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警察故事續集 Police Story Part2 ポリス・ストーリー2/九龍の眼 ◆爆弾テロリストと特捜刑事ジャッキー(ジャッキー・チェン)との壮絶な闘い。(一行で済んだな) ■ 前作から3年を経て、その間に頭蓋骨骨折で生死の境を彷徨う事もありましたし、 ゴールデントリオの再競演もありました。それこそ色んなものを吸収して前作からどのようなシリーズ展開を見せるのか? つーか盧惠光こんなに出てたのか 当時はまだまだ印象の薄い青年ですが、 ・消防士の役 ・刑事の役 ・刑事の役2 ジャッキーとちょっと絡む と3回出てます。ま、考えてみればその前の「プロジェクトA2」にもはっきり出てるのですが。 先に難を言うと、この映画は新味が少ないんですね。 あれから3年経った張曼玉の成長ぶりは伺えますが、他は同キャスト、敵役も成家班の面々を使っているということで、なんちゅうか新しい何か ってのが見あたらない。あっても目立っていない。強いて言えば不具者でありながら強敵黎強權の足技ぐらいか。これにしても 「片腕ドラゴン」しかり「阿修羅ミラクルカンフー」その他諸々含め、 不具者でありながらメチャ強いってのは既出なんですよね。 ■バトルは充実 まだまだジャッキーの動きはキレキレですし、ジャッキー式戦闘である天下無敵感の少なさを感じさせながらなんだかんだで大勢の敵を倒してしまう絶妙なバトルは素晴らしいものがあります。 これがサモハン形式だとちょっと「天下無敵感」が強すぎる傾向にあるんですよね。「上海エクスプレス」とかと観比べてみて。まぁこれは良い悪いでなく個性の問題ですけど。 勿論、久しぶりにジャッキーvs黎強權には燃えましたね。 (これ、リアルタイムで当時観た人は誰でも燃えたんじゃないでしょうか) 友人と一緒になって劇場から出てきて アパアパアパアパやってました ■女優さんは 今ふと思ったんですけど、 ジャッキー映画での女優さんの役割ってほとんどがコメディリリーフ ですよねぇ、いっつも。 今回は張曼玉、受難ばっかりです。劇中でマジギレするのも当たり前。 ・曹査理(眼鏡のおっちゃん)に殴られるわ ・1人でバリ島に行かされて拘束されるわ ・バイクで車に突っ込むわ ・誘拐されるわ ・高いところから滑り落ちやらされるわ 早く別れたまえ、ほんとに ■スタントは もうね、なんかね。 達観した感じさえあるんだよね。この辺。 前半のハイウェイを走って横断→ミニバンに激突!・・・って なんか今もの凄いスタントがあったような気がするんだけど・・・!? ってなぐらいにサラッと流してる。 喫茶店でも凄いスタントアクションバリバリなんだけど、当たり前のように繰り広げられるし、特にラスト火薬工場は凄いよ。 ・階段を裏から手で昇るとか ・・・・あれは何て言うのだ?落下式ベルトコンベア?の中を落下するとか、もうスタントの嵐。 何でも出来るぜジャッキー!って感じ。 ■一番好きなシーンというか無条件に 黎小田万歳! この映画、いつ観ても条件反射的に涙ウルウルとしてしまうシーンが実は私にはあるのだ。 それはクライマックス、敵に樽を投げつけられながら ジャッキーがベルトコンベアを駆け上がるシーン、 ここでバッとインストで「警察故事」テーマ曲がかかって ちゃっちゃちゃーー!!ちゃっちゃちゃーー!! ちゃっちゃっちゃちゃっちゃーーー!! なぜか涙どーっ!! とそこまでは大袈裟ですが、ここの配音は超絶妙です。 一気に何だか ジャッキーが今まで頑張ってきたこと今も頑張ってることに対する感服の気持ちが沸き上がってきて うおおー!!ジャッキー!!!やっぱ好きだーー!! 音楽が映画の半分とするならば、まさにこういうことを言うんでしょうね。 たまにはまた黎小田さんの音楽でジャッキー新作観たいな。 ■気になりすぎ kingkingさんのHPにて衝撃の事実を知ったのですが、これ。 ・朱寶意がちゃんと出演してるバージョンもある ・そしてそれは現行バージョンと全然違うハードボイルドな作品らしい ですって! 当初、確かに朱寶意出演とされていましたが、いざ日本公開ではいなかったんですね。途中で降板したか何かの事情で丸々カットされたかわからなかったのですが、何でもその際のバージョンではハードボイルド過ぎるということで日本ではウケないと思い、急遽撮り直したそうです。 ここがジャッキー可哀想なことに「急遽」が影響して配給会社も満足な宣伝が出来ず、 この映画は日本でヒットしませんでした。 以来、この辺からジャッキー映画は日本で下り坂を辿り始めます。 それにしても観てぇ!!それ!!
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