監督 |
陳可辛(ピーター・チャン) |
葉偉民(イップ・ワイマン) |
出演 |
李連杰(ジェット・リー) |
劉コ華(アンディ・ラウ) |
金城武 |
徐靜蕾(シュー・ジンレイ) |
魏宗萬 |
顧寶明 |
王奎榮 |
周波 |
郭曉冬 |
石兆h |
郭鵬 |
丁凱 |
余皚磊 |
孫堅 |
王東棟 |
陶海 |
汪亞潮 |
王孝隕 |
李崇霄 |
張優 |
動作指導 |
程小東(チン・シュウトン) |
脚本 |
須蘭(スー・ラン) |
秦天南(チュン・ティンナム) |
林愛華(オーブリー・ラム) |
黄建新 |
許月珍 |
何冀平 |
郭俊立 |
阮世生 |
音楽 |
陳光榮(チャン・クォンウィン) |
金培達(ピーター・カム) |
高世章 |
Chatchai Pongprapaphan |
策劃 |
葉偉民(イップ・ワイマン) |
馮鳳珍 |
何麗嫦 |
陳戎 |
製作 |
麥安禮 |
黄建新 |
陳可辛(ピーター・チャン) |
許月珍 |
製作総指揮 |
林建岳 |
麥安禮 |
韓三平 |
制作年度 |
2007 |
鴻勝蔡李佛/無刀快斬
Choi Lee Fat Kung Fu
■
なんか気がつけば功夫映画の主演として意外と重宝されている金童(クリフ・ロク)の主演作品である。
監督はベテラン武術指導家の陳少鵬で、武術指導担当の作品は数多く観てきたが監督作レビューはこれが初めてか?・・・違った。「
天羅・飛沙・夕陽紅」というドンデン返し返し返しのすげー作品があったな。あれは信じられない作品だ。
うむ・・・
・・・また悪役が高飛(コー・フェイ)なんだよな。
彼も相当ウチのレビュー常連だし、一度これやっておくか。
【高飛出演レビュー作品一覧】
小殺星 (1970) 覚えてない
拳撃 (1971) 覚えてない
雙侠 (1971) 覚えてない
惡客 (1972) 覚えてない
馬永貞 (1972) 覚えてない
水滸傳 (1972) 覚えてない
燃えよドラゴン (1973)
観戦者の1人
鐵娃 (1973) 覚えてない
怒れるドラゴン/不死身の四天王 (1974)
おおこれは非常に目立つ悪役で何と巨乳女優と濡れ場を演じた。
後に鹿村さんに殺されますが。
邪拳迫る!死守せよ少林秘伝 (1976)
少林僧にして裏切り者の悪役で結局大悪役の張翼に裏切られて殺される。
キラー・ドラゴン/流星拳 (1976)
おお最弱四天王の1人で王羽さんにいともあっさり殺される。
南拳北腿活閻王
(1976)
・・・早速書くのが面倒くさい・・・
悪役でいともあっさり殺される。
神拳大戰快鎗手 (1977)
二心流 荒木武夫さん役。卑怯な手で試合に勝利!そんだけ
南拳北腿鬥金狐 (1977)
黄正利の付き人してるだけ。
神腿鐵扇功 (1977) 覚えてない
獨臂侠大戰獨臂侠 (1977) 覚えてない。いたか?
鷹爪鐵布衫 (1977)
おおこれは黄正利とナイスなファイト!善役!
神刀流星拳 (1978)
悪役でいともあっさり殺される。
六合千手 (1979)
ラスボス。
ブルース・リィの『大金塊』 (1979)
ラスボス。厳密には違うが。
廣東鐵橋三 (1979)
ラスボス。
プロジェクトD(デブゴン) (1979)
悪役だがラスボスにあらず。
〔足易〕舘 (1979)
ラスボス。
鶴拳 (1979)
ラスボス。
雜家高手 (1979)
ラスボス。
鴻勝蔡李佛 (1979)
ラスボス。
秘帖 (1979)
悪役だがラスボスにあらず。
タイガー&タイガー〜猛虎激突〜 (1979)
張午郎とW主演!
必殺のダブルドラゴン (1980)
梁家仁とW主演!
扮豬吃老虎 (1980)
ラスボス。
賊賍
(1980)
ラスボス。
蛇形醉歩 (1980)
悪役だがラスボスにあらず。少々良い役。
非情のハイキック〜黄正利の足技地獄〜
(1980)
単独主演ですぞ!
勇者無懼 (1981)
悪役だがラスボスにあらず。
獵魔者 (1982)
悪役でもないが良い役でもないか。またも濡れ場あり。
激突!キング・オブ・カンフー (1982)
主人公のお父さん役。
少林羅漢拳 (1983)
ラスボス。
少林寺秘棍房 (1984)
師匠役。
ファースト・ミッション (1985)
悪役だがラスボスにあらず。
七福星 (1985)
元彪(ユン・ピョウ)とバトルのゲスト出演的悪役
バカ拳 (1985)
ラスボス。
マジック・クリスタル (1986) 覚えてない
上海エクスプレス (1986)
悪役だがラスボスにあらず。
クラッシュ・エンジェルズ 失われたダイヤモンド (1986)
善役側にいるが実は裏切り者。
イースタン・コンドル (1987)
悪役だがラスボスにあらず。
復讐は夢からはじまる (1987)
悪役だがラスボスにあらず。
タイガー・オン・ザ・ビート (1988)
麻薬のバイヤーで無残に殺される。
恋はいつも嘘からはじまる (1988)
サモハンと試合して負ける。
サイクロンZ (1988)
悪役だがかなり情けない役。
香港極道/野獣刑事 (1988) 覚えてない
オン・ザ・ラン非情の罠 (1988)
悪役。
ワイルド・ヒーローズ/暗黒街の狼たち (1989)
冒頭にちょろっと出演
タイガー・オン・ザ・ビート2 (1990) 覚えてない
ジョイ・ウォンの時空伝説 (1991) 覚えてない
ソルジャー・オブ・マフィア/愛と復讐の戦士 (1991)
悪役だがラスボスにあらず。
越軌之狼 (1994)
そもそもこれは何と言ったらいいのか・・・
いつの間に何という多さか・・・
疲れたぁ・・・これやると自滅するんだよなぁ・・・パワーがえらい減った・・・
とりあえず翌日。
昨日は↑これ書いてやめました。
ええと。
レビュー作品だけで既にラスボスが11作品。主演が3作。
はぁ・・・すげーな高飛。
何がすげーって私のとこ、これからも彼がラスボスらしき作品まだまだ紹介予定ですからね!まだまだ増えます。
せっかくだからこれも選んでおくか。
【高飛五大バトル】
六合千手 (1979)
雜家高手 (1979)
必殺のダブルドラゴン (1980)
賊賍 (1980)
非情のハイキック〜黄正利の足技地獄〜 (1980)
こんな感じで。
それ以外のも全部良いですよ!
■
流れ
ほんで今回高飛さんは反清勢力を取り締まる殺し屋さん。
「笑拳」の任世官(ニン・シークァン)"鉄の爪"ですね。
高飛さんは鉄爪ならぬ辮髪爪?が武器で三つ編みの髪が武器です。
反清派にあたる陳少鵬と林蛟は部下に犠牲を出しながらも逃げた。
時間軸がわからないが、高飛の魔の手から逃げ延びた林蛟さんは道場経営・・・いや堂々経営してたらバレバレのような・・・
そこに酔っ払った?金童が登場。
いきなり酔八仙拳を披露して良い感じ・・・
ただ酔ってただけ?それでこんな良い動き?つーかこれ、神打術?
それを見た林蛟は彼に非凡なる武術センスを見出すのであるが、何かしら掟があって(巻き込みたくなくて?)弟子にはしない感じ。
実は武術が習いたくてたまらんの金童は弟子入り志願、仕方ないので取り敢えず使用人として雇用する林蛟さん。
ここからやっぱ
「蛇拳」よろしく使用人の金童が蒋金(ジャン・ジン)に虐められ・・・といういつものパターンに移行するのだが、彼は非凡なセンスと武術学びたい欲マンマンなので、昼は練習横目にチラチラ、夜はこっそり練習ということであっと言う間に強くなる。
いつの間に強くなっとんねん!?
びっくりした林蛟さん。もう彼の意気込みに根負けしたのかどうか知らんが、とにかく正式に弟子入りを許して本格修行へ。
しかしもってここに楊〔目分〕〔目分〕(パメラ・ヤン)&何柏光が来訪。
たぶんですけど、
「高飛さんが近くまで来てますよ」
ってことかしら?
身の危険を感じた林蛟は、まず今や愛弟子となった金童を山奥に隠れ住む同志・陳少鵬に預けて別れる。
んでやっぱり高飛の襲撃を受けた林蛟は・・・死なないんだよな、これが。
もう十中八九殺されると思ったんだけど、蒋金が犠牲になって(笑
いや、笑っちゃいかんけど(笑
んで今度は陳少鵬に弟子入りした金童。
いや今までも修行シーンや演舞シーンが長いのですが、ここからの修行シーンは長いのなんの。もう幾らなんでも長すぎないか?よく出来てるけどさ。
長い修行を終えた金童。
まぁ師匠二人が反清派だということも知っているので、取り敢えず自分も武芸者であることを隠して就職活動?
縁故を頼ったのか(?)金持ちボンボンの魚頭雲の付き人となった金童。
石天(ディーン・セキ)的キャラクターを担う魚頭雲であったが、実は武術道場に通って熱心に習う身でもあった。ちなみにそこの道場長は趙志凌先生で今回も熱のこもった演舞を見せてくれます。
しかしもって石天的役割を担っているので食堂で出会ったパメラさんに一目惚れして猛烈アタック。これをケチョンケチョンに蹴飛ばすパメラさん(笑
ここがようわからんのだけれど、途中介入でいともあっさりパメラと戦ってその実力を知らしめる金童さん・・・なんでここでいきなりバラしたの?翻訳する私がバカでようわかりません。
強いやんけ!?
びっくりした魚頭雲さんが一番弟子になること条件で出資して道場を開設してもらう金童さん・・・いやだから隠れてなきゃダメなんじゃないの?もうこれ見よがしに道場オープン祭りやって獅子舞も暴れて大盛り上がり(笑
もうむっちゃくちゃ当然に高飛の手下である楊威や杜偉和がガン見!(笑
逆にバカにしてんのかと思うわ(笑
なので(笑 もう超バレタので(笑
楊威や杜偉和とかラスボス・高飛とラストバトルに突入です。
終劇
■
うーん佳作止まりだなぁ。
確かに武術顧問まで付けた功夫シーンはよく出来ていて、修行シーンから型演舞シーンまでディテール深く丁寧に作られてはいる。
功夫シーンはたっぷりでその辺の頑張りっぷりは大いに認める。
しかし一方ストーリー面に於いて、
林蚊さんがしっかりと貫禄があって厳しく優しい師匠役を好演しており当時結構高齢だと思うのだがアクション面でも非常に頑張っており、そこだけは印象に残るも他はてんで見栄えがしない。
パメラさんも功夫シーンは爽快で面白いのだが、とって付けたような出演で勿体無い。
盛り上がるはずのラストが明らかに尻すぼみしており、だからこそパメラさんが実はラストバトルで死ぬのですが、その死で主人公・金童に戦う強い動機を与えてはいるのだがそもそも金童とパメラは物語上そんなに絡んで無いので説得力に欠ける。何しろ師匠は死んでおらずピンピンと健在ですし。
そして一番の問題は主人公が何者かよくわからない、これはちゃんと翻訳出来ていない私の問題も大いにあるのだが、やっぱり主人公が一生懸命修行する、そして戦うといった動機は弱い。だからこそ終盤尻すぼみなのだが。
ちなみにこの作品は金童が師匠達にその非凡な武術センスを認められて修行してあっと言う間に強くなって道場開いてってストーリーなのでこの作品のラストから
「
天才カンフー」の冒頭にほぼぴったり繋がったりしそうなんですよ。いやだからなんだと言われても困りますけどね。
あっ、高飛さんも出番はそんなに無いです。
ラストバトルは標準を満たしていますし良いバトルですが、もう一味欲しかったかなぁ・・・