一個好人
Mr.Nice Guy
ナイスガイ
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マフィアの取引現場をビデオ撮影してしまった取材記者が組織に追われ、 たまたま記者を助けた料理人のジャッキー(ジャッキー・チェン)が組織を倒すまで。
(ほんとそれだけ)
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正式なオファーに乗っ取って香港映画でありながら、 ハリウッドの正式なロードショー作品として公開されたアクション大作。
とはいっても、そこはサモハン。
映画の撮り方はあくまで香港式であり、ハリウッドの追従を許さない。
まさに、脚本無し!その場しのぎ!
思いついたアクションを思いつくまま撮っちゃって、さぁ話はそれから考えようといった具合。
全編これ、アクションの数珠繋ぎ。ほとんど話無し!
例えば、 アクション映画の予告編を観ると映画のハイライトがドバーッと出てきて迫力に押されるが、大抵3分ぐらいである。それ以上は耐えられない。
しかしこの映画はそれが二時間続く。ごっつ疲れた。
そりゃ、アクションだけ観てれば面白かったさ。
ジャッキー全く止まってなかったし。でも、いくらなんでもそれだけで終わられるとねぇ。最後の超大型ブルドーザーにジャッキーが轢かれそうになるシーンなんか、かなり面白いんだけど、それまでのアクションで観客が疲れ果てて、終わったらなんも覚えてない。せっかくジャッキーが料理人の設定だから、鉄人チックなシーンとかもあるのかと楽しみにしていたが、設定が料理人だろうと魚屋さんだろうと何も関係ありませんでした。
ちなみに、ジャッキーが客にパイらしきものを食べさせるシーンで、最初に食べたお客さんはサモハンの奥さん(高麗虹)です。
暴走する車の中で闘うシーンなんか、自転車で横を通っていたゲスト出演のサモハンが みんなおいしいとこ持っていきました。観客爆笑。ジャッキー何のために闘っとるねん。
敵役がリチャード・ノートンで古くから数々の香港映画に出演している白人功夫使いだから、その対決を楽しみにしていたのに、最後はジャッキーがボスの家をブルドーザーで延々と壊し続けました。ぼかんぼかん
思いっきり客がひいていました。
なんか凄いパワーを感じるけど、凄く疲れる作品。
タイトルの「ナイスガイ」って一体なんのことや?
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