監督 |
西門耀華 |
出演 |
梁家仁(リャン・カーリャン) |
白彪(パイ・ピョウ) |
黄正利(ホアン・チョンリー) |
林伊娃 |
薛漢(シュエ・ハン) |
徐忠信 |
朱客 |
周紹棟 |
張復建 |
王圻生 |
陳軍堡 |
王コ生 |
白怡マ |
蘇〔三元〕峰 |
尤國華 |
李靖疆 |
常山 |
武術指導 |
徐忠信 |
王圻生 |
音楽 |
ョ伯彰 |
策劃 |
馬士剛 |
製作 |
黄慶國 |
孫明泉 |
製作総指揮 |
林伊娃 |
制作年度 |
1979 |
衝破死亡遊戲
The Death Games
■
「カンフー無敵」や甄子丹(ドニー・イェン)「葉問」等で最近活躍著しい樊少皇(ルイス・ファン)の若き日の主演作である。若き日と言っても10年前なのだが。ちなみに同じく主演作の「力王」はスプラッタ描写がキツイので私は未だに見ていないし、あんまし見たくない。
■流れ
うーん・・・
話なんかあってないような作品だなぁ・・・
というか話なんか無いなぁ・・・
唐川が出所・・・
待て待て、その前にオープニング対決だ!
書くの忘れるところだった。
樊少皇と誰か知らない人とのバトルだが、
このオープニングがいきなりラストバトルか!?
って具合にハイレベルで、うわ〜最初からこんなに飛ばしてええんかいな?と逆に不安になるのもどうかとべんべん。
樊少皇の身体能力の高さをまざまざと見せつけてくれるオープニングである。オススメオープニングですな。
ええと、唐川が出所。
梁家仁(リャン・カーリャン)が迎えに行ったが目の前で何者かによって車で拉致。
その後、車から投げ出された唐川を抱き起こす梁家仁であったが、
「娘を頼む・・・」
で事切れる。
唐川の娘 「父さん!」
梁家仁 「心配すんな。俺が守ってやる・・・無理かな・・・年だしな。」
と全盛期を過ぎた梁家仁では心細い。
その昔、唐川と梁家仁(リャン・カーリャン)は刑事コンビであり、悪い組織の取り抑えに奮戦。
組織のボスは倒したものの、過失でボスの妻と娘を死なせていたのだった。
なので唐川さんは一応、刑務所に。
だが、生き残りの息子ってのがいてコイツの復讐が始まる。
始まるのだがどーもここからの展開がヌルい。
展開がというかその息子組織のやり方がヌルい。
樊少皇は若くして道場経営者。
オープニング通りに腕前も抜群だ。
どうやら設定はそれだけだ。
梁家仁の家がその組織によって銃撃を受ける。
樊少皇 「おじさん!」
このピンチを救ったのは樊少皇だった。
得意の功夫で悪漢どもを蹴散らして、梁家仁と唐川の娘を逃がしたが、
敵が銃持ってたので絶対絶命!
・・・と思ったら、
「あたしが素手で倒す!」
と敵の金瑪莉(キム・マリーペン)が言ってくれたのでとても助かりました。
マリーvs樊少皇は当然樊少皇の勝ちで、そんな勝ち負けは復讐と関係ない気がするが、敵は一旦引いてくれる。
梁家仁 「ああ助かった。・・・ところで君は誰かね?」
って面識無しかよっ!
友達助けてる雰囲気満載で初対面やったんかい!
樊少皇 「樊少皇です。どーもおはつ。」
今頃挨拶かよ!
一方、マリーは自分が負けたことが許せず、組織云々関係無いところで何度も樊少皇と戦うが勝てません。次第に樊少皇に恋心ですか。
ボス 「あきませんなぁ・・・復讐上手くいきませんなぁ・・・」
どーもさっき書いたように組織のやり方がぬるい。
あっさりと梁家仁を捕まえて樊少皇を金で買収しようとするが当然拒否。
「・・・しゃーないかぁ」
って感じで諦めてあっさり梁家仁解放。えっ?
今度は娘をあっさりと捕まえるが気持ちが樊少皇に傾いていたマリーがこれをあっさりと逃がす。おやっ?
遂に業を煮やした組織は・・・ってあんたらヌルっ!!
ヌルっていうか、あっさりあっさりとあっさり風味が効いてますな。
私は京都の味で育ちましたんで、あっさり味は好きどすえ。
そんなこたどーでもいいどすえ。
で、今さら強者二人雇いましたどすえ。
倪星(コリン・チョウ)と周比利(ビリー・チョウ)、ちょうちょうちょう!
ってあんたらですな!
さっき、梁家仁も娘も捕まえたんだから
その時殺せば復讐完了じゃないの!?
ま、とにかくこのチョウチョウダブルチョウは想像しただけで嫌になる強さですな。
・・・と思ったら早速森で樊少皇と対決したビリーの方のチョウはあっさり負けたりして。
おやっおやっ?
ビリーさんもあっさりどすえ。
これはあれですよ。
もうむしろ逆にこのヌルくてあっさり風味の組織潰してしまいましょうよ。
って、その前にコリンのチョウが立ち塞がりますか。
そりゃそうでしょうな。その為に来てんだから。
・・・と思ったら今回のコリン様・・・オカマどすえ。
うふんうふん♪と樊少皇ボディをツネツネ攻撃がちょい痛って感じどすえ。
それ以上には大した攻撃は無いどすえ。
・・・はぁ無いどすえ。どすえどすえ。
組織はマリーがやっぱ裏切ったので、その辺で撃ち合ってボスもマリーも自滅しましたどすえ。
さぁ最後の戦いだ!
って誰やねんお前!
よくわからんが最後に白人が立ち塞がりました!
まぁそんなには強くなくて樊少皇が倒しました。
あっさり終劇
■
京都では湯豆腐とか湯葉とか大根とかカブとか、その辺の原価ゼロ的なものを京料理などと言って高い金払わせて食べさせる。初めて京都観光にやって来た客はそれしかないので仕方なく食べる。粗利益抜群。
なるこう家ではこれを"どすえ税金"と呼んでいる。
冷静に考えてください。単なる湯豆腐です湯葉です。大豆です。
ああ!
そんなことはともかく不安的中!って感じで、
結局オープニングバトルが一番面白かったです。
その後も確かに良いアクションあります。
ありますけれどもさ、ああ・・・なんで茶化したのかなぁせっかくのコリンとの対戦を。
いやオカマでも何でも構わないんだけど、いざ対決!って時にちゃんとやれよなぁ・・・
ちなみにタイトルに"死亡遊戯"が着いてますが、いわゆるレッドペッパータワーな展開はありません。あんまり関係ありません。
物語も物語無し!って感じでたまたま現場に居合わせた樊少皇が事件に巻き込まれ、逃げるチャンスが幾らでもあるし、事件解決に力を出す理由はこれっぽっちも無いのだが、何故か頑張ってくれる物語ですねん。
盛り上げられる要素は幾らでもあったのに全てを跳ね除けて盛り下げた、むしろ意図的に盛り下げてんのか?と思いたくなるよな残念な面の多い作品である。
繰り返しますがアクションは決して悪くありません。ありませんがあっさりあっさり・・・ということです。
いやあのむしろ、良かったのはそのオカマのコリンなんですよ。
彼は芝居が上手いですね。
うーんほんと・・・凄い良い役柄を貰えれば香港の松田優作って感じに見えなくも無いですよ。
コリン主演で"死亡遊戯"ではなくて"殺人遊戯"シリーズの方を作ってもいいかも・・・
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