ジャッキー・チェン 第七部

そして今。
思い返せばこのページはどのような時代になるのだろうか。


三十六迷形拳
36CRAZY FIST

監督 陳誌華(チェン・シー・ホワ)
出演 劉家勇
熊光(シャン・クワン)
李文泰(リー・マン・チン)
任世官(ニン・シー・クワン)
秦沛
梁小熊
馮克安(フォン・ハックオン)
谷峰
陳樓
米雪
王葆真
岑潛波
江正
山怪
武術指導 成龍(ジャッキー・チェン)
脚本 司徒安
制作年度 1979


あーあ。
せっかくこの作品入手したのに、
「ジャッキーが冒頭に登場」のシーンが無いでやんの。意味ねー
しかもDVDなのに「画質わるー」
ここの画像は縮小してるからまだマシに見えるけど、実際は相当酷いです。

しょうがないので、普通にレビューしようと思ったが観た感想として、
べつに
って気持ちぐらいしか湧いてこなかったので、あんまやる気なし。適当紹介。
←呉思遠お抱えの役者だったのねん。
「酔拳」に出てくる鉄頭。
←良く言って元彪似(熊光)。
劉家勇
しっかし、この主役の二人に華が無いよな〜
梁家仁の方がまだまだマシだぜ全く。

「クンフーできるから即スター」
ってワケにいかない
事を証明しています。
←いつの間にやら白眉道士が彼の専売特許か?
「笑拳」「龍拳」でお馴染みの任世官。クンフーの腕前も確か。
←しらん。
・・・俺、いっつも思うんだけど、この「酔拳の赤鼻爺さん」をパクって成功している人っているの?
これはさぁ、

「汚いけど格好いいコロンボ警部」「太ってるけど格好いい座頭市」
こういう感じでないと駄目
だと思うんすよ。でも上記の役者さんじゃー悪いけど、
汚いけどやっぱ汚いホームレス
っちゅうだけで、ただ汚らしいだけで終わってしまいますよ。
元祖・赤鼻爺さんの故袁小田老師なんかはやっぱり、
「汚い中にも品格があり、そして優しい。」
ってのが、誇張しなくても彼の人柄で表現されてましたよ。
きかぬわっ!
で、アクション部分に関してはなかなか頑張っていたと思います。
ただ、例えばさっき観たジミー先生の「嵐を呼ぶ必殺剣」なんかこれより相当古い作品だけど、
そっちの方が演出力に大きく長けていました。アクションも見せ方一つで随分変わります。

本当にジャッキーが殺陣をつけていたのか?
これに関して、察するに俺の答えは「
NO」です。

【根拠】
下の画像を見て下さい。

関節技をかけられていますね。
ここはラスト、任世官が関節技を連打するシーンなのですが、
これはまんまジャッキーの「師弟出馬/ヤング・マスター」で黄仁植が
ジャッキーに対してやる事のパクリです。
とすると、


本作は、「師弟出馬/ヤング・マスター」のに作られたものである。

その時、ジャッキーはゴールデン・ハーベストによって軟禁、アメリカに行っている。

ゴールデン・ハーベストにいるのに、別プロダクションのこの作品を殺陣するわけがない
必要性も感じられない。


となると思います。

一部のシーンだけ殺陣をつけたのではないか?
これも「
NO」です。
はっきりとした根拠はありませんが、
始まりから終わりまで殺陣の演出が一貫している、
そして殺陣のフィーリングが明らかにジャッキーではない(20年ジャッキーを観てますから)。
優秀な殺陣師の場合、例えばサモハンやジャッキー、袁和平などが殺陣をつけると
明らかに違って見えるものですし。
(特に「ヤング・マスター」の頃なら、みんなもっと素晴らしい殺陣をつけるだろう。)

結果、
たまたまジャッキーが殺陣をつけているフィルムを拾ったので付け足してみた。
ってのが真相に一番近いのでは?と思われます。

※やっぱ情報提供によると、オープニング殺陣をつけてるのはジャッキーみたいです。
 でも全編に渡ってというのは、ちょっと信じられんなぁ。




舞拳
DANCE OF DEATH

監督 陳誌華(チェン・シー・ホワ)
出演 茅瑛(アンジェラ・マオ)
石天(ディーン・セキ)
小伯樂
孫榮吉
秦沛
嘉凱
余松照
呂保
齋後強
武術指導 成龍(ジャッキー・チェン)
脚本 張信義 他
音楽 周福良
制作年度 1976


よっしゃ観た観たやっと観た!面白いと評判の本作。
何気にセールスになったところを見計らって買ってみましたDVD!
あの「十八般武藝」もDVDなんだけど、あれは画面がVCDレベルでねぇ・・・とこれはキレイだ!
ワクワクしながらオープニング。やった!演舞オープニングだぁ!(←思いっきし子供状態)
しかもこの赤は「蛇鶴八拳」のオープニングの赤だぁ!
うむ。間違いなくジャッキー武術指導。
安心しながらさぁ茅瑛たん。なんだか「天中拳」のジャッキーみたいな衣装で、
なかなか可愛いでやんの。ちょっと細々した殺陣もまたキュートでやんの。

観ながらどうしても焦点になってきたのは、
細かい制作時期
で、つまり例えば

「笑拳」とよく似た殺陣が出たけど、どっちが先なんだろう?
こういうところがはっきりと知りたくなってみた。
(制作年度が1976年とジャッキー自伝にありました)

茅瑛たん
誰それ知らな〜い
てな方が当然いてもおかしくないので、説明しますと「燃えよドラゴン」で、

李小龍が鉄の爪を倒す理由付けの為だけに殺された女の子
役。
といえば、わかって頂けるでしょうか?
美しさ・可愛さで言えばうーん・・・・まぁダテ食う虫も好き好き、いやいやいや
そこまで言っては気の毒ですが・・・(
ものすごい女ドラゴンもいることですし
で、もう一つ言うと「
オープニングのキュートな衣装はそのオープニングだけ
せっかく可愛いと思ったのに、これは残念。

悪役にまわったらつまらんって
出てるとは知らんかった石天さん。
いつものコメディアンぷりは変わりませんが、人を殺す悪役なので個人的にダメ出し。
「憎憎しいけど憎めない」
そんな時の彼が大好きなので、
石天さんは殺しちゃダメなの。
ピンクパンサー拳法なんか使ったりします(笑拳とリンクしてる)。
えっ微妙に違いませんか??
ほんで、茅瑛たんはこの石天とかの悪党どもに知人たちを殺されたので、
この二人汚らしいなぁ〜
どうみても乞食だがクンフー達人の二人に弟子入りすることに。
それでいいのかなぁ?
ちゃんと道場入ったらどうですか?
ぼかっぼかっぼかっ
いやいや、ぼかっぼかってね〜
ジャッキーじゃなくて女の子ですよ〜

キュンと上がった後ろ足がプリティ
その痛い修行をこなしたので、悪党どもなんか一掃だ!ぼかぼか
例のごとく、
得意のガチャ目でバタンキュー!!
もちろん石天なんか、お茶の子だ!
しかし、ラスボスはまだまだ強く、全然かなわなかったので一旦退散。
師匠ともども考えてみてそれで、
楼閣で客をいなす舞妓たん
これを参考にしてみることに・・・えーっ?・・・・効果的ですかね?

こ、こんな感じかしら・・・??
参考にしてるよ!
おいおい!なにやら舞拳完成!
ってなわけで始まるラストの戦いへ。

連続写真でどうぞ。
っていうか、
仏壇に礼してるだけじゃん!!
敵役の人がバカみたい、はっはっはっ!
こういう
人を喰った殺陣を考えさせたら、ジャッキー一級品
「笑拳」「ヤングマスター」でも人を喰った殺陣爆発です。(よく考えたらほとんどだな)
馬拳?ひひーん
このおっちゃん「ドラゴン・カンフー・龍虎八拳」でも妙な構えやったな〜
なかなかに強い足技。やはり茅瑛たん苦戦!
しかし新技「舞拳」を使うにはあるものが必要だった・・・それは、
音楽だー!!弾けー!!

舞拳発動!!いやん♪
うふん♪」「な、なに踊ってんすか!?
「ごめんあさーせ」「ぐへっ!?」
痴漢はだめよ♪
「ぐほっ!?誰がじゃ!!」
体も洗ってと」「洗うなら脱げー!!
行水拳炸裂に吹っ飛ぶボス。俺なんか所詮素人ですが、素人の俺でも
こんなんで女の子に殴られたらへこむな。

亜麻色の〜♪長い髪を〜♪
やっぱ行水だったらシャンプーしないとね。
痛いじゃないのよォ!!
色気づいて色っぽいことやったので、おかしくなったマオたん・・・・
じゃなくてアドリブで突然の「笑拳」披露!
←ジャッキーと同じことしてる。
流石に強かったボスもこれでダウン。

さてさて、改めて上の戦ってる画像とか見てください。僕は本作を見て、

茅瑛たんってもしかして結構可愛いのではないか?という錯覚
陥りました。
(茅瑛たん好きの方すいません)
それだけ、
女性らしい表現が顕著だったと思うのです。
つまり、本作がどういうきっかけで制作されたか、そりゃーわかりませんがとにかく、
ジャッキーと監督の陳誌華が、

女の子にしか出来ないクンフー表現ってどんなもんだろう?
って追求していった表れだと思います。これがもし主演ジャッキーだったら、
いくらジャッキー好きの私でも気持ち悪いです。
(実際、師匠の舞拳は気持ち悪かった)
ところが茅瑛たんが演じればそれは可愛らしいわけで、そういうことです。

うむ。
傑作・・・とは言い切れませんが、女ドラゴンだけをジャンル分けすれば、
相当上出来の一本だと思います。とにかく女の子が表現されてる。
しつこいですが、奇しくも残念なのは
「オープニング衣装で舞拳してほしかった・・・」というのがありますね。

そしてジャッキーさん、あなたの更なる経験を生かして是非「舞拳2」を作ってください。
主役はもちろんあの人で!
もしあの人が主役になれば、きっと作品を大ヒットに導いてくれるでしょう。
あの人とは、そう・・・・



あのひと!
(また「キン肉マン」第19巻参照)
水野美紀です。またスー・シオミかと思ったでしょ。
現実的に日本で女ドラゴン可能でかつ可愛いのはこの子しかいません。
って日本人である必要は微塵もございませんが。


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