Contents
 
トップへ
掲示板

ドラゴン傑作選9  


方世玉與洪熙官
Heroes Two
嵐を呼ぶドラゴン




ばばばばんばんばん♪ ばばばばんばんばん♪
ばばばばんばんばん♪ ばばばばんばんばん♪

いいねーこのBGM。
「少林寺マスター」と同じオープニングテーマっす。
うむうむうへへへ。
この映画も私がそれこそ小学5年生ぐらいかな。
その辺からずーーーーーーーーっと観たかった作品で、だんだんお馴染みになってきた「香港電影百科」(芳賀書店出版)での写真や文章を読んでは想像を張り巡らせていたわけであります。中でも、
「タイトル・バックで2人が見せる少林寺の秘技が見事だし・・・」
「タイトル・バックで2人が見せる少林寺の秘技が見事だし・・・」
「タイトル・バックで2人が見せる少林寺の秘技が見事だし・・・」

とこの辺りを何度読んだことか(繰り返しは誤植じゃないですよ)。ほんとに頭に刷りついてますよ。
とうとうそのタイトル・バックがあと数十秒で俺の前に!

これがそのタイトル・バックだ!!
え?
ここに興味持ってる人はとっくに見てる? そんなことはどうでもええねん。
俺はこの感じた気持ちを表したいだけさ。
そして見事か?
・・・・・・うーん、見事かどうか判別する前にロールが出てきて止まってしまう感じだ! とにかく嬉しさに打ち震える・・・それは大袈裟としても
「おお、これが!」と感動していたことは確かだ。
(なんの分析にもなってないす)
-------------------------------------------------------
※fake様、情報提供ありがとうございました。   
戚冠軍は胡惠乾役でOPだけに演武で登場します。  
洪拳三路という技の字幕が入り、他に陳觀泰の工字 伏虎拳、傳聲が虎鶴雙形拳を演じます。これがあるのがロングバージョンのOPです。
-------------------------------------------------------
というわけで、これはショートバージョンつまり結局全て観れてないので評価は出来ないす。

冒頭からいきなり焼き討ち少林寺
んで、他門弟たちは皆殺しにあったのかどうか知らないが、いるのは洪熙官(陳觀泰)だけや!そもそも全然少林寺っぽくなかったぞ! とか言いたい気持ちもあったがタイトル・バックからずっと続くアクションの勢いに押されてそんなコトは気にならないぞ。

焼き討ちしたとっても悪い清軍らは朱牧を筆頭に王青、馮毅、姜南、馮克安、王將などのメンバーだ。
・・・・・・その手(どの手?)の悪役大集合だな!あはははははは!!
中でも一番悪いのは勿論、王青だ。こいつは悪い。
何が悪いって?決まってるだろ、そりゃ
顔さ!
顔が逮捕だ、顔が

これで自身の主義が
「LOVE&PEACE」なんて言われたって誰も信じないぞ!
実際劇中でも色んな人殺してるわ、女好きだわ処置無しだ。と言いつつ「王青ムカツク」と思った方は、「GO・KI・GEN/白バイ野郎ヒゲ&デブ」を見てくださいね♪とかフォローを入れてみたりする。

よく知らないが実際功夫できるの?してるけど。
朱牧さんなんかさぁ、威風堂々の貫禄で悪役演じててまま成功してると思うけどなんか「優しそう」 なんだよね。俺だけかな?人柄が後ろに見え隠れするんだけど。

傅聲方世玉初体験!
俺、結局まともな彼の主演作観るの初めて。
個人的に「方世玉=孟飛(メン・フェイ)」だったので、孟飛方世玉と傅聲方世玉の相違点なんか考えると
・ 傅聲方世玉の方が力強く、型もバッチシ決まってる
・ 孟飛方世玉の方がよりキザで、孟飛スマイルをバシバシ決めてキャラを濃くしている

その辺かな。
単純に傅聲方世玉の方が強そうなので格好良いな、俺は好きだな。 扇の使い方もキビキビしててスッキリします。孟飛は孟飛で良いとこあるけどね。

だんだん彼のゴツめの顔が好きになってきた
これからもショーブラ復刻が出続ける限り、この陳觀泰、そして狄龍、姜大衛とは長い付き合いになりそうだなぁ〜 それにしても心配なのは
復刻し尽くす前に、その復刻してる会社が潰れやしないか
いかにもありそうでしょ。過去にもこれは日本だけど結構潰れてるし。頼むよ、ほんと。みんな買ってね。
んでここは、洪熙官vs方世玉!
方世玉は洪熙官をとんでもない悪者だと思っており、容赦ありません。
ここが最初の見せ場ですな
武術指導の劉家良(リュー・カー・リャン)、唐佳の気合度が非常に高いことがわかります。やはり中国拳法なため手技中心になりますが丁寧に作っており、一挙一足がバシバシと型が非常に決まっております。
殺せばいいじゃん
んで、怪我部分を方世玉に責められて捕まってしまった洪熙官。そもそも、なぜ生かしておくのか?それがちょいわかりませんでしたが(日本語ないもん)。


性悪コンビのツーショット(芸風の話ですよ)
馮克安はなかなか大きな役柄をもらっております。この他にも王將、黄哈とかジャッキー作品によく出てたスタントマンの人とかチラリです。昔の作品を見るにあたって楽しみの一つがこれですね。

「お前は清軍の犬だ!わんわん!!」
自分があろうことか焼き討ちの生き残り兄弟子を捕まえてしまったことに気づく方世玉。へこみ〜

さっそく馮克安に八つ当たりする方世玉(違うだろ)
元々ジャッキーがスターダムにのし上るきっかけになった「スネーキー・モンキー・蛇拳」、これは 彼(傅聲)が主演する予定だったそうです。それがダメになってジャッキーに白羽の矢ですが、まさにフィーリングで何となく「蛇拳」が元々彼主演予定だったのがわかる気がしました
それは
「ああ、傅聲って表情が豊かなんだな
ってそんな印象を持ちました。キザ、スマイル、真面目、へこみ、痛み、それぞれの表情がくっきりしてるなぁと。ジャッキーもそうだと思うんですよね。この辺がジャッキーに白羽の矢って感じがしました。

もうちょっと機会を覗えば良かったじゃん
捕らえられた洪熙官を助けるため地下牢へ。しかし地下牢に入る前の敵は一掃した方世玉でしたが中まではケアしてなかったようで敵が一杯いました。善戦しますが朱牧がやたらと強く、さらに洪熙官を拘束する鉄縄が全然抜けなかったので一旦退散。

うそーっ!?

この後皆さんそうなります。
とにかく鉄縄が硬くて取れないんですね。
「このままでは洪熙官兄さんを助けられない・・・」 で、どうしたか。


外からダメなら内からじゃー!!
うそーっ!?!?

ほらね。
しかもなんとなんとこれ、少林派のアジトの庭から掘り続けています!
掘った長さすでに10m以上はあるかと思われます!ぬぅぅぅぅうおー!!
その前に洪熙官が死んでまうわっ!!間に合うかっ!!

「やっぱだめか・・・」徳川埋蔵金じゃないんだから
またへこむ方世玉ですが(他の奴も止めろよ)、なんとなんとなんとこの穴! たどり着くのです! 最後はみんなで力を合わせて洪熙官を助け出し、何だか無理やり感動的な気までしてきます!

脱出成功!洪熙官!
あんた、よく考えたら冒頭で捕まってからずっと捕まってるじゃないすか!! またまた出してすいませんが「香港電影百科」(芳賀書店出版)17Pのデッカイ写真。それがこの画像なのですが、いやーやられてるのは王青だったんですね〜(一人感慨深く自己満足) ここで王青は悶絶死。

なんじゃこの穴はー!?!?
そりゃ驚くわな。
誰が誰でもそんな方法で助けに来るとは思いもよらんて。穴を抜けるとそこは少林派アジト。 「決闘しようぜ! 方世玉&洪熙官」

最後の大対決
さぁ最後の対決にあたって朱牧さん、連れてきました。
「ラマ4人衆!」 いつ?
軽い疑問はやっぱよそに対決が始まりそうです。んで、
デビュー?李海生
恐らくこれがデビューじゃないのかな。
劉家榮
まったくもう何処の作品見ても彼の存在は消せないな。コメントも思いつかなくなってきた。
劉家榮vs傅聲!
十分良いアクションです。
製作年度から考えても、まだまだバク転や足技など派手ではないですが、その当時考えうる最高の殺陣であるな・・・ ってのは戦いをみても推測できます。特にこのクライマックスは今見ても死ぬときの独特のレッドカット(?)も含めて まさにスカーッ!と胸のすくものに仕上がっております。


コンビで虎鶴拳法炸裂!
はっきり言って敵味方ほとんど死んでおり、ハッピーエンドとは全然言えないですけど。
朱牧の死に方がケッサクでこんな状況なのに笑えます。
欽ちゃん走りで死にます!


功夫映画を記した書籍ではよく書かれているのが
「燃えよドラゴン」の大ヒットで香港から数々のカラテ映画が輸入されてきたがほとんどはクズでブルース・リー作品以外で挙げられるとすれば「ドラゴン武芸帖」「帰って来たドラゴン」「嵐を呼ぶドラゴン」ぐらいだ。

まぁ一般からみりゃそうかもねぇ。
んで「嵐を呼ぶドラゴン」つまり本作のどこが逆に評価されたのか?
と考えれば
殺陣のきめ細かさ、そして細かいのに迫力はあり!
とこんなところじゃないでしょうか。
お話は大変シンプルですので好評不評もないでしょう。
正直、張徹テイストをより味わいたいなら「刺馬」、
劉家良入魂の当時のアクションなら本作だと思います。

■CAST&STAFF
監督 張徹(チャン・ツェー)
出演 傅聲(アレクサンダー・フー・シェン)
陳觀泰(チェン・カンタイ)
方心
唐炎燦
王青(ワン・チン)
朱牧(ジュー・ムー)
馮毅(フォン・イー)
姜南(チャン・ナン)
馮克安(フォン・ハックオン)
王將(ワン・チェン)
黄樹棠
劉家榮(リュー・チャー・ヨン)
陳全
李海生(リー・ハイサン)
黄培基
葉天行
陸劍明
盧慧
李超
陳狄克
ケコ祥
鄭則士(ケント・チェン)
黄哈(ウォン・ハー)
神仙
袁信義(ユアン・シュンイー)
徐蝦
周潤堅
陳國權
武術指導 劉家良(リュー・カー・リャン)
唐佳
脚本 張徹(チャン・ツェー)
倪匡(イ・クオン)
製作 邵逸夫(ランラン・ショウ)
制作年度 1974


大武士與小〔金票〕客
Heroes of Shaolin



うむ。
Yesasiacomでもこの作品はあったので気にはなっていたのよね。
んで某店で、「少林セット」発見!
「ええとなになに・・・・こっちのセットは黄家達主演のものと譚道良主演のもの。こっちは梁小龍主演と陳星・羅烈か・・・うむむむ・・・・・・」
こうやってどっちにしようかな?って考える時が小さな至福かもしれぬ。
「フラッシュレッグはなぁ・・・足だけ見せたい感じがあるし・・・・・・殺陣師に出来も左右されるし・・・  よし!これはやっぱ自分で良い殺陣付ける梁小龍の勝ちということで!」
とこっちを選択。
んで家で英題を調べてみると陳星・羅烈はこの作品だったわけです。たまたま。
黄正利、龍君兒、元彪、元奎も出てるのか!
元彪、元奎、袁信義が殺陣か!これは・・・
ということでこっちを梁小龍置いておいて先に観てみたりして。
画質汚ね〜3倍録画かよ!
まぁ一本250円だし、しょーがねーや。んじゃさっそく。

■お話

きれいな砂浜でカイトを上げている少年(丁華寵でいいのかな)。
「あはははははは!」
ごっつ楽しそう。それを見守る何かの師匠(マスターって言ってるもん)。
少年が落としたカイトを拾う唐傘の男。見上げるとそこに陳星が。
「対決だ!」
少年の遊びをよそに突然始まる何かの師匠vs陳星!
陳星に負けてしまった師匠は自害。
一気に幸せから不幸せに落とされた少年は陳星に襲い掛かる!
そりゃそうだ
んだけど、陳星強くて歯が立たない(それはさらにそうだ)!

陳星 「小僧。俺を殺したくば一緒に付いて来るんだな・・・

Heroes of Shaolin


どうすか?
俺は「おお、これはなかなか面白そうな気配」になりましたよ。 も

ちろん付狙う少年。
陳星が小便してる時も、顔洗ってる時も、飯食ってる時も。しかし殺してしまったら話も終わりそうなので、殺されない陳星。
さらに、少年が可愛がろうとした犬をひねり殺してしまう!なんて奴だ!
よーし俺が殺し方を教えてやる!
陳星が寝てる隙に針の床を回りに置くんだ!そして油かけろ火をつけろ!
しかしそんな俺の提案は受け入れられず、あくまで拳で倒したいらしい少年(あ、そう)。

陳星は鬼の面被った謎の男に会ったり、売り飛ばされそうになっていたギャルを解放したり、(このギャルがえらい美人さんなんだよねぇ不似合いなほどに) 挑戦者と少年を対決させたりします。そして何故か金持ち。
挑戦者に負けた少年は負傷。
陳星が看病。陳星の本意を探りながら本格的に陳星から拳法を習うことになります。

あーあーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪


もしこれだけで何の曲か当てられたら凄いぞ(常連はすぐわかるだろけど)。 回答は文章の最後に。
「あ」だけで全てを語ろうとするこの曲も凄いぞ。
とにかくこの奴でお馴染みの曲をテーマに修行修行・・・そしてリベンジ!
挑戦者がいる道場へ!

道場主が羅烈だった(門弟の一人に袁信義)。
さっそくリベンジ戦で少年勝利!
怒った羅烈は後ろの強そうな陳星にチャレンジ! 羅烈vs陳星!
なんかあんまり観たことがないようなカードだ!興味津々!
やっぱ陳星勝利!
羅烈 「私の負けだ。止めを刺してくれ!」
目を閉じる羅烈。
よせばいいのに止めを刺そうとする陳星。羅烈の不意打ち!
ほら、言わんこっちゃない。だから止めとけって言ったのに。陳星しばらく養生。

だんだん少年と陳星との危険な愛も深まってきた(違う違う)今日この頃、 新たな挑戦者が! (だいたいなんで挑戦しにくるのかわかんないけど)
元彪、元奎コンビだ!
俺はこれを元彪コーナーに入れるべきかどうか迷っていたのだ。
それは君の活躍ぶりにかかっているぞ元彪くん!

元奎 「俺たちはなんとかかんとかくっちゃらべっちゃら・・・・」
元彪 「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
元奎 「だからお前をなんとかかんとかくっちゃらべっちゃら・・・・」
元彪 「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
元奎 「今こそ俺たちはなんとかかんとかくっちゃらべっちゃら・・・・」
元彪 「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

セリフあげろよ! 元奎兄ちゃん!!

悪いけどこれは「ドラゴン傑作選」に入れさせてもらう。
元彪vs陳星(これもなかなかのカード)!元彪はトンファーで応戦だ!
さて元奎兄ちゃんの獲物はなんだ?
常連さんなら俺が聞くまでも無いでしょうか。やっぱ槍です。
この人、槍大好き人間か?
さっと思い出して 「ドラゴン太極拳」「南拳北腿鬥金狐」「南北醉拳」
全部槍じゃん! しかも今回は槍が途中から三節棍に化けた!
これは初めて見たぞ! しかし、陳星強し!
珠玉の七小福部隊第一波をハネのけた!!
第二波七小福コンビ行け!!

陳星vsジャッキー、元華!!

そんなんあるかいな

大将はサモハンかよ!意表を突いて于占元先生だったりして!
なんでやねん。
良いバトルは見せたもののすごすご負けて帰っていく元元コンビ。元彪の端役っていつもなんだか可愛らしいのよね。うふふ
ってこれで出番終わりかしら。まぁ殺陣つけてるんだし、いいのか。

元奎 「お、覚えてろよ!いつかお前をくっちゃらべっちゃら・・・・」
元彪 「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

だからセリフあげろよ! 元奎兄ちゃん!!

そして何を思ったか陳星さん。
少年を連れて何処へ向かったかと言えばなんとこれが売春宿
陳星 「お前も男になって来い!」
と言ったかどうか、 何て良い奴なんだ陳星!風俗おごってくれるなんて! 陳星お気に入りのギャルは最初の方で助けたギャルだった!
って開放したんじゃなかったっけ?まぁいいか。それにしても美人だな、この。 さっそくお楽しみ・・・と思ったら「少年が倒れた」という知らせが。いちゃいちゃを惜しむべく止めて駆けつける陳星。
少年は鼻血を出して倒れてた!!
あははははははは!
そりゃもし俺がこの立場でエロ本もビデオもネットもなく育っていきなり風俗じゃそうだよなぁ・・・ うんうん思えば(以下、やっぱり自粛)
え?違う?
何と少年はこの期に及んで陳星を騙し、仇討ちしようと奇襲を仕掛けた!? なんてガキだこの野郎!!
人がせっかく筆卸ろしさせてやろうとしてんのに!!
よーし俺が殺し方を教えてやる! 少年が寝てる隙に
(以下、節約)

そんなこんなでイチャイチャも出来ずに悶々していたかわからんが、唐突に女拳士登場! 龍君兒姫だ!
映画も中盤を過ぎて、もう出てこないかと思ったぞ。
龍君兒vs陳星!
成長してるなぁ姫。功夫の腕もビシバシあげてきてるぞ。 しかしレディとばれて一旦退散。

そしていよいよ改めて黄正利登場(ほんとに重宝されてます)。
黄正利は羅烈の上司(というかなんというか)であり、龍君兒の父ちゃんらしい。予想通り陳星との対決へ。

陳星負けた〜(誰でも予想つくけど)

やっぱ足技が凄いや痛いや。
でも殺されないのよね(死ぬと思ったんだけど)。 ご自宅で虫の息の陳星。 少年は悩みます。
今こそ仇討ちの絶好のチャンスだ!どうするどうする丁華寵くんよ
しかしやはり仇討ちではなく看病するのでした。この辺の演出が良いね〜

元元コンビ再登場。
ああ出番がまだあったのね。どうやら黄正利ところのお弟子さんみたいで。龍君兒と練習してたりして。
乗り込んでいった少年は元元コンビに挑戦! ・・・負けてやんの、元元。
しかしそこに黄正利がそして羅烈が。
黄正利、羅烈、龍君兒、元彪、元奎。なんと魅力的な悪役メンツか!
黄正利との対戦をいなした少年は一行を挑発。
元元コンビと龍君兒は挑戦を受けに外へ(たぶん。ようわからん)。
それにしても元彪。ここでセリフあってよかったね。

しかしそこに待ち構えていたのは少年ではなく、
"鬼の面被った謎の男"だった!
そう言えばすっかり忘れてたわい。そんな奴。 あっさりと散っていく元元コンビ(情けないぞ、きみら)。龍君兒もあっさりと鬼面に殺されてしまうのだった(なんて寂しい役だ。さっき出たばっかなのに)。

それとは別に始まる再度の陳星vs黄正利戦。
一進一退の攻防が続いたが、いきなり黄正利を斬りつけた誰かが!
黄正利は何だかわからないまま絶命(これには驚いた)!
殺したのはさっきの鬼面だった!!なんなんだこいつは!?
クライマックスを迎えて鬼面男の正体は!?
そして少年は仇討ちをするのか!?
次回をお楽しみに!!
(ないない)

劇終


というわけで、
冒頭から大体読めてしまったストーリーを軽くひねって意表を突いたあたりが 心地よい感触だった。お話はベタながら面白い。もちっと演出にこだわればもっと感動できる映画になったってのはあるけどね。結局俺なんか、
殺陣が良くて話がベタなら何でも好きなんじゃないかと思ったりする。
「ローマの休日拳」とか
「ドラゴンと赤毛のアン・死闘編」とか(なんじゃそりゃ)。

アクションはまぁそこそこ良さげ。
この時代のものは全てハイレベルにあり、その中で際立っているとは言い難い。袁家班出身の彼らだったら、こっちももうちょっと贅沢言っても良さそうだな。
しかし全体としては話も冗長しないし、アクション多いし、役柄は残念だけど良い功夫みせてた龍君兒も良かったし。結局は元彪も出番結構あるし・・・しかし黄正利があっさり死ぬとは思わなかったなぁ。
陳星は貫禄十分で格好良いし、ご自身も満足の演技だったんじゃないかなぁ・・・
それにしても個人的な値段も考えて十分良い仕上がり。ささやかな期待も裏切らなかったです。
しかしあのギャルは何処行った?そして誰?

この辺のジャッキー「蛇拳」が出てくるまでのわずかな隙間にある「南拳北腿鬥金狐」とか「南拳北腿」「鷹爪鐵布衫」「神腿鐵扇功」なんて作品は みんな面白いだろうと思う。ちょこちょこと集めていきたい。ちょい関係ないけど 「虎豹龍蛇鷹絶拳」は大注目だな。

あーあーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
ああーーーーーーー♪
これは「怒れるドラゴン/不死身の四天王」のテーマ曲す。


■CAST&STAFF
監督 張麒
出演 陳星(チン・セイ)
丁華寵
羅烈(ロー・リエ)
黄正利(ホアン・チョンリー)
龍君兒(ロン・ジェンエール)
陳明利
元奎(ユン・ケイ)
元彪(ユン・ピョウ)
袁信義(ユアン・シュンイー)
葛小寶
王宇
白琳
武術指導 元奎(ユン・ケイ)
元彪(ユン・ピョウ)
袁信義(ユアン・シュンイー)
脚本 張麒
倪匡(イ・クオン)
張信義
音楽 周福良
製作総指揮 謝来和
制作年度 1977


南北醉拳
Yesasia.com
Dance of the Drunk Mantis



あの名作「ドランク・モンキー・酔拳」の正式な続編。
もちろんジャッキーとの契約は2作だったため主役交代。袁家の信義くんが主演で頑張っている。(袁日初が適任だった気がするのだが、まだ若すぎたのかな?)

はっきり言ってこの辺の袁家班ものはまだワイヤーワークにも頼らず、ただひたすらにアクロバティックなクンフーを構築しまくっていた時期であり、いわゆるキレキレってやつでどの映画であろうともアクションは超面白い。洪家班も負けてはいなかったが、この辺の「ミラクル・ファイター 奇門遁甲」「激突!キング・オブ・カンフー」 「ツーフィンガー鷹」そして後の「ドラゴン酔太極拳」など、個人的にはシーンによって
「これはもう完全なアートだ!」
と思ってしまうよな緻密な殺陣シーンが非常に壮快であり感嘆である。

この映画は流石にジャッキーが抜けた穴は超デカく、とにかく
「ジャッキー主演ならもっと!・・・」
と思わざる終えない部分があるのは当たり前。ただ逆に除いて考えれば他はほぼ遜色ないと見て構わないクオリティだ。


胸躍るオープニング
踊るでしょ、そりゃー。冒頭から偽蘇化子vs元奎の対決。元奎ってこの後、体も顔もぷくっとなったからあんな味のある役者になれたんだよなぁ(今は裏方多いけど)。 この辺の大袈裟な音楽も好き(このシリーズ全部そう)。この後、次のコメディとのギャップを付けるんだよね。

袁信義が蘇化子の息子役(ってか実際そうじゃん)
彼はなかなかの役者である。
本作や「燃えよデブゴン/お助け拳」ではコメディキャラを演じ、「ツーフィンガー鷹」「ミラクル・ファイター 奇門遁甲」では強力な悪役、 「ドランク・モンキー・酔拳」では毅然とした拳士、後年の「フロント・ページ」では金に汚い道場主とかも演じていて実にその幅は広い。
ブサイクだし、とてもジャッキーに対抗できるよなキャラの魅力を持ち合わせていないことは確かである。ただそれだけで彼を片付けたくないと思っているし、事実、立派な袁家班だしジェット・リー「黄飛鴻」で彼が武術指導に参加していることも見逃せない。まぁ袁ファミリーの惜しむらくは袁小田を筆頭に袁和平、袁祥仁、彼、袁日初といろいろみんな出世したものの、
ハンサム君がいなかった
ってのが大きく、一番ルックスましな袁日初でもやはりスターには成りきれていないところだろうか。

父ちゃんと知らずに蘇化子を邪魔する信義くん

「酔拳」でお馴染みのおばちゃんが母ちゃん役(林瑛)
もしかしたら袁家班から出てきた唯一の女性クンフー・スターか!?
惜しむらくは年齢が。
言うとちょい気持ち悪いがおばちゃんが魅せる華麗な足捌きは出身が出身なだけに(バレエダンサー)、個人的には凄く独創性を感じており、黄正利や黄仁植が繰り出すあくまで武術が基本の足技とは違い、しなやかで優雅でひたすらに華麗である。それでいてさらに凄いと思うのは力強さの表現もあることである。蹴られると痛そうだってのもちゃんと伝わってくる。
「阿羅漢」での前半、棒は「しなやかに、力強く、先端に力が伝わるように」と演舞するシーンがあるが、あの棒術と彼女の足技が個人的には少しオーバーラップする。
もし彼女がもっと若かったら香港を代表するアクション女優の一人になったかもしんない。本場の中国に幾らでもいたかもしんないけどさぁ(あっちは凄い人多いもんね)。

んで、その足で錢月笙を蹴りまくり

石天さんはゲスト出演に近い
物語には直接関わってないような。もうまさに例によって例の如くなお得意の演技。


今回、爺ちゃんキャラの置き場所に一番困ったと思う
「酔拳」では最強の敵"鉄心"(黄正利)でも対決を嫌がるほどの正に天下無敵役だったけど、 明らかに続編で困っている印象が。
・前作より敵を強大にしないと
・んだけど爺ちゃんが負けたら誰が教えるのよ→兄弟弟子(任世官)になるわけだが
・それに「爺ちゃんと弟子」って所も本作の特徴だし
・蘇化子って有名なキャラを乱雑に扱うわけにもいかないし

んでここは息子(養子かな?)の成長印象が全然良くなかった蘇化子父は適当に「酔拳」を教えることに。んでも、意外にマジで学びたかったことを手紙で知り反省する爺ちゃん。

前半の見所は二つ。

まずは信義vs元奎の酔拳対決!
時間こそ短いが、ここは個人的に酔拳名勝負の一つとして強く記憶に留めておきたいぐらい嬉しい。だってジャッキーが前作で頑張って披露した"酔八仙の型"を両者が使って戦い合うんですよ! しかも嬉しいことに(そして失礼なことに)信義の声を吹き替えているのは「酔拳」でジャッキー吹き替えた人と同じ人です! (広東語版)

また元奎酔拳の格好良いこと!

後に二日酔いのだらしない刑事役が似合うようになったのも見逃せない!(それは見逃せよ)
もう一つはここ。

蘇化子vs黄正利対決!
静かながら攻守せめぎあいの酒宴からやがては激しいバトルになっていくサマは袁家班アーティスティックアクションの真骨頂! そろそろ爺ちゃんダブルの正体が気になってきたところ(爺ちゃん本人だって頑張りますよ)。

しかしこれはだっせ〜
簡単に敗れるような蘇化子では無かったがこの酔蟷螂に結局やられてしまう。しかし格好良い酔拳+黄正利足技で魅了してたのにこのポーズは格好わりぃなぁ。危機一髪で息子が助けます。


昼間から棺桶で寝るなよ
んで、「酔拳」で蘇化子が住んでた藁葺き小屋にそのまま住んでた(使いまわし)任世官になんだか・・・よくわかんない拳法(病酔拳とでも言うのか?)を伝授されることに。なんかね、
黄正利に対抗するために連れて来れ強豪が任世官しかいなかった
ていうかね。「笑拳」とこれどっちが先か知らないけど、この当時黄正利に対抗できそうなのは彼ぐらいでしょう。彼でも厳しいぐらいだもん。黄仁植だと別物になっちゃうし。それだけ黄正利は凄かったんだよなぁ・・・

元奎vsおばちゃん
たまらず我慢できなくなって得意の槍を持ち出した元奎さん。んだけどおばちゃんが今度は剣術で対抗(これがまた優雅)!思わず
おばちゃん、うまい!」 と唸ってしまうシーンもありました。散々功夫映画見てるくせに。

いつもの通り助けに来ます
ちょっと最終的には「酔拳」ってものから離れちゃった感があるけどね。なんかもう何度、黄正利の絶命を見てきたことか。

文章的には本作が非常に手堅く作ってあるためにツッコミどころの少ないものになってしまうけど、(バカバカ度は大変低い) それだけ本作のクオリティが高いってのが保証できる。
ただやっぱりジャッキーがいないことで地味さが顕著になっており、それこそ傅聲でも呼んだら良かった気もするし(「酔拳」のヒットで金はあったのでは?)、その辺を補うためにも例えば「蛇猫鶴混形拳」では火星+恬[女丑](明るい女の子)を出すことで華やかさを取り戻そうとしたんだなぁって気がする。 (監督は違うけど本作や「酔拳」で脚本書いてた羅文、蕭龍が監督)
アクションは素晴らしく全然問題なし。
全体としてはも一つ何か足りないって感じかな。

■CAST&STAFF
監督 袁和平(ユアン・ウーピン)
出演 袁信義(ユアン・シュンイー)
袁小田(ユアン・シャオティエン)
黄正利(ホアン・チョンリー)
元奎(ユン・ケイ)
林瑛
任世官(ニン・シークァン)
石天(ディーン・セキ)
錢月笙(チェン・ユーサン)
袁振洋
胡大為
武術指導 元奎(ユン・ケイ)
袁振威
袁信義(ユアン・シュンイー)
錢月笙(チェン・ユーサン)
脚本 呉思遠(ウー・セイエン)
蕭龍
音楽 陳勲奇(フランキー・チェン)
製作 呉思遠(ウー・セイエン)
制作年度 1979


三少爺的劍
Yesasia.com
Death Duel




先に楚原監督を知らない方へ申し上げておくと、
「ポリス・ストーリー/香港国際警察」にて敵方のボスを演じてた方が楚原です。
あれは何でもジャッキーが「俳優やってみない?」と誘ったそうだとか。
んで、楚原監督といえば"武侠片の巨匠"というほど作品知らずの私でもその名は高く聞こえてきておりました。
本作はそんな楚原監督の武侠片の一つ。しかも豪華スターが次々に現れるショーブラ・オールスター映画なのである。

いやー私、個人的に参ってしまいました。かなり個人的。
自身が思い描く英雄像ってのがあって、その英雄像を「時代劇に当てはめると面白いな。」 と思って、何となく暇なときに小説まがいのものをタイピングしたりしてたんです。
・完全無欠にほぼ近い無敵
・過去にたくさんの血を流してい
る ・それを後悔しており今は静かに暮らしたいと願っている
・位や名誉には全く興味が無い
・やっぱモテる
これが自分が思い描いていたキャラクターの性格付けなんですが、これほぼまんま、

主演の彼(三少爺)です。演じるのは爾冬陞。
二枚目ですねぇ〜
爾冬陞は(これもまぁ一応ご説明)日本では監督としての方がはるかに有名ですね。本HPでも彼の監督作「野獣たちの掟」(狄龍主演)を評しています。 他ですと「フル・スロットル〜烈火戦車」「つきせぬ想い」「夢翔る人・色情男女」等があります。個人的には面白かったと思える作品にまだ正直出会えていません。ただヒット作品をたくさん撮っていることは間違いなく、監督としての腕も確か。
んで自ら主演したこの本作「三少爺的劍」を自身でリメイクしたいそうです。もう監督することは決まっているのですが、キャストの割り振りがなかなか決定せず、本作で凌雲が演じている燕十三役を張國榮(レスリー・チャン)にオファーしずっと待っていたそうですが、先の哀しい訃報の通り、それが叶わぬ夢となってしまいました・・・ いつか完成品を観たいものです。

話がズレてしまいましたが、まず
英雄像が一致していたこと
これで(ほんとに個人的ですが)グッと来てしまいました。
それともう一つ。
これがさらに驚きなのですが、

夜半、暴漢に襲われる女性2人。
その暴漢を軽く打ち倒し、彼女達を助ける謎の男。御礼を言う彼女達の前で、男は突然土下座した。
「何でもいいので、何か食べさせてほしい」
この男はもう数週間何も食べていない。常人ならとっくに動けなくなっていたろう。快く食事を約束した彼女達は屋敷に招待し、残り物ながら豪華な食事を食べさせる。豪華な食事、きらびやかな屋敷、華やかな女たち・・・・
そう 男が招待されたのは楼閣だった。彼女はこの楼閣の女主人であり、もう1人は遊女であったのだ。全くアテの無かった男は女主人にその腕っぷしを買われ、 用心棒となるのだが・・・

「三少爺的劍」のプロローグだと思った人、ごめん。違うの。
実はこれ俺が書いたの。俺の創作。
俺が勝手に考えてる物語のプロローグ要約なの。我田引水でスマヌ
いやだってね、それじゃー本当の出だしいってみようか。

凌雲(燕十三)
凌雲をはじめとした色々な侠客が集められる。 こいつらの目的はただ一つのようだ。それは、
三少爺を倒すこと
みたいだ。三少爺は若きながら剣の奥義をマスターした究極の侠客
天下無敵の三少爺を倒すことで名声を上げたいらしい。しかし、凌雲に次々と斬られる他侠客たち。バトルの後、調子よく出てきたのは
玉面覇王兄弟(顧冠忠、艾飛)と

徐少強。(劇中でも有名人には紹介文字がつくのだ。いかす)
玉面覇王兄弟は
「お前(凌雲)を倒すのは三少爺の後だ」
と言うだけ言って立ち去り、徐少強は自分の主人を紹介する。
陳萍
ご主人は女性。彼女は
「三少爺を捜したければ緑水湖方面かもね」
みたいなことを言って消える。

さっそく、緑水湖方面に向かって三少爺がいる屋敷に辿り着く凌雲。しかし屋敷の主(井E)が見せたのは三少爺が眠る棺桶。既に三少爺が死んでいたことに落胆する凌雲。

場面変わってこちらは楼閣。
きらびやかな世界の片隅で働いている口が不自由な掃除夫(樊梅生)が行き倒れ寸前の男を発見。
心優しい樊梅生は食事を分けてやり、仕事まで世話してくれる。男も掃除夫として働くが掃除中にも、
「掃除夫にしちゃー格好良いじゃない♪うっふん♪」
と遊女達にからかわれるダメ男気味発揮。恐らく人気No.1遊女の余安安が助けてくれたりする。こんな世の中にも良い人はいるものだ。樊梅生はまた自分の隠しておいたチャーシューを遠慮なく食べさせたりしてくれる。

しかしその余安安がイチャモン付けられてるのを助けた辺りから評価一転。 一躍、 「掃除夫様、格好良い♪♪」 なんて人気者に踊りだす雰囲気に。

ね。
俺が書いたさっきの個人的なもんとそっくりでしょ。だからびっくりしたの。もちろん全く参照していません(つーか観るずっと前のことだし)。不思議。
おぼこい
ちなみにイチャモンつけたのが若き元華だったりする。

死んだはずの三少爺に似た奴が楼閣にいる

その噂を聞きつけた徐少強が楼閣を訪ねるが既に男は楼閣を出ていた。優しくしてくれた樊梅生のチャーシュー鍋に稼いだお金(?)をそっと置いて。 谷峰さん、今回は善役
楼閣を出てまたも行き倒れ寸前になっちゃった男は気の良い親父の谷峰さんに助けられる。仕事も紹介してくれさらに、ホームステイまでさせてくれる。さらにさらに、

谷峰さんの娘は楼閣人気No.1の余安安だった!
こんな嬉しい出会いって無いよなぁ・・・ 出会いってさぁ・・・・・・
特に過去想ってた人との劇的な出会いはホント無いよなぁ・・・現実

しばらく優しい家族と可愛いギャル(当然、男に惚れ気味)との楽しい生活が。しかし長くは続かなかった。

悪そうな感じの組織が宴会を催し、遊女達をたくさん呼んだもののボス(楊志卿)の本命であった余安安が来ていない!
(1人ぐらいいなくても我慢しろよ)いやいや我慢できなかったボスは激怒!そこで

ちゃんと名前出る割には今回ショボショボ
手下の王龍威らに余安安を引っ張ってくるよう命じる。
嫌がる余安安に引き止める親父の谷峰さん。王龍威らは父親の谷峰さんを殴りつけ、母親(歐陽莎菲)を斬ってしまう。絶命する母親。
打ち震える拳を抑えていた行き倒れ男の怒りが爆発!!
剣を携えた敵方相手に徒手空拳で立ち向かい、圧倒的な強さで敵陣を一掃した!
一時の嵐は去ったものの、これは次来る大嵐の幕開けでしかない。
それもそのはずコトの一部始終を徐少強が見ていたのだ。
「まさしくコイツは三少爺!三少爺は生きていた!」

過去に数々の侠客を斬り裂いた三少爺はもう血を見たくないと、死を偽装し 流浪者になっていたのだった。

さっそく、主人・陳萍の待つ屋敷へ招待する徐少強。
陳萍は仲間に引き入れるフリをしてかつ女の色香を使い三少爺に迫ったが、 見透かしていた三少爺は捨て台詞を決めて飛び去る(まさに飛び去る)。 陳萍はブチギレ!
「どんなことをしても三少爺を殺すのよ!すぐに!」

三少爺は生きている

その噂は街中に広まり、たくさんの侠客が再び動き出した。冒頭に出てきた玉面覇王兄弟も。

こいつが呉杭生かぁ・・・
こいつあれよ目と目の間隔がやたら広いあれよ。
「少林寺三十六房」の鍛冶屋よ、鍛冶屋。あれ見たときは子供だったので
この世のものとは思えない顔だ・・・
とあまりの目と目の離れぶりにびっくりしたものだ。んで彼は盧慧にあっさり殺られるんだけど。

右から2番目は元奎
盧慧を筆頭に 生きていた三少爺をどうするか?懇談会 を開く侠客たち。
しかしそこに先の玉面覇王兄弟が現れ皆殺しに。つーか、お前ら弱すぎ
「三少爺を倒すのは俺達さ!」
「ならば倒してみろ!」
と格好良くみんな死んだ後で(死ぬ前に頼むよ)登場した三少爺。
だが三少爺は丸腰。
「剣も持たずにどうするつもりだ!」
そこで三少爺が手にとったエモノは・・・(内緒)

(内緒)の部分もまたかぶったのよ。俺の妄想と。
つまり、自分が功夫好きなために
「やっぱ剣よりも功夫で戦わせたいなぁ」
とその辺の雑魚どもの場合、素手もしくは適当にその辺の棒を拾って戦う っていう設定が頭にあったのね。また同じだからびっくり。


右は袁信義
玉面覇王兄弟を倒して谷峰家に帰り着いた三少爺。
しかし、 ふ〜 と一息着いてお茶飲んだところ、それが毒入り!
さらに中途半端なねずみ小僧みたいな格好したダサい刺客たちが襲い掛かる! 毒に苦しみながら刺客を倒した三少爺。
楼閣を出てからも友人であり続けた樊梅生の妻が医者を紹介してくれる。 それにしても嫁さんおったんかい!

医者は岳華
ああ、岳華かぁ・・・
彼なら「大醉侠」でもペイペイちゃんの毒抜きしたし、安心だね♪
と俺自身もすっかり安心していたら
何とこいつが腕にすりたくった薬はさらに猛毒だった!!
「きさまは三日で死ぬぞ!わっはっは!!」
樊梅生の妻は金に目が眩み三少爺を売っていたのだ!
樊梅生は猛烈に怒り、妻を刺殺、 友人を共にハメてしまった罪悪感から自身にも剣を貫いてしまう!

感涙の死を遂げる樊梅生
「口こそきけないがお前は心優しい最高の友人だ!」
三少爺の言葉に笑顔をみせながら息絶える樊梅生・・・・・・・・・・・・・・・・。 成こ家班映画金馬賞第一回助演男優賞受賞!樊梅生!
個人的には彼の代表作だこれ!
確かに助演というよりは助助演ぐらいだし口がきけないんだからセリフもないんだけど。 総理じゃないけど、感動した! (しかし成こ家班映画金馬賞面白いな〜2002年とかでやってみよ)

余安安も可愛いな
素顔が可愛いとつまり可愛いんだよね(そりゃそうだ)。
岳華は倒したものの毒に冒された三少爺は
・もはや安泰の日々は無く、もうこの家にはいられない
・毒抜き出来るもんならしたい
ってな理由で、家を出る決意をする
「必ず帰ってきてね。あなたが帰ってくるまでは門前の行灯をつけて待っているわ。」


化粧濃いぞ燕南希
家を出たものの、 「つーか毒冒されたままだし死ぬじゃん」 と茶樓でへこんでいる三少爺。
さらに、「明日にも死ぬとしたらどうする?」
とまわりの店員(燕南希)とかお客さんに聞いて、学者さんがもっともらしい格好良いこと言うと、
「そんなわきゃねーだろ!」
と激怒するわがままな人間らしさを垣間見せる。気持ちはわかるけど他人は困惑だよなぁ。
とそこに茶樓の前でかなり都合よく陳思佳(女優さんです)が襲われそうになる。 これを
「俺は三少爺だ!」
と完全に開き直って退治しようとするが、毒に冒された腕のおかげで力を奮えない。
三少爺ピンチ!

羅烈(画面中央)
その時、三少爺を助けたのは釣人を装った侠客・羅烈だった。
颯爽と格好よく助けて去っていく羅烈・・・・
しかしまだ生き残りがいることを羅烈は知らなかった。
三少爺ひそかにピンチ!

ごっつ格好良い登場!
それをさらにサクッと助けて思いっきり場をサラい出した狄龍兄貴登場!
関係ないけど、名前表記が出るたびに格好良さを感じるのは俺がオープニング演舞大好きだから ってのがあるわな。あれって戦いながら止まるたびにロール表示が出るでしょ? あの演出と重なるからしびれちゃうんだと思うの。

狄龍の役は傅紅雪。
三少爺でさえも劇中で 「あの傳大侠!!」 と驚くほどの武侠有名人だ。だって同じ楚原作品「天涯・名月・刀」での主役が彼だもん。ショーブラ復刻DVDにあるので、是非いつかは買う。狄龍は三少爺に毒抜きのヒントを教えたあと颯爽と去っていく・・・格好良い・・・・って、
そのお陰ですっかり存在消えた羅烈の立場は!!


すべてセット凝ってる〜
三少爺は緑水湖へ。
そこで待ち受けていたのは凌雲。対決かと思ったが三少爺の右腕は毒でかなり腐っており、戦える状態ではない。狄龍のセリフを思い出す三少爺。
「助けてくれるが同時に殺しに来るだろう」←すまん、なんかそんな感じ
凌雲は腐った三少爺の右腕を治療し始めた。
三日後。
目を覚ます三少爺。
毒が抜けなければ死んでいる日数だったが三少爺の毒抜きは成功した。腕もそれなりに戻っている。お礼を言って去っていく三少爺。凌雲は対決のために生かしたことを忘れて・・・

谷峰の家に戻る三少爺。
門前の行灯はついている。嬉しくなって余安安の名を叫ぶ三少爺。 しかし、再会した谷峰さんの様子がおかしい。
「俺はずーっとここで三少爺が帰ってくるのを待っているんだ・・・うひひひ」 泥酔して三少爺を認識できない。不審に思った三少爺は部屋を見回した。 残念ながら発見するのは殺された余安安の死体・・・・・・

あ”−−−−−−−−−−っ!!!!!
完全にブチギレした三少爺は四方八方に大声で張り叫ぶ!
それを聞きつけた各侠客たちは一目散に三少爺のもとへ!!
中にはエッチを抜け出して飛び出した輩もいる。

(こんなときにこんなジョーク入れてまた)

三少爺に従う者は大勢いたのだ!
三少爺が本気を出せば一国も動かしかねない力を持つ。それを知っていた侠客たちは一斉に集まったのだ。余安安の遺体を前に正規装束に身を包む三少爺。 これこそ真の三少爺なのだろう。そして対決へ!

・・・って、あれ?
あんなに部下がいたのにたった一人で対決へ・・・なんで?
じゃ、なんで部下呼んだの?


疑問はよそに対決は始まる。
途中に対戦相手が凌雲であることに気づく。
「あんたが!?なぜ余安安を殺したんだ!?」
「・・・なんのことだ!?」

困惑する2人の前に現れたのは陳萍夫人。
余安安を殺したのも数々の差し金もみんなこいつだ。怒りに震える三少爺であったが、陳萍夫人も 天下無双の三少爺を前に何も用意せずに来るバカではない。

姜大衛、異色の演技!!
頭は完全に(恐らく薬で)イカれてしまっているが、 力・技はものすごい次男(姜大衛)を連れてきたのだ!
ほんとにイカれており、 視点は定まらずうつろ、
得意の姜大衛スマイルは不気味なものに変わっている!
夫人が解き放つととんでもない速さで飛び出す姜大衛!


・・・・・・・・・・・・・

これがまた冗談のように強く、三少爺と凌雲の2人でかかっても話にならない! しかも実際に姜大衛・爾冬陞は実の兄弟である!
私はここに姜大衛の強さの真髄を見た!
(ちょっと大袈裟)
一見、きゃしゃに感じさせるその体からパワーを解き放つ異様な戦いは イカニモな大男が登場するよりもよっぽど不気味に感じる。

しかし、完全イカレの姜大衛。
2人を追い詰めるも夫人の言葉にキレタのかどうか(もともとキレてるんだが)、 その夫人を斬殺。夫人の手下も全て切り裂き、逃げてった手下を追っかけてどっかに姿を消してしまう。完全不利な2人はラッキーに窮地を脱したのだ。

ゲスト出演とは思えない熱演!
夫人を斬る前に見せた不気味な姜大衛スマイル、そして親殺しは薬漬けにされ自由を奪われた彼の最後の抵抗だったのかもしれない。彼の中にわずかに残っていた正常な部分が「斬るべき者」を教えたのではないか? (全然違う可能性ありますんで、あしからず)

こんな時になんだが・・・ 凌雲は格好良い。
「英雄有涙」でも実に精悍な演技だった。しかし、
若林豪、ルイス・フィーゴにそっくりなのでフィーゴ3兄弟として親しみたい。

何ももたらさない対決
全ては決着したかに見えたが凌雲はそれを許さない。彼の生きる目的こそが「真の三少爺と戦うことなのだから」

剣を突きつけられる三少爺・・・
勝敗の行方は・・・?

終劇


最後の最後のオチがまたシビレルって展開なので内緒。

この時、主演の爾冬陞はなんと18歳だったそうだ。
頑張ったんだなぁ、彼。 そして彼をオールスター映画の主演に大抜擢した選眼力も評価したい(監督が選んだのかな)。 おそらく
メッチャクチャ売り出したかったのだろう
だと思う。

私的にはまず、日本語字幕なしからはっきりとは物語を把握できないこともあり、 話の顛末に?がついた箇所があるのも確か。それが元々なのか翻訳できてない俺が悪いのかわかんないのが残念。
一番強いのは三少爺じゃなくて姜大衛じゃん
になってしまってる感じも少し残念か(天下無敵でいて欲しかった)。話もほとんどの登場人物死んでるんだけどね。

良いとこ簡単に挙げれば
・自分の妄想と映画がピッタリはまった
・樊梅生が良い演技で感動
・姜大衛の熱演にも感銘
・アクションは幻想的かつ激しくて華麗
・こんなとこにあの人が!も、そりゃオールスターだから勿論楽しめ
と幾らでも挙げられる。
まさに傑作選に堂々と入れられる内容であった。
ただし、明るい功夫映画が好きな人にとっては辛いものもあると思うのでご注意を。
しかしこれを観ると爾冬陞が役者続けなかったのは残念だなぁ・・・


■CAST&STAFF
監督・脚本 楚原
出演 爾冬陞(イー・トンシン)
凌雲
余安安
谷峰
樊梅生(フォン・メイサン)
徐少強(ツイ・シャオチャン)
狄龍(ティ・ロン)
姜大衛(デビッド・チャン)
岳華
劉陸華
羅烈(ロー・リエ)
陳思佳
陳萍
楊志卿
夏萍
王撼塵
井E
盧慧
強漢
山怪
徐忠信
顧冠忠
艾飛
燕南希
沈勞
西瓜〔包リ〕
元華(ユン・ワー)
林輝煌
蘆葦
馮敬文
歐陽莎菲
呉杭生
・森
王龍威
陸劍明
黄培基
黄梅
元奎(ユン・ケイ)
王將(ワン・チェン)
劉慧玲
袁振洋
袁信義(ユアン・シュンイ−)
陳國權
〔赤?〕履仁
盧慧
金露
武術指導 唐佳
黄培基
原作  古龍
製作 方逸華(モナ・フォン)
邵仁枚
制作年度 1977

佛山贊先生
Descendant Of Wing Chun



某店でまたゲット。
決め手になったのは馮克安の顔!
こいつが表立ってショーブラ以外でなら製作年度1978年ぐらいだろうから期待できるかもと。
頼むぞ!馮克安の顔!

たぶん珍しい黄哈の監督作品。
そんなのあったのね。 そして観た感想もちょっと変わったことになった。

しゅ、主役がいない・・・

だからと言ってそれを意図した団体劇ではないのだ。

■お話

さてさて、冒頭は馮克安と李海生の槍術バトル。
最初から盛り上がりそうだったのに早々に李海生が負けを認めたようだ。
その後、陳國權に襲われる李海生。何とか逃げたと思ったものの、林に隠れてた黄錦〔炎木〕に殴られて捕まり、牢獄へ。

場面変わって韓義生がコメディリリーフの1つでもするのかと思ったら意外に強い。あんた功夫できたのか。
韓義生ってのは色んな役で一杯出てる太ったおっさんなんだけど、例えば「プロジェクトA2/史上最大の標的」での"西環の虎"のくだりで ジャッキーの持ってきた捜査令状にペッと噛みタバコ(?)吐くおっさんとか、「風よさらば 天若有情U」での冒頭でボスを裏切って殺すおっさんとかetc・・・

半端な悪漢みたいな奴らが両替商の徐少強にコテンパンにされたので、半端悪漢どもは以前打ちのめされた韓義生をそそのかして 韓義生vs徐少強に。なんじゃこのマッチメイクは。だけど徐少強が負けを装った。どうやら素性を知られたくないらしい。そしてしつこいけど、俺はヒゲの無い徐少強の方が好きだ(今回ヒゲ無し)。

勝ったと思っていい気になってる韓義生は悪漢どもに功夫を教え始める。
そこに先の黄錦〔炎木〕が現れ、赤子の手をひねるように韓義生を倒す。
すると韓義生は師匠のとこに行って相談・・・
えっ?これってもしかして韓義生主演じゃないだろーな!?
勘弁してよ、そんなん。
んで、師匠vs黄錦〔炎木〕に。
対決の途中に何だか知らないが中止。どうもこの映画、良いアクションが始まろうとすると断ち切られる。

なんか理解しあったらしい師匠と黄錦〔炎木〕。
そして上半身裸の韓義生が黄錦〔炎木〕と修行?
冗談で言ったのにほんとに韓義生主演!?勘弁してよ、まじで。
だって見てよあのお腹!タプタプしてるじゃんやっぱり。
いつの間にかその修行してる寺で木魚を叩く師匠と徐少強。人物関係と現況がイマイチ掴めない。ただ、徐少強じゃなくて黄錦〔炎木〕が贊先生みたい。だって「贊先生與找錢華」での梁家仁(贊先生)とそっくりな扮装だもん。

再び、馮克安と李海生。李海生がいつ脱獄したか出所したかはわからん。 半端悪漢を殴りつけ

うわ!?
マジで黄錦〔炎木〕と韓義生が修行してるよ!
しかもこれ確かに「贊先生與找錢華」にそっくり。
そりゃ同じ贊先生をモデルにした映画だからある程度しょうがないが。

夜にその道場に馮克安と李海生が殴りこみ。
韓義生が応戦するも殺されてしまう。
韓義生さんには申し訳ないが、正直ホッ
俺、ここで打ちのめされて黄錦〔炎木〕と本格的に修行して韓義生が2人を倒す物語だったらどうしよう・・・と思ったよ。
いよいよ黄錦〔炎木〕vs馮克安、李海生!
途中で陳國權率いるたぶん自警団が乱入し、えっ?対決もう終わり?
その後、2人の作戦で徐少強の弟子も倒され、陳國權も殺される。

旅から戻った徐少強(いつ旅に出たのかな?師匠と話した後かな)が知らせを聞いて駆けつけた。戦うことを渋る贊先生をさし置いて徐少強は1人、決戦へ挑んでいく・・・

終劇


というわけで、どう考えても主役がいないのだ。
一番主役っぽい役柄だった、というか目立ってた韓義生が殺されて じゃーそりゃタイトルの贊先生が主役だろ?ってことなんだけど、贊先生も冒頭にちょろっ 中盤からちょろちょろっ ラストは彼が締めるってな感じで観てもらえればわかると思うが、 とても主役だったとは言い切れないほどの出演量である。 ちなみに一体何の師匠かわからなかったその師匠は中盤以降出てこない。
じゃー徐少強か?
って言ったら、彼は事件のさなかは旅に出ており、帰ってきてからクライマックスだけ参加し、贊先生との絡みもその最後だけなので主役とは言えまい。 これで善役側は紹介し終わったので、やっぱり主役がいなかったことになる。
やはり軸となる中心人物を贊先生にしていないのであれば、物語を展開させるためにも 「贊先生與找錢華」での〔上下〕薩伐(カサノバ・ウォン)みたいな役回りが必要だったと思うし、唯一主役っぽい役柄だった韓義生が殺されちゃったら、後は主役の引継ぎが贊先生に回ってきたって感じでやはりその印象は良くない。

その「贊先生與找錢華」をやはり意識して作ってるのかな〜
って箇所はそこそこにあるんだけど、これは後に作ってるんだから最低面白さはそれと同じ、正直それ以上のものが撮れてないと相手がサモハンだけに厳しい評価になるが、よろしくはない。
「贊先生與找錢華」では詠春拳とは?詠春拳を会得するには?
を凄く細かく描いていたのが印象的だが、こちらではそういった修行ディテールの描写などはほとんど無く、また修行ディテールが無い代わりに何かを表現して見せたのか?っていうと全然そんなこともない。
描かれていたのは「強い贊先生」だけだ。

ただやはり1978年製作だし、
武術指導の面々始め、馮克安と李海生も関わっているということでアクションの水準は高く、見るべきものは確かに残している。
序盤で徐少強が多勢に無勢と見るや、細道に逃げ込んで一斉に大勢でかかってこれなくして対応するといったアイデアもなかなか面白いし(カラミの中に火星くん発見)、黄錦〔炎木〕の梁家仁に全く劣らない「強い贊先生」も功夫の中にしっかり表現できてる。ラストの戦いも見ごたえがあった。
なのでギリギリこっちのカテゴリーにした。

ただ、そのアクションが不思議なことに前述の通り
えっ?終わり? って思う、短いシーンばかりなのだ。全然続かないの。
功夫大好き人間からすりゃ蛇の生殺し。質の高い功夫してるからなおさら。 馮克安&李海生というゴールデン悪役コンビだけに、もちっとたっぷり彼らの功夫が観たかったのは残念なところ。
黄錦〔炎木〕(メルヴィン・ウォン)が出てる功夫映画は初めて観たのでそれはちょい得した。ただ、黄錦〔炎木〕がまさか贊先生だとは冒頭に登場した時それこそ一欠片も思わなかった
黄正利並みの凄腕悪役登場か!?
みたいな悪貫禄なインパクトがあったもん。冗談でなく李海生が善役かと思ったよ。

全ての功夫シーンが満足行く長さなら主役がどうあれ、話がどうあれ、功夫は高質だから迷わず評価しちゃうとこだったのに、俺にとっては残念な作品である。


■CAST&STAFF
監督 黄哈
出演 黄錦〔炎木〕(メルヴィン・ウォン)
徐少強(ツイ・シャオチャン)
韓義生
馮克安(フォン・ハックオン)
李海生(リー・ハイサン)
陳國權
何柏光
關海山(クワン・ホイサン)
火星(マース)
武術指導 黄哈
周潤賢
何其昌
神仙
脚本 〔木百〕輝
音楽  黄志雄
製作 陳〔木百〕勲
製作総指揮 陳崇暁
制作年度 1978


大武士與小〔金票〕客
南北醉拳
三少爺的劍
佛山贊先生
inserted by FC2 system