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刑事物語4 くろしおの詩 ■ なんで劉家輝の次が武田鉄矢やねん。 かなり皆さんが「は?」と思われてると思うが、日本にだってこんなクンフー映画があるのだ。JAC以外で。(クンフー映画か?) 流石に大きく紹介するのはこれ一本で十分な気がするので、後のシリーズは簡潔に下記に。 実は武田鉄矢は馮克安に負けないぐらいの蟷螂拳使いなのだ! (誇張たっぷり) 元々は武田氏も「ジャッキー、リーのような事してみたい」って思ってたそうで、このシリーズはそんな願いから始まっている。 ■他シリーズ簡単感想 「刑事物語」 シリーズ第一作。 金八先生がクンフーをするという点でとても新鮮だったが、内容は耳の不自由なヒロインのカラミやソープランドでの事件イベントなどやや陰湿な感じが否めず、アクションが特に凄い・・ってほど誇張されていなかった。功夫場面を重視してないというか、ドラマを見てる人にはかなり傑作と言う人もいます。 「刑事物語2 りんごの詩」 こっから武田流「ヌンチャクハンガー」が飛び出したんだっけ。 でもお話が途中でヒロインがバイクで悪者に轢き殺されてしまってまた暗く、 あんまり好きにはなれなかった。しかし、個人的思いの名台詞 「木のやつ〜!木のやつ〜!」 (戦いの途中に武田氏にハンガー渡すも、プラスチックだったため全く威力が無かった) はこの映画で登場。 「刑事物語3 潮騒の詩」 沢口靖子のデビュー作。 当初オーディションでヒロインは「斎藤由貴」に決まっていたが、武田氏の「靖子ちゃんがいい」の一言でこっちになったという噂がある。実は本編はよく覚えていない。 「刑事物語5 やまびこの詩」 鈴木保奈美のデビュー作。 シリーズ当初のくらーい感じからコメディ調へ。まだまだ可愛らしい彼女のレオタードな姿にステイン・アライブ。 こっちも結構お薦めです。 作るたびに段々と良くなってきているのだが、つーか本人が疲れたかヒットしなかったか以後シリーズは作られていない。 なんでPART4を取り上げたかというと一番「コメディ、泣き、アクション」のバランスが良いので。 普通に面白かったと思う。 ■物語 囚人を列車で護送中の片山刑事(武田鉄矢)は、任務中に陣痛のヒロイン(相原友子)を介抱。しかし、実際は陣痛ではなく単なる食べ過ぎ。しかも囚人には逃げられてしまい、後で捕まえたものの、上司(植木等)にクビにされてしまう。 (今回いきなりクビになるのが面白い) 上司から紹介された次の就職先はなんとキャバレーの呼び込み。片山はいきなり刑事からチンピラ風情に成り下がってしまう。同僚の刑事からも冷たくみられたり、ホステスにもバカにされながら情けない日々を送るが、やがてはキャバレーを牛耳る親分(石橋蓮司)のさらに大親分(大友柳太朗)から気に入られていく。 その後、上司(植木等)からクビではなく実は極秘捜査のためと聞かされ、 片山刑事は親分の身辺を洗い、やがては麻薬の密輸取引の情報をつかみ出す。 一方で、ひょんなことから同棲していたヒロインとは仲も深まり生まれてくる子供に大して 片山刑事も興味を抱き始めていた・・・ しかし、ヒロインの旦那が現れてしまう・・・・・・ 片山刑事はどっちの件にもカタをつけるためゴルフクラブを手に取り決戦に赴く-------------------------------------------- ヒロインの相原友子さんはこれ一本しか出ておらず、確かそのまま引退。惜しい。とてもキャラクターが良かったのに。 冒頭からいきなり刑事からチンピラになっちゃうくだりがやっぱり面白い。 キャバレーでは 武田鉄矢vsガッツ石松という豪華な (豪華か?)異種格闘技戦が見られる。 他のキャラクターも見事によく立ってる。軽いチンピラながら(そして弱い)任侠心溢れる兄ちゃん(三浦浩一)も良いし、お馴染み石橋蓮司さんの悪ボス演技も今回コミカル入ってるので面白い、大友柳太朗さんの貫禄は言わずもがなだし、これがデビューのヒロインもお見事。 まぁ確かに拳銃バンバンの現代で、ラストはゴルフバッグで乗り込み、石橋蓮司様ご一考にクラブでカラーボールを飛ばすだけである程度撃退してしまうのはツッコミ入れられるけれど止めときましょう。クンフーなんだから。 ラストの大一番は何と 武田鉄矢vs大仁田厚という豪華な (今度こそ豪華か?)異種格闘技戦! パワーで全く勝てない相手でしたが最後は蟹バサミで大仁田の足をへし折ります(大仁田若い)。 日本映画でこれだけのアクションだったら十分・・・ではないですが(JACはもっと出来るし)、二大決戦があったので良しとしましょう。大仁田にタワーブリッジされて、武田さんの 「痛てててて!!!参った!!参った!!」 には爆笑しました。 「ドアにもたれかかったらドアが開いてコケる」 「ベッドに寝転んだらベッドが落ちて頭を打つ」 とかこういう小さなリアクションコメディを大切にする俳優さんって今世界に何人いるっていうんでしょうねぇ。それこそジャッキーのみか? 武田鉄矢さんもこのシリーズに限らず必ずこういった小さな笑い演出を織り交ぜていて、その辺は凄い評価できると思うんですよね。やっぱ金八先生やってるから 「うさん臭い」 って評価があって、みんながそれの前にひれ伏しているって感じがしますね。正しいって言ったモノから批判されてくみたいな。確かに金八なんて胡散臭いですよ。「みんな友達じゃないか!」なんてセリフ、あのドラマ以外出てきませんし実際の教室でそんなこと有り得ないんですから。じゃーなんで今も「金八先生」は続いてるのかって言ったら、 そりゃーやっぱり「正論を確認したいから」ですよ。正面から見たらやっぱりそれでいいのかと。 なにぃ!?上戸彩目的だったって? ・・・それも正しいか・・・ 以前ある役者さんが「金八先生胡散臭い」って言ってて凄いムカついた。素人が言うのは感想になるから自由なんだけど役者さんがアレ言うのはおかしい。役者さんて「心に残る作品に心に残る芝居をどれだけ出来たか」が勝負でしょ。結果ですよ、要は。ところがその役者さんの出てた作品思い出しても「極道の妻たち」シリーズの幹部ヤクザとか「七人のおたく」のボスとか そんなんで何も印象に残ってなんかいやしない。今、日本で「金八先生」知ってる人がどれだけいますか?それだけのことだと思います。 なんか話が武田論に行っちゃったな。もうええわ。 このシリーズ、主題歌がまた好きなんです。吉田拓郎の「唇をかみしめて」。 ええ加減な奴〜やけん〜ほっといてくれんね〜 あんたと〜一緒に〜泣きとうはあり〜ません♪ 機会があったら是非聞いて。
Blood Brothers ブラッドブラザース/男たちの誓い ■ 冒頭からいきなり「のぞきショー」が始まり、不必要におっぱいアップのサービスシーンが謎だったのだが、終わってみればこのおっぱいが本作を象徴してたりなんかした。 ギャングアクションというかなんというか、クンフー映画ではありません。某お店で二束三文で発見。 【本作の正しい見方】 製作年度1984年となっていますが、1976年ぐらいに作られたものだと思ってみましょう。 お話(推察たっぷり) 時は1933年上海(と出てた)。 チンピラ的兄弟のお二人(陳観泰と王道)は今日も気ままに酒場・賭博場をブラブラ。よくわからんけどどっかのボスから大金を借りて、賭博チャレンジするも大損。 「もちろん金返せ!」 と組織に追われる二人。ボスの側近?(鹿峯?)の目を傷つけたりしてからくも逃げおおせる。しかし二人は一旦別れることに。 別れた後、陳観泰兄貴は売春宿の用心棒に就職決定。しかし、典型的な虐められメイドさんが売春されて王晶のようなおデブちゃんにナニされそうだったので、(メイドが台に乗ってエッチな格好をし、回りにロウソクが立ってる紹介シーンがまた異様) 可愛いメイドさんが喰われてしまうのが我慢できない兄貴は偽王晶をボコボコ。あっという間にそりゃ解雇。メイドさんを連れ出して兄貴は旅に。 何だかやっぱりわからんのだが、人の良さそうな叔母さん叔父さん(薛漢)のところで住み込み(?)でメイドさんは兄貴の妹と偽って働くことに。 漁港にてその叔父さんと一緒に荷物積み込みのお仕事をする兄貴。 とそこに高級車がピタッ 白タキシードでバッチリ決めた陳星登場!(何だか格好良いぞ) 恐らく漁港のボス!(?) するとさらに、陳星タキシードを狙う狙撃手を兄貴が発見!兄貴、タキシードかばって大ジャンプ! 狙撃手は逆に殺され、ひょんなことから兄貴が陳星を救うことに。お礼に金時計プレゼント! メイドさんはやっぱり兄貴に惚れてエッチッチシーン披露。 しかし二人が結婚することになった夜、目をやられたアイパッチ側近一行が現れ強襲! 良い叔父さん叔母さんは殺され、メイドさんも犯されそうになったので自害してしまう。 (メイドさん結構可愛かったのに出番終わり・・・どっかで見たことあるんだけど・・・?) 兄貴は超ボコボコに。警察突入でアイパッチらは逃げ出し、兄貴は一命を取り留める。 入院先で再開する兄貴と弟(王道)。 弟はなんと刑事になっていた・・・・・・ 「サツの助けなんかいるか!」 と恐らく協力を断った兄貴。兄貴は回復後、もらった金時計を頼りに陳星組織の元へ。快く受け入れる陳星様。陳星のアシストを受け、兄貴はアイパッチ一行に逆襲!皆殺しにして本懐を遂げた。 終劇・・・・・・・・ではなくて! その後、兄貴は陳星の元で恐らくマフィアとしてバリバリ働き、裏切った取引相手の トラックをバイクで追っかけ! やがてバイクから落とされた兄貴はトラックの下敷き!・・・・ ではなくて! トラックの下をくぐり抜けて掴まり、トラックを奪還した!マフィア的大手柄! このシーン、「五福星」のジャッキーより凄いよ!(スタント云々はともかく) あっという間に陳星に一番頼られる存在となる。 そいでもって陳星のとこにいた可愛い子ちゃんと仲良くなってまたまたエッチッチ(こればっかかよ)。 しかし、警察(と思われる)陳鴻烈一行に陳星組織は目を付けられる。陳鴻烈一行の中には弟の王道が! 陳星一行は京劇の観賞。 京劇鑑賞中、突然舞台の役者が陳星を強襲!(こればっか) 何の抵抗も無く陳星は死亡・・・・あなた今回・・・・クンフーは見せないのですか? 早々と葬式(展開早いよな)。それにしてもなかなかお金かけて作ってるのがわかります。葬式シーンもなかなか豪華。 陳星死後、跡目はどうするか? ってことで兄貴が選ばれる。 納得いかない感じの側近、龍飛(今回、ヒゲ剃ってますよ。ちょっと貴重?)とおっさん (このおっさんは「少林寺木人拳」でジャッキーに棒で首折られた人) それはともかく、龍飛は陳星ボスの仇討ちってことでマシンガン持って陳鴻烈屋敷に潜入。そして一気に強襲!(またかよ) でもちょっとこの辺、「愛と復讐の挽歌」クライマックスみたいで格好良いです。龍飛が周潤發に見えたりはしませんが。でも陳鴻烈は生存。そして危うく殺されそうになった弟王道は兄貴にこっそりと助け出されます。 やがてはやっぱり予想通り龍飛は陳鴻烈と結託(陳鴻烈は悪徳警官なのかな?)。兄貴がエッチッチした可愛い子ちゃんを人質に兄弟と最後の対決を要求。(可愛い子ちゃんの吊るし上げがヒーローものみたいになってます) 龍飛・陳鴻烈は大量のバイク軍団で!兄弟はキャデラックで! 西部警察みたいな最後の闘いが始まった! ■ アクション、お色気、兄弟愛、任侠心となかなかバランスよく散りばめられており、恐らく日本のギャング映画なんかも参考にしたと思われる本作はテンポもよく、なかなか良く出来た作品でした。 なんか小林旭の「多羅夫伴内」とか思い出しました(俺も古いの知ってるよな)。ストーリー的にも、必ず最終的には 兄弟vs陳星対決! と思っておりましたので、予想しきれなかった分もあるし、陳観泰兄貴が単なるチンピラのちょっと力自慢な皮ジャン兄ちゃん→タキシードで決めた貫禄ある親分に! 成り上がっていく様もなかなか素敵でした。 監督は後に「地獄のニンジャ軍団・クノイチ部隊」なんてセクシーくの一萌え〜な 忍者映画を撮ったりする李作楠。なんとなくこの映画も彼らしいよ、ほんまに。どこが彼らしいってそりゃもちろんおっぱいが。クンフークンフーを期待したら肩透かし喰らいますが、 ギャングアクションの一作として特に「あの当時作ったもの」ということを考えて、なかなか傑作に近いかもしれません。 拾い物の一本でした。
Flying Dagger フライング・バトル ■ ってか、本当にTVで観て感想書いてるだけでスマヌ。 個人的には久々の朱延平監督作品。朱延平監督というとどうしても「ドラゴン特攻隊」「炎の大捜査線」のイメージ、そしてなかなかの豪華キャストなので本作も得意の黒××パターンなのか? (例のジャッキーが冒頭と中盤にちょとラストにちょと出てくるパターンね) そうではなかった。 今回は歴とした良質な映画。 個人的には「炎の大捜査線」(評判悪いけど俺好きなの)と並んで良かったす。話もなかなかにわかりやすいし、とにかくアクションシーンが非常にふんだんで終わるまで飽きさせません。ワイヤーワイヤーワイヤーと連続ですが、ここまで豪快ガンガンにやられると納得するしかない。例え誰が実際そのアクションしてよーとも。 キャラも立ってるし、アクションも多いしコメディも良いし・・・ と非常に豊かな娯楽作品だと思います。 (俺、やっぱ娯楽映画が好きだなぁ) ■大飛刀&小飛刀 中国小説とか書籍その辺に明るくない私はわかりませんが、冒頭から大飛刀(梁家輝)&小飛刀(林志穎)vs 冷血十三鷹なんてマニアックな戦い! 冷血十三鷹なんてわかる人にしかわからないよ。 そこに張敏&葉蘊儀コンビが加わって初っぱなからバトルバトル! 惹き付けるには十分。梁家輝は顕著にマルチ役者な気がしますね〜(まぁみんなそうだけど) 個人的には顔は好きです。コメディの方がより映えてみえるかな? 今回はバッチシ。強くて頼れる兄貴ながら、厳格でなく面白可笑しいお兄ちゃんって感じで好感です。おばちゃんに筆卸しさせられたりして泣いちゃったりします。小飛刀の方は若い子でよく知らないけどなかなか格好良かったな。 ■張敏&グロリア あれ? なんちゅうかその・・・ 「張敏って結構よか・・・」 初めて認識した。これまではどうとも思ってなかった。身に纏う衣装もセットで非常に美しく映えてます。 そうそう、衣装の部分でも本作は結構良いな〜と思いましたね。(いや、その辺のセンスは皆無だけどね) グロリアちゃんは嫌いではないですが、まぁいつも通り。ちょとしたメルヘンも面白いですな。 ■飛天猫夫婦 みゃーっ!!みゃーっ!!みゃーっ!! ・・・・・・おいおい・・・・・・制作年度いつだよ・・・1993年? 「ポリス・ストーリー3」の翌年か・・・うおー香港万歳(静かな喜び)。というわけで、 戻ってきたぜ張曼玉御姫のおきゃんっぷりが! こんなに猫の鳴き声聞いたのは、「蛇拳」以来か? みゃーっ!!みゃーっ!!みゃーっ!! 数々の作品での演技派女優な演技なんか関係ないぜ! みゃーっ!!みゃーっ!!みゃーっ!! 張曼玉御姫様は飛天猫で(だよね?)、戦いになるとみゃーみゃー鳴いて木から木へと飛び回ります。おまけに、その木に油かけられてしがみつく事が出来なくて、 みゃ!?みゃ!?みゃ!?みゃ!?みゃ!?みゃ!?みゃ!? って物凄い勢いで手を回転させております張曼玉御姫様・・・ってそりゃー 「燃えよデブゴン7」の鐘發猫男と一緒じゃねーか!! 凄いなー張曼玉御姫様。なんでも出来るよな〜尊敬 おまけに重複しますがこれまた衣装の色使いコントラストとご自身の魅力で 非常に美しいんですよね〜猫の構えとって壁にしがみつきながら、 「やるかい?坊や。」 なんてシーンはキュキュンと来ましたね〜 張學友はどうだって事もないんですけど。彼は妖怪なのか? 突然、デッカイしっぽがケツから伸びてくる攻撃してたけど・・・妖術解釈すかね。 ■李家鼎&袁祥仁&陳鴻烈・・・羅烈!? 懐かしいてか、ベテランクンフースターが脇を固め取ります。 しかしこの頃「李家鼎」この人よく見るよなぁ。今回は日本から来たエロエロ侍(わけわからん)を演じてます。呉孟達と彼との対決も結構おもろかったような。 袁祥仁。本人が面白かったというより手がね、手が。梁家輝に手首切られた後に、本人は死亡。手首だけが残ってソロで活躍するのよね(妖術かなんかで)。変てか面白いのが、このソロの手が復讐でもするのか? と思ったら梁家輝一行の手助けなんかしたりして、袁祥仁とは関係ない別人格になっちゃってるのよね。手が人格も変な話だが。 陳鴻烈の吸星も面白かったなぁ〜んなアホな しかしびっくりしたのは彼、羅烈。 彼の出てる映画は数々見てきましたけど間違いない。 この映画の彼「最弱」。今までの歴史をある程度把握してるので逆に超驚きました。 知ってる人ほどびっくりするよマジで。ゲスト出演だと思うが、よっぽど時間もなかったのだろうか・・・ ■ 個人的には 張曼玉御姫様がみゃーにゃーみゃーにゃー飛び回っただけでかなり満足なのですが、それ以外にもとにかくアクションアクションとガンガン続くのがウリですね。 それとスタッフロールを見直してみると脚本が王晶、アクション監督が程小東等などそして朱延平監督、傳立と香港・台湾の一流映画人達が集結してるんですよね〜良いのが出来るはずだ。 なかなかお薦め作です。
Kiss of the Dragon キス・オブ・ザ・ドラゴン ■ まず俺ねー「レオン」観た後の感想というか気持ちなんだけど、 「俺ってオシャレセンスほんと無いんやなぁ〜」 ってな感じで、他の人に聞くと ・映像が綺麗じゃんか ・色使いが素晴らしいのよ ・物語が切ないじゃないか ってな風に言われて、「そうなんだと思うけど・・・」ぐらいの反応しか出来なくて 「レオン」で俺が好きだったのは ・ジャン・レノは格好いいなぁ・・・ ・ダニー・アイロが出てきたのが何となく嬉しかったりして 以上。 要は「大して面白くなかった」のが正直なところなんすよ。後は 「ロリータ趣味だなぁ・・・」 と思って観てただけだし。この後の「WASABI」とかも(監督じゃないけど)広末で 「ロリータ趣味だなぁ・・・」 だって、白人から見たら広末涼子なんか相当幼く見えるんじゃないかな。 お前は野島×司か! つーか上戸彩が人気出てきた時点で、また絶対、野島×司が手を出しに来ると思った。今まで全部手出してるもん。「高校教師」新しいの見てみたけどサブすぎて途中で止めた。だって、格好良い兄ちゃんが「スクールウォーズ」の大木大介みたいな登場するんだもん。あれはないよね〜 大人になったな〜渋みが出てきた で〜「レオン」の流れを組むこの作品ですが、 「素晴らしく面白かった」 さすが李連杰本人が企画持ち込んだだけの事はあります。どこが良かったって 「彼自身の人柄にピッタリと役柄もハマった」 とこかな。彼の魅力を生かすには「こういうのが良いんですよ」って見本みたいな作品。それでもって、この映画はいわゆる「トラブル巻き込まれパターン」なのよ。いきなり随分な立場に晒されるっていうね。 「レッド・ブロンクス」「デッド・ヒート」「ファイナル・プロジェクト」「ナイスガイ」「Who am I?」等など・・・ これはジャッキー得意の「トラブル巻き込まれパターン」映画。それに対して李連杰が、 「俺ならこうやる」 って表現したのが今回の作品だと思うわけです。だからこそ戦いも準えているようにリアルファイトに徹してます。 ほんとにいきなりな境遇 李連杰は遥々中国からフランスまで捜査協力に来た凄腕捜査官。しかし、 冒頭からいきなりフランス側の警部に裏切られて罪被せられて、殺されそうになります。上記画像はダストシュートに潜り込んだ所を、そのダストを燃やされ更に手榴弾を投げ込まれる絶望的なシーンです。さてさて一体どうやって逃げる? ジャッキー的戦いも取り入れつつ・・・ その戦う様はやはり黄飛鴻様。ジャッキー程の動揺っぷりは見せません。 これはこれでクールで格好良い〜 ブリジット・フォンダ。これはこれでなかなか・・・ どちらかというとやはり私はアジア女性が好きですが、ベンソンの女性選択の目は確か。もの凄く可哀想な環境に身を置かされた娼婦役なのに、コケティッシュさが失われてないんですね。一面可愛く一面美しい。ただ泣くだけのしみったれた感じではありません。 関係ないけど彼女の父ちゃんのピーター・フォンダが昔ジャッキーに蹴飛ばされてるのも なんだか不思議な縁ですな(「キャノンボール」で)。 予想以上にアクションもガンガンです ここもまた絶望的状況からの脱出アクション。 女性を傷つける奴は許さん! ブリジットを虐めるチンピラどもに遂にブチギレした李連杰さん。 しかしそのお陰で隠れ家がバレてしまい、彼女を連れて逃げることに。 背はちっこいからさぁ プリンセスを守る小さなナイトって感じで可愛らしいのよね。生真面目な顔してても。 それとこれは「SPY_N」と同じ手法で「ドラマをアクションでつなぐ」というより 「アクションをドラマでつなぐ」って感じなのよ。しかしながら、その「SPY_N」に比べれば断然「ドラマ部分も面白い」 と言えるのよ。そこは全然違うよなぁ。なんつーか「李連杰のセリフ、もっと聞きたい!」 「娘を返して・・・」 で、全然説明してませんがブリジットは悪警部に娘を捕らえられていたりします。 携帯をポイッと捨てて死地に赴くサマが格好良い!! まさかいきなり脚が伸びてくるとは誰も思わんよなぁ 警察署に一人で乗り込む李連杰。なんかここ署なのに人少ないよね。 いきなり精武門な戦いになるのは笑った 人が少なかったのはここで練習してたから? さらにここで警官たちの無能っぷりが披露されます。 言わずもがなの怒りの鉄拳フィーチャー ・・・・・・さすが黄飛鴻様。相変わらず一撃も喰らわね〜 ここの戦いも面白かった〜 さらにデカイ白人2人と激闘! とにかくね、クンフーシーンもたっぷりあるのがまた良いとこなのよ。リアルファイトに徹してるから俺のような'70年代功夫映画好きにもバッチシ! 「娘は・・・!?」 結末はタイトルのオチも含めて、ご自身の目でどうぞ。うるうる 観終わって最初に思ったのは、 「この李連杰とジャッキー共演でどんな映画が作られるのだろう?」 ってところ。一応、現実的に話は進んでいるからね。ちょっとパッとは想像つかない。もうとにかく「真っ向から戦いあってほしい」それだけ(しないだろうなぁ)。 ともかく本作は彼の代表作と言っていいでしょう。フランス映画らしいオシャレな映像美も併せ持った素晴らしい作品だと思います。 日本も日本の美を併せ持ってこんな映画作ってみろ! あと、頑張ってるよなぁ動作指導の元奎
神腿鐵扇功 Snuff Bottle Connection Snuff Bottle Connection ※題名クリックAmazonで確認できます。 ■ 質の高い功夫を披露する映画を連発しまくっていた呉思遠&袁家班コンビの一作。本作も功夫シーンは素晴らしい出来上がりで、文句の付けようもない。 そして、この辺の袁家班(袁和平)が関わった全ての作品が現在、世界中で大ヒットしている「マトリックス リローデッド」の功夫アクションの原点であることも忘れてもらっては困る。 それにしても・・・ 何ですか。 「マトリックス」シリーズは本当に素晴らしい映画です。私も非常に面白かったと思っておりますし、 別に功夫がこの映画の全てでは全然無いんだけど ってのはその通りです。ただ功夫シーンの素晴らしさだけに限って言えば、 とんでもない制作費を注ぎ込んでどんなに映像技術で頑張っても 衣装とギャラ以外に制作費がかかっていない(かけられない) みたいな安い映画の本作の方が断然上です。やはり付け焼き刃。 キアヌさんやフィッシュバーンさんやキャリー・アン・モスさん 一生懸命トレーニングして臨んでいるのは理解していますし、素直に尊敬しております。 でもね。 あの「酔拳」でも武術指導した袁和平と徐蝦の殺陣で、葉飛揚、劉忠良、黄正利、黄一龍、徐蝦、高飛、張紀平、袁信義、錢月笙、元彪、元奎 こんなメンツで功夫されたら 一生かかっても「マトリックス」は功夫シーンで勝てないよ キアヌは黄一龍くんを観て驚くべし! (黄一龍くんは本作でも功夫的活躍をしますし、「スリーピング・モンキー・睡拳」ではあの高雄(エディ・コー)相手に戦ったりします出来ます。身の軽さも天下一品の功夫小僧くんです。) 「マトリックス」 「神腿鐵扇功」 「マトリックス リローデッド」 の順で観てみると理解できるかと思います。 さてさて「マトリックス」の話はこれぐらいにしまして、本作の感想から言いますと、前述も含めてサスペンスなお話もなかなかに、とにかく功夫が素晴らしい になりました。VCD画質が悪いのだけが残念です。 私の混乱もありますが、錢月笙、元彪、元奎そして前半で死んだはずの袁信義までもが何度も何度もヤラレ役で出てくるのが面白いっす。明らかなお金と人材不足の嘆きが聞こえてきます。ただし、これも 誰でも袁家班アクションに着いていけるわけないっしょ 質の高い功夫を求めますから、出来る人も限られていたのではと思います。 今回もそこそこな役柄だったら「元彪コーナー」へ・・・と思っておりましたが、 この端役っぷりは残念ながら「ドラゴン傑作選」です。 お話としては ロシアからの密使(ロイ・ホラン一行)とそいつらが持ってる割り符みたいな小さな瓶(密書?)を中心に、朝廷の裏切り者の存在(黄正利)、それを探るさらに朝廷の密使である劉忠良、劉忠良の友人である葉飛揚とその葉飛揚と知り合いになった黄一龍達が繰り広げる誰が敵で誰が味方か? みたいな、そこそこにサスペンスチックな内容となっております。実はすいません、完全に把握しておりません。 まぁまぁまぁまぁ。 お話はアクションを盛り上げる調味料程度にですね、 葉飛揚vs劉忠良 高飛vs徐蝦 劉忠良vs徐蝦 今回、うまくキャプチャできなんだ 劉忠良vs黄正利 葉飛揚vsロイ・ホラン そして乱闘を盛り上げる錢月笙、元彪、元奎の手下達。さらに黄一龍くんのアクロバット戦法と非常に楽しくバラエティ豊かな功夫シーンが盛り沢山でそれだけで俺みたいな功夫マニアは満足ですね。 逆に功夫に興味の無い人には100円でも買わない映画でしょうけど、それはいつも通り。
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