■CAST&STAFF |
監督 |
程小東(チン・シュウトン) |
出演 |
古天樂(ルイス・クー) |
張家輝(ニック・チョウ) |
朱茵(アテナ・チュウ) |
鍾麗〔糸是〕(クリスティ・チョン) |
林國斌(ベン・ラム) |
倉田保昭 |
梁家仁(リャン・カーリャン) |
鄭祖 |
王天林 |
麥偉章 |
動作指導 |
程小東(チン・シュウトン) |
李達超 |
音楽 |
張崇基 |
張崇コ |
製作・製作総指揮 |
王晶(バリー・ウォン) |
制作年度 |
2000 |
黄龍 イエロードラゴン
Yellow Dragon
■
はーい、というわけで倉田保昭さん渾身の一作の登場です。
ええと、そうですね、どうしようかなほんまになもう、やっぱあれやな、酔いながらレビューなんか書こうとするもんやないな今日日。まぁ色々と大変なことがありますからもう色々と大変ですわ。
ええと・・・
そうそう、本作は倉田保昭師匠が原案・製作総指揮・脚本・主演、クレジットには無いが当然アクション監督と八面六臂の活躍をした作品で、そうなると当然思い出されるのはあれ、「ファイナルファイト/最後の一撃」。これも倉田師匠が武術指導・原案・製作・企画・主演とこなした作品でその作品の出来上がりはどうだったかと言うとうーん・・・・・・
デビュー当時の若々しい任達華(サイモン・ヤム)が拝見できるのは嬉しいところもあるが、やっぱりうーん・・・な作品であったことも否めない。
とすると、どうしても同じようなパターンで作られた作品に対して「どうだろう?」って気持になってしまうのは致し方ないところ。
で、どうだろう?
■流れ
な、流れというか・・・うーーーーーーむ。
幻の劇薬"イエロードラゴン"が完成に近づいていた。
この薬を飲んだ人間はハイパー化し、ごっつ強くなるのだ。
しかし副作用が。
イエロードラゴンが赤血球を食べ尽くすので使ったとしても何れ死んじゃうのだ。
「だめじゃん」
んでもって、その死なないようにする抗体を持っているとされたのが、イエロードラゴンが誕生するきっかけとなった男、であったがこの人は死んじゃってたのでこの男の娘・宮本真希に抗体が残っているんじゃないかって事で1つまた。
宮本真希が狙われる。
彼女の公式ホームページが有料になっているのもどうかと思うところだ。さすが宝塚出身(関係無いやん)。
ちなみに
彼女のこんな写真集も絶賛発売中だ。
ええと・・・
ディスコで踊ってた彼女をさっそくどっかが拉致。
そりゃこんな肉感的ボディをお持ちの・・・いや違う、抗体だ抗体。
さらにこの拉致部隊を強襲して彼女を連れ去ったのは謎の男・倉田保昭だった。
気が付くと、彼女は倉田師匠のアジト。
そこにいた照英のチンチンを何度もキックして、家に逃げ帰った彼女だったが、義父母は既に殺されているのだった。
抗体を求めてマフィアと倉田保昭チーム、そして警察が目まぐるしく争う。あまりにも目まぐるしく、さらにゲスト出演の陳惠敏(チャーリー・チャン)の組織まで登場してもはや何が何だか非常にややこしくなる。
そもそもオープニングでおっさんが、
「わしはこれを平和のために作った」
とイエロードラゴンのことを言っていたが、物語が進むに連れこのおっさんは完全に敵になってるし。
そんなこんなで戦いは続き、ラストバトルへ!
終劇
■
「敵か味方かよく見極めろ!」
とは劇中での倉田師匠が放つセリフであるが、観客の私達にとっても全くその通りで、因果関係がよく掴めないまま物語は進み終わる。うーむ、私にはよく見極められなかった。まだまだ修行不足といったところか(そうなのか?)。
まぁそんなこたどうでも良いような気にさせてくれるのがこの映画である。つまり、
倉田さんが現役バリバリであるということを証明してくれる迫力あるアクションはしっかり炸裂しているのだ。
前々から言ってるんだけど、やっぱ足技はFrom空手が一番力強く見えるよ。倉田さんの功夫アクションはとにかく力強いんだよね。2003年を迎えてますます迫力倍増!老いてますます健在ってところなんだから凄い。
その倉田アクションが本作の魅力!・・・とすれば、その辺は何の期待も裏切っていないと言えるだろう。
しかし、それを魅力と認識出来なければ単なるB級映画、と言われてもまた致し方の無いところである。
主演を務める宮本真希さんも非常に頑張っていました。しかし、陳惠敏(チャーリー・チャン)はいつもの通り、いつもの如くかよ。
|
■CAST&STAFF |
監督 |
鹿島勤 |
出演 |
倉田保昭 |
宮本真希 |
照英 |
工藤俊作 |
田中陽子 |
中村浩二 |
出合正幸 |
伊藤洋三郎 |
チャオ・フウ・ユ |
スー・リン |
陳惠敏(チャーリー・チャン) |
動作指導 |
郭振鋒(フィリップ・コク) |
脚本 |
倉田保昭 |
鹿島勤 |
笠木 望 |
製作 |
佐藤匡 |
製作総指揮・原案 |
倉田保昭 |
制作年度 |
2003 |
中華丈夫
Heroes of the East
少林寺v:s忍者
■
さて、リマスター発売されたということで改めてレビューしなおしたいと思います。
無いこた無いんだろうけれども、例えば本作と血で血を洗う物語の
「冷血十三鷹」は同じ倪匡(イ・クオン)が脚本書いてるわけですよ。彼が書いた無数にある作品の中でもこの作品は極めて平和的で、
「なるほど、血が出なくても功夫は十分構築できる」
としみじみ思う楽しい作品なんですよねこれが。
変な計算してみるとね、
【劇中の死亡人数】
「酔拳」2人
「蛇拳」5人 設定では黄正利が殺した人数、3千人!
「笑拳」2桁行く
「ヤング・マスター」2人?あれずっと謎なんだけど馮峯(フォン・フン)の爺さんもジャッキー殺してるよねぇ
「モンキー・フィスト/猿拳」5人
「少林寺怒りの鉄拳」数え切れず
「燃えよデブゴン7」5人
「ドラ息子カンフー」2桁
とここまではジャッキー、サモハン、袁和平(ユアン・ウーピン)作品の死亡人数ね。
んで、
【劉家良作品劇中の死亡人数(製作年度順)】
「陸阿采與黄飛鴻」1人
「少林寺三十六房」たくさん
「爛頭何」結構死ぬ
「瘋猴」2人と猿1匹
「続少林寺三十六房」0人
「長輩」0人
「十八般武藝」オープニングは死にまくるが主要人物は0
「御猫三戯綿毛鼠」0人
「霹靂十傑」0人?皇帝は死んだかも・・・だが死ぬシーンは無い
とまぁ比較してわかるように、全然一概では無いんだけれども劉家良作品は死人の出ない作品が多い。
これは、本人が語っている通り
「殺してしまったら敵に負けを自覚させられない」
といったものや自戒を求められないということがあり、それを求める信念がそうさせていることは一目瞭然。まさに暴力のための暴力ではない作品をちゃんと作っているのがわかる。
本作は中国武術の劉家輝と倉田保昭率いる日本武道軍団の壮絶な争い・・・の映画で間違いはないのだが、そこに一切の出血が無いところが逆に異色である。
だって、観たことありますか?
忍者が出てくる映画で血が出ない映画なんて。
なにいぃ!?「ハットリくん ザ・ムービー」!?
そりゃ観てないからわからん。
俺はハットリくんは大嫌いだ。
さてさて。
■流れ
ボンボンの劉家輝は父の仕事の関係で日本のお嬢様とお見合いするご様子。
「日本のブスと結婚するなんて嫌だぁ!」
と逃げ出したい気持ち満載だったが、当のお嬢様・水野結花が結構な美人だったために、
「うっひょひょーいっ!!」
と天にも昇る気持ち満載!結婚万歳!
「ゆうべは可愛かったよ」
「いやだぁ!うふふ・・・」
なんて2人でイチャイチャして新婚生活を満喫する劉家輝だったが、いつも私が言ってるように幸せと不幸せは隣り合わせのコイン。
水野結花は日本武道大好き人間で早朝練習でおっぱい見えても関係無いわ、物は壊すわ、夫はブン投げるわで大暴れ。
遂には日本から武器を取り寄せた奥様、夫と武器の優劣で大喧嘩!
しかしもって全て中国武術の劉家輝が上手!
やはり3千年とも4千年とも言われる歴史には叶わないのか。
「ふざけんな日本の方が上じゃ!」
怒った奥さまはあっという間に実家に帰らせて頂きます。
劉家輝は奥様を呼び戻すために手紙を書いたのだが、その手紙の内容が挑発的なのがまずかった。
これを日本での奥様のボーイフレンド・倉田保昭が読んでしまったのだ。
「こ、これは日本武道に対する挑戦状か!!」
事態はあっという間に大きくなる。
師匠の加藤直三に手紙を見せた倉田兄貴。
怒った師匠は弟子を大勢引き連れて香港へ!
奥様どころか日本の怖いお兄さん方がいっぱい来てしまって劉家輝側は大慌て。騒動の中から最初の中国vs日本対決が始まる。
【vs剣道】
剣道の達人をやるのは原田力。
リンク先を見てもらえばわかるが、
「直撃!地獄拳」や「八つ墓村」「四十七人の刺客」などに出演しているようだ。
さすがにその剣道技は素晴らしいものがあったが、劉家輝の剣術も凄まじく、まさに蝶のように舞い、蜂の一刺しでこの対決を制する。
原田は劉家輝の強さに敬意を表して刀を差し出すのだが、なんのことかわからない劉家輝は刀を受け取らない。
日本では刀を受け取ることがお互いを敬い、勝負を綺麗に終らすということになる(らしい)のだが、受け取らないということは原田にとって最大の侮辱。切腹しようとするところを倉田兄貴が止めたものの、この誤解でますます事態は悪化。今後、劉家輝は一人一人と対決することを強制させられる。
誤解を解きに奥様も帰って来たものの後の祭り。
【vs空手】
今度は空手ということで、劉家輝は師匠の袁小田(ユアン・シャオ・ティエン)に相談。まぁ
師匠に袁小田とくればそりゃあそうですな。
対抗するは酔拳!
とはいっても、袁小田は今回教えてくれません。
町に酔拳の達人・劉家良(リュー・チャーリャン)がいるということで同門の徐少強(ツイ・シャオチャン)らに勝負をけしかけて酔拳を盗み取ろうというわけですな。
そして素早く酔拳をマスター(ほんとに早かったな)。
柔よく剛を制すで空手家を打ち倒します。
ほんでもって、この空手家は角友司郎。詳細は知りませんが
「激突!殺人拳」にも出演し、千葉ちゃんと戦っております。
【vsヌンチャク、トンファー】
1人で2つの武器を同時に使いこなす欲張りな達人・竜咲隼人です。彼は倉田さんの弟子ですね。他にはネット検索してみると「仮面ライダー」とかに出演していたようですね。
これに対し劉家輝は得意の三節棍!また勝利!
【vs槍】
槍の達人は八名信夫さん。ご存知(最近の若い方はもしかしたらご存知でないかも)悪役商会リーダーの登場です。リンク先のほのぼのとした彼のコラムが何か自分の書く文章と似てるような気もして親近感。向こうは御歳69歳を迎えられておりますが。
ここでも劉家輝は中国独自の赤房のついた槍にて目をくらまして勝利!
【vs十手】
出ました日本勢の中で一番怪しく何だか可愛い男・中崎康貴。この人はGoogleで検索しても「Gメン対香港の人喰い虎」に出てたことしかわからないっすねぇ。細い体で柵を利用した戦いに臨みますが、劉家輝の双刀の前に敗北。
【vs柔道】
柔道家・大前釣との対決です。
リンク先に詳細プロフィールが載ってます。柔道五段なんですね。身長190CM!
怪力柔道に対して劉家輝が取った秘策とは!?
【vs忍術】
さぁていよいよ倉田保昭兄貴の登場です。
投げ物対決、槍対決、刀対決を経て最後の徒手空拳対決へ!
ここで日本忍者の秘術・蟹拳が炸裂!
苦戦する劉家輝!さぁ果たしてこの蟹拳を打ち破れるのか!?
終劇
■
この劉家輝がひたすら強くてこの映画では日本の武道をことごとくやっつけ、まぁ剣道とか空手やってた人にとってはあんまり気持ち良いもんではないだろう。何でもかんでも中国から来た中国から来たって言われちゃたまんないわな。うるせーよ。俺たちは受け取ったものをさらに発展させるのが超上手い民族なんだぜ。倉田さんの足技見てみなよ。中国武術しか習得してない奴にあんな迫力ある蹴りは出来んぜ(黄正利は韓国人でテコンドーですよ)。
しかしながらその一方で相手を打ち負かしながらもちゃんと相手に敬意を表す劉家輝の姿があるのだから、この辺の例えば単なる反日映画だったりしないところが劉家良監督の上手いところ。それにしてもよくもこんだけ日本の武道やってる俳優を集めてきたもんである。中国人が日本人のフリせずに(江島とかよくやりそうだよな)、ちゃんと日本人を集めてきたのは偉い。
国がどうだこうだ考えなければ、とっても楽しめる映画で後半の連戦に入ってからは、功夫ファンも満足の一言。
特に倉田保昭兄貴との一騎打ちは素晴らしいアクションで、さすがにショーブラザーズinリューブラザーズである。
袁小田大師匠に酔拳を匂わせるところもまたニクイところをつく。
-----------------
「少林寺VS忍者」その後
tanaka星人
投稿日:2005年10月8日<土>00時32分
こんばんわなるこうさん。
最近調べていて解ったことですが、その昔ショウブラ作品で唯一日本でソフト化されていた「少林寺VS忍者」についての話です。
香港映画専門でないレビューサイトでも本作の話を聞くので意外に結構見ている人が多い本作ですが、そこで劉家輝と闘う日本人武道家達には曰く因縁があることが発覚しました。あの日本人武道家軍団のリーダー格はご存じ倉田保昭でしたが、あろうことかそれ以外の武道家達は倉田さんと闘ったことがあるのです。
・原田力
彼と倉田さんは「女必殺拳危機一発」で対戦。原田さんは武玄流朝鮮拳法の崔赤牛役でワイヤー仕込みの数珠を奇声と共に振り回すという、「少林寺VS忍者」からは想像できないキレた役を演じていました(結局倉田さんに負けてしまいますが)。
・角友司郎
なるこうさんとこのレビューでも「激突!殺人拳」出演が紹介されていますが、彼も倉田さん主演のTVドラマ「闘え!ドラゴン」の第5話「恐怖の銀かまきり」にてボクサー風殺し屋の役で倉田さんと華麗な技の応酬を見せていました。
・竜咲隼人
倉田さんの弟子とはなるこうさんのレビューで知りましたが、彼は今や香港映画ファンの間で伝説化した刑事ドラマの「Gメン75」の第175話「香港カラテ対Gメン」及び第176話「香港カラテ対GメンPART2」で楊斯の手下として登場していて、仲間のハゲと共にヌンチャク構えてやってくるも倉田さんには叶いませんでした。
・八名信夫
しかし、一体彼はどういうルートでこの作品に参加したかが非常に気になります。八名さんは前述した「闘え!ドラゴン」第13話「ドラゴン大脱走」でサイの使い手として倉田さんに立ち向かいますがまたもダメでした。
・中崎康貴
軽快な動きが特徴的だった中崎さんはまたまた前述の「Gメン75」における倉田さん降板となった第201話「Gメン対香港カラテ軍団」と第202話の「Gメン対香港カラテ軍団PART2」でザコの一人として登場していますが、所詮はザコで倉田さんにもすぐやられて全然目立っていませんでした。
・大前釣…は闘っていません。
・水野結花
意外にも、実は倉田さんは彼女とも闘っていました。中崎さんの項で触れた「Gメン75」の同回にミステリアスな謎の女武術家として登場し、後編では実は秘密捜査官だったことが発覚して、対立していた倉田さんと一緒に楊斯と闘うという夢のような一幕も見れました。
「闘え!ドラゴン」及び「Gメン75」はCSで放送されていたのを視聴できました。しかし、こうしてみてみると「少林寺VS忍者」の日本人武道家達はみな倉田さんつながりだったことがわかります(制作年度とかはバラバラですが)。みんなダテに劉家良の指導受けてはいないですね。
---------------------
|
■CAST&STAFF |
監督 |
劉家良(リュー・チャーリャン) |
出演 |
劉家輝(リュー・チャーフィ) |
倉田保昭 |
水野結花 |
加藤直三 |
大前釣 |
原田力 |
角友司郎 |
八名信夫 |
竜咲隼人 |
中崎康貴 |
袁小田(ユアン・シャオティエン) |
劉家良(リュー・チャーリャン) |
徐少強(ツイ・シャオチャン) |
唐偉成 |
李海生(リー・ハイサン) |
歐陽莎菲 |
夏萍 |
井E |
鄭康業 |
潘冰嫦 |
何蓮蒂 |
黄拔景 |
陳龍 |
武術指導 |
劉家良(リュー・チャーリャン) |
唐偉成 |
脚本 |
倪匡(イ・クオン) |
音楽 |
陳勳奇(フランキー・チェン)
クレジットは陳永U |
製作 |
邵逸夫(ランラン・ショウ) |
方逸華(モナ・フォン) |
制作年度 |
1978 |
懲罰
Magnificent3
倉田保昭の『カンフー大作戦』
■
はっはっは!
なんだこの映画。
なんかこれあれですね。
「恋戦。OKINAWA」という映画があるのですが、なんかあの映画の雰囲気、つまり南の島に遊びに来た奴らの気楽な物語に息詰まる功夫対決がくっついたようないわば、
「王戦。DOMINIKA」って感じの映画っすね。
企画は倉田さん本人によるもので、この映画を通して倉田さんが何をやってみたかったのか?ということを考えるとなかなか興味深いものがあります。
■流れ
いや、な、流れというか・・・
あ、あの単なるバカンスだと思うのですが、とにかくドミニカにやって来た倉田保昭兄貴。
ほんでドミニカでペンキ屋(?)でもやってたか山下タダシ。彼の「ザ・カラテ」、誰か再販してやってくれませんかね?
ほんで食堂の小間使いにして実は功夫使いの潘健君(トニー・プーン)、メインで潘健君が出てるのは珍しいなぁ。
ふふふ・・・(苦笑
いやね、私変ですか、変ですね。
あのね、レビュー書く時ってね、大抵
まずはゆったり観る
んでもっぺん早々と観る(これはその映画が面白かったそうでなかったによりますな)
最後にレビュー書きながら観る
と三段階ぐらいに分けて観るわけですよ。
まぁ映画によってはもっともっと繰り返し繰り返し観る場合もありますし、もう二度と観たくねぇ!ってのもありますけどね。
んで丁度今、本作の笑えるシーンが出てきたもので書いてる途中に思わず苦笑しちゃったってわけでして。
ええと、
とにかくその3人、倉田兄貴、山下、潘健君ですか。
ちなみに最初の見せ場は山下のおっちゃんがペンキ塗る刷毛を2つ繋ぎ合わせて刷毛ヌンチャク!!
本家・李小龍(ブルース・リー)・・・でなくて呂小龍(ブルース・リ)や何宗道(ホ・チェンタオ)のような偽怪鳥音炸裂!
ヒゲ面に合ってねぇが何だかかっちょいいぜ!おっちゃん!
・・・ええと、
ともかくその3人、倉田兄貴、山下、潘健君ですか。
まぁ何とはなしにブラブラしてたのですが、まぁドミニカってのはドミニカ共和国ですから、そんなに観光地も無いのかあるのか、いや逆に例えば京都なんかね、長いこと共産党の府(市だったかな?)だったから道路とか建物の開発がされなくて、お蔭で古い町並みが今でもある程度残ったということがあるんですけど、共産党が倒れちゃったら途端に京都駅がデカイ駅ビルになっちゃいましたからね(伊勢丹)。もう京都タワーなんか見えないっての。京阪三条駅がそのままブックオフってのも実に風情が無いやね。
・・・俺のせいで、話が全然進まんな。
話なんか無いに等しいから別にいいのか。
とにかく、3人は知り合いでも何でもなくたまたま偶然同じナイトクラブへ。
ナイトクラブではマンボ!なんか踊ったり、何とスペシャルゲストにあのテディ団さんが現れて華麗なダンスを披露!
テディさんご存知ありませんか?
第一回の世界ディスコ・コンテスト優勝者で、私は小さい頃何回かTVで観たなぁ・・・もうふるーーーーい記憶ですけど。
こういう映画だと思いっきりありがちなおっぱいおっぱいなシーンはありません。健全なもんです。共和国だからかな。
その後は当然あれですよ。
夜のクラブやディスコと言ったらもう100%何故か功夫バトル炸裂!!
何がどうで揉めたのかようわからんかったがとにかく大乱闘!!
いつの間にか巻き込まれた山下さんと潘健君。倉田兄貴はそれを酒の肴にしていたのですが、服に酒をこぼされた事から激怒!戦いに参加!!
ここで3人は大勢のチンピラを一掃する大活躍!
たまたまナイトクラブに来ていたドミニカの・・・・王族じゃなくてこれは軍の将軍なのかな?
まぁいいやその将軍が彼ら3人をスカウト。
「弟がどうしようもないので何とかしてくれ」
何とかしてくれって言われてもな・・・・
というわけで女装した倉田一行。女装のままで弟のおっさんに強襲!!何とかしだした!?
というわけで今度は銅像をえっちぃな銅像にすり替えて、ギャラリーを楽しませた!何とかしだした!?
その後は鹿村泰祥、中村勇の日本人コンビと3人が対戦!!
なぜかローラースケートに乗って、自ら足元不安定な戦いを挑む中村くんがあほだ(流行ってましたからね)。
そして遂には三者三様デスマッチ!
というか俺は一体何を言っているんだ?
まぁいいやまずは
潘健君vsアラン・コラビート!
これは中国武術vsキックボクシングの壮絶な戦いである!
アランの肘膝連続攻撃にたじろぐ潘健君であったが、形象拳つまりは五獣拳で反撃!運命の歯車の噛み合わせによっては小候ではなく彼が劉家良組に入っただろうなと思わせる素晴らしい身軽さ!(最近レビューした「食神」は彼の動作指導、色んなとこで色んな人が繋がっているものですね)
虎拳でアランの膝を潰して勝利!
続いて
山下タダシvsハワード・ジャクソン!
まさに一進一退の攻防ってやつですか!・・・の末に戦況不利になったハワード・ジャクソン、鎌を取り出す卑怯な奴!
これをほわちゃああ!!!
と、なぎ飛ばした山下のおっちゃん、ハワードをKOに追い込むと落ちてくる鎌をキャッチして得意の鎌ヌンチャク!
ほわちゃあああ!!
かっちょええ!おっちゃん(様々な意味で)!
(さっきここで苦笑したんです)
さぁて真打ち!
倉田保昭vsリチャード・ケントン!
ここまでのシリアス迫力たっぷりな戦いの後で困ったちゃんなのだが、ケントンはコケコケコケーッ!!と鶏のような奇声を発しながら駆けずり回って攻撃という攻撃も大してしてなかったような・・・完全にバカキャラですわ。
バカキャラだけど体柔らかくてイマイチダメージが与えられない!
ということで、倉田兄貴の合気道が炸裂!!
この映画はさすが自身の企画だけあって、倉田兄貴の習得武術がたっぷりと拝める作品である。
全ての戦いに勝利を収めた3人組!
最強3人組!!
この3人の間に友情も怨恨も何のつながりの描写も無く当たり前のごとく偶然居合わせたのに三位一体で闘っているところが不思議だ。
そしてクライマックスは
3人組vsネイサン・ルブラン三世!
ルブランは凄い筋肉の持ち主でオマケに全然攻撃が効かなかったたぁ!
五獣拳もダメ、山下空手もダメ、倉田キックもダメ!
大変なことになってます
果たして3人はルブランをどうやって破るのか!?
それはご自身の目でお確かめください。
終劇
■
全編に渡って大した理由付けも無く、遊びに来た3人が何故か強敵とひたすら戦いまくるという展開はもうこれはしょうがない爽快というしかないだろう。
爽快な理由は勿論そのアクションシーンで、このアクションがしょぼいものであれば一気に
「倉田兄貴が出てるけどどうしようもない一本」
で片付けられるところだが、倉田兄貴のキレ味抜群の足技はとくと拝見できるし、アクロバティックでジャッキーライクな功夫シーンは潘健君がバッチリ披露だし、李小龍(ブルース・リー)ライクな山下空手はモンド的意味合いも含めて面白い。
武術指導は鹿村泰祥。まぁそれぞれがそれぞれで殺陣をつけたとは思うが(潘健君は武術指導者としての方が有名ですしね)鹿村さんの腕も確かなことが頷ける。
そしてお読みの通り、本作には
空手、功夫、合気道、キックボクシング、ボディビル?
と様々な格闘技が飛び交っており、総合格闘モノとしてもなかなかイケてる一本なのではないだろうか?
倉田兄貴の企画とはここにあったのだと思われます。
もうその勢いで何となく
「面白かったぁ!!・・・・・・・??」
と思わせるジェットコースター作品、侮れない一本です。
|
■CAST&STAFF |
監督 |
門見隆(キャノン・マン) |
出演 |
倉田保昭 |
山下タダシ |
潘健君(トニー・プーン) |
鹿村泰祥 |
中村勇 |
朱莉 |
ジャクリーン・フェルナンデス |
ウイリアム・ローラ |
セシリア・ガルシア |
アラン・コラビート |
リチャード・ケントン |
ハワード・ジャクソン |
ネイサン・ルブラン三世 |
テディ団 |
武術指導 |
鹿村泰祥 |
副武術指導 |
中村勇 |
脚本 |
司徒安 |
音楽 |
陳勳奇(フランキー・チェン) |
製作 |
呉協建 |
制作年度 |
1978 |
惡客
The Angry Guest
続・拳撃 悪客
■
その者、東の遠つ国より海を渡りて現れり。
若者、秘めし力、いまだ知らず。
彼の身を滅ぼすことも、
彼の願い、かなえしことも、
その者、勇み立つ時、我を求めん。
ともに荒れ野の道を行かん。
待ちて願え。
(「シェンムー」プロローグより)
香港に極東から1人の男が現れる。
その名は、倉田保昭。
己の力、知らずして盛大なる歓迎を受けた若者は
この見知らぬ香港という地で日本人初の功夫スターという地位を得る。
時は1971年9月。
香港のショーブラザーズでは去っていった子飼いのスター王羽(ジミー・ウォング)の後釜として、新人の姜大衛(デビッド・チャン)と狄龍(ティ・ロン)を躍起になって売り出そうとしている時だった。
日本で無名だった倉田保昭という役者は、このドル箱スターの卵たちの相手役に大抜擢されたのだ。
■流れ
※本作は「拳撃」という作品の続編です。
その前作で姜大衛(デビッド・チャン)&狄龍(ティ・ロン)によって刑務所送りとなった陳星(チン・セイ)が脱獄。
早速復讐開始(サツは何やっとんじゃ)。
いきなり狄龍が開いていた道場に乗り込んで(既に仲間を連れてるのが何ともですが・・・)、門弟をブチ殺すとそこにいたヒロインの井莉を誘拐。陳星のボスである日本のヤクザ組織アジトに幽閉される。
ということで
姜大衛&狄龍 in 日本
さぁ(笑
何で笑うかというとだって日本ロケということでこれ見よがしに色んな建物やら何やら延々映してんだもん。もうここからは東京アドベンチャーですわ。行ってみましょか。
まずクラブに登場した倉田保昭兄貴の後に出てくる夜景は、
銀座4丁目。
見える建物は服部時計台、丸ビル、近くに三越があるところです。
それからすぐにNICHIGEKIの看板が見えるのですが、有楽町?いや銀座にも看板はあったんだっけ?
有楽町なら数寄屋橋があったところですね。
そして香港ご一行様が下立ったのは勿論、国際線搭乗の
羽田空港。
手引きの車に乗って楽しい観光案内が続きます(笑
さらに一緒に同乗してくれるのが劉家榮(リュー・チャーヨン) というのが個人的に最高ですね。
まず、高架道路がたくさん見えるところは代々木辺りですね。そして、続いて見えてくるのは誰もが知ってる国会議事堂。でも私行ったことありません。そりゃ用が無いもんね。
そのまま見える大都会に突然の森林はそう、皇居です。
今も皇居は森林ですが、こんな雰囲気には感じないなぁ。
等々力競技場を通り過ぎて向った先はさっき出てきた銀座4丁目のお昼。
ほんで最後は丸の内のオフィス街ですね、こんなところにヤクザ組織のアジトが!(無いだろうこんなとこに)
しかしもって
羽田→代々木→皇居→銀座→丸の内
という順番はかなりの遠回りだったりします。
少なくとも代々木に行く必要はありませんね。
アジトは非常に豪華なメンバーで構成。
招かれた姜大衛&狄龍に倉田兄貴に楊斯(ヤン・スエ)、任世官(ニン・シークァン)、袁祥仁(ユアン・チョンヤン)、劉家榮。
JAPANお馴染みのハラキリを披露した後はひと悶着起こすことなくとりあえず開放。
とりあえず襲われずにアジトを出た姜大衛&狄龍。
手引きの車で今度はどこへ?
丸の内から今度は新宿へ。
新宿駅西口前を通り過ぎて in 京王プラザホテル。
こんなところに宿を取るとは豪勢ですな。
一休みしていよいよ井莉奪還に向けて出発!
再び新宿駅西口前の今度はロータリーですね。
ここは1Fとも地下とも言えるスペースの空気循環を良くするために地上まで吹き抜けっぽくなってます。昔から変わってませんね。
そして代々木を抜けて今度は迎賓館が登場。
さらに代々木競技場の側を通り抜けて渋谷区へ。
渋谷のハチ公前は出てきませんでしたが、
そのまま渋谷区松濤(と思われる)へ。この辺は高級住宅地なんですよ。
遂にその豪華な隠れ家で井莉奪還!
突っ込んできた車も炎上する大騒ぎ!
楽しい観光旅行と井莉奪還という本分も果たした姜大衛&狄龍は満足して日本を後にするのでした。
---------
「ふざけんなっ!」
意外と簡単に人質を奪還されてしまった間抜け組織。
今度は倉田保昭兄貴を筆頭に若い衆連れて in 香港!
まずはボロヤンこと楊斯が道場に殴りこみ。
ここでの面子も袁和平(ユアン・ウーピン)をはじめ、後の香港映画界を支える大人物がズラリ。
さらには工事現場で
まだまだ若いですね
姜大衛&狄龍グループvs倉田兄貴グループ大決戦!
アイドル映画にしてはちょっと残酷シーンが多すぎるんですがね。
そして遂には
姜大衛&狄龍vs倉田保昭!!
これがあの有名な
「こいつら大したことねぇな」
と倉田兄貴が思ったあの対決である。
倉田兄貴のどっしりと腰の座った構えに迫力はあるが、如何せん場慣れしていない動きに見えるのもしょうがないところか。
最後は兄貴、サツに御用になるならば・・・とHARKIRI。
終劇
■
姜大衛&狄龍が贈る東京観光案内、如何でしたか?
この映画の魅力はもの凄くハッキリしている。
・姜大衛&狄龍
・倉田保昭
・日本ロケ
この3つである。
脇役やられ役が豪華メンバーなのは後から来た付加価値であるからしてこの3つだ。
レア対決に袁和平vs袁信義があるのには笑ったが。
そう考えると確かにこの映画はアイドル功夫映画で、
二枚目やなぁ
姜大衛&狄龍は格好良いのだが、まぁそれだけだ。それだけで良いという時もあるのだろう。
次の倉田保昭兄貴であるが、やはり
このオープニングのインパクトが一番デカかったのではなかろうか。
私が日本人だからというのもあろうが、手刀やキックで瓦やサンドバックを突き破る空手チックなこの演舞はやはり倉田兄貴の演舞が一番シックリくる。それにしてもこの香港デビュー作にして倉田兄貴が濡れ場までやっているのには驚いた。
物語に関しては本当にシンプルそのもので、大きな評価は出来ない。出来ないが、
姜大衛&狄龍と倉田を売り出すため
それそのものを凄くシンプルに実行しているスクリプトである。
これさぁ、その当時東京に住んでいた人達が
「銀座だ、新宿だ」
ってワイワイやりながら功夫を楽しめるので一番美味しいんじゃなかろうか。
ロケ地情報の協力はその当時、東京に住んでいたウチのおかんです。
|
■CAST&STAFF |
監督 |
張徹(チャン・ツェー) |
出演 |
姜大衛(デビッド・チャン) |
狄龍(ティ・ロン) |
倉田保昭 |
井莉 |
陳星(チン・セイ) |
芳仁子 |
顧秋琴 |
楊斯(ヤン・スエ) |
羅樂林 |
胡威 |
解元 |
李鵬飛 |
梁尚雲 |
岑潛波 |
邸明 |
唐炎燦(トン・インチャン) |
鄭康業 |
鮑嘉文 |
劉剛 |
呉池欽 |
王光裕 |
金h珠 |
任世官(ニン・シークァン) |
王青(ワン・チン) |
袁祥仁(ユアン・チョンヤン) |
劉家榮(リュー・チャーヨン) |
高飛(コー・フェイ) |
山怪 |
曾楚霖(ツァン・チョウラム) |
馮克安(フォン・ハックオン) |
袁信義(ユアン・シュンイ−) |
袁和平(ユアン・ウーピン) |
武術指導 |
劉家良(リュー・チャーリャン) |
唐佳(タン・チァ) |
脚本 |
倪匡(イ・クオン) |
音楽 |
陳勳奇(フランキー・チェン)
クレジットは陳永U |
製作 |
邵逸夫(ランラン・ショウ) |
制作年度 |
1972 |
安娜與武林
Anna in Kung-Fu Land
風雲!格闘王
■
あんまり周りの評判が芳しくなかったので、どうなんだろうというところでしたが、私これ好きっすねぇヌルイ感じが良い感じ。
あのね、ヌルイヌルイというけど
"いつもどこでもヌルイから悪いではない"
とは言いたいのよ。
この映画きつかったらどうよ、男と女と女の三角関係で泣くわわめくわうるさいわ、武道会もハードだったら血生臭くてどぎつすぎるよ。
このぐらーいにヌルーイ感じが良いときもあるの。
ちなみに私は猫舌猫肌だから、熱いものはダメよ。
温泉も場所によっては汚いやり方するよねぇ。
お湯が滅茶苦茶熱くてさぁ
「熱い!熱い!入ってらんない!」
というわけで客の回転良くさせてやがんの。ふざけんなって。
■流れ
プレイボーイの鄭伊健(イーキン・チェン)。
彼は女を口説くのもお手の物なら仕事の腕もなかなかで、務めていた広告代理店でのプレゼンで天下武道大会の企画をぶち上げ、そこでクライアントのドリンク剤を大々的に宣伝するプランを立案する。
「強い奴を集めてこなくては・・・まずは少林寺!」
ということで、少林寺の知慧大師こと劉家榮(リュー・チャーヨン)にアタック。
「武術は闘うためにあるのではない」
といつもいつでもどこでもガンジーライクな少林寺。
しかしながら今回は具体的な訳が。
以前開かれた武道大会に出場した弟子の倉田保昭兄貴がそのまま日本人女性と駆け落ちしちゃったのである(それがどうした)。
ということで
倉田保昭を追って鄭伊健 in 日本
さぁ(笑
・・・って、何も今回は笑うこたないのですが。
それにしても上記「悪客」で倉田さんが修行してたお寺と似たような場所が今回の倉田さんの自宅ってのが何だか面白い。
ともかく倉田道場を破りに来た何故かガクラン着ている連中と一緒に道場に飛び込んだ鄭伊健。
なこと言ったって、倉田兄貴がガクラン来た兄ちゃんごときに負けるはずも無い!おりゃあ!
おまけに
「おなか減っていらついてんのっ!!」
と言って、ガクランを蹴散らした倉田の娘・アンナ(楊千〔女華〕)登場!!
夜。
何故か人気の無い屋台でラーメンを食べながら、大会に参加してくれるよう懇願する鄭伊健。
だが当の倉田兄貴は老眼で大会には出られなかったぁ!
ううう・・・兄貴・・・そんな・・・
というわけで、娘のアンナが出ることにって出たくない?
アンナは婦人警官。
制服姿がかなり萌えなのは鄭伊健にとっても同じだった。
いきなりアンナの唇を奪ってしまう鄭伊健。良いよなぁ男前は大胆出来て。俺がこれやったら「なるこうinプリズン・オン・ファイヤー」ですよ。
ファーストキスに胸ときめいて出場決めてしまったアンナたん。
鄭伊健には実は香港でこちらも刑事やってる何韻詩という彼女がいて、しかも彼女は自分の会社の社長・許紹雄(ホイ・シューハ)の娘だというに。
大会では様々なメンバーが参加。
少林寺の劉家榮も
「倉田の娘が出るのなら」
出場を決めたいところだが、こちらもお歳なのでカンフーキッド3人衆が出ることに。これを見たアンナが
「少林寺はどういうこと?ウケ狙い?」
と言うセリフが面白い(吹替え版)。
主な出場メンバーが
天龍武館 アンナ
青城派 羅奔(ロー・マン)
峨嵋姉妹 蒋雅文&劉思惠
移花宮 西門子
武当派 趙雪妃
鶴拳の劉以達
少林寺ガキ3人
そしてアメリカ覇拳道のスペンサー
という曲者揃い。
中でも元・五毒メンバーの羅奔が出ているところは個人的に大きいポイントだ。
アンナたんと五毒の対決もあるぞ!
そして趙雪妃、蒋雅文、劉思惠というどれも可愛いよりどみどりなギャルが出ているところは個人的なスケベポイントだ。
大会では順調に勝ち進み、鄭伊健との恋愛育成も順調(と思っている)アンナだったが、鄭伊健はてんやわんや。
1つ屋根の下に
自分の女が2人と弟の黄又南(ウォン・ユーナン)がいて、女2人はそれぞれが黄又南の彼女だと思っているからさぁ大変。
こっちだけ「大丈夫日記」のような状態が続くのだが・・・・ってそんな状態が続くわけも無く、その「大丈夫日記」のオチと同じように逃れられるわけも無く、アンナに恋愛のピンチは迫っているのだった。
果たして彼女は恋愛を成就させ、大会で優勝し、少林寺と和解し、さらには大会優勝で注目を浴びてハリウッドスターになるという多すぎるデカすぎる至上命題をクリアできるのだろうか!?
終劇
■
これって日本でもTVドラマでやったら案外面白いんじゃないだろか?・・・日本でそういうコメディは流行らんか。はぁーあ、昔は日本もコメディドラマが一杯あったんだけどなぁ・・・
丁度、本作の撮影で日本に撮影クルーが来ていた時に、それがその当時自分が住んでた家の近くとわかって早速賭け付けたのだが、誰もいなかったという個人的な寂しい思い出がある。
そのシーンは恐らく婦人警官アンナのシーンで(新宿都庁付近で撮影)、生婦人警官アンナを拝めなかったのは至極残念無念。
倉田さん談によると、あんまりこの主演の楊千〔女華〕の仕事に臨む姿が好ましくなかったらしく、それを聞いてたので自分自身も彼女に良いイメージを持っていなかったのだが、本作の彼女はとっても良いじゃん!
勿論監督らスタッフの演出力はデカいのだが、彼女の少女漫画のキャラクターというよりも、少女漫画のキャラクターに憧れるギャグ漫画のキャラクターでその上、功夫の達人という一風変わった役柄と彼女自身のキャラキャラした風貌がとてもよくマッチしている。キャーキャー騒いでる辺りがうるさくなくて可愛いのよね(観る人によるが)。
そうすると全体的に映画のテイストが
"ほのぼの系ギャグマンガ"
みたいになって、まぁ功夫の達人が登場する"あずまんが大王"みたいなもんか。
となると、それに準じて功夫シーンがヌルクなるのは至極当たり前。ここだけ血吹き出す死闘にすると余りにアンバランスのブサイクな映画になっちゃうからね。
かと言ってその功夫シーンに魅力があったかと言えば、まぁ確かにそこそこだったとここは認めるしかないか。
んだば、私的には
可愛い女の子がたくさん登場するし、功夫もあるし、倉田さん出てるし、ほのぼの系好きだし、ということで好きなものがたくさん入った映画だったりする。でもヌルイという言葉がピッタリの映画でもある、というところかな。
しかし、ここのところ色んな映画で良い味出してる許紹雄のおっちゃんと劉以達には困ったもんだ(困っちゃいないが)。
|
■CAST&STAFF |
監督 |
葉偉民(イップ・ワイマン) |
出演 |
楊千〔女華〕(ミリアム・ヨン) |
鄭伊健(イーキン・チェン) |
黄又南(ウォン・ユーナン) |
何韻詩(デニス・ホー) |
倉田保昭 |
劉家榮(リュー・チャーヨン) |
許紹雄(ホイ・シューハ) |
劉以達 |
羅奔(ロー・マン) |
趙雪妃 |
蒋雅文 |
劉思惠 |
張達明 |
李力持(リー・リクチー) |
動作指導 |
董〔王韋〕(ツン・ワイ) |
脚本 |
陳慶嘉 |
劉浩良 |
何文龍 |
音楽 |
陳光栄 |
陳嘉業 |
策劃 |
李保樟 |
製作 |
陳慶嘉 |
羅國強 |
製作総指揮 |
林小明(ダニエル・ラム) |
制作年度 |
2003 |
|
|
|