「Jリーグプロサッカークラブをつくろう」
(DC・セガ)
これがあったからDCを買った。そしてDCは化石になるだろう。
自分がサッカーチームの経営者兼監督として世界最強のチームを作っていくシミュレーションゲーム。
これが初めてはまったシミュレーションゲームだと思う。
昔からあったけどさ、「信長の野望」とか「三国志」とか。俺ってつくづく文系なのね。
信長の能力数値決めるところからうんざりしてしまってたの。数字大嫌い。嫁さんもらったら財布は嫁のもの。
ほんならこれは何ではまったか。
やっぱサッカー好きってとこと、数値的部分を感じさせない人間臭い作りしてるからよね。
ドリキャス版はシリーズ3作目で、難易度的には1と2の中間にちょうどある。
やりはじめ当初はパワーアップ感に喜んでいたが、やり込んでいくとドリキャス版は残念ながらほころびが目立つものだった。
◆いいとこ
・選手のリアクションが増えた
これが今回の最大のウリかもね。やっぱたった16人を何年間も使い続けていくわけだから愛着なんか沸いてきたりしてさ、
もう、年寄りになっちゃってスタメンから外れた選手とかがさ、
「僕の不満を聞いてくれますか?」
で、聞いたらこれが今回すごく長いの。ぶつぶつぶつぶつ言いやがる。
おまけにちゃんと聞いてたかどうか3択クイズまで出しやがるの(間違えたら移籍する)。
どの選手もセールスポイントは胸張って言うんだけれど(コーチに「たいしたことない」って言われてても)、
弱点については凄く申し訳なさそうな顔して、へこみやがる。
この選手たちにいつの間にか思い入れていくんだなぁ。
・秘書のリアクションが増えた
「サカつく」の隠れた見所が秘書のエロチシズムで、今回はなかなかのパワーアップである。
これ実際の女の子キャプチャーしたんだろうなぁ。これのスクリーンセーバー出ないかなぁ。
今回は秘書のそれぞれのリアクションもちゃんと描き分けられています。一押しは紀香ちゃんでしょう。
・応援歌を自分で作れる
この遊び心はなかなかよくて、俺は当然作った。
だけど、これを削ってでも他の仕様をパワーアップしてほしかった面もある。
・ロードが若干短くなった。
・選手・監督などの人数大幅強化
多いに越したことはないね。
◆やなとこ
・っていうか、ビジュアルメモリ(以下VM)がむかつく
このゲームで VM一個使って、それでまだ足りないからね。一個いくらすると思ってるんだセガの野郎。
これとソフトの値段合わせたらかなり一万円に近いじゃないか、いい加減にしろ。他でもVM使うんだぞ。
・実況のパターンが結局
増えてるんだと思うんだけど、ゴールの時のパターンが少ないのが寂しい。
そして、コメンテーターのコメントが減ってるような気がする。
ウチの選手なんかスーパースターでも、
「カルシウム取りなさいよ」
って木村和司に怒られる。それしかパターン無いのか。
・やっぱ難易度が
これが一番の不満。
「実際、毎年優勝できるチームなんかあるかよ」
というのは理解できる。確かに言われてみればその通り。しかし!!!
「なんでペレとかジーコとかマラドーナとか取らなきゃ、優勝できないんだー!!」
その辺のスーパースターが11人いないと、いずれは優勝できなくなってしまうのだ。それはなしだろ。
サンフレッチェの藤本とか、レッズの永井とか、俺はそういうこれから伸びるかもしれん選手で強くしたいんだー!!!
なんで優勝できなくなってしまうかというと、相手チームがガンガンとペレ級の選手を雇ってしまうから。
ここで開き直って、「優勝なんかいいから好きな選手集めてやっとこ」ってなると、
今度は経営が成り立たなくなってしまうんだぁ!!!ふざけんなぁ!!!
この辺はセガサターンの「サカつく2」の方がずっとよかった。
「サカつく2」は一回黄金時代に入るとよっぽど下手をしない限り、ずっとこさ王者でいられるのだ。
パスワード制だから好きなときに好きな選手どんどん獲得できるし。
「難しいから面白いんじゃん」
ここでこうやって、意見が分かれると思う。
しかし、この辺がこのゲームだけは何かが違うのだ。(下記項目に続く)
◆独特なとこ
「ソウルキャリバー」で山×さんにボコボコにされてもいいさ。
「桃太郎電鉄」でキングボンビーが憑いてきてもいいさ(むしろ、その方がおいしいんじゃないの?このゲーム)。
「セガカラ」で低い点数が出てもいいさ。
だけどな!!
「サカつく」の試合で負けるのだけは嫌なんじゃ!なんで嫌かって?
糸井重里はこういった
「釣りは面白いではない。面辛いだ。」←あんたが下手なんだろ
このゲームも究極に面辛いのだ。
選手・監督のご機嫌も考えて、選手の弱点・長所も考えて、作戦も練習方法も考えて、スポンサー提携も考えて、
数年先のビジョンも考えて、これから獲得すべきポジションも考えて、代表選抜の選考も考えて、
さらにサポーターの事も考えて、街をどう発展させるかまで考えて、どうかしたら秘書のご機嫌まで考えて、
これで試合に臨むんですよ!?
これで負けて悔しくならないわけがない!
だから優勝のかかった天王山で負けた時にゃあもう!「今夜は酒や!!」とか思いますわ。
「だったらやめろよ」
と言われるかもしれないが、それでもやめれないのがこのゲームの魅力なのだ。この感情が起きたらすでにはまっているのだ。
だって、買った時は諸手をあげて喜ぶもん。
期待してた選手の活躍が非常に乏しかったり、期待してない選手が大活躍しても当然、一喜一憂するしさ。
たかだかTVゲームで、こんなに感情が動かされる(しかもストーリーものではない)っていうのは本当に凄いと思う。
戸×さんだったらこのゲーム一つで一日中荒れるかもね。
だからお願い。
難易度を「サカつく2」のとこまで下げてちょ。みんながみんなスーパースター選手を集めたチーム同士で戦って何が面白いのよ。
たいてい選手がダブるじゃないのさ。
◆ おまけ
・チームを軌道に乗せるには
このゲームでまず辛いのが、チームの立ち上げからそれなりに強くなるまでである。
初めての人なんかはゲーム自体に慣れてないのに、いきなり最初の登竜門をくぐらなければならない。
●うまく進めていく方法
・キーパーは一人で十分
練習に気をつけていれば、試合中に怪我する事なんかない。初期メンバーではキーパーが二人いるから
能力の低い方をさっさと解雇してしまおう。
・監督も安い奴を
高い監督雇うなら、選手雇え。
・練習は連携強化をメインに
とにかく連携強化だ。そして残りは持久力と瞬発力だ。そればっかやれ。
・できれば1年目に1人は有力選手を獲得しよう。
お金を節約していれば1人は雇えるはずだ。気をつけたいのが年齢で、28歳以上は雇わない方が無難だ。
成長にあまり期待できないし、選手によっては日に日に能力が落ちていくぞ。若いのとれ。
理想は2年目の終わりに、DF、MF、FWの各ポジションに1人有力選手がいるようにしたい。これが出きるかどうかははっきり言って運だ。
GKも初期メンバーはチャンスがあればさっさと変えた方がいい。
そして、新人が入った数ヶ月は特に連携強化を重点的に行え。
・1月の新人獲得イベントは飛ばせ
ロクな選手が来ないのでとばしてください。
・代表監督の話は断れ
初期の段階でも代表監督の誘いが来る時がある。誘いが来るってことは自分のチームがいい感じになってきたということだ。
いい感じになってきたのだから、ここで代表監督をしてしまうと、その間自分のチームの練習がおろそかになり、また落ちてしまう。
だから断れ。俺は引き受けて大後悔したぞ。
こんなとこかな。
「やきゅツク」はやる気になれんな。何でかと言うと、デフォルメキャラが嫌いだから。