砲弾飛車
The Cannonball Run
キャノンボール
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鄒文懐(レイモンド・チョウ)がその力を見せつける為だけに存在したような映画。ただそれが別に悪いことだとは思わない。ハリウッド至上主義の映画界においても
「中国人の力を見せてやろうぜ!」
ってことで心意気は素直に買いたい・・・かも。
日本では本作・続編ともヒットしたが他ではどうだったのだろう。
あくまでゴールデンハーベストの力の顕示が先で、
「ついでにジャッキーも売ってみよう」
とこのような感じだった気がしてならない。だって、ジャッキー売りが一番の目的だったら 最初から主演作作ればいいわけだからね。
当時、子供だったため、逆にハリウッド・スターの名前をこれで初めて覚えたって方が印象深く、
「あのスターがこの映画に!?」
って驚きはロジャー・ムーアしかいない。この当時に既にハリウッドをよく知ってるちょっとした大人はハリウッド・スター続々登場のこの映画に狂喜乱舞したのだろうか?
■夢の競演
レイモンド・チョウの力を示す・・・
とはいったものの、この豪華2人ジャッキー、マイケル・ホイコンビが
「日本人レーサー役」
にされてるところをみると、脚本に圧力を加えられるほどじゃあないってのもわかる。確かに乗ってる車は三菱だし、日本は自動車産業国だから中国人レーサーよりインパクトつけられるんだけどね。海を越えたらカンフーもブルース・リーも芸者も相撲も富士山も一緒くたにされてるくさい。
しかし、広東語喋る日本人は流石にどうかと。あっちにとってはどっちでもいいかと。
なんとこさ勿体ない競演の仕方。
ジャッキーとホイだぜ。
この組み合わせだけで全くの第三者でも良いアイデアがとくとくと湧いてくるよ全く。マイケル・ホイなんかハリウッドにどう観られたかと思うと
「背が低くて眼鏡かけてて口うるさくてスケベ典型的なアジア人」
「ティファニーで朝食を」(だったっけ?古典知識へぼです)
で出てくるいや〜な日本人にしか取られなかっただろうな〜
全然違うわい!
「ホイさんはな〜、
お前とこの何とかマーフィより数倍面白いんだぞ!この野郎!」
(余談だが、サッカーの岡田監督も典型的なネガティブアジア顔なので、そのままで監督として頑張ってもらい、世界を驚かして欲しい
) という認識をさせたかった〜。
俺が言っても仕方ないんだけど。
■吹替え
これ、吹き替えじゃないと今じゃ〜ちっともなのが正直なところ。
吹き替えの際の見所はもちろんこれ。
広川太一郎、マイケル・ホイとロジャー・ムーアの2役で吹き替え まぁどちらも出番は多くありませんが、この辺は楽しめます。
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