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■ドラゴン佳作・珍作選8  
 


烈血風雲
A Bloody Fight
香港極道 野獣たちの絆


劉家輝(リュー・チャーフィ)の出演作はショーブラを抜けてから余り追えていない。
というのも、余り日本に入ってきている作品が少ない或いは入ってるがソフトが普及していない作品が多いからで本作も見ての通りDVD化されているのだが、今日の今日まで自分自身がソフト化されてることさえ知らなかった作品である。

功夫マン達の過渡期。
ある者は功夫マンから脱皮し、
ある者は脱しきれずに映画界から去った。
この作品は功夫マンが映画界で必死で生きていこうと食い下がっている作品である。


流れ


名うてのボクサーだった徐少強(ツイ・シャオチャン)と劉家輝は幼馴染。
成長して別れるに至ったが、劉家輝は刑事に、そして徐少強は組織の殺し屋になっていた。

家族と静かに暮らしたいということで、組織を裏切り検察側の証人に立った馮克安(フォン・ハックオン)を暗殺することを最後の仕事にして欲しいと兄貴の劉家良(リュー・チャーリャン)に頼む徐少強。
快くこれを承諾した劉家良、そして仕事を難なくこなして帰ってきた徐少強。
組織のボスである楚原も徐少強の足洗いを承諾したように振舞ってみせたが、実際は組織のことを知り過ぎている徐少強を消しにかかる。

早速、家族を殺された徐少強。
これを劉家良の仕業かとアジトで問い詰めるが、当然劉家良ではなくボスの仕業。
劉家良のアジトにもボスの手下が襲い掛かり、身を挺して徐少強を助ける劉家良。
負傷した徐少強は何とか逃げたが、劉家良は孤軍奮闘も空しく銃殺されてしまう。

逃げた徐少強は倪露娜の乗っていた車にぶつかり、轢いてしまったと勘違いした倪露娜がそのまま病院へ。
病院にやって来た倪露娜の兄貴はかつての幼馴染・劉家輝であった・・・凄いご都合主義ですが。
船乗りと嘘をついた徐少強はしばらく劉家輝のご厄介に。
ここで倪露娜と仲を育むが別れの日、劉家輝は徐少強が殺し屋であることを上層部から知らされる。
幼馴染であることから徐少強を逃がした劉家輝であったが、あくまで徐少強を許さない組織は倪露娜を誘拐強姦して殺す。

妹を殺された劉家輝。
家族を殺された徐少強。
そこに職業による隔ては無く、2人は組織に復讐を誓う・・・


終劇





非常に惜しい作品である。
流石にアクション部分は彼らであるので銃撃戦よりも功夫アクションが多く、ゲスト出演ながら劉家良貫禄のアクションもバッチリ魅せてくれるし、ラストに至るまで功夫シーンが多い。アクション部分については功夫迷的に十分及第点だろう。

しかし、男と男の友情を演出する面に於いて残念な部分が多い。
せめてラストシーンはもっと叙情的に描いてもよかったのではないかというアッサリさで、純粋な功夫映画ではこれで通用したのかもしれないが、香港ノワールでこのサッサと終わらせてしまうような演出は頂けない。むしろこのシーンだけ俺が撮りたかったと思うような出来栄えか。

凡庸なストーリーでもその功夫アクションのクオリティが高ければある程度観客の満足度を高めることが出来たが、香港ノワールとなればそうはいかない。
アクション部分は問題ないがストーリーの演出面でイケテない。
あばら家に老人と若者がいて敵がいればそれで映画が成り立った、そんな時代は終わったのだ。
それを象徴するような映画でもある。


ポリス・ストーリー/香港国際警察」からスライドして来たようなボス楚原と腹心沈威のコンビが何だか笑える。最もあっちの腹心は曹査理だが。


■CAST&STAFF
監督・動作導演 唐偉成(ウィルソン・タン)
出演 徐少強(ツイ・シャオチャン)
劉家輝(リュー・チャーフィ)
倪露娜
楚原
沈威
太保(タイ・ポー)
馮克安(フォン・ハックオン)
黄鶯
譚鎮東
洪新南
楊華
猛丁哥
姚文基
王志強
劉家良(リュー・チャーリャン)
音楽 ケ少林
制作年度 1988


玩命對戰
Rogue Assassin/War
ローグアサシン


なんちゅうか、やっぱこっちか。
別にこの作品、嫌いではないのだが残念ながら傑作選には入れたくない気持ちがある。
本作は劇場で見逃してしまったのでDVD鑑賞になったのだが、もし劇場で見ていたら
「うそぉおおん」
って感じで帰って行っただろうな・・・


流れ


ヤクザ組織を追っていたFBIのジェイソン・ステイサムとテリー・チェンは"ローグ(幽霊)"と言われる謎の殺し屋に出くわし、テリーが射撃。
ローグは死んだと思われていたのだが、その後にテリー一家は還って来たローグに惨殺される。

3年後。
親友を失ったジェイソンはローグを追って仕事を続けていた。
そんな時、ヤクザ街のヤクザクラブ(なんじゃそりゃ)でヤクザの幹部達が皆殺しに遭う事件発生。犯人はやはり李連杰(ジェット・リー)扮するローグ。
再び、ローグを捕まえるチャンスと意気込むジェイソンの前で、チャイナマフィアの尊龍(ジョン・ローン)の命令で黙々と殺しをし続けるローグ。
このローグって奴が酷いもんで、チャイナマフィアとヤクザ組織の下をコロコロと裏切り続けながら、両者の幹部達を次々と殺害。
両者の全面戦争を誘発して、最終的にはヤクザボスの石橋凌が訪米。
舎弟のケイン・コスギを軽くぶっ倒したローグは石橋凌との対決に挑むのだが、終盤には意外などんでん返しがあった・・・


終劇





「あ・・あ・・・・うそぉおおん」
終わりかい。
って感じで、ラストシーンのまるで功夫映画のようなアッサリさにはビックリした。何故か本作の上でレビューしてる「香港極道 野獣たちの絆」で、
"せめてラストシーンはもっと叙情的に描いてもよかったのではないかというアッサリさで、純粋な功夫映画ではこれで通用したのかもしれないが、香港ノワールでこのサッサと終わらせてしまうような演出は頂けない。むしろこのシーンだけ俺が撮りたかったと思うような出来栄えか。"
これとほぼ同じ感想だったりなんかして。
展開が追うジェイソンに追われるジェットと

ザ・ワン」と全く被ってしまっているのも頂けない。

SPIRIT」でいわゆる要約すれば"脱功夫映画宣言"をしたジェットが、次にハリウッドで選んだ作品がこれで、それを踏まえるとこの功夫少な目でリアルファイトと銃撃戦に徹している本作の意味合いはよくわかる。さらにリアリティある新しいアクションを求めて模索開始していることもよくわかる。ただ、残念ながら五月蝿いカメラワークも含めて余り成功しているとは言いがたいだろう。引き続き模索を頑張ってください。
オチの点でアレがアレでは(一応言いませんが)、アレが目茶目茶強いという点に於いてイマイチ納得出来ない部分もあるし、何よりアレがアレであると言われても、役者そのものが違うので「いやでも違うでしょ」って感じになる。これ最初からアレをジェットにしておく方が良かったような・・・アレアレ。

元奎(ユン・ケイ)作品

DOA/デッド・オア・アライブ」で主演級だったケイン・コスギが、その元奎のプッシュかなんかわからんが石橋凌の舎弟役で登場。ハッキリ言ってかなりしょぼい役でちゃんと ジェットvsケイン も用意してあるのだが、全く歯が立たず。同じく「DOA/デッド・オア・アライブ」で主演を務めたデヴォン青木とは扱われ方がエライ違う。そのデヴォン青木もアクションしそうで結局本作では暴れなかったことが不満であり、キャラクターの描き方も中途半端に終わっている。石橋凌なんかほとんどゲスト出演って感じだしなぁ・・・

本当にアメリカにヤクザ街なんてところがあるのなら是非行って見たくないし、女体盛りがある宴会場なんか出てくると、
「何処からそんな変な情報仕入れてきたんだ?」
と思いますな。スタッフは日本の知識を誰に教わってんねん。

うーん、渋いジェイソンは好きだし、クールなジェットも好きではあるんだけど、人間ドラマの点でもうちょっと頑張って欲しかった作品ですなぁ・・・
そして今ふと思ったがこの作品、周潤發(チョウ・ユンファ)の昔の作品みたいな匂いもしますねぇ・・・ジェットがそっちを目指すのかと?
■CAST&STAFF
監督 フィリップ・G・アトウェル
出演 李連杰(ジェット・リー)
ジェイソン・ステイサム
尊龍(ジョン・ローン)
石橋凌
デヴォン青木
ルイス・ガスマン
マシュー・セント・パトリック
ナディーヌ・ヴェラスケス
アンドレア・ロス
マーク・チェン
ケイン・コスギ
ケネディ・ローレン・モンタノ
テリー・チェン
ポール・ジャレット
武術指導 元奎(ユン・ケイ)
脚本 リー・アンソニー・スミス
グレゴリー・J・ブラッドリー
音楽 ブライアン・タイラー
製作 スティーヴ・チャスマン
クリストファー・ペツェル
ジム・トンプソン
制作年度 2007


三勇士/軍官與神探
Heroes Three
激闘香港マフィア/ネイビー・カンフー烈拳


これまた本当にまぁ・・・どうしたもんかね。
一応、香港映画らしい。データベースを探したがようわからず。
じゃあこれって誰が何処から売り込んできてこれを買った日本のメーカーって何よ?って話だよな。何かの映画の版権のバータとして一緒に買わされたって奴なら話はわかるが、こんなもん添え物で売ってくる映画会社ってどこよ?って話もあったりなんかして。うーむ。
滋賀県の水口にある平和堂でたまたま見つけました。
もうこういうとこでしか拾えない感じやなぁ・・・

※これの中国語原題がお分かりになる方、お教え頂けると有難いです。


流れ


香港に寄港してきた白人黒人2人の水兵さん。
実は極秘文書を持っている感じ。
そして様々な香港マフィアがそれを狙ってる感じ。
早速黒仮面に襲われる水兵さん。
これを私立探偵にして功夫の達人であるローレンス・タンもどっからか駆けつけて助けてくれる。

ホテルに戻った水兵さん。
黒人の方が周到にデリヘル2名手配。
やっぱあれですよね。港には女ってことで、その辺のルートも水兵さんってのは持っているのでしょうね。
しかし、用事のあった黒人さんはデリヘルの相手を白人に任せてどっかへ。

恐らくその極秘文書をどっかに届けたかったのでしょうが、襲われたりなんかして黒仮面に。黒仮面を取るとそれは江島さんだったりして。

黒人が消えちゃったので捜索する感じで、だいたい何で俺が襲われてるのかイマイチ理解できない白人さん。
以前の探偵タンに協力してもらって、功夫道場で功夫習って、タンの妹とイチャイチャしてる間に、京劇団の舞台裏がマフィアのアジトとわかって大バトルって感じで。おしまひ。


終劇





夜のシーンが多く、昔の劣化ビデオではわけがわからんというシーンが非常に多いので、マフィア同士も争っていて誰が敵か味方かようわからんという面倒臭さから流れを適当にやっつけました。まぁ大体こんなもんです。
ラストにちょっとしたどんでん返しがあるのがミソ。

ただ、監督ラウ・シャン・ホンというのが誰を指すのかわかりませんが、話は大して面白く無いとは言え、凡そ香港映画らしくない007チックなハリウッドチックなオシャレな台詞が多いのが不思議に特色で、監督はハリウッド流れの人なのかもしんないなと感じました。いわばC級の徐克(ツイ・ハーク)みたいな。

何せ画質が悪いので香港俳優さんではラスボス的存在で大活躍する江島さんを除けば、いつもコツコツ稼いでおります岑潛波さんのカラミと(岑潛波さんについてはこちら)、殺し屋役は多分陳全さんじゃないかなぁ、それぐらいしかわからなんだ。

アクション面についてはここで問題なのだが、ハリウッド製のB級映画なら頑張った方かもとも思えるし、純正の香港映画ならダメだなこりゃって感じで、まぁただローレンス・タンの動きはそこそこ良いです。

・・・何か2009年初頭はC級映画レビューが続きそうな予感。

■CAST&STAFF
監督 劉成漢(ラウ・シャンホン)
出演 ローレンス・タン
ローレンス・ポストマ
マイク・ケリー
ロエナ・コルテス
江島
マイケル・ジェームス
ステラ・プーン
ジェニー・タレン
岑潛波
陳全?
制作年度 1983


楚留香新傳 午夜蘭華
Demon Fighter


んん〜〜んふふ(笑
どうしたもんか(笑

以前からこれがYesasia.comで売っていたのは知っていましたが、楚留香と言えばショーブラザーズ本家が先だろうってことで、手を出さずにいました。じゃなんで今回手を出したかというと本作、調べてみたら武術指導が馮克安(フォン・ハックオン)と徐忠信なのね。
馮克安と言えば言わずもがなの一流武術指導家で、徐忠信と言えば

魔界天書」や「雍正與年羹堯」で武術指導としての腕前も一流であることを証明した人物。この二人がコラボって殺陣を構築!
となれば私なんかは期待値がグンッ!と上がってしまうのも致したかないところ。はてさて

・・・って俺っていつもここの入りが「はてさて」だなぁ・・・
はてさて、なんか違う表現は無いものか?

・・・・っていっぱい考えつくけど凡庸なのしか思いつかーん!

・・・・・・・
はてさて(笑


流れ


「楚留香」と言えば勿論原作は古龍で、いつもいつもナンダコリャ度が高い古龍作品であるが、本作も例に洩れずにとても高いのである。
ナンダコリャ
そして話はかなりわからんので推測だらけだし・・ま、あんま気にせんといてください。

夜半。
名うての剣士達、高雄(エディ・コー)、徐忠信、龍飛(ロン・フェイ)らは戦っていた。何故か知らんが。それにしてもまた龍飛・・・彼もレビュー作品が多くなってきたなぁ・・・・今度また集計取るか。
一進一退の攻防!この合間に入って彼らを次々と斬ってったのは謎のモジオくん!
あの、あれよ「とんねるずのみなさんのおかげです」・・おかげでした?おかげです?どっちでもええか。とにかくあれに出てくるモジオくんそのまんまの全身黒タイツよ。
そりゃああれだわな夜中の暗いところでモジオくんの格好すりゃ非常に見えにくいわけで・・・戦うにも骨だと。
そして徐忠信も殺されそうだと言う時にこれを助けたのは鄭少秋(アダム・チェン) 扮する"楚留香"であった。
なぜ助けたかようわからんが。

ハーレム!
とても中華圏の女とは思えない白人外タレチックなセクシー美女登場。
お色気シーンがそれなりにあるのが古龍作品らしいところ・・・そう言えばジャッキー古龍作品では最小限に抑えていたんだろうな。

流星・胡蝶・剣」なんかは結構エッチィもんな。

何だったのかようわからんエッチぃシーンが終わり、帰路に着くヒロイン・林青霞(ブリジット・リン)がとにかく襲われる。
これを助けたのは勿論、鄭少秋様。うーん二枚目アダム様。
とにかく色々あるわけだが、やっぱ2人は恋仲に。
ちなみに林青霞様のエッチぃシーンは残念ながらございませんのでご了承ください。

まぁとにかく何だ。
江湖の要人達が謎の殺し屋・午夜蘭華に殺されていくわけだ。
とにもかくにも殺されていくわけだ。
というわけで、犯人はお前だ!!
ってやっぱり犯人だったのは林青霞。
何か物語の中盤であっさり犯人がバレてしまったりなんかして。

まぁ殺し屋・午夜蘭華は普通の女の子に戻ります。
・・・というわけにはいかなかった。とにかくいかなかった。
砂漠の王様が彼女を何らかの儀式に使うため拉致。

これを勿論、助けに行く鄭少秋。
ゲスト出演的な馮克安も強くて良い感じだ。
しかしここからナンダコリャ度が高いのなんの(笑
土蜘蛛戦法(砂の中をズサーッって移動するあれ)で襲ってくる少女や、半分虎と半分熊の大男(着ぐるみを半分かぶってます)、これらを見物している生首たち。この生首を演じているのは冒頭に殺された龍飛とかで、悲しいことにバトル中、ずっと生首役で目を閉じてジッとしております(笑 実に暇そうな出演です。
しかし何と言ってもナンダコリャ度が高いのは、今回のラスボスとして君臨する王道(ワン・タオ)である。
何とツタンカーメンコスプレ!
こいつ、功夫スターとして確固たる力を持ってるくせにやることが汚いの。
レーザー光線とか撃って来やがったりなんかして(笑

最後は鄭少秋と林青霞で王道倒してハッピーエンドだったりして。


終劇





あの〜翻訳力が弱くて話を理解できていないことを差っ引いてもナンダコリャ度はやっぱ高いです。
ただあれですね、台湾映画も頑張れ!って気持ちになったところはあって、野原と台湾映画村辺りで製作を賄ってる雰囲気たっぷりの台湾功夫映画ではありますが、今回はセット作りでも頑張ってますよ〜 もうバリバリショーブラの豪華セットを意識してるのがわかります。ヒロインにも頑張って林青霞を連れてきたし、気合はとても感じました。ちゃんと話がわかればもっと良い作品なんだと思えそうではあります。

さてその期待するアクションシーンではありますが、やっぱなかなかのものを残しております。この辺同じく馮克安武術指導の武侠片「豪侠」を彷彿とさせるものがありますね。ただ、武術うんぬんよりトラップ、ギミックの雨あられがメインでもあるので、純粋なチャンバラ比率は低いかも。

ほんで懲りずに鄭少秋楚留香シリーズはまだ何本かあるのでレビューする予定。翻訳できてないのだが。

■CAST&STAFF
監督 張鵬義
出演 鄭少秋(アダム・チェン)
林青霞(ブリジット・リン)
王道(ワン・タオ)
高雄(エディ・コー)
馮克安(フォン・ハックオン)
陸一嬋
徐忠信
曹健
陸一龍
黄飛龍
龍飛(ロン・フェイ)
武術指導 馮克安(フォン・ハックオン)
徐忠信
脚本・原作 古龍
音楽 黄茂山(ウォン・ムーサン)
顧嘉輝(ジョセフ・クオ)
製作総指揮 呉功
制作年度 1982


碧水寒山奪命金
The Enigmatic Case


明らかに昔と違う自分がいる。
なんて書いてしまうと重い話かとなるが、全然ちがくて
最近は昔よりずっと色んなとこに行くのが好きになってます。
仕事の都合上、日帰りドライブばっかりなので行く距離が限られてるのが残念なんだけど、そして日帰りで行ける周辺はもう行きに行きつくして行く所を見つけるのが今では大変で。
そうするとですね、近くにあるのを知ってるけど行った事ない神社仏閣とか、何とか記念公園だとか、その近くの町並みだとか、そういうものに興味が湧いてくるわけなんですね。
さらにそうするとですね、現在はウィキペディアという便利なものがありますから、そこで例えば神社仏閣の歴史なんか調べたりして、
「なるほどぉ」
となって、歴史にも興味が湧くと。
最近、歴史が面白いですね〜日本史。
世界史はイマイチよ。なんか多すぎて何が何やらわからんし。
日本史が面白い最大の理由って個人的なことですが、そりゃ親しみやすさですよ。
自分がよく通る道が実は新撰組の近藤さんが狙撃された場所だとか、ドライブの帰り道が実は後醍醐天皇が逃げてきたところとか、自分が今いる身近な場所と歴史がリンクするんですね。そこがやはり面白い。京都に住んでますからその辺の歴史ともリンクしやすい場所が多く、調べるのも非常に面白いですね。
なので、私なんか車にカーナビも付けてないのですが(付けたいとは思いますが)、あのテレビとかDVDとか観れたりするモニターを車にそれ目的で付ける人の気持ちが全くわかりませんね。だって、毎日走るような同じ道でも発見というものは探せば必ずあるんですよ。目を凝らせば面白いものが幾らでも目の前にあるというのに、わざわざモニターの中を覗き込む必要がどこにあるんでしょうか。

杜h峰(ジョニー・トゥ)の処女作である・・・唐突やなぁ。
話いきなり変えました。
杜h峰と言えば、私なんか知らず知らずのウチに彼の作品に触れていた、という感じでその辺は、

ファイヤーライン」「裸足のクンフー・ファイター」でそうだったのですが大して彼に注目していたわけでもなく、その後も周潤發(チョウ・ユンファ)の

僕たちは天使じゃない!」「ゴールデン・ガイ」「過ぎゆく時の中で」うーん「過ぎゆく時の中で」は良かったけどなぁ・・・
だがしかし

暗戦 デッド・エンド」と「ザ・ミッション 非情の掟」でヤラれましたね。
杜h峰作品を食べ物で例えると、寿司ですね。
美味しいものをキュッと凝縮して出してくる。最近での杜h峰作風は本当にそんな感じです。が、過去には(今もか)上記挙げた作品の他にも多ジャンルに渡る作品を撮っており、寿司だけじゃなくトンカツでも冷奴でも出せる職人監督でもありますね。そこらへんの器用さ。日本の監督にそんな人がいるのかなぁ・・・つまり、職人監督としての一面と、芸術監督としての一面を割り切って作り上げることの出来る人。

さぁ処女作である本作。
最初の作品は武侠片だったんですね。
やっぱ作家性って処女作に全てあるって言うしどんなもんでしょうか。


流れ


とは言っても、字幕無しの広東語オンリーなので?も多いです。スマヌ

ああもう。
って感じですな。
オープニングからラシイです。
なんとのう杜h峰監督ラシイです。
主演の劉松仁(ダミアン・ラウ)が雄大な景色をとことこ歩いてます。
これ台湾ロケなのかなぁ?とにかく景色が素晴らしい。
この辺は人物を背景の一部として描いてる感じですね。
ところどころの細かなカット割りも監督のこだわりを感じさせます。
多分、このロケ地なんか功夫映画でよく出てくる場所なのかもしれないけど、全く違う迫力ある映像に仕上がっていますね。期待を抱かせます。

と思ったら、シーン変わっていきなり官憲に捕まってる劉松仁。
拷問を受けるが何も喋らず。
そのまま牢獄に入れられるが、他の囚人とは違ってメシも抜き。酷い。
アッという間に囚人同士でケンカが始まり、このどさくさに紛れて牢が破られてしまい雪崩れ込んで集団囚人脱獄。
ほとんどの囚人が途中で捕まるか殺されたが、劉松仁と呉傑強は協力して逃げおおせる。

ここいったいどこですか?
という感じの中国版ピサの斜塔みたいなとこで一休みする劉松仁。
「んじゃ後は気をつけて」
って感じで呉傑強とは別れる。
このピサの斜塔は本物の観光地なんだろか?行ってみたいなぁ。

引き続きどっかのあばら家で雨宿りする劉松仁。
とそこにやって来たのは鍾楚紅(チェリー・チェン)。
初々しいさがとても可愛いチェリー様。
雨に濡れたので服とか着替えたいけど、劉松仁がいるので出来ません。
おお、劉松仁は空気の読める奴。
気を利かして出て行きます。いいねー空気読める奴。
やれやれとチェリーさんが服を脱ご・・・また誰か来た!
って訳で逃げ出すチェリーさん。
そりゃちょっとした透け乳首状態で見知らぬ男が来たら怖いもんな。

チェリーさんが逃げた先にいたのはまた劉松仁。
劉松仁はこう思ったことでしょう、
「せっかく場所を空けたのに、また来やがって。空気読め。」
不可抗力だから仕方ないのですが、さらに不可抗力が続く感じで。

チェリーと劉松仁、どうも行き先が同じようで2人して
とことことことことことことことこ
とことことことことことことことこ
とことことことことことことことこ
とことことことことことことことこ
歩くシーン長いな!おい!
胡金銓(キン・フー)監督リスペクトかよ!
って感じですが、効果も同様で俺、このシーン好きだわ〜(好きなんかい)
景色が良いのよ、景色が。ドライブしたいですわ〜

チェリーを振り切ってまた1人でとことこの劉松仁。
ずっと脱獄してから官憲に追われてますので見つかりました。
見つかったら見つかったで猛然と馬に乗る敵に立ち向かう劉松仁。
1人の兵を馬から振るい落とすと馬奪って逃げるぜ!格好いいす!

墓参り。
劉松仁が向かった先は何者かに焼き討ちされた後の朽ちた家と、殺された人の墓。
過去で劉松仁にここで何があったのか?
既に懸賞金が賭けられている劉松仁を襲う刺客たち。
それを交わして洞窟へと逃げ込んだ。

謎の事件を追う劉松仁。
事件の重要参考人を追及する傍ら突然、チェリーさんに襲われる。
「あんたが殺したのね!」
何でも高名な剣士だったチェリーの父、江漢は山賊に襲われ、助けようとやって来た劉松仁だったのだが、その場で江漢が自害してしまい、劉松仁は山賊の仲間とされてしまった。さらに何者かによって気絶させられてしまった劉松仁の傍らで焼き討ちが起き、ただ1人生きていた劉松仁は焼き討ちの犯人にもさせられてしまった・・・というわけである?

何とかチェリーたんを説得した劉松仁。
だがしかし、役人とかその辺は全然説得出来ず、追いつ追われつの戦いは続く。
特に非常に美しい川をイカダ下りで逃げるシーンが興味深い。ドライブしたい。

少しずつ紐解かれていく物語であったが、この辺で事件に関わっていた人物が一人一人と殺されていく。犯人は?
そもそも焼き討ちした理由とは?そっちの犯人は?

全ての謎の解決に向けて、劉松仁が歩き出す。
とことことことことことことことこ
とことことことことことことことこ
とことことことことことことことこ
とことことことことことことことこ
歩くシーン長いな!おい!


終劇





ぶらり途中下車 ダミアン一人旅。
「おやおやダミアンさん。刀持って何処へおでかけですか?」by滝口順平

俺、東京に住んでた時は土曜日9:20に起きて、酒屋で缶コーヒー買って、9:30から「ぶらり途中下車の旅」見るのが定番だったんだよなぁ。

というような話はともかく。
ザッと見て
「リマスターで出したら観光番組としても良いなぁ・・・」
という程に背景の綺麗な映画です。

製作は1980年。
まだまだ徐克(ツイ・ハーク)が頭角を表す直前の功夫映画ブーム時代。
それでいて、模倣的に感じるのは胡金銓(キン・フー)のそれの匂いだけで、"漢"の熱き戦いとその儚さを描く張徹(チャン・ツェー)監督でもなく、幻想的なファンタジー世界の構築と多彩な登場人物による謀略の相関図を描いた楚原監督でもない、杜h峰は杜h峰なのだという作風をこの作品はちゃんと打ち出している。流石だ。
中盤まで主人公が何をしているのか細かいことはわからない、という展開もなかなか珍しい。
これはつまり、物語の3分の1は"何かわからないもの"を受け止めなくてはならないのだが、それを激しいチャンバラアクションで稼ぐのではなく前半こそロードムービー的な美しさを表現することに傾倒し、その作られたそれでいて自然である悠然な景色だけで引っ張っていく、いける描写力が素晴らしい。
逆に物語が核心を突いていく後半にこそ、チャンバラアクションを盛り込んであり、芸術的過ぎないリアリスティックなチャンバラシーンが実に杜h峰らしいのも特色だろう。この辺のリアルさ生々しさは勿論処女作であるが故に演出の未整理さが残っているのもまた事実ではあるが、そのリアリティあるアクション演出が研磨されて先述した「ザ・ミッション 非情の掟」のようなスタイリッシュアクションに繋がっていくのだと確認出来る貴重なシーンであることも事実ではある。

総評としては傑作とまではいかないのが正直な気持ちではあるが、オリジナリティある武侠片であることは確実で、他に類の無い面白みを持っているのもまた然りの作品だろう。まぁファンなら一見の価値はあります。

■CAST&STAFF
監督 杜h峰(ジョニー・トゥ)
出演 劉松仁(ダミアン・ラウ)
鍾楚紅(チェリー・チェン)
劉江
江漢
姜明
藍青
丁亮
呉傑強
武術指導 呉傑強
于康
脚本 朱岩
音楽 于燐
葉紹コ
策劃 劉松仁(ダミアン・ラウ)
江漢
製作 陳靜波
制作年度 1980


茅山道人
Demon Strikes
奇門遁甲・吸血拳


これも日本でビデオ化された作品の中でもレア度の高いであろう作品で、私は一度も現物を見たことが無い。だけど存在だけは子供の頃から知っていた、そんな作品である。
この作品のウリは何と言っても梁家仁(リャン・カーリャン)、黄正利(ホアン・チョンリー)の共演だろう。

袁和平(ユアン・ウーピン)の「ミラクル・ファイター奇門遁甲」と混同しがちになるが(あっちにも梁家仁が出てるし)あっちはオカルトアクションコメディ、こっちはハードタッチのオカルトクンフーである。


流れ


いきなりオープニング良いねぇ!
金塊強奪の顛末をモノクロ写真とおどろおどろしい音楽で見せる、グイと物語に惹きつけられる様な幕開けだ。

夜中に外で1人で晩酌する梁家仁。
って、すぐ誰か襲いに来ました。
襲いに来たのは紅衣喇嘛の常山!
どーもクレジットに無いようですがどー見てもこれは常山さん。
なんか、名前が日本人っぽいとついつい"さん"付けしてまうな。
いきなり梁家仁vs常山という変わったマッチが嬉しい。
追っ払う梁家仁さん、いつもの通り強くて格好良いす。
何かたぶんですな、盗まれた茅山道の秘術・吸血を追い求めてるようです。
(私が見てるのは日本版ビデオじゃありませぬ)

一方で皇帝・黄正利(ホアン・チョンリー)はお怒り。
何でって吸血術と金塊を盗まれたから。
これらを奪還せよ!と部下の白彪(パイ・ピョウ)に命令。
「これは命懸けの戦いになる・・・」
そう確信した白彪は自分を慕う部下達に
「着いて来るな。甘いもんじゃない。」
と諭したが、やっぱ着いて来る。

秘術を追い求める梁家仁と、
金塊強奪の犯人を捜す白彪、
物語はこの2局から真相に迫る。

早速、犯人の1人と見られる王圻生を探し出した白彪。
彼を捕らえて他犯人情報を聞き出すと、無情にもこれを殺す。
皇帝の命は絶対。甘えや油断は許されない。
改めてここで部下達は厳命を知る。
しかし、約束どおり王圻生の家族は生かしておいた為、怒った王圻生の娘・林伊娃が着いて来る。
そして勿論、何かと邪魔。
遂にはこの邪魔で白彪側の仲間も1人、死んでしまう。

ここからは生き残った犯人達と白彪一行の探してはバトルが続く。
1人1人と犯人を血祭りに挙げていったが、白彪側の仲間も1人1人と命を散らしていった。

遂には出会う白彪と梁家仁。
敵の敵は・・・やっぱり敵かも知れないが、求めている盗まれた秘術・金塊は同じということで手を組む二人。
最後の白彪の腹心であった薛漢(シュエ・ハン)までもが死に絶え、結局は白彪と梁家仁、そして何だかんだ着いて来た林伊娃だけの捜索に。

一方で白彪一行に焼き討ちをかけ、白彪の部下を焼き殺した徐忠信もブツを狙っていた。
一足お先に盗賊首領とお目見えした徐忠信。
そこにいたのは、まぁ予想が着くが皇帝であるはずの黄正利であった。

黄正利はギャルを裸にすると茅山術でそのーですな・・・
何とも言いにくいですな。直接的に言うのはなるこう的にいかんですな。
その・・・子供が生まれて来る部分から生気を吸い取っていた。
これ・・・吸い取ると無敵になるそうです・・・えっでもいやあの・・・これだと
お子さんがいる旦那様は皆無敵になっちゃうような・・・いやんもう、ばか

そのエッチな無敵術を会得した黄正利にとって徐忠信など敵では無かった。
黄正利の手下2人とグッドバトルを展開するも黄正利にアッサリと敗北する徐忠信。

「お前か!部下が死んだのは皆お前のせいだ!」
最早、皇帝の命よりも仲間が死んだことで復讐の鬼となる白彪。
最初は心を殺していたが義侠心に厚い彼にとって、最早盗賊の首領が皇帝であることなどどーでもよかった。とにかく復讐を果たすのだ!
梁家仁と手を組んで黄正利との最後の戦いに挑む白彪!

・・・うわー
たたでさえ滅茶苦茶強い黄正利さんが秘術を身に付けてますから、
梁家仁&白彪の強力コンビでも歯が立たない!
どーやって倒すというのかね!


終劇





・・・もうこれ凄い終わり方しますよ、この映画。
どひゃはへー!!って感じで一気に終わります。

妙ちくりんな術が次々出てくるカルト性の高い映画なので珍作とさせてもらったが、非常に娯楽性の高い功夫映画である。
梁家仁、白彪一行に襲い掛かる茅山術士たちは操り人形使ったり、神打術で対抗したりとバリエーション豊かで飽きさせないし、黄正利の子供に見せちゃいけないエロエロショーもある、そしてラストは白熱のバトル!
梁家仁、白彪という猛者二人がかりでも全く怯まない圧倒的な強さを見せる黄正利が相変わらず凄い。
いったいこんな強敵をどうやって倒すのか?
ジャッキー的ながむしゃら戦法も最早通じない!
なんちゅうか最後はアッ!?と驚く方法で黄正利を倒すのですが、観てからのお楽しみということで。

武術指導の徐忠信・王圻生が振り付けた殺陣は素晴らしく、適度なワイヤーアクションもオカルトクンフーとして効果的。
怒濤の功夫ラッシュが続くラストバトルが勿論一番の見所だが、その前に見せる徐忠信本人と黄正利の手下二人との塔でのバトルもまた見もので、高所の不安定な足場で戦うので落下しそうなハラハラバトルになっていてとても面白いのだ。

展開としてもそもそもが皇帝の厳命なので必死の覚悟で鬼となり、捜索していた白彪が仲間を1人1人と失うごとに義憤にかられ、最後は皇帝云々ではなく復讐心で動き、敵の敵は味方とばかりに梁家仁と組み戦いに赴くところの心情の変化が特に面白い。
この白彪という役者、本作と

少林羅漢拳」で随分と好きになって来た。良い役者である。

いやこれはなかなかの作品ですよ。
オカルト功夫映画の傑作と言っていいかも。
やっぱ黄正利が出てる映画ってどれも大体いいなぁ・・・



■CAST&STAFF
監督 西門耀華
出演 梁家仁(リャン・カーリャン)
白彪(パイ・ピョウ)
黄正利(ホアン・チョンリー)
林伊娃
薛漢(シュエ・ハン)
徐忠信
朱客
周紹棟
張復建
王圻生
陳軍堡
王コ生
白怡マ
蘇〔三元〕峰
尤國華
李靖疆
常山
武術指導 徐忠信
王圻生
音楽 ョ伯彰
策劃 馬士剛
製作 黄慶國
孫明泉
製作総指揮 林伊娃
制作年度 1979


衝破死亡遊戲
The Death Games



カンフー無敵」や甄子丹(ドニー・イェン)「葉問」等で最近活躍著しい樊少皇(ルイス・ファン)の若き日の主演作である。若き日と言っても10年前なのだが。ちなみに同じく主演作の「力王」はスプラッタ描写がキツイので私は未だに見ていないし、あんまし見たくない。


流れ


うーん・・・
話なんかあってないような作品だなぁ・・・
というか話なんか無いなぁ・・・

唐川が出所・・・
待て待て、その前にオープニング対決だ!
書くの忘れるところだった。
樊少皇と誰か知らない人とのバトルだが、
このオープニングがいきなりラストバトルか!?
って具合にハイレベルで、うわ〜最初からこんなに飛ばしてええんかいな?と逆に不安になるのもどうかとべんべん。
樊少皇の身体能力の高さをまざまざと見せつけてくれるオープニングである。オススメオープニングですな。

ええと、唐川が出所。
梁家仁(リャン・カーリャン)が迎えに行ったが目の前で何者かによって車で拉致。
その後、車から投げ出された唐川を抱き起こす梁家仁であったが、
「娘を頼む・・・」
で事切れる。

唐川の娘 「父さん!」
梁家仁 「心配すんな。俺が守ってやる・・・無理かな・・・年だしな。」
と全盛期を過ぎた梁家仁では心細い。

その昔、唐川と梁家仁(リャン・カーリャン)は刑事コンビであり、悪い組織の取り抑えに奮戦。
組織のボスは倒したものの、過失でボスの妻と娘を死なせていたのだった。
なので唐川さんは一応、刑務所に。
だが、生き残りの息子ってのがいてコイツの復讐が始まる。
始まるのだがどーもここからの展開がヌルい。
展開がというかその息子組織のやり方がヌルい。

樊少皇は若くして道場経営者。
オープニング通りに腕前も抜群だ。
どうやら設定はそれだけだ。

梁家仁の家がその組織によって銃撃を受ける。
樊少皇 「おじさん!」
このピンチを救ったのは樊少皇だった。
得意の功夫で悪漢どもを蹴散らして、梁家仁と唐川の娘を逃がしたが、
敵が銃持ってたので絶対絶命!
・・・と思ったら、
「あたしが素手で倒す!」
と敵の金瑪莉(キム・マリーペン)が言ってくれたのでとても助かりました。
マリーvs樊少皇は当然樊少皇の勝ちで、そんな勝ち負けは復讐と関係ない気がするが、敵は一旦引いてくれる。

梁家仁 「ああ助かった。・・・ところで君は誰かね?」
って面識無しかよっ!
友達助けてる雰囲気満載で初対面やったんかい!

樊少皇 「樊少皇です。どーもおはつ。」
今頃挨拶かよ!

一方、マリーは自分が負けたことが許せず、組織云々関係無いところで何度も樊少皇と戦うが勝てません。次第に樊少皇に恋心ですか。

ボス 「あきませんなぁ・・・復讐上手くいきませんなぁ・・・」
どーもさっき書いたように組織のやり方がぬるい。
あっさりと梁家仁を捕まえて樊少皇を金で買収しようとするが当然拒否。
「・・・しゃーないかぁ」
って感じで諦めてあっさり梁家仁解放。えっ?

今度は娘をあっさりと捕まえるが気持ちが樊少皇に傾いていたマリーがこれをあっさりと逃がす。おやっ?

遂に業を煮やした組織は・・・ってあんたらヌルっ!!
ヌルっていうか、あっさりあっさりとあっさり風味が効いてますな。
私は京都の味で育ちましたんで、あっさり味は好きどすえ。
そんなこたどーでもいいどすえ。

で、今さら強者二人雇いましたどすえ。
倪星(コリン・チョウ)と周比利(ビリー・チョウ)、ちょうちょうちょう!
ってあんたらですな!
さっき、梁家仁も娘も捕まえたんだから
その時殺せば復讐完了じゃないの!?


ま、とにかくこのチョウチョウダブルチョウは想像しただけで嫌になる強さですな。
・・・と思ったら早速森で樊少皇と対決したビリーの方のチョウはあっさり負けたりして。
おやっおやっ?
ビリーさんもあっさりどすえ。

これはあれですよ。
もうむしろ逆にこのヌルくてあっさり風味の組織潰してしまいましょうよ。
って、その前にコリンのチョウが立ち塞がりますか。
そりゃそうでしょうな。その為に来てんだから。
・・・と思ったら今回のコリン様・・・オカマどすえ
うふんうふん♪と樊少皇ボディをツネツネ攻撃がちょい痛って感じどすえ。
それ以上には大した攻撃は無いどすえ。
・・・はぁ無いどすえ。どすえどすえ。

組織はマリーがやっぱ裏切ったので、その辺で撃ち合ってボスもマリーも自滅しましたどすえ。

さぁ最後の戦いだ!
って誰やねんお前!

よくわからんが最後に白人が立ち塞がりました!
まぁそんなには強くなくて樊少皇が倒しました。


あっさり終劇





京都では湯豆腐とか湯葉とか大根とかカブとか、その辺の原価ゼロ的なものを京料理などと言って高い金払わせて食べさせる。初めて京都観光にやって来た客はそれしかないので仕方なく食べる。粗利益抜群。
なるこう家ではこれを"どすえ税金"と呼んでいる。
冷静に考えてください。単なる湯豆腐です湯葉です。大豆です。


ああ!
そんなことはともかく不安的中!って感じで、
結局オープニングバトルが一番面白かったです。
その後も確かに良いアクションあります。
ありますけれどもさ、ああ・・・なんで茶化したのかなぁせっかくのコリンとの対戦を。
いやオカマでも何でも構わないんだけど、いざ対決!って時にちゃんとやれよなぁ・・・
ちなみにタイトルに"死亡遊戯"が着いてますが、いわゆるレッドペッパータワーな展開はありません。あんまり関係ありません。

物語も物語無し!って感じでたまたま現場に居合わせた樊少皇が事件に巻き込まれ、逃げるチャンスが幾らでもあるし、事件解決に力を出す理由はこれっぽっちも無いのだが、何故か頑張ってくれる物語ですねん。
盛り上げられる要素は幾らでもあったのに全てを跳ね除けて盛り下げた、むしろ意図的に盛り下げてんのか?と思いたくなるよな残念な面の多い作品である。
繰り返しますがアクションは決して悪くありません。ありませんがあっさりあっさり・・・ということです。

いやあのむしろ、良かったのはそのオカマのコリンなんですよ。
彼は芝居が上手いですね。
うーんほんと・・・凄い良い役柄を貰えれば香港の松田優作って感じに見えなくも無いですよ。
コリン主演で"死亡遊戯"ではなくて"殺人遊戯"シリーズの方を作ってもいいかも・・・


■CAST&STAFF
監督 呉國仁
出演 樊少皇(ルイス・ファン)
梁家仁(リャン・カーリャン)
倪星(コリン・チョウ)
周比利(ビリー・チョウ)
金瑪莉(キム・マリーペン)
江祖平
王希華
唐川
侯宣君
黄正霖
動作指導 林萬掌
藍海瀚
任柏宏
脚本 沈澎
音楽 胡瓜
製作 李信
製作総指揮 藍天虹
陳鳳蘭
制作年度 1997


太極陰陽拳
Tai Chi Shadow Boxing


陳少龍と言えば「燃えよ!ジャッキー拳!」のフィルムに偽ジャッキーの追加撮影フィルムを継ぎ足して作ったバッタモンコメディ功夫の

必殺鉄指拳」でその偽ジャッキーを演じた人・・・ではないかと言われた人で

「ジャッキー・チェン最強伝説」(講談社)著書では
"ジャッキー以上にジャッキーらしい動き"
という非常に面白いコメントを貰った人物である。
というのも1974年製作の「燃えよ!ジャッキー拳!」でのジャッキーの功夫アクションというものはまだまだジャッキーアクション完成前の李小龍(ブルース・リー)や梁小龍(ブルース・リャン)の模倣も入っている(勿論、オリジナリティは出しているが)アクションで、1978年製作と言われる「必殺鉄指拳」で陳少龍が模倣したアクションはジャッキーのコメディ功夫完成後の動きであるので、むしろ陳少龍の方がジャッキーよりジャッキーらしく見えるという珍現象がそれになるのだ。

んで、本作はその陳少龍が正式に主演したコメディ功夫である。
まぁそりゃあ偽が出来るんだから、作るわなぁ。


流れ


・・・ふーむ。
オープニングはやっぱ例に倣って赤バック演舞のオープニング。
嬉しいんですが、全体的にもっさりな動きにイマイチ惹き付けられません。
床机を使ってるところに面白さはあるんですけどねぇ・・・

夜中に女盗賊がどっかの屋敷に忍び込む。
すぐにそこの蛇拳使いの娘に見つかってバトル。
腕は互角だったが主人の金剛(カム・コン)が現れ強くて女盗賊退散。

陳少龍は身軽なスリ・・・
場面が突然変わりましたが(笑
財布をスラれた向雲鵬と返せ!返さない!の追っ掛けっこ。
いつの間にか登場した余松照(これが赤鼻爺ちゃんの役割)も加わって、楽しく追っ掛けっこ。

なぜか意気投合した3人(なぜーっ!?)。
陳少龍は3人で酒盛りでもするかってことで酒を買いに。
酒屋では村娘がボンボンデブの葛小寶に金で無理やり買われそうになっていたので、これを助けようとバトルする陳少龍。どうやらその辺の正義感はある模様である。
こっから後を追ってきた余松照と向雲鵬も加わって葛小寶の手下とバトルするのですが・・・長い・・・このシーンだけでどこまで引っ張るつもりなのかと・・・

というわけで、余松照師匠の甥娘も加わって、
陳少龍と向雲鵬は修行開始!

・・・いやあのね、本当にこれあれだな。
「俺主役、お前相棒、あんた師匠、ハイスタート!」
みたいな撮り方やな。
物語設定が何も語られとりゃせん。
主人公が何者かもさっぱりわからん。
何で修行開始かもほとんどわからん。

そしてもう当たり前ですが、数々の余松照師匠の厳しい修行が続きます。
もうほんとにね・・・しつこく長く修行が続きます・・・

何のために修行してるかもわからないよな二人は腐り気味。
そりゃ修行の動機がなきゃ、やる気になれと言われても無理があるわな。
んじゃ!その動機を!
ってことで、余松照師匠が号泣!
先に師匠が泣き出す展開は珍しいやな。

とにかく師匠は以前、金剛に弟を殺され、その弟の仇討ち&弟の息子探しをしているようです。
冒頭の女盗賊の正体は甥娘で、1人で復讐に行った模様?

だから修行しろ!
・・・いやいやいやいやだからと言われても、
それは陳少龍と向雲鵬には全くの無関係な・・・
陳少龍と向雲鵬 「頑張ります!師匠!
頑張るんかい!動機付け完了かい!

さらに本格的な修行に入る2人!
いよいよ太極陰陽拳の伝授だ!

そして金剛一味とバトルだ!!
龍飛(ロン・フェイ)の出番はわずかだ!!

ラストバトルの末に出た結末は驚くべきものだった!!・・・・かな?


終劇





・・・物語はかなりまずい。
この程度の脚本ならば俺でも書ける。断言しよう、俺でも書ける。
とにかく悪ガキがとにかく師匠と出会ってとにかく修行してとにかく戦った。
この流れまんま行っただけである。余りに酷い。
普通、物語が始まると最低でも例えば、
"道場に拾われた孤児のチェンフー"とか、
"少林寺で寺男やってたチェン"とか、
それそれなりの人物設定があるはずなのだが、本作主演の陳少龍と向雲鵬には一切それが無い。誰かわからん。
無くても物語が展開していくうちに設定が紐解けて行くならわかるが、もうほとんど紐解けません。絡まったままでした(笑 誰やねんお前ら。
本当にジャッキーの

「蛇拳」「酔拳」、
「あんなものは功夫できる若い奴がいれば誰でも撮れる」
と鷹をくくって撮った奴らの出来たものがこれ、というような作品だ。

しかしある程度、
陳少龍という本作の主演・武術指導をこなした男の評価は出来る。
劇中に行われるジャッキーコメディそのままパクったシーンの数々で見せる彼のアクション・表情は、
「流石にジャッキーをよく研究してるなぁ・・・」
と思わせるに至るもので、小道具を使ってのアクションや、喜怒哀楽を可愛らしく表現しようとした彼の演技はジャッキーを彷彿とさせるものがある。
ただしそのアクションレベルは明らかにジャッキーアクションよりレベルが2段ぐらい落ちるもので、小気味良いアクション・・・とは言い切れない全体的なもっさり感は最後の最後まで拭えない。要はスピード感に欠けるのだ。
演技に関しては言わずもがな、天性の明るさとスターとしての華が開花したばかりのジャッキーに敵うべくもないだろう。
これでもしジャッキーと肩を並べるようなアクションを構築できたなら、荘泉利(ビリー・チョン)程度の評価は得られたと思うだけに残念だな。
これが陳少龍。画像は全く似てませんね。
ちなみに、ルックスとして顔は画像は余りに参考になりませんが、むしろ一重瞼時代のジャッキーに似ている時がある、程度のものですね。動きもそこそこは似てますが(そりゃ真似てるんだから、似るわな)。

まだあるんだよなぁ・・・彼の主演作は。
何れかの日にレビューする日も来るかなぁ・・・
(レビューする日が来ました。→「奇門怪拳」)

■CAST&STAFF
監督 余漢祥
出演 陳少龍
向雲鵬
金剛(カム・コン)
余松照
易原
龍飛(ロン・フェイ)
英英
張寶善
周瑞舫
葛小寶
羅江
鄭世耕
金永祥
張宗貴
武術指導 陳少龍
音楽 黄茂山(ウォン・ムーサン)
制作年度 1980


新七龍珠
New Seven Dragon Ball/
Dragon Ball The Magic Begins


パクろうぜ!ドラゴンボール♪
この世はデッカイパクり島♪
そうさ〜今こそパクるんじゃー♪

パクりました(笑
台湾版実写ドラゴンボールです。
とはいっても・・・あれですよねぇ。
いやね、パクりもパクられも本当はね、人間の良心が解決すべき話なんですよ。
それこそね、鳥山明先生の出世作にして大ヒット作「Dr.スランプ」読めばわかりますが、スーパーマンから仮面ライダーからウルトラマンから他プロダクションのキャラクター達が大挙して描かれておりましたよ。も、めちゃくちゃパクってますよ。それでも当時は何にも問題にならなかった。良い時代でした。
台湾版「ドラゴンボール」なんて言いますが、そもそもあれでしょ、
"孫悟空"って言ってますよ。筋斗雲も出てくるし。
だからと言って"原作 西遊記"なんて出てこないでしょ。あれだってめちゃくちゃパクってますよ。良い時代でした。

それに比べて今はややこしい時代になりました。
パクりもパクられも商標登録も汚い人間のいたちごっこみたいになっちゃって、利権絡みで下らない問題ばかりが持ち上がって肝心の作品というものの質ばかりがどんどん下がる。面白いメディアが出てこれない。ほんとに下らないですねぇ。

ぱふぱふ
ぱふぱふ


流れ


おお、いきなりタイトルがまんまチックなアニメーション!

おっす!
オラ、ごくう!

ごくうというか陳子強。

「キョンシーズ」でチビクロ役の陳子強くんです。
・・・まぁよしとしよう。
今日もごくうは爺ちゃんの孫悟飯とワイヤーアクションじゃれ合いして遊んでました。
レベルの高い遊びやなぁ。さすが台湾。
ちなみに爺ちゃん役はこれまた「キョンシーズ」の金お爺さん役で日本でも当時は有名になった金塗(キン・トー)。

というわけで、つかもうぜ!ドラゴンボール!
って感じで先に動き出したのは・・・あの、敵の・・・・???誰?
これね敵のコスチュームが牛魔王とピッコロ大魔王の真ん中みたいな感じで誰なんかようわからんのですよ。
牛魔王の娘・チチ、みたいな女の子はその後出てくるし。
とにかくそっち。

単独でドラゴンボールを探していたブルマさんは、ドラゴンレーダーを頼りに
孫悟飯孫悟空一家の下へ急いでいましたが、先に敵が強襲!
孫悟飯爺ちゃんはドラゴンボールと共に誘拐。

ごくうとブルマ
じっちゃん!
というわけで、むしろドラゴンボール集めより爺ちゃん救出に燃えるごくう。

ブルマと共に行動することになって、2人で象に乗って移動。
途中出てくるのは・・・
太った土人・・・・????誰
わーったわーった。これがウーロンね。
「ギャルのパンツおくれ!」
で有名な。
これも「キョンシーズ」でデブ警察署長で人気の出た胖三(バン・サン)が演じてます。
彼なら「飛竜カンフー」での格好良いうどん屋役がオススメ(ほぼ冗談)。

おっす!おら対決だ!
で、なかなかの功夫アクションを展開・・・したような中途半端なような・・・
対決相手はヤムチャ。
これまた「キョンシーズ」でトンボ役だった鄭同村がやってます。
ちゃんと女性が苦手ってキャラクターの特徴を再現・・・したまではよかったのですが・・・プーアルがいません。
変わりにオウムが肩に乗ってました・・・再現出来なかったんだなぁ・・・


亀仙人とスリットブルマ
おっす!おらごくう!
協力しろや亀仙人!
スケベなので筋斗雲には乗れない亀仙人。
・・・つーか、ここまでワイヤーアクションでごくうもバンバン飛んでたので今更筋斗雲使う必要は無いだろうという・・・
亀仙人を説得するためウーロンがブルマに変身してパフパフ!
鳥山名物パフパフ!・・・やっぱ実写は生々しいなぁ。生なんだけど。

ま、各々キャラクター集合したので、
なんだかわかんない悪軍団と決闘だー!!

・・・・・・。
・・・・・・。
ご、ごくうが全然活躍してねぇ!!


終劇





・・・なんかあかんな。
やっぱこういうパターンの作品だとキャプチャー画面がもっと欲しいのだが、何せサーバの容量が気になるHPのお年頃でしてね(10歳)。
もちっと大容量のサーバに引っ越したいけど、ページ数がありすぎて移動が面倒で・・・困ったもんだ。

あのね、感想を言うとね、
ブルマ役がまぁ可愛かったのでヨシとするかと。
・・・いっつもこれかい!シャキとせんかい!

「キョンシーズ」のメンバーが一堂に集結して(テンテンちゃんが出てないのが残念だが)、結構火薬量も凄い作品なので制作費も以前のキョンシー映画より随分とかけてるな、といった作品であるし、ワイヤーアクションと幼い時から功夫とワイヤーアクションをこなし続けてきた俳優陣なのでアクション面はこの作品的に合格。ただ、ほんとにラストでの孫悟空の見せ場が少なく、最後はワイヤー功夫よりも火薬量に頼りすぎたのが残念。

ま、ただこれはバカ映画の一つとして日本でビデオ化するのはアリだと思う・・・でもメディアがビデオからDVDに移行してからというもの、
「なんじゃこりゃ」
といった作品がソフト化されることが非常に少なくなったのが残念です。

■CAST&STAFF
監督 陳俊良
出演 陳子強
李宜娟
鄭同村
謝金燕
金塗(キン・トー)
胖三(バン・サン)
製作総指揮 陳政治
制作年度 1991

 
 
 
 
 
 
 

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