監督 |
唐佳(タン・チァ) |
出演 |
狄龍(ティ・ロン) |
麥コ羅 |
劉雪華 |
陳觀泰(チェン・カンタイ) |
唐佳(タン・チァ) |
高飛(コー・フェイ) |
顧冠忠 |
陳國權 |
李海生(リー・ハイサン) |
魚頭雲 |
王清河 |
何慧嫻 |
徐錦江(チョイ・ガムコン) |
井E |
沈勞 |
黄培基 |
關鋒 |
・森 |
楊志卿 |
張國華 |
黄偉棠 |
肥堅 |
李耀敬 |
楊コ毅 |
何永祥 |
黄志明 |
元彬 |
李恆 |
龍英 |
黄志強 |
魏添材 |
凌志雄 |
伍元勳 |
元華(ユン・ワー) |
何柏光 |
張石庵 |
丁東 |
馮明 |
方茹 |
張作舟 |
王憾塵 |
凌漢 |
呂紅 |
江全 |
陳勇 |
陳月茹 |
江浪 |
黄曙光 |
林威 |
蔡國強 |
陳鴻 |
薛春偉 |
王華 |
金天柱 |
武術指導 |
唐佳(タン・チァ) |
元彬 |
元華(ユン・ワー) |
李海生(リー・ハイサン) |
黄培基 |
江全 |
脚本 |
黄鷹 |
音楽 |
蘇振厚 |
成錦榮 |
製作 |
方逸華(モナ・フォン) |
製作総指揮 |
邵逸夫(ランラン・ショウ) |
制作年度 |
1984 |
刀劍霸王拳
Killer from Above
■
当HP超常連役者さんでありながら主演作品の紹介は非常に少ない羅烈(ロー・リエ)さん。ただ考えてみれば王羽(ジミー・ウォング)さんと同期でショーブラザーズのニューフェイスとして役者活動を始めた羅烈さんだけあって初期は主演作品が目白押しだったりすることを結構忘れてたりなんかして。
さて本作は羅烈さんの台湾での主演作、もう無数にも感じる程台湾映画に出演している彼だが台湾での主演作というのは珍しいのではなかろうか。
敵役には黄家達(カーター・ウォン)を配しているので、個人的にこりゃ夢の(別に夢じゃないが)金魔王vs銀魔王対決じゃないか!わはは!
・・・と思ったりしながら観てみたら・・・
■
流れ
手が分身!
もういきなり手やら何やら分身する無敵の拳法使ってる羅烈さんが唐偉成(ウィルソン・タン)とかその辺の強豪を血祭りに挙げる。
えっ?本当に主役かな?間違ったかな?
顔が悪役っぽいな?それはもともとか。
みたいな暴れっぷりが心配だ。
もっと心配していたのは江湖の総裁的存在になっていた黄家達(カーター・ウォン)。
「もうすぐ武術大会だというのに変な奴出てきて困るなぁ・・・」
というわけで、羅烈を賞金首に。
そして各武芸流派には大会の招待状を。
当然、羅烈の下には刺客がウジャウジャ。
今回の羅烈さん、すげー強い
戴徹や王圻生などこの当時のいつものヤラレ面子が勢揃いだ(笑
結構活躍する凸凹コンビ
この賞金首・羅烈を偶然見つけた鄭富雄&小亮哥。
当然捕まえようとしたが彼らでは歯が立たないということで、逆にこのコンビは羅烈の子分的存在に。
てなところで、強盗に遭う
汪萍(ワン・ピン)さん。
すぐ後ろで見ていた羅烈であったがこの汪萍を助けたのは彼ではなく、
・・・もう、ほんとに・・・
またまたまたまたまた張翼(チャン・イー)。
今年(2011年)はまだ半分過ぎてませんが(現在、2011.4.29)年明けから数えて彼の出演作レビューするのもう6本目。去年も結構やったし。
んだけど、
張翼 「まぁ報酬としてあなたの小袋は貰いますよ」
汪萍 「小袋だけはいやぁ!!」
と・・・それじゃあ結局強盗じゃないすか!
てなわけで止む無く登場した羅烈さんによって張翼さんあっさり退却。
ですから、
はいどうぞ!抱いて!
展開はやっ!
余りに早いアプローチに羅烈さんドギマギ
さっきは必死で小袋渡さなかったのに体はあっさり渡してる。
と思ったら汪萍&張翼はグルで不意打ち喰らった羅烈さんは捕まってしまうのでした。
捕まったけど凸凹コンビが助けてくれました。
ほんで「俺を捕まえてどうするつもりだった?」って感じで、今度はわざと捕まって敵地に赴く羅烈さん。しかしもって、
何か知らんが勝手に仲間割れした汪萍&張翼は殺し合って死んでます。
出番すくなっ
ちなみに少ない出番ながらも清純→妖艶→悪役と演技を次々と変えた汪萍さんは本当に何でも演じれる一流の女優さんで、彼女の演技の集大成は李翰祥(リー・ハンシャン)監督「
武松」で拝見することが出来ます。どうぞお楽しみに。
賞金首賭けたのは黄家達だが捕獲仕事は手下の龍飛(ロン・フェイ)さん。
ここからですな、捕まえる逃げる捕まえる突然現れた
金童(クリフ・ロク)によって助けられる。んだけどまたわざと捕まって
「お前、結局何がしたいねん」
とキレ気味の龍飛さん。そりゃそうだ。おちょくられとるがな。
捕まって敵の本拠地に行ったらウォーターダンジョンに落とされました。
いやほんま、汚いドブ川がある地下ダンジョンに。
ここでいよいよ真実が!
以前にも武芸大会を開いた黄家達はそこで優勝して名声と高い地位を勝ち取ったわけだが、裏では霸王拳の達人・陳少鵬を不意打ちで(正面からは負けましたので)ウォーターダンジョンに落としており、ダンジョンから陳少鵬が事情を書いた手紙と霸王拳奥義書を川に流し、これをたまたま拾った羅烈が知って使命に燃えましたか。
なので、
こうやって修行をして霸王拳を会得・・・って、この人形はまさに銀魔王とか白眉道士を破る練習として必ず出てくる秘孔くん!(今勝手に名づけたが)
個人的にこりゃ夢の(別に夢じゃないが)金魔王vs銀魔王対決じゃないか!わはは!・・・と思っていたらその通りになりそうだ!(笑
んで今回の武芸大会では各流派の総帥呼んでダイナマイトで全員爆死を企んでたりなんかして!これはいかん!しかも大会始まってます。
これはいかんがダンジョンから出るのに四苦八苦する羅烈、やっとのこさこさえんやこらでダンジョンから抜け出した羅烈さんの前にはやっぱり裏切り者だった金童それに龍飛が立ち塞がる!
結局最後まで子分としてちょこちょこ着いてきた鄭富雄&小亮哥という犠牲を出しながらも何とか二人を倒すと会場へ!
いよいよ各総帥の前で真実を明らかにされた黄家達!
最後はほんまに
金魔王vs銀魔王的な壮絶なラストバトル!!
終劇
■
金魔王vs銀魔王の意味は「ドラゴン太極拳」を観れば一発で理解出来るのですが、あれだけはなかなか日本でソフト化されないし、海外でも大して良いソフトが存在しないんですよね。ほんとあれだけはプレミアムエディションで発売して欲しいです。日曜洋画劇場バージョンだとオープニングがオリジナルだったりするし、吹替えは銀魔王扮する内海賢二さんの演技が最高!そして石丸博也さんも水島裕さんもバッチシ出ているし、その辺も当然収録して出来れば黄家達のインタビューも付けて出して欲しいところ。後、当時の解説者・淀川長治さんがどんな解説で紹介していたのかも見たいですね。その部分はウチのビデオには無いですから。
というわけで、なかなか面白かったっす!
傑作!・・・までにはいかないけどスッキリしてたし。
この出演面子見れば誰がどう悪役主役やっててもおかしくないのだけれど、そこで何故か羅烈さんが今回は出し抜いて主役やってるのも何だかおかしくて・・・いや笑っちゃいかんが。何てったって羅烈、黄家達、龍飛、張翼ですよ!誰が誰の手下とか敵とかもうあらゆるパターンやったでしょう。当HPでも随分とそんな作品を紹介しましたよ。これからも紹介するでしょうし、そんな中で何故か出し抜いて今回は羅烈さんが主役!ってのが何とも言えない面白さがあったりします。これだけは何本も何本も観ないと感覚としてわかりにくいだろうなぁ・・・
テンポもよくアクションも結構良かったし、十分満足な一本でした。