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身形拳法與歩法
The Ways Of Kung Fu
飛竜カンフー



KBS京都で放映を録画。
当時観た感想としてはまぁ
「つまんない」 の一言なんだけど、その他「効果音入れすぎ」「変な殺陣」ってところか。

見直してみるとまぁ当時のコメディ功夫はみんなそうなんだけど
「何とかジャッキー発コメディ功夫をひねって良いモノを出そうとしてる」
ってのが、この作品にも言える。
頑張ろうとしているのは何よりその殺陣だろう。
成功しているとは到底思えないが、変な殺陣が渦巻くアクロバティックなラストバトルは興味深い(面白いとは言ってないす)。オープニングはダントツでしょぼい。

お話のような

寺に住んでた下っ端俗家弟子の戚冠軍が、 いきなりやって来た悪たれ坊主ムータン(程清)に虐められる。館長様の勧めで戚冠軍は寺を脱出→梁家仁家にホームステイへ。旅の途中、2回も追い剥ぎに会い2回とも謎の少女、アル中の孟飛に助けられたりする。(紹介するためだけのイベント)
梁家仁家で居候しながら"飛龍拳"をマスターしていく戚冠軍。 寺に戻ってみると完全にムータンの私物化とされており、館長様は軟禁ヘナヘナ状態。 当然、戚冠軍vsムータンが続き、ムータンが殺し盗みなんでもやる大悪党と知るが、やがては館長様も梁家仁師匠も殺されてしまい、戚冠軍も瀕死に。 駆け込んだ家が何故か孟飛のとこだった。孟飛の師匠、游天龍より教えを受けて共に修行する戚冠軍。 リベンジの時は近づいていた・・・・



当たり前の如く、ムータンの手下として馬場さんが登場。
話だけでも
・最後まで謎の少女が謎。何のために出てきて殺されたのかさっぱり
・孟飛がこの戦いに参加する意義は全くない。単なるお人好し
・強さの基準がバラバラ。誰が強くて弱いのか。
なんで殺されるねんって感じ。

まぁ演出力の無さも含めて酷いことこの上なし。
その割には戚冠軍、孟飛、梁家仁、宗華と結構なキャストだったり、さらに午馬がゲスト出演してたりするから不思議。
何がどう「飛竜カンフー」だったのが、そもそも戚冠軍は「飛龍拳」を会得するために修行していたのか? その辺は字幕版でも見れないことにはようわからぬ。

私がそうなのだが、もしこの映画を入手して鑑賞して
「まぁ、取り敢えず保管しておこう」
と思ったら、君は間違いなく功夫マニアだ。


■CAST&STAFF
監督 李超
出演 戚冠軍(チー・クワン・チュン)
孟飛(メン・フェイ)
牛馬(ウー・マ)
梁家仁(リャン・カーリャン)
程清
葛小寶
宗華
馬場
李超
游天龍
武術指導 李超
劉輝
徐忠信
脚本 林霖
制作年度 1978


擁正十八銅人
Return of 18 Bronzemen
少林寺への道2



これはレンタルした。
まだ実家にいた時だったので、笑って済ましたが。
少林寺への道」の続編だが、話的に繋がっているのはゲスト出演している前作の主役田鵬の役柄だけ。この人はこれ以降パッとせず、渡米したとか。 お話は・・・
皇太子(黄家達)がお忍びで街を散策した時、女性が乱暴されてるのを見て助けようとするが、そこへ少林寺の僧侶が現われ、先に助けてしまう。
腕自慢の皇太子は僧侶に試合を申し込むが相手にされない。それでも向かっていった皇太子だったが、僧侶の敵ではなかった。
さらに強い皇太子、そして国王になるため皇太子は少林寺に身分を隠して入門し、少林拳を会得しようとするが・・・・
どうですか?
ベタだけど、なかなか良い感じでしょ?
期待される展開が起こりそうな・・・・
皇太子は厳しい修行にさらされ、高僧から有り難い精神論を聞き、少しずつ成長していきます。野心のためなら何でもする皇太子もだんだんと少林寺の教えに従いはじめ・・・・・・う〜ん先の良い展開が読めるね。
ところが、最後の修行の難関を突破したにも関わらず、皇太子の身分がばれ、俗世間に関わりたくない高僧達は皇太子を破門してしまいます。
憤然と皇居に帰った皇太子。その皇太子に朗報が。
「何でも一瞬にして破壊してしまう無敵の兵器を開発しましたっ!!」
「なにぃ!?・・・・・それではその兵器で少林寺を壊滅だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 終劇

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて前衛的な締めくくり。 それまでの不良が更正されていくようなプロセスは一体何だったんだ?? ドリフの大爆笑より素っ頓狂なオチ。

■CAST&STAFF
監督 郭南宏(ジョセフ・クオ)
出演 黄家達(カーター・ウォン)
田鵬(ティエン・パン)
上官霊鳳(シャン・カン・リン・フォン)
原森
胡光
黄飛龍
劉立祖
柯佑民
趙〔女亭〕
邵羅輝
陳舊
岳峰
張美儀
呉可
洪化郎
曹健
嚴重
張寶善
楊奎玉
武術指導 陳少鵬
古龍
制作年度 1976

蛇形勺手2
Snaky Knight Fight Against Mantis
猫拳カンフー無宿



これもKBS京都「文珍のシネマ倶楽部」で録画。
あの枠駄作ばっかなので、文珍も解説に苦しんだろう。

さて、これはジャッキーの名作「蛇形勺手」の続編である・・・
いやそれは「醉拳」なのよ。これはどっか他の映画会社が勝手に作った続編らしい。堂々と他人の作品の続編を作るところはさすがコピー天国「香港」である。
ただ例えば、「新クレージー・モンキー・大笑拳/醒拳」は英語題もTHE FEARLESS HYENAUとなっており、作った会社も羅維んとこなのだが、ストーリーはつながっちゃいない。しかしこっちは一応話が繋がっているのが若干面白いところ。



軽くお話

前作では単呆(ジャッキー)が「蛇拳」を改良して「猫形蛇拳」を完成させたところで終劇。なので今回は最初から「猫形蛇拳」を使用する。
お仕事は国営のガードマンらしい(黄家達とコンビで)。追い剥ぎにあってもそりゃ「猫形蛇拳」で倒してたのだが、その追い剥ぎが村人、そして貧乏ゆえの追い剥ぎだったため優しい単呆は護衛していた国の資金を全部プレゼント。お陰で文無しの素浪人に。だから邦題に「無宿」とつくのね。この題名、「猫拳カンフー」で止めてもいいのに「無宿」ってつけるから面白い。
その後、笑拳の時と同じ格好した李昆(リー・クン)と知り合いになって、(普段弱いけど、ヒゲに触られるとキレます)生意気な道場主の娘口説いて、道場の跡継ぎにされそうになったりします。
そんな時、単呆を"弟の仇"と狙う蟷螂拳の使い手・龍飛が現れて、まずは単呆の居所を聞き出すため黄家達をぶっ倒し、陳星の悪道場と結託して単呆を倒そうとします。
そんなことは露とも知らない単呆はなんだかんだで新婚初夜なんか迎えたり・・・

まず黄家達が何ともしょぼい役であることに子供の時から驚いた。
こんな弱げというか、
「誰が演じてもいいじゃん」
を濃い彼がやってるんだもん。続いて陳星も驚き、ほんとに何気なく出演。後は恐らく台湾の人達。
そう言えば馬場さんが出てないな・・・

他の香港映画にもある事なんだけど、闘いが時々ループしています。
つまり、さっき見せたアクションを知らんふりしてもう1回流してます。
ひど〜誰が見てもばれるって。
注目の「偽ジャッキー」だがこれを王道(ワン・タオ)が演じている(後からわかっただけだけど)。勿論、ジャッキーには全然似てないが別に「偽ジャッキー」やらなくても十分功夫スターとして数々の作品に主演・出演している。(「ブラッドブラザース/男たちの誓い」これも彼と陳観泰主演)
つまりはこの映画、王道、黄家達、陳星、龍飛(彼は違うかもしれんが)と 正直ちょい落ちぶれた功夫スターが集まって作ったものなのだ。
だからこそ年代もキャスト陣も考えてもうちょいグレードの高いアクションを見せて欲しいところだった・・・・

関係ないけど、あの呂小龍(ブルース・リ)が 「THE FEARLESS HYENAV」、 つまり「笑拳3」なんてのを作ってたりなんかする。
300円以下じゃないと購入しないけど。
■CAST&STAFF
監督 張信義
出演 王道(ワン・タオ)
李昆(リー・クン)
黄家達(カーター・ウォン)
陳星(チン・セイ)
龍飛(ロン・フェイ)
夏玲玲
張紀平
徐忠信
謝興
翁小虎
馬金谷
閔敏
齊後強
武術指導 柯受良
製作 周福良
制作年度 1978


睡拳怪招
Sleeping Fist
スリーピング・モンキー・睡拳



KBS京都録画。やはり「文珍のシネマ倶楽部」から録画。
ある意味凄かったなこの番組。
あらゆるC級以下功夫映画を紹介したんじゃないか?
「三峡必殺拳」とかまでやってたような気がする。

とは言っても、もうこうなってくると(なにが)
そろそろ本作は傑作選に移動しても良いんじゃないかって気までしている。 理由は
・アクションがまぁふんだんにあるし悪くもないので
・典型的な「醉拳」亜流だけどその水準にはほぼ到達してるような

「しかしいくら何でも睡拳はないだろう」
と、誰しもが思いたくなるのは正直なところ、実存するかは知らない。
羅漢拳は寝る格好があるが。


うろ覚え話
秘密捜査官をやってた梁家仁が、高雄にボコボコやられた。
それを助けたのがすばしこいガキの黄一龍。
仲良くなった梁家仁&黄一龍、 2F吹きぬけ宿屋(客棧?)でひとしきり大暴れ。んだけど、またも高雄に襲われて今度は通りがかった爺さんの袁小田に助けられる。
3人して仲良く藁葺き小屋で修行。
近くの悪道場なんかぶっ潰しつつ成長する。
しかしながら爺ちゃん袁小田は秘伝を授けないと高雄は倒せないと悟り、 梁家仁に秘伝の「睡拳」を授ける。
「倒してくるぜ!」
で袁小田と別れた梁家仁&黄一龍だったがすぐ近くには高雄の魔の手が忍び寄っていた・・・

まぁ話なんかあって無いようなもんやな。
爺ちゃんだって「睡拳」使えるはずやのに、高雄戦で使わないのは変。
しかしながら黄一龍少年の身軽なアクロバティック功夫も面白く、梁家仁もまるで「ジャッキー超えるぞ!」と気合いがみなぎっているかのようで、ラストバトルもとても頑張っている。

爺ちゃんとの別れのシーンや、ハッピーなラストなど微笑ましいシーンも多く好感。

全くの超推測だけど、製作が周福良ということで数々の功夫映画の音楽というか配音を手がけてきた彼にとっても非常に気合いが入っていたのではないだろうか。

しかしこれが「癲螳螂」へと発展するのか・・・
■CAST&STAFF
監督 葉榮祖(イップ・ウィン・チョウ)
出演 梁家仁(リャン・カー・リャン)
袁小田(ユアン・シャオ・ティエン)
高雄(エディ・コー)
馬金谷
孫嵐
歐陽玲瓏
翁小虎
荊國忠
歐立保
黄一龍
武術指導 水怪
脚本 張信義
製作・音楽 周福良
制作年度 1980


達摩密宗血里票風
Shaolin Kung Fu Mystagogue
激烈 少林武侠秘拳
邪拳迫る!死守せよ少林秘伝



突然、KBS京都で2回ほど放映された武侠片。
なぜか、一回目はタイトルが
「邪拳迫る!死守せよ少林秘伝」だったのに二回目放映は
「激烈 少林武侠秘拳」と変更されており、違う映画のように放映するという姑息な手段を使っている。

当時の幼い私としてはまずジャッキー然りサモハン然りだったので、
この映画に対し見るべき目も全く持っておらず、
「残酷だな〜」 の一言で片付けてずっと見ていなかったが、今になって見直すと 3D映画であるがゆえの演出、様々な武器、

上にジャンプすればすぐ逃げられるのに・・・・ 巧妙な仕掛けなどなかなか凝っており、 ワイヤーワークで結構びゅんびゅんしてたりと「そんなに悪くもないな」と好印象になっていたりする。

オープニングが例のシンガポールかどっか中近東にあるっぽい感じの偽少林寺から始まり、(「少林ブラザーズ」「激突!少林寺vsラマ」などでも登場) そこでのカメラワークが何だか紀行番組のように良い感じなのが印象的。

鳥バサバサで大騒ぎの一行
後は鳥が飛び立っただけなのに大袈裟な音楽が流れて大騒ぎとか、薛漢(シュエ・ハン)のおっちゃんが、アル中のフリしたパフォーマンスとか物語を成す演出のテンションがなかなか高く、面白いかもしれぬ。

飴売りに扮した黄家達(カーター・ウォン)&徐楓(シー・ファン)

銀魔王になるためみたいな修行してます

話としては明(善人)vs清(悪人)が基本で、
明の皇太子を都までお連れする際に、護衛に黄家達(カーター・ウォン) 、徐楓(シー・ファン)らが付き、清将軍に雇われた張翼(チャン・イー)がそれを邪魔するという形になる。
だけどそこにもう一個サブプロット(こっちがメインかな)である
「仏陀奥義三十六番」
という少林寺秘伝の巻物が絡み、張翼は何よりもこの秘伝書を実は求めており、その為には少林寺の師匠や清将軍でさえもガンガン裏切ったりする。 単なる政治的戦争だけではなく、
「秘伝の巻物を巡っての争い」
「謎の助太刀者」
「謎の少林拳の使い手」
「将軍の弱点(将軍は鐵布衫なのだ!)」
こうやって考えてみると、深みのある物語かもしれぬ。
最終的には黄家達と張翼は兄弟弟子だったなんてオチまであったりもする。

張翼(チャン・イー)ごっつ格好いい!(本作では)
この映画の個人的に大きなポイントとなっているのは何しろ張翼で、白髪メッシュの入った髪型がまた格好良く、日本の声優さん(不明)も頑張ってたためクールな悪役っぷりが鮮烈である。
彼が扱う跳馬剣(画像で持ってる奴ね)が持つだけ凄い回転し、ひょいっと飛ばすだけで木でも人でも何でも斬っちゃうのよね。

少林寺秘伝極意の巻物を狙う張翼(チャン・イー)
ラスト、張翼・黄家達の師匠が
「これがお前が死ぬほど欲しがっていた仏陀奥義じゃ!」
と言って、張翼に奥義を叩き込む場面は子供なら余計衝撃的。

そして、改めて見直すと高飛、金剛、孫越、龍飛とお馴染みのなかなかな顔ぶれだったり、ということは、孫越のいやみ〜な将軍側近役とか、金剛は黄家達の兄ちゃん役なんだが立ったまま壮絶な死を遂げるサマが格好よかったりする。


■CAST&STAFF
監督 張鵬翼 (チャン・ピン・イー)
出演 黄家達(カーター・ウォン)
張翼(チャン・イー)
徐楓(シー・ファン)
薛漢(シュエ・ハン)
江彬
高飛(コー・フェイ)
陳少鵬
金剛(カム・コン)
魯平
龍飛(ロン・フェイ)
孫越(スン・ユエ)
馬場
韓江
王若平
張寶善
武術指導 陳少鵬
音楽 周福良
製作 李憲章
制作年度 1976



鐵甲無敵瑪莉亞
I Love Maria
ロボ・フォース/鉄甲無敵マリア



岑建勲(「五福星」のモジャね)が立ち上げた新進気鋭の映画会社D&Bが放ったSFアクション失敗作。
タイトルで読めるとおり、女ロボ・コップですな、これは。
香港映画ってのはいつも頑張って作ってるのがわかるのだが、
いかんせん作品の質が比例していない例が多い。これもその一つ。
なんやわけわからんっ
熱意だけは理解する。お話を語る気にもならんな。
なんやわけわからんっ
おっ、一つだけわかった。林正英はなかなかかっこいい役で出ている。
なんやわけわからんっ
■CAST&STAFF
監督 鍾志文(デビッド・チャン)
出演 葉[イ菁]文(サリー・イップ)
徐克(ツイ・ハーク)
岑建勲(ジョン・シャム)
梁朝偉(トニー・レオン)
秦沛(ポール・チュン)
林國斌
林正英(ラム・チェン・イン)
武術指導 程小東(チン・シウトン)
脚本 阮繼志
制作年度 1988


七屍金
Legend of 7Golden Vampires
ドラゴンVS7人の吸血鬼



いきなりタイトルからして突っ込みたいが、グッと抑えてだな。
こちらはイギリスの映画会社と香港が手を組んで制作した、
ドラキュラ+功夫映画。

まぁ、功夫はともかくとしてもせめて、
仮にもイギリスの人が撮るんだから、
「ストーリー・演出ぐらいはちゃんとしといてくれよ」
と思ったのだが、はちゃめちゃめちゃめちゃ。

まず「7人の吸血鬼」なんて全然キャラクターが立っておらず、見終わって
「そういえば7人いたかなぁ???」
と思うぐらい、その存在感は薄い。
だって衣装は変わらないし、どいつもこいつも弱っちいし。セリフ無いし。

「じゃあ、香港が誇る功夫はどうなの?」
って言ったら、これがもう劉家榮なんて達人さんもいるのに、なぜか弓の達人なんて役でいつも遠くから戦うので、功夫を見せてくれず、じゃあ活躍するのは姜大衛と女優・施思 って事になるのだが、姜大衛、施思共に

「やっ!いー!さんっ!」
なんて、123掛け声出してノロノロノロノロ動くしょぼしょぼクンフーをお寒く披露している。
まぁ、救いがあるとすれば施思さんの頼りな〜いクンフーが、なんとなくエロチシズムを感じさせ(恐らく色っぽい掛け声のせい)てくれるところか。

で、一応ホラー・スプラッタ映画ではあるのだが、
ホラー・スプラッタ映画の大嫌いな俺でさえ
「怖かったところはない。」


■CAST&STAFF
監督 洛以活柏克(ロイ・ウォードベーカー)
出演 ピーター・カッシング
姜大衛(デビッド・チャン)
施思(シー・ズー)
劉家榮(リュー・チャー・ヨン)
ジュリー・イーゲ
・森
王將(ワン・チェン)
馮克安(フォン・ハックオン)
劉慧玲
王撼塵
黄培基
盧慧
任世官(ニン・シークワン)
徐蝦
袁信義(ユアン・シュンイー)
袁振洋(ブランディ・ユアン)
ケコ祥
武術指導 劉家良(リュー・カーリャン)
唐佳
脚本・製作 唐霍燈
制作年度 1974


酔侠蘇乞白
The Story of Drunken Master
酔鶴拳マスター/酔拳マスター




ジャッキーの「酔拳」一躍大ヒットで引っ張り凧になったのは、ジャッキーだけでなく蘇化子役の袁小田。これもその引っ張られて出た一つで、 この人が出ているというだけであとはダメダこりゃ。
一応日本でビデオ化もされましたが。

■CAST&STAFF
監督 魏海峰(ナン・ホイフン)
胡鵬(フー・ペン)
出演 楊〔目分〕〔目分〕(パメラ・ヤン)
袁小田(ユアン・シャオティエン)
馮敬文
〔上下〕薩伐(カサノバ・ウォン)
任世官(ニン・シークワン)
袁龍駒
張華
石天(ディーン・セキ)
山怪
馬劍棠
脚本 魏海峰(ナン・ホイフン)
製作 時潮欽
制作年度 1979


少林寺十八銅人
Shaolin Temple The 18 Bronzemen
少林寺への道


いやー、日本公開もされてるしなんだかんだ、そんなに悪くも無いのかなとは思いますがね。俺がこれを駄作だとしているのは殺陣の貧相さなんですよ、凄い殺陣が一つも無い。
これ、武術指導が袁和平とかだったら、なかなかの佳作になったと思うんですけどね。「ドラゴン太極拳」みたいな。特に最後の将軍なんかめっちゃ強くて、主役3人で力を合わせてもなかなか歯が立たない所なんか、良い殺陣師が振り付けたら、相当迫力あるシーンに仕上がったと思うんですよ。

銅人そのもののアイデアは「少林寺木人拳」からやはり来ているのでしょうか?
で、この映画のウリはやはり十八銅人との闘いになるのですが、壁からいきなり矢が射られたり、針の壁が両脇から迫ってきたり、 思いっきし刀で銅人は襲ってくるし、
「少林寺の僧侶は殺生大好きかっ!!」
って感じが、もうここまで来ると気持ちいいほどになってます。

田鵬と一緒に修行する兄弟子役の黄家達の貫禄ある演技は素敵。
怖〜い兄弟子を演じていて、朝鮮人参をくれる優しいもう一人の弟弟子とどっちか裏切り者なのか?
この辺の演出は楽しかったです。

後半に登場する上官霊鳳(名前入力が面倒くさいっす)さんは、
最初は男勝りの暴れん坊で気持ちがいいのですが、田鵬が許嫁と知るや態度が一変。ナヨナヨした女の子になってしまい、ちょっと残念。というか唐突すぎ。

最後の将軍登場で、
「私がティエチン将軍だ!あっはっはっはっはっ!!」
「私がティエチン将軍だ!あっはっはっはっはっ!!」
「私がティエチン将軍だ!あっはっはっはっはっ!!」
「私がティエチン将軍だ!あっはっはっはっはっ!!」
と、何と4人も将軍が登場してしまうシーンは大爆笑モノ!
ここで上官霊鳳さんが言い放ったセリフ、
「みんな殺しちゃえばいいのよっ!!」
が、またまた最高に素敵っ!!
あれれ・・・・??・・・なんか結構文章にすると、
面白い映画のような・・・・気のせいか?

■CAST&STAFF
監督・脚本・製作 郭南宏(ジョセフ・クオ)
出演 黄家達(カーター・ウォン)
田鵬(ティエン・パン)
上官霊鳳(シャン・カン・リン・フォン)
張翼(チャン・イー)
金剛(カム・コン)
柯佑民
易原
魯平
江南
蘇真平
黄飛龍
邵羅輝
劉立祖
原森
岳峰
歐立保
胡威
金劍
胡光
崔立
王凡
武術指導 古龍
陳少鵬
制作年度 1976


赤脚小子
Barefooted Kid



郭富城の代表作。
アクション指導に劉家良を迎えて、
ドラマもアクションも充実した力作らしい・・・

ということで、観てみましたが。
まぁ不幸にもこの映画を観る前に、超異常テンション・アクション映画の「死對頭」に俺は食い入られていたので、どんな作品を観たところで、インパクトは薄れてしまうという不幸も重なって、はっきり言って面白くなかったというのが、素直な感想。だからここのコーナーに。

まずもって、主役の郭富城。
俺は初めて主演映画は観たのだが、 個人的に魅力を感じなかった。
ファンの方には申し訳ないが。
とぼけた薄汚い青年を演じていればこそ、真のスターだとそれが凄く格好良く見えると思う。
「監獄風雲」の周潤發や、「龍在江湖」でゴミ処理をする李國豪(ブランドン・リー)。汚れているからこそ格好いいってのが感じられなかったな。

見慣れてしまうというのは怖いモノで、本作品のアクションを「黄飛鴻シリーズ」などを第二古侠片ブームが来る前に観ていたら「すげぇ!」となったのであろうが、正直この映画でのクンフーは「ちょっと見飽きたかな。」と思わざる終えなかった。
郭富城ならではの何か、劉家良ならではの何かは無かったものか?
タイトル「赤脚小子」から想像できるように、やはり足技がメインなのだが、 数々の足技名人のソレを超えられない印象の方が強かった。

張曼玉。流石に年喰いましたな。っていうか俺が年取ったのね。

狄龍。今回は張曼玉との恋絡みあり、得意の詠春拳あり。
郭富城のお話に重なってあるのが、この二人だけでのお話。
中盤は郭富城が登場しなくなり、なんかこの二人がメインになってます。
だったら、 むしろこの二人をメインにお話を作って欲しかった。
なぜならこっちのやり取りの方が面白い。
二人とも芸達者ですからね。
特に狄龍が終盤に見せるブチギレ・アクションは凄まじくて、このシーンはとても気に入りました。

いやね、郭富城のラストのクンフーも凄いなーとは思いますよ、確かに。
ただ、なんというかそのー前菜ばっかり食べさせられたっていうか、ずーっとザコキャラばっかり倒してるだけなので、
例えばジャッキーvs黄仁植とか、李連杰vs周比利とかといったガチンコが無いのがちょっと。それがあったら、大部作品の評価も変わったろうけどなぁ。


呉倩蓮。
なんか変な髪型。
舒淇、呉倩蓮・・・俺って「いかにも美人!」より「ぼんやり美人」の方が好きなのかなぁ。高麗虹だけは全然違うんだけど。ホリ深いし(そりゃそうだ)。
この感想は本作を観た人にとってかなり反論があると思われます。
とにかく「死對頭」を観た直後ってのが、不運でした。
もっかい見直しましたが印象は拭えません。

■CAST&STAFF
監督 社〔王其〕峯(ジョニー・トゥ)
出演 郭富城(アーロン・クォック)
狄龍(ティ・ロン)
張曼玉(マギー・チャン)
呉倩蓮(ン・シンリン)
秦沛(ポール・チュン)
曾江(ケネス・ツァン)
張兆輝
脚本 游乃海
音楽 胡偉立
動作導演 劉家良(リュー・チャー・リャン)
策劃 曽愛屏
製作 方逸華(モナ・フォン)
制作年度 1993


中華英雄
Born to Defence
ファイナルファイター鉄拳英雄



確か弱冠28歳ぐらいの李連杰初監督作。
ただし、これ以降監督作品は無し。

そこかしこで、非常に酷評を目にしていたので、逆興味がずっと湧いていた。実際、本作公開後に李連杰はしばらく落ち目だったし・・・
BSで放映してくれたので、「それならば」と観てみました。
要は
「ラスト近くでヒロインと兄さんが殺されてしまう」
って所が一番後味が悪くてムカつく。
後は「ドラゴン怒りの鉄拳」パターンで、反日ではなくとも、日本を倒したアメリカが中国でやりたい放題だった事に対する怒りがテーマ。

他の評論と同じになってしまって申し訳ないが、やはり
敵方が白人ばっかなので、李連杰の素早い動きさえも緩慢になり、観てて辛い分はある。ただ、本作唯一の救いが武術指導が徐少明という事で、 冒頭の「天山回廊」を連想させる戦地最前線でのアクションや、至宝李連杰の切れ味鋭い動き(白人が全然ついていけてない)もあり、全く見所が無いわけではない。

ただ、こういった反日反米映画でいつも感じてしまうのだが、
「主人公周辺だけ、敵が理不尽なまでに嫌がらせを繰り返す。」
米軍の偉い将校さんだったら、他にも仕事が一杯あるだろうに・・・
とか思って、そこに不愉快というか不自然さを感じる。
これはたくさんの作品に言えるな〜

で、この作品でも車夫が出てきますが、こういった反戦映画って車夫がよく登場しますね〜 そんな元ネタストーリーでもあるのかな?

・・・うん。 でもこれが初監督作なのだから、 みんなが言ってるほど「酷い出来」でも無いと思うけど・・・ 確かに劇場で1800円は辛すぎるか・・・

■CAST&STAFF
監督 李連杰(ジェット・リー)
出演 李連杰(ジェット・リー)
卻柏コ遜
宋佳
保羅杜
武術指導 徐少明(ツイ・シャオ・ミン)
脚本 施揚本
捷爾戈
制作年度 1986


洪熈官
New Legend of Shaolin
新・少林寺伝説



いや〜別にそんなに悪くはないんだけど。
やっぱ何でもかんでも中国のヒーローを全部李連杰にやらせるのはどうかと。サモハンと同じく、いかにも香港式エンターテイメント映画を作る王晶。そのごった煮がまぁ何とか巧い方向に引き出せればいいのだが、本作みたいにコメディだかシリアスだかわかんなくて、収拾つかないパターンが多い。
冒頭から洪熈官の仲間が全員惨殺されて、
「いきなりヘビーだなぁ」
と思ったら邱淑貞のセクシー・シーンになったり、その統一感のなさはいかにもB級で王晶の映画である。

アクション自体は悪くないし、昔から李連杰の映画に出ていた計春華がまた敵役で出演しているのもなかなかなんだが(また鷹爪拳使ってる・・・)。そういえば王龍威と葉コ嫻の「飛びクナイの闘い」は面白かったな。

しかし洪熈官のキャラクターがどうしても黄飛鴻とかぶり、洪熈官ならではの「何か」ってのが無いのも不満。そんなこと王晶が考えるとも思えないが。 個人的には李連杰「方世玉シリーズ」と変わらない感じか(あれも好みでない)。

■CAST&STAFF
監督・脚本 王晶(バリー・ウォン)
出演 李連杰(ジェット・リー)
邱淑貞(チンミー・ヤウ)
計春華(チー・チュアン・ホワ)
袁詠儀(アニタ・ユン)
王龍威
謝苗
葉コ嫻(デイニー・イップ)
楊偉
孫冠南
傅珮
關鵬
陳松勇
王晶(バリー・ウォン)
劉松仁(ダミアン・ラウ)
武術指導 元奎(ユン・ケイ)
製作 李連杰(ジェット・リー)
制作年度 1994
 





少林寺への道2
猫拳カンフー無宿
スリーピング・モンキー・睡拳
邪拳迫る!死守せよ少林秘伝
ロボ・フォース/鉄甲無敵マリア
ドラゴンVS7人の吸血鬼
酔鶴拳マスター/酔拳マスター
少林寺への道
赤脚小子
ファイナル・ファイター・鉄拳英雄
新・少林寺伝説
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