF
監督 程小東(チン・シュウトン)
出演 張國榮(レスリー・チェン)
王祖賢(ジョイ・ウォン)
午馬(ウー・マ)
劉兆銘
胡大爲(デビッド・ウー)
王晶(バリー・ウォン)
蒋金(ジャン・ジン)
林威(デビッド・ラム)
武術指導 程小東(チン・シュウトン)
郭振鋒(フィリップ・コク)
劉志豪
徐忠信
胡智龍
脚本 阮繼志
音楽 戴樂民
黄霑(ジェームス・ウォン)
原作 蒲松齢
製作 徐克(ツイ・ハーク)
制作年度 1987


奇門遁甲
ミラクル・ファイター 奇門遁甲
The Miracle Fighters

ミラクルファイター(吹替版)
※題名クリックAmazonで確認できます。


サモハン「鬼打鬼」大ヒット。
ほんなら俺も!って事で作ったと思われる袁和平流のホラー・アクション。 それだけにサモハンの功績は非常に大きい。ジャッキーだけは真似したりしなかったが。

この作品ずっと家にあったのだが、何となく興味が湧かなくて手を出してなかった。面白くなさそうだったんだもん。でも観たらまぁまぁ面白かった。
ただね、自分自身が結局
「何よりもクンフーシーンに幸せ感じてる」
って言うのかな。どうしてもオカルト部分が余計に感じるんですよ。わかっちゃいるけど。
1982。まだまだワイヤーなんて使わず、殺陣師グループの円熟味もあって、 どのクンフー・アクション観てもだいたい素晴らしいものを披露していた時代。 この時期の袁家班なんてのは、もう
「至高の殺陣師軍団」
と化していて、どうしてもこの時期のこういった作品を観ると、
「ああ勿体ない、もっとクンフーを!」
と思ってしまう。本作のアクションは非常に素晴らしいのだが、どうしてもオカルト部分にそのアクションの邪魔をされてる気分になるなぁ・・・
だからわかっちゃいるが。

■CAST&STAFF
監督 袁和平(ユアン・ウーピン)
出演 袁日初(サイモン・ユアンJr.)
袁祥仁(コリー・ユエン)
袁信義(ユアン・シュンイー)
梁家仁(リャン・カーリャン)
王將(ワン・チェン)
黄哈(ウォン・ハー)
高雄(エディ・コー)
武術指導 袁和平(ユアン・ウーピン)
袁祥仁(コリー・ユエン)
袁信義(ユアン・シュンイー)
袁日初(サイモン・ユアンJr.)
趙中興(チュー・チュンヒン)
歐陽婉頌
制作年度 1982


海市蜃樓
天山回廊



主演の于榮光がかぁーっこいい!
中国版インディ・ジョーンズ。

最初に文句付けると、蜃気楼に映った絶世の美女に写真家・于榮光が恋をして、その人探して旅をする・・・
という非常にロマンティックな物語の始まりにて、その蜃気楼の時点で
「これが絶世の美女ぉ???」
と個人的にヒロインが好みじゃなかったとこ(最後まで可愛いと思わんかった)。後は無理に文句つける気無し。

冒頭の盗賊戦から街中でのアクション(これはインディ・ジョーンズ2作目に似てるね)も面白いし、于榮光と徐小明の掛け合いも楽しい。徐小明・石丸博也の吹き替えもよか。馬術戦から謎の盗賊ボスとのクンフー決闘(これまた面白い!)・・・
まぁとにかく ラストに至るまでバリバリバリバリアクションが続いて実に気持ちいい。火薬も量もハンパなく使われておりすんごい。さすがにスタントマンが心配になるが。いっちゃん凄いのは、于榮光乗車中のバイクが吹っ飛ばされるところと、そのすぐ後 徐小明の乗った車が吹っ飛ばされた上に超高い崖から落っこち、さらに 徐小明が落下しながらワイヤーを谷間に引っかけ間一髪助かるところ。本家を遙かに超えてます。

まぁオチは蜃気楼美女が盗賊のボスで、結局は彼女と戦いまして、
一緒に旅に着いてきてやった親友の徐小明は
「親友に好きな娘取られる」
「半ばヤケもあり、盗賊団撲滅のため爆死」
あまりに可哀想な死に損で終わっています。
自分が監督だからまぁいいけど。

■CAST&STAFF
監督・武術指導・動作導演 徐小明(ツイ・シャオミン)
出演 于榮光(ユー・ロングァン)
徐小明(ツイ・シャオミン)
王華
爾冬雨
脚本 徐小明(ツイ・シャオミン)
張華標
徐達初
脚本顧問 葉楠
張潔
音楽 願嘉輝(ジョセフ・クオ)
製作 韓培珠
李志民
制作年度 1987


水滸傳
水滸伝



これの日本公開時、
「構想ウン十年!」とか「製作に数年」とか書いてあったけど、
ほんでもってよくそれをウリの一つにしてるコピーを見かけるけど
映画の善し悪しと作り手がどれだけ苦労して作ったかというのは関係ない。 創作物の評価は完成品で問われるのであって、過程は全然問題ではないと思う。もちろん、作りこんで情熱注いで作った方がより良いモノが出来上がるのはその通り。ただしそれは確率の問題。良いモノが出来る確率がより上がるということだけ。 作り手が
「どれだけ苦労して作ったと思ってるんだ」
「それならお前が作ってみろ」
というのは愚の骨頂だと私は思う。

それはともかく(ともかくかよ)、「水滸伝」を読んでいないのでその辺も含めて本作への評価は大変難しいモノがある。非常に冗長した、たいくつ〜なシーンもこれはこれで良いような気がするし、そもそも「水滸伝」という物語がそうなのだからそうなんだろと言われればしょうがない。

美術は素晴らしい。
その辺の時代考証はさすが年月とお金を賭けたこともありバッチリ。

見所は大一番の最後の武闘大会。
いわゆる「天下一武道会」方式で(あっちが真似したんだが)舞台から落ちたら負け。珍しい鷹爪拳の戦いなども面白いのだが、中でも特筆は酔拳!
なんと言いますか、
「ああこれが本場の酔拳!」
と納得してしまうような、動きの華麗さにシビれてしまいます。
特に酔拳を使う人は戦いの前半、相手方に
「勝ったら長官を殺すかもよ」
と脅されていたのでとにかくノラリクラリ逃げるしか無かったのですが(ここも格好良い)、その長官が救出されたと知るや、直ぐさま酔拳のポーズ!(さらに格好良い) おちょこパンチをバシバシ決めてくれます。
酔拳好きには是非観て欲しいシーンです。
ただ、酔拳ってさぁ要は相手に
「おお!?こいつは酔ってるぞ!?なんだ楽勝じゃん。」
と思わせておいて、油断したところを攻めるから機能するわけでしょ?
でもさー大抵の場合、そうは思わないで
「酔拳か・・・」
と相手にバレバレになっちゃってるのね。(ジャッキー「酔拳」も途中でバレるし、「蟷螂酔八拳」なんか型見せただけでバレてた。)
バレたら意味ないんじゃないの?
だってまず敵が油断しないでしょう。落ち着いたもんでしょう。
なので今は「酔拳」って誰もが知ってるメジャーなもんだから、 全然通用しなくなってしまった拳法なんじゃないかなぁ・・・・・・

と話反れておいて本作を観た方、
「ラストシーンはどうですか?」
俺は別にあれで構いませんが、ウチの親父が(小さい頃、親父と行ったの) 「やっつけるシーンがないとヤダ」
って怒ってました。
主人公が若い頃のフミヤに・・・・・・似てないか。

■CAST&STAFF
監督 馬成(エディ・マ)
出演 魯國慶
穆懷虎
杜非
王世元
脚本 謝枝
李中強
原作 袁濶成
制作年度 1983
 


大家發財
NEW Mr.VAMPIRE2
ドラゴンキョンシー
再来!キョンシーズ



要は「霊幻道士」のパクりなんでして、っていうか
「4年も経ってからパクルなよ」
っていうか今更パクって作ったって売れんだろうがっていうか。

役割の配置が見事に一緒。
王小鳳→「霊幻道士」とほとんど同じ役
太保→リッキー・ホイの役柄を務めて
黄蝦→同じくキョンシーだし
あともう一人の若者が錢小豪役というわけ。 んだけど、色々調べてみるとキョンシーを扱ったサイトではなかなか評判がいい。
「そんな良かったっけ?」
と思って見返してみました。

「やっぱまぁまぁ」
そりゃやっぱり本家は超えられないよな。
しかも4年も経ってるんだからキョンシー+α?がいるでしょ。ないもん。
あ、あるとしたらあれか。お色気か。日本では「再来!キョンシーズ」の名前でわかるとおりにテンテンちゃんの「来来!キョンシーズ」ブームに乗せてTV放映されました。

うーん、でも考えてみると作ったの4年後ってのはなんか変だな〜
だって「孔雀王」で人肉喰らう妖怪やってた王小鳳がこういう可愛いおねたま演じたりするかな〜というかオファー来るかな〜
制作年度はあんまり責めんでおこう。

さてさて、今回は黄蝦が最強キョンシーに扮し(日本語版ではオジキョン)、 暴れ回るわけですが、死んでも死んでも無敵な(いや死んでるんだが)フィーリングってことで、「ターミネーター」のサントラまるまるお使いになられてます。 王小鳳の登場BGMも「ターミネーター」オープニングまんまです。まぁ確かにどっちも不死身(いや死んでるんだが)なのと、圧倒的な力で 攻撃をするってことで、いやお見事なんだかピッタリ。

可愛いんだかよくわからんもう一人のヒロイン(これが李賽鳳役なのだが)が、 お色気を醸し出したりなんかするわけだが、本作のウリの一つはやはり 王小鳳のヌード
にあるということで(個人的見解)。んだけど、彼女が裸になっているシーンは一度も彼女の表情が写っておらず(これは振り向いたらバケモノになってたってオチも含めて) 実際にご本人のおヒップ等かどうかまではわかんない。まぁそれが本人じゃないとしても「霊幻道士」以来なんだか久々の可愛らしい役柄なので王小鳳ファンには文句なしにお勧めしたいところ(いないかな?)。チョウ・ユンファ「愛と復讐の挽歌」でも普通の女性(バケモンじゃなくて)を演じているが、こちらはあまり彼女自身の魅力は発揮されていない。

アクション的にはどうかっつーと、なかなかよろしいかも知れぬ。
黄蝦キョンシーにみんな投げ飛ばされて危険なスタント・アクションを披露してます。 不必要に残酷なシーンもないのも好感。
しかしさー・・・・・・太保って大してクンフーできないのかな?
見たことない。

なぜか爽やかなBGMにあわせてキョンシーと首を締め合うシーンが好き。

■CAST&STAFF
監督 呉國孝
出演 王小鳳(ポーリン・ウォン)
太保(タイ・ポー)
黄〔口合〕(ウォン・ハー)
銭月笙(チェン・ユーサン)
汪強
王均康
王萩
王怡然
武術指導 朱克榮
藍海瀚
脚本 馬大衛
呂繕尚
音楽 黄茂山(ウォン・ムーサン)
製作 呉玉雲
製作総指揮 藍天虹
制作年度 1989
 
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