(PS・バンダイ)
もっと愛を取り戻して下さい。
いやいや、この作品の発売を知った時、その画像をHPで見た日にはそれはもうウキウキしたさ。
「今度こそ面白いのかもしれない」って。
んで、買ってみたさ。やってみたさ。
感想なのさ。
■いいとこ
・主題歌がクリスタルキング
これは当然でしょ。ポリゴンで忠実に再現したオープニングも一見の価値ありです。
エンディングも当然クリキン。続編が出るのなら子供ばんどかTOMCATが出てくるのでしょう。
・全編フルボイス
それでいて新録。テレビから放映から持ってきたりはしていない。千葉繁のナイスなナレーション。
・おそらく塩沢兼人の遺作である。
「メタルギア」の小島監督も大のお気に入りだった、超個性的声優、故・塩沢兼人の南斗水鳥拳・レイ。
本当に本当に心から惜しい人を亡くしました。
小島作品でも塩沢さんの演技は素晴らしかった・・・「ポリスノーツ」(レッドウッド役)では本気で憎たらしいと思った。
次の小島作品はどうするのだろう・・・
小島さんの事だから絶対、次の作品も塩沢さん役があったはず・・・
本作でたっぷりと聞きましょう。
・世紀末シアター
俺にとってはこのおまけこそが本作の醍醐味ではないかと思った。
本編のシーンを切り取ってセリフを自由に編集でき、北斗世界を新たに構築できるのである。
何本か作って爆笑した。
ここでもやはり、レイをからかって遊ぶのが一番楽しかった。
・あべしシステム
赤い敵に攻撃を当てることで発動する「あべしシステム」。
制限時間内にコマンド(秘孔)を突けば、北斗神拳が発動しまわりの敵を巻き込んで死亡するといったものである。
死ぬときの断末魔がリアルタイムで変わるのが面白いし、「北斗の拳」の魅力をよく表しているとも思う。
・・・まぁまぁ結構、見つけられたな。
■やばいとこ
・デモ→戦闘→デモ→戦闘→デモ→戦闘→デモ→戦闘→デモ→戦闘→デモ→戦闘→・・・・・・・
な・・・・なんとかならなかったですか?
これじゃ二回目はデモなんか見る気にならないでしょ?
・あべしシアター
これ自体はよろしい。ザコキャラを次から次へと倒せてストレス発散です。
しかし、なんでケンシロウしか使えないんだ!!
これじゃ対戦の時、つまり誰かもう一人いないと他のキャラで遊べないじゃないか!!
・技が少ない
もっともっとあったでしょ?それぞれのキャラの技が。
確かに要所要所は押さえてる感じはありますけど、キャラの個性がイマイチ引き出せてませんよ。
特に対戦の時は、「どれ使っても同じ」感触が強いです。
技が少ないゆえに、飽きがくるのも早かった。
非公式な同人ゲームに「マッスル・ファイト」という「キン肉マン」を題材にしたゲームがあります。
はっきり言ってこっちの方が面白いです。本作よりも強い強い愛が感じられ、
それがそのままゲームの持つこだわり・面白さにつながってます。
ジャンクマンが倒れたら、ちゃんとその上にザ・ニンジャとブロッケンJr.が落ちてきます。
本作は今まであまたあった、ゲーム「北斗の拳」のそれよりもより深い愛を感じて購入してみたのですが、
いかんせんまだまだ愛が足りないといった印象を受けました。
予想以上に売れていましたから、同じ気持ちの方も結構いらっしゃると思います。
次回作にもっと愛が取り戻せていることを期待します。