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■ゲームの思い出も披露しよう  
 


モータルコンバット
MortalKombat


どうして"COMBAT"ではなくて、
"KOMBAT"なのだろう?
と不思議に思っていたことがあったが、
メーカーによると「なんとなく」だそうだ。ほげほげ。

個人的には昔からリアル志向のゲームが好きで、例えばコナミの「実況パワフルプロ野球」は人気の高いゲームだが、選手がデフォルメキャラなので全く興味が無い。「みんなのゴルフ」シリーズもやってみたいとは思っているのだが、どーもあのデフォルメキャラが気に入らず、未だ遊んだことが無い。ジャンルは何にしろデフォルメされたキャラやアニメキャラより、より人間に近いリアルキャラゲームが好きである。SFより肉体を駆使した映画が好きということと同じなのだが。

本作発売当時に流行っていたのはやはり「ストリートファイターU」をはじめとする2D格闘アクションゲーム。
海外でもこれに便乗して2D格闘ゲームを作らないはずが無く、作られた代表作がこれにあたるのだが、やはりは「ナイトトラップ」頁で書いたことと同じようにここでもよりリアリティを求めたような内容になっている・・・と思いきや!

アニメキャラではなく実写取り込みのキャラクター達が彼らのリアル志向を反映してはいるのだが、そのリアルなキャラクター達がとんでもない動きをするのがこのゲームの正体で、作りこまれた「ストリートファイターU」のように多彩な攻略法があるわけではなく、大味で難易度が高くてインパクトのデカイ如何にもな海外ゲームであった。

そのインパクトというものがフェイタリティー(究極神拳)で、これは試合が決した後に負けた敵がフラフラのグロッキーになり倒れるまでの一定時間内にコマンドを入れると決まるといった技で、つまり試合が決してから使う技なので試合中には使えないという実用性は全く無い魅せ技。

日本人の俺達からしてみれば、
「ああ、これが魅せたいだけのゲーム」
というわけで、他の魅力は仮に人と対戦しても大味な駆け引きを楽しめない大味な戦いに面白みは余り感じられず、むしろその後のフェイタリティーを成功させてそれを見てお互いに楽しむといった余興的志向の強いゲームでしかない。

・首をはねる
・凍らせてパンチしてバラバラに
・脊髄ごと首を抜く
等など、フェイタリティーでの残酷表現がこのゲームのウリであり、それでおしまいだ。
映画化が決まった時に、
「フェイタリティーはいったいどうするのだろう?」
と恐る恐る鑑賞してみたのだが、こちらは大した残酷表現つまりフェイタリティーはそれほど再現されておらず、普通の格闘アクション映画でした。(「モータルコンバット2」は知りません)

続編の「モータル・コンバットU究極神拳」では、フェイタリティーに加えてフレンドシップ、ベイバリティーが追加。
フレンドシップはその名の通り、残酷技で殺すと見せかけておいてちょっとしたパフォーマンスでふざけるとか・・・ってほんまアホかいな。
ベイバリティーは敵を赤ちゃんにしてしまう技で・・・ほんまアホかいな。戦いで使えばええやんか。
前作に比べて随分とふざけた要素が多く、フェイタリティーそのものもキスしたら相手が膨れ上がって爆発とか、最早ホラー要素というよりここまでいくと笑えるバカ要素がデカくなっている。

その後も続々とシリーズは出続けているが、流石に日本ではシリーズ途中で発売されなくなっている(そりゃそうだ)。

個人的に盛り上がったのが

これ。
これはライデンというキャラが必殺突撃しているのだが、
「らいでんばりゃりぇりぇーーー!!」
「ずいばぐずいじじぎゃぁああ!!」
という全く訳のわからない叫びを裏声でギャーギャー叫びながら突っ込むので最高に笑える。

格闘ゲームというものは端的に言うと、
・成龍(ジャッキー・チェン)を目指す
・李小龍(ブルース・リー)を目指す
そんなところから始まっているはずである。
実際に「ストリートファイターU」 でのダルシムは「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」でのインド人がモデルと言われているし、異種格闘技そのものがその映画の持ち味であった。
ゲームクリエイター達が試行錯誤して"ジャッキーのような""ブルース・リーのような"ゲームを作っていった。
だがしかし、そんな中誕生した傑作「ストリートファイターU」は格闘ゲームのスタンダードとされてしまった。
こうなってくると後追いのゲームメーカーはジャッキーを目指すつもりは毛頭無い。「ストリートファイターU」を目指すだけである。
似たような「ストリートファイターU」を目指したゲーム達がジャッキーからブルース・リーからどんどんと離れていった。
その結果、当初目指した先とは全然別の2D格闘ゲームとしての駆け引きだけが残った。
あくまで2D格闘ゲームとしてのシステムは洗練されていったが、それはそれ以外の何かを目指すものでは無くなっていた。深化を突き詰めた結果、進化を忘れてしまい、掘り下げた結果金脈は尽きた。

これは3Dになった「バーチャファイター」以降も全く同じで、
まさに「バーチャファイター」こそジャッキー目指しのゲームであったのが、全く同じく3D格闘ゲームとしてのシステムは洗練されていったが以下同文である。

ゲーム機も高スペックになった現在であれば、
今一度ジャッキーを目指して作った新たな傑作が生まれても不思議ではないのだが・・・

 
 
 
 
 


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