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東方不敗 風雲再起
The East Is Red
スウォーズマン 女神復活の章



ちょっと今さら感強くてあれですが、東方不敗林青霞(ブリジット・リン)様です。
しかし可哀想と言えば可哀想と言うか、この辺他にも

「ファイヤードラゴン」「シスター・オブ・ドラゴン」「ドラゴン・イン」等、似たような役ばっかりですね林青霞(ブリジット・リン)様。
しかもこれは厳しいことに、いや、まぁ二挺拳銃やらされる周潤發とかどのパターンでも一緒なんですが、
東方不敗というキャラクターが余りにも強すぎるために
似たようなキャラ全てが負ける

って感じで、他の亜流に出る意味がほとんど無いですよ。
本人だからこそなおさら。
ただそこはそれ、彼女の周りを見渡すとまぁ×××××、 つーかやっぱり言えないけど△形が取り巻いている感じもするような気がして気の毒です。
と、それはともかく本作の東方不敗は皆さんご存じでしょうが「笑傲江湖」に出てくるキャラクターの1人が独立したもので、簡単に言えば、「キン肉マン」からラーメンマンが独立して「闘え!拉麺男」 みたいなもんす。
そうすると個人的には「三少爺的劍」で凌雲が演じた燕十三なんかもピンになった映画なんかないのかな?とか欲しかったりする。

流れ

前作で死んだはずの東方不敗が生きていた!

明の提督・于榮光(ユー・ロングァン)は前作で東方不敗が死んだ場所、黒崖で白髪の老婆に出会う。
于榮光 「死んでも良いから東方不敗に逢いたいのっ!!」
于榮光の憧れっぷりに負けて、老婆が仮面を取るとそれは美しさ変わらぬ東方不敗であった。
東方不敗 「ワシの偽者がおるじゃとっ!」
于榮光と共に偽者退治に出たものの、さっそく偽者を崇める狂信集団を皆殺し。
于榮光 「殺さないと約束したじゃないか!」
・・・一方的に于榮光が言っていただけのような気がするが、約束らしい。
東方不敗 「黙れッ!」
再び暴走し出す東方不敗。

一方で、自らを東方不敗と名乗り、真の東方不敗の出戻りを待つ王祖賢(ジョイ・ウォン)の存在が
そして朝廷として腐ってしまった明が礼儀も戦も忘れ、
スペインの無敵艦隊が寶物である葵花寶典を狙い
倭寇である日本の雲隠才蔵も世界の支配を企んでいた。

東方不敗 「つーか全部破壊してやるッ!!」

劇終


無茶苦茶なあらましの書き方してるのは荒唐無稽な映画であるせい・・・
ではなくて、単に俺が熱っぽいからなので勘弁してちょ。
せめてインフルエンザ感染とかは勘弁してほしい。休みの年末年始に。

先にアクション面について述べておくと、単純な比較の問題で
純粋な功夫アクションがいいか、
ワイヤー使って超人ミラクルなアクションがいいか、
ってことになるから、個人的にはどうしても前者になる。
香港娯楽アクションの醍醐味が詰め込まれている!
それには間違いないからそれをあんまり楽しめないむしろ俺自身がちょっと残念。
ただやっぱりこれではファンタジーではなくて、コミックだろう。

東方不敗の葛藤

キャラクターはそこそこに良い感じだと思う。
東方不敗との愛に悩める王祖賢と、東方不敗に憧れていた于榮光。
善悪の違いはあったものの、似たもの同士とだんだん認識していく過程も良いし、王祖賢が東方不敗に捨てられてからの混乱ぶりも結構描けている。 于榮光の部下で高雄(エディ・コー)が良い味出してるのも悪役チェッカーとしては見所だ。

ただ当たり前だが、
東方不敗の描かれ方が一番素晴らしい

罪を悔いて隠遁していた東方不敗、その後、偽東方不敗に怒り狂って狂信団を皆殺しにし、
于榮光 「殺さないと約束したじゃないか!」
の一言でハッと我に返り、
"やはりワシは闘うことでしか生きられないのか"
"愛ではなく憎しみと破壊を求めることがワシの定めなのか"
一瞬の迷いと悲しい悟りを見せ、
無理矢理吹っ切るように飛び立つ表情なんかたまらないものがある。
さすが大女優。

その後も、その通りに破壊と混乱を求めながらも
歌声で女の子を惹き付けてみたり、(※東方不敗は両性具有です)
遊女を身をやつしてみたり、そうかと思えば一気に戦いに乗じたりと
"自分は何がしたいのか"
"自分の今の状態は結局どうなのか"
を探り探りで生きていくサマがとってもよく描かれている。

"犬死にでも戦死したい、でも最強なのでムリ"

みたいな孤独さも感じられる。

それにしても東方不敗のというか、林青霞様の武者鎧姿は可愛いなぁ。
茶化すわけではないけど、ここまで究極に強い東方不敗さんが僕が彼女だったらと考えると結構面白い。デート中に
「昼飯はマクドのバリューでI'm lovin' it.」
とか言ったら殺されそうな気がする

多分、昼から酒を喰らうんだろうし。
デートスポットにしても映画なぞ刺激にもならんだろうし、お台場行ってもしょうがないし。
ちょっと甘い言葉でも掛けようもんなら、

東方不敗 「お前は私を抱きたいのか?」

とかダイレクトに言われそうな気がする。これは面倒だ。
消去法でどの答案を選択しても死が迫りそうだ。
素直に「はい。」とか言ったら引き続き

東方不敗 「死ぬ勇気はあるか?」

とか聞かれそうだし、「いいえ。」とか言ったら引き続き、

東方不敗 「やはりお前も私を邪魔するか!」

とその場で殺されそうだし、「ただ君のそばにいたいだけさ。」とか一番正答っぽいの言ったら、

東方不敗 「そうか。では証明して見せろ」

とその場で命懸けで愛の証明しなきゃ殺されそうだ。
じゃ、自分が東方不敗よりもし強かったらと考えるがそれだと、東方不敗なら戦い合って死ぬことを望みそうなのでこれも厳しいか。
ただし、
「ねーちゃん、そんなしょぼい男より俺達と遊ぼうやんけー。」
と絡まれたとしても心強すぎるのは確かだ。巻き添え喰って死ぬ可能性はあるが。

というかだんだん、「東方不敗の悩み相談室」とかコーナーが作れるような気がしてきた。例えば、

「全然彼女が出来ないのですがどうしたらいいですか?」(東京都・男)
東方不敗 「孤独の中で憎しみと破壊を求め続けるがいい!はっはっは!!」

「年金なんか払っても、老人になった時に還ってこないと思うのですが、どう思いますか?」(東京都・男)
東方不敗 「国ごと破壊してしまえばよかろう!はっはっは!」

東方不敗 「相談料はお前の命だ!孔を突いてくれる!」
つーか、相談しても結局殺すんじゃねーか ってことで、ボツか。

なんか東方不敗の勢いでこっちの筆も暴走してしまったなー はっはっは!

■CAST&STAFF
監督・策劃 程小東(チン・シュウトン)
李惠民(レイモンド・リー)
出演 林青霞(ブリジット・リン)
王祖賢(ジョイ・ウォン)
王靜瑩(ジーン・ウォン)
于榮光(ユー・ロングァン)
劉洵
苑瓊丹
高雄(エディ・コー)
李家鼎(リー・カーティン)
武術指導 程小東(チン・シュウトン)
林迪安
馬玉成
脚本 徐克(ツイ・ハーク)
張炭(チャン・タン)
司徒慧〔火卓〕
音楽 胡偉立
製作 徐克(ツイ・ハーク)
制作年度 1993


何日君再來
Au Revoir,Mon Amour
さらば英雄 愛と銃撃の彼方に



梅艶芳(アニタ・ムイ)さんは2003.12.30早朝、子宮頚がん悪化による肺機能低下でお亡くなりになりました。
今回は敬意を評して梅艶芳さんが残した数々の作品からこちらを紹介したいと思います。



1941年上海 太平洋戦争勃発前

食堂に現れた日本の僧侶なんかはすっかり腐っており、ウェイトレスにちょっかい出すなど僧侶でもなんでもなかった。
食堂の屋上から國村準がタバコを落とすのを合図に、殺し屋たちが突然僧侶に襲い掛かり、これを抹殺する。
その様子を見ていたレジスタンスである梁家輝(レオン・カーフェイ)が國村の後をつけると、殺し屋に金を渡すフリして國村が彼らを殺害していた。
そしてクラブへ。

クラブでは梅艷芳(アニタ・ムイ)が歌唱中。
その中で様子を見守りながら酒を飲む日本軍大尉の赤井英和、そして赤井と酒を酌み交わすクラブの店主にしてアニタの父・曾江(ケネス・ツァン)が、
そして呉家麗(ン・ガーライ)にアプローチをかけている徐少強(ツイ・シャオチャン)の姿があった。
曾江の知人は
「日本人を友達だなんて」
と怪訝な顔をしたが、赤井の人柄を知っている曾江は人と人の大切さを知っており、アニタも同じくだったし、赤井はアニタに惚れていた。

泥酔してしまった國村がステージにあがり、
「日本の歌を歌え!」
と絡む。これを南京の秘密警察である徐少強が止めた。
あっさり引き下がる國村。
それにしても今回の徐少強ファッションが決まっていて格好良い。

泥酔してベロベロ状態の國村の背後から梁家輝が襲った!
徐少強との関連性を問い詰めようとした梁家輝だったが、乱闘になる。
偶然アニタがその場に居合わせ、國村は梁家輝に撃たれて死亡。
アニタが梁家輝を匿う。

「日本人を殺してタダじゃすまないぞ!」
徐少強は強制捜査を要求するが、ここを赤井さんが沈めた。ただ徐少強と曾江に遺恨が残る。

アニタは匿った梁家輝を介抱していた。
ってか、そんなにやられたっけ?って、気がするのだが。
2人は5年前、北京大学抗日デモで知り合い、婚約一歩前だった仲。
国のためにレジスタンスとなって闘うことを決める梁家輝と別れ、この上海でアニタと再び出会ったのだ。
しかし、5年の歳月ですっかり2人の間には亀裂が走っていた。

とにかく、梁家輝を逃がさなければならないため、アニタは赤井に協力を求めた。赤井の車で安全なところまで送られる梁家輝。

梁家輝 「君がどう変わろうと、どこにいようと、必ず迎えに来る。」

2人の様子で全てを察する赤井を後にして、梁家輝の元へ抱きついたアニタは再び結ばれてから、一旦の別れをするのだった。

太平洋戦争勃発

遂に日本軍が上海を占領する。
生きるために徐少強率いる秘密警察は日本の犬となっていた。
曾江のクラブにも接収命令が出され、曾江本人は國村殺害幇助容疑で連れて行かれる。
日本軍の中枢にいた赤井にこれを止める力は逆に無かった。
止めれば非国民として殺されてしまうだろう。
クラブのママ、呉家麗(ン・ガーライ)は動乱の中、自分に声を掛けてくれていた徐少強を"日本の犬"と知りながらも、拒絶することは出来なかった。裏切りを知りながら徐少強と結ばれてしまう。

一方でその歌唱力を日本の川島大将に評価されていたアニタはラジオで唄うことを強要される。拒絶していたが、獄中で肝臓の病気に苦しむ曾江を助けるために唄うことを決意する。
ここにも何にも出来ないで苦虫を噛み潰す赤井の姿があった。

ラジオ公開放送の席。
仕方なく唄おうとするアニタの前で、
暴動を起こしたのは梁家輝らレジスタンスだった。
その後、梁家輝はアニタより
「子供ができた」
と告げられるが、"こんな時代で子供をどうすればいいのか"迷う。
その態度にアニタは怒り、その場を後にしてしまう。

メンツを潰された川島大将は遂にレジスタンス抹殺を命じる。
その命を受けて徐少強率いる秘密警察がレジスタンスのアジトを爆破。
梁家輝は命からがら逃げ出したが、他のレジスタンスは殺される。

このアジト爆破で梁家輝が死んだと勘違いした赤井はアニタにそのことを告げる。
アニタ 「父(曾江)も結局は獄中で病死してしまった・・・残ったこの子供だけは1人でも立派に育てて見せるわ・・・」
赤井にとってもこの動乱の中で唯一の希望であったアニタをバックアップしないはずはなかった。アニタ&赤井で仲が育まれる。
そして赤井は梁家輝の子供承知でアニタと結婚を決める。
部下の青山知可子ががっかりしていたのに気づく余裕は無かった。

梁家輝はその後もレジスタンス活動で暗躍、今ではアニタ&赤井になってしまったことを知ってしまい、手を出すことが出来ない。

上海のアジトは潰されてしまったので、重慶のレジスタンスに身を寄せていた梁家輝だったが、ここにも秘密警察の手が迫った。公安部の大尉である赤井も遂に、一緒に協力せざるを得ない状況に陥る。
銃口を向け合う2人。

赤井 「生きていたのか!?」

赤井は生きていた梁家輝にアニタを託し、上海を去ろうとするが逆に引き止めたのは梁家輝だった。

梁家輝 「俺は中国政府よりお前とアニタの暗殺命令を受けている!傷痍軍人となって日本に2人で逃げるんだ!」

アニタを赤井に託した梁家輝は曾江の後を引き継いで呉家麗が営んでいたクラブに忍び込み、ここで遂に川島将軍を抹殺することに成功する。
引き続き徐少強を追い詰めたが呉家麗がかばって梁家輝は引き金を引く事が出来ずにその場を立ち去る。涙を流す徐少強。
そして日本軍の強要により、クラブの労働者達を殺害する徐少強。
生きるために同胞を殺し続け、良心の呵責に潰された男がそこにいた。

一方、
アニタと正式に結婚することにした赤井は2人で上海を発つのだった。

太平洋戦争終了

強者が弱者に。
弱者が強者に。
日本の敗北で終わった戦争。
その日本の犬として働き続けた徐少強は上海市民から集団リンチを喰らい死亡。敵か味方かで英雄にも狂人にもさせられる文字通り犬死だった。
それらを全て悟っている今や軍人となった梁家輝は徐少強の恋人であった呉家麗を責めることなく上海から逃がすのだった。

数年後

混乱から平和へと時代が移行していた。

梁家輝は改めて日本を訪れる。
赤井は傷痍軍人として日本に帰るため梁家輝に撃たれた足が不自由になっていた。
お寺の詣でにて、再会する梁家輝とアニタ。梁家輝の子供。

赤井 「アニタが苦しんでるとき、貴様はなにをした!?」

子供とアニタを連れて行くと言う梁家輝に赤井は拒否する。
そりゃそうだ。

アニタ 「選択の余地はあったかもしれない。でも遅すぎたのよ・・・」

ずっとアニタの前で男で在り続けた赤井が初めて
「お願いだから、俺と一緒にいてくれ!」
と泣いて懇願する。
アニタは梁家輝に別れの手紙を書くのだが、戦時中に彼女に言ったある言葉を思い出して、思い悩む。

梁家輝 「君がどう変わろうと、どこにいようと、必ず迎えに来る。」

アニタはどう決断するのだろうか・・・

終劇




この映画の素晴らしいところはキャストである。もうそれに尽きる。
確かに"耽美"で有名な區丁平(トニー・オウ)監督の演出も光るものがあるが、そういったものを凌駕して過酷なシチュエーションの中、どこまでもシリアスな演技を繰り広げる役者陣の頑張りが何より凄かった。

梁家輝(レオン・カーフェイ)は言うに及ばず、いつも通りに良い演技。

阪本順治監督の

「どついたるねん」('89)さらに俺の大好きな「王手」('91)で俳優としての地位を確固たるものにした赤井英和はその「王手」と同年の製作ということで、まだまだ垢抜けしてないのだが、相手を睨みつける眼光がさすが本職ということで力強く、またこの日本語北京語チャンポン状態の中でアフレコとかそういうの乗り越えて、全編ほとんど出ずっぱり、まだまだ新人俳優だった彼がよく頑張ったなという印象が強い。もちっと敵どもを殴り飛ばして欲しかったというところはあるが、そういった元ボクサーである点をこの作品が求めていないということは、やはり役者として評価されて呼ばれたんだろうと思う

冒頭で強烈なイメージを残す國村準さんの怪演も面白く、この後の

「フルブラッド」('94)で再び香港映画に出てるのも納得できる。青山知可子には

「バストロイド香港大作戦」('91)という同年に撮られた彼女主演のとんでもない映画(巨乳が武器の女ロボコップ役)もあるが、ここではそんなのは微塵も見せず(巨乳披露のシーンは無し)、赤井に思いを寄せる女性の1人としてしっとりとした演技に徹している。ただ、アフレコした日本語声優がダメダメで、彼女の演技そのものまで台無しにしてるのが残念。

徐少強(ツイ・シャオチャン)は間違いなく悪役なのだが、悪役になりきらないと生き抜くことが出来ない人間の悲しみがちゃんと表現されており、勧善懲悪ではないことで作品に深みを与えている。さらに彼を愛する呉家麗(ン・ガーライ)は

「大丈夫日記」のようなコメディエンヌぶりから遠ざかり、アニタや他のホステス達を暖かく見守っていたママでありながら、相反する徐少強を愛してしまい、最後には身を持ち崩す演技が本当に素晴らしい。この2人のサブストーリーはこの映画の"裏 さらば英雄"と言って良いだろう。

で、主演の梅艷芳(アニタ・ムイ)。
ここでの彼女は

「東方三侠」のように功夫も出来なければ、

「男たちの挽歌V/アゲイン 明日への誓い」のように銃を使えるわけでもない。
それだけにあくまで典型的なヒロインとして徹してしまった感はある。
本人の演技は素晴らしいと思うのだが、シーンシーンかなりの確率で泣いているのがちょっときついかな。泣くシーンというのはここぞ!という時だけにした方が効果的だと思うのだが。
ただし、普通の女優さんと違い、彼女が彼女をもう一つ違う形で表現できる女優さんであることを忘れてはならない。
それは勿論、歌。
"梁家輝はその後もレジスタンス活動で暗躍、今ではアニタ&赤井になってしまったことを知ってしまい、手を出すことが出来ない。"
この後のシーンにも彼女の歌が流れるのだが、泣いちゃった。俺が。
歌詞がかなり現況とオーバーラップしてしまって・・・・・・
ほんとに、早すぎた。早すぎたよ。

冷静に言えばアクションは少なく、話自体"くっついたりはなれたり"が続くだけだと言えばそれまでのところはあって、

「夢中人」もそうだけど區丁平作品と俺自身は合わないと言う部分は確かにある。
じゃなぜ最後まで見ていたのか?と言えば"役者陣の演技が良いから"と反復することになるな。

とにかくこれも役者として歌手として、アニタ姐さんの魅力が詰まった映画だから、気になる人は是非見てもらいたいと思う。
「さらば英雄」だけど、
アニタ姐さんに「さらば」なんて言いたくない。

■CAST&STAFF
監督 區丁平(トニー・オウ)
出演 梅艷芳(アニタ・ムイ)
梁家輝(レオン・カーフェイ)
赤井英和
曾江(ケネス・ツァン)
徐少強(ツイ・シャオチャン)
呉家麗(ン・ガーライ)
青山知可子
國村準
武術指導 孟海(マン・ホイ)
脚本 陳慶嘉 (ジェリー・リュウ )
寥永亮(チャン・インカイ)
音楽 倫永亮(アンソニー・ラン)
陳明道(テリー・チャン)
製作 蔡瀾(チャイ・ラン)
製作総指揮 何冠昌(レナード・ホー)
制作年度 1991


赤裸羔羊
Naked Killer
香港淫殺倶楽部 ポイズン・ガールズ あぶないカ・ラ・ダ



邱淑貞(チンミー・ヤウ)の出世作。
んん〜・・・
個人的には王晶(バリー・ウォン)が監督までやっちゃってくれた方が
良かったなぁって感じがしてイマイチ。テンポが遅いんだよね。

合間のアクションは結構良いのだが、ドラマ部分に戻ると急にモタモタしてしまい、
その部分がドタバタ喜劇であるわけでもないので退屈。
確かにこの映画のウリはアクションとお色気であるのだが、
それで全体的に流れる退屈なスロータイムを払拭できているとは思えなかったな。
ちなみに私が見たのは日本語字幕無しの北京語版なので、
よくわかっていない部分も多々ありますゆえ、その辺はご了承下さい。

■簡単に流れ

度胸たっぷり色気たっぷりの水商売(?)女・邱淑貞(チンミー・ヤウ)。
今日も女友達の男をぶっ倒したりなんかして、
それで追い掛けてきた刑事の任達華(サイモン・ヤム)もうまくあしらったりなんかして、
強かな日々を送っていた。

その後も任達華と仲を育んでいくチンミーだったが、
実はサイモンはある事件で負傷したのが原因で不能者だった。

一方で、
チンミーの父が間男のヤクザ・盧惠光(ロー・ワイコン)を叩きのめそうとして逆に殺されてしまう。
チンミーは仇討ちの為に盧惠光(ロー・ワイコン)のヤクザビルに乗り込んで大暴れ!
たまたまなのかようわからんかったが、そのビルにいた女殺し屋・姚〔火韋〕の目に止まり、
チンミーはこの女殺し屋に弟子入りすることになる。
というか、このビルで盧惠光はじめ人殺しまくったからね。

次の日から、なんだかよくわからん殺し屋としての修行が始まる。
任達華がチンミーを見つけるが、
「人違いだわ」
と言って取り合わない。

でも、なんだかんだ任達華とは分かち合い、ついにはナニへ。
不能は復活したらしい。

その頃、姚〔火韋〕の元弟子である殺し屋レズ姉妹の呉家麗(ン・ガーライ)らは、
その師匠・姚〔火韋〕殺害の依頼を請けていた。
冷酷なまでに依頼を着実にこなすレズ姉妹。姚〔火韋〕は無惨にも殺されるのだった。

任達華との愛も捨てがたいが、
殺し屋として生きていくしかないチンミーは意を決してレズ姉妹との対決に臨む。

終劇


関係ないけどこのビデオ、
大事MANの「それが大事」広東語バージョンが流れるTVドラマの予告編には笑ったな。

本作は前述の通り、私にとってはドラマ部分が退屈で、面白くなかったというのが正直な感想。
王晶監督ならもっと濃いドタバタとアクションとお色気を詰め込んで、楽しい作品になっただろうにと残念。

アクションについても、ラストは結構良いのだがそんなに思ったほど特にチンミーのアクションが無く、
またスマートで格好良い感じにも見えなかったかな。
お色気の面ではあくまで乳首出さないことにこだわるチンミーのポーズにむしろ失笑してしまったが。

ただ色気を最大限に活かしながらも、一線を越える(つまりヌードになる)ことを絶対にしなかった姿勢、
そしてその上で女優さんとして大成していったことに関しては、彼女の信念と根性の強さに拍手したい。
だってこれだけセクシーな女優さんだったら、
ヌードに関する誘惑はこと限りなくあったと思うし、今もあると思う。
セクシー女優でありながら安易にその辺に行かずに頑張った点は評価するべきだろう。
■CAST&STAFF
監督 霍耀良(クラレンス・フォ)
出演 邱淑貞(チンミー・ヤウ)
任達華(サイモン・ヤム)
呉家麗(ン・ガーライ)
姚〔火韋〕
許紹雄
菅原丹
劉的之
盧惠光(ロー・ワイコン)
余國樂
林仲岐
温裕虹
張靜
韓俊
宋本中
動作指導 劉崇峰
音楽 盧冠廷(ローウェル・ロー)
製作・製作総指揮・脚本 王晶(バリー・ウォン)
制作年度 1992


雍正命喪少林門
The Shaolin Invincibles


反清もの 台湾映画 黄家達
この三つのキーワードを晒せばピーン!と来る人もいるだろうが、
今回はそんなに期待した展開にはならなかった。
けどもこれ、なかなかのバカ映画である。
fakeさんHPの03/05/12日記にご紹介のある「INVISIBLE TERRORIST」と「武林客棧」とシチュエーションもキャストもラストのオチも似ているということで、INVISIBLEシリーズとか言いたくなる感じだ。他にもさらにありそう。

「武林客棧」では前半、黄家達(カーター・ウォン、以後カーター)主演で進みながら後半の主役は嘉凌(ジュディ・リー)に代わったことからこのカテゴリーにしたが、今回は最初から主役は嘉凌&龍君兒(ロン・ジェンエール)の美人姉妹コンビである。

流れ

おいおいおい!
最初の説明文長すぎるよ!!
プロローグに文章が出てくるのだが長文すぎ。まさに(笑)
たぶん雍正帝の話でもしてるのかなと思います。

朝廷はある一家を皆殺しにする(理由不明)。
皆殺しの最中に少林僧が突然現れ、生き残りの女の子を抱えて逃亡する。

月日が経って

その後、あのお馴染みの

なんちゃって少林寺で修行を積んで成長した嘉凌と龍君兒の美人姉妹。
・・・って、どっちが助け出された女の子なのかわからないのだが?
結局、最後までわからなかった。たぶん嘉凌だと思う。
仇討ちの旅に出る美人姉妹。あーみーたーふぁー
途中で別々の道を行くことに。

どっかの客棧で朝廷がなんか議論中。
ここにさっそく嘉凌が現れて清の奴らを皆殺し!
というか、
少林寺は一体どんな教えをしてるのだ!!殺し屋養成所か!!
(いつものことだが)

場面変わって、馬で颯爽とカーター登場。
密書を運ぶ清を倒して密書を読み漁る。
あんまりこの密書に興味が無かったのか、字が読めなかったか、あっさり清に密書を渡すのだが。

嘉凌がいる客棧を見つけた清軍は客棧を取り囲み、襲撃のタイミングを窺う。
これを見つけたカーターは清軍の服を着て敵をごまかし、嘉凌を助けた。
ほんでもって同門?兄弟子?
お互い頑張ろうぜということで分かれる。

「嘉凌ちゃんは強くて困ったのう・・・」
と悩む清軍。とりあえず密書の主(?)に会って見ることに。

と、ここまでは普通の功夫映画なのだが・・・

突如、登場する二匹のゴリラ!
怪しげな呪術師の柯受良(ブラッキー・ユー)が操っているみたいだ。
清軍の雑魚兵が束になってもかなわない(いや、剣使ってるんだし、そんなことないはずだが)。
これが銀魔王のように二匹とも強い。
ここで、あのねのねの清水國明登場!じゃなくて陳鴻烈登場!(似てるんですよ)
陳鴻烈はそのゴリラよりも強くてすげー感じだ。ゴリラ王?雍正帝?
どっちにしても清軍は強力な味方を手に入れたのだった。

それにしてもゴリラと変な呪術師のおかげで一気にバカ度を上げてしまうのであった。

さらに、清軍からお得意の四天王たちが暗殺に向けて動き出す。
いったい、いつ気づいたのか知らないが、カーターに四天王の2人が襲い掛かった!
・・・2人ともそんなに強くなかった。カーターの前にあっさり撃沈。

一方で美人姉妹はいつの間にか合流。
客棧で飯でも食べようかというところだったが、そこにいた客も店員もみんな敵だった!

また岑潛波だよ。単なる端役だよ。稼ぎすぎだよ。
しかも顔が映るのはワンカットだけで戦いになったらさっぱりわからんよ。

このたくさんの敵、全員を蹴散らす美人姉妹。
美人姉妹が強いというより襲い掛かる男どもが弱いと思われ。
さぁ!
"四天王"
と言えばこの人が出てくるんじゃないか?
って人が予想通り出てきました。
満を持して馬場さん登場!!(なにが満だ)
あはは!すぐ倒された(笑)

四天王っていっつも弱いなぁ!

その後、美人姉妹は山の上の茶席で龍世家(ジャック・ロン)とダベる。
んだけど、龍世家も扇使いの刺客だった!四天王の最後の1人だっけ?
流石に彼の身軽さを活かしたアクロバティックな攻撃にたじろぐ美人姉妹だったが、美人姉妹はギリギリまで剣を抜いていなかった。
ほんでもって剣を抜いたら姉妹の敵ではなく、自分の扇に貫かれて息絶える龍世家。

「嘉凌ちゃんは強くて困ったのう・・・」
と悩む清軍。
とりあえず美人姉妹を指名手配にしてみる。

秘密の隠れ家でカーターと美人姉妹が合流し、作戦を練る。

作戦遂行!
遂に美人姉妹vsダブルゴリラ!
・・・かと思ったが、ここはわざと捕まる美人姉妹。
陳鴻烈の前に連れて行かれ、気に入られる嘉凌。

結婚式(早いな)

式を終えて、新婚初夜へ。ぐふぐふ。
というところで当たり前だけど嘉凌が陳鴻烈に襲い掛かる!
んでも陳鴻烈はつえーや!
嘉凌は秘密の落とし穴に落とされてしまった!
落とし穴から抜け出そうと捜索していると、その隣に牢屋があって
目玉の飛び出たバケモノ老人・龍世家(二役)がいた!
(「必殺!少林寺武芸帳」で陳星がやってたあれ)
その目玉老人によって嘉凌は穴から抜け出す。

隠れ家。

龍君兒 「わーん!!おねーちゃん!!(泣)」

泣いてる顔が幼くて可愛い龍君兒。

カーター 「まぁまぁ、姉ちゃんは大丈夫やから、肉まんでも食べてやな。」
龍君兒 「わーん!!おねーちゃん!!ばくばくむしゃむしゃ・・・ わーん!!むしゃむしゃ・・・・・・
・・・食欲はあるのね。

と、その隠れ家に突如、登場したのが神の足、譚道良(レオン・タン)!!
もう始まって1時間過ぎてるよ!
穴から抜け出して来た嘉凌も帰還して4人で作戦会議・・・って、
譚道良はどういう役柄なのかさっぱりわからんぞ!

「嘉凌ちゃんは強くて困ったのう・・・」
と悩む清軍。
あんたら、悩んでばっかりやんか!ネガティブ清朝!!
もっと前向きに生きたまえ!

遂に各個撃破作戦で最後の戦いへ!

カーターは怪しい呪術師の柯受良らとの戦いへ!
この戦いあれです!
「ツーフィンガー鷹」での梁家仁(リャン・カーリャン)vs袁信義(ユアン・シュンイー)で見せた、
裏表違う人間ダブルオバケみたいなあれ!
ここでもカーターはその怪しい動きに戸惑いつつも、2人の長い舌ぶった斬って勝利!

美人姉妹vsダブルゴリラ!!
・・・しかし、どうして美女vs野獣(まさに野獣)という対決ってのはこうなんというか、
エロチックな気分になるのだろう。別にそんな演出じゃないんだけど。
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!
うきゃーうきゃきゃきゃ!ごっほうきゃー!

うるせーんだよ!!
ダブルゴリラ!!


思わずボリューム下げたわ、ほんまに。
うきゃうきゃうきゃうきゃと、ほんまに。
ダブルゴリラのとんでもないパワーに気圧された美人姉妹であったが、
必殺の脳天串刺しがダブルゴリラに炸裂!!遂に野獣を討ち取るのであった。

譚道良vs将軍

清の雑魚どもをフラッシュレッグで蹴散らして清の偉い人と対決へ。
辮髪を利用した清の大将もなかなか強かったが、
ここでスペシャルフラッシュレッグが炸裂!!勝利!!

こっからが明らかに未整理というか投げやりな展開になる

カーターは目玉老人・龍世家と遭遇。
単なる病人かと思って助けたが突如、強襲!
カーターは殴られてどっか行く。
別に殺されたって演出はなかったのだが、こっからカーターは出てこない。

譚道良も目玉老人・龍世家と遭遇。
単なる病人かと思って助けたが突如、強襲!
譚道良も攻撃されてどっか行く。
別に殺されたって演出はなかったのだが、こっから譚道良は出てこない。
あんた、ほんとにちょっとだけやったな。

美人姉妹も目玉老人・龍世家と遭遇。
嘉凌 「いつぞやはお世話になりました。」
と礼の一つでも言おうとしたが、やっぱり強襲!
さっきもやったのだが、
龍世家の身軽さを活かしたアクロバティックな攻撃にたじろぐ美人姉妹。
それでも何とか姉妹のツープラトンで攻撃を仕掛ける!

と、
龍世家ではなくて龍世家マスクを誰かが付けていたのだ!
マスクを付けていたのは陳鴻烈であった!!

なぜそんなまわりくどいことを!?

ともかく敵が龍世家から陳鴻烈に代わったことで
明らかに動きの質が落ちてしまったような気もするのだが、
演出としては一層パワーアップし、美人姉妹の攻撃も陳鴻烈スマイルでヒラリヒラリ。
関係ないけど、陳鴻烈にしてもカーターにしても美人姉妹にしても
アクロバティックのダブルをやっているのは龍世家じゃないのか?って気がする。

龍君兒が捨て身の防御で陳鴻烈の動きを止め、
嘉凌が必殺の脳天串刺し!!
遂に陳鴻烈の息の根を止め、仇を討つ(?)のであった。

終劇




まぁ、字幕も一切無かったために、
そしてプロローグの長文がわからんということもあり、
かなり話を理解していないところもあるのだが、
譚道良の不自然な出演の仕方とか、最後の目玉老人のところでカーターも譚道良もいなくなってしまうところとか投げやりで物語は「武林客棧」ほど面白くない。今回、裏切らないカーターに別にがっかりはしないが。

なぜゴリラを出す必要があるのだ?

・・・答え浮かばねー。
これもfakeさんHP(02/10/10日記)参考でfakeさんに恐縮ですが、
「酔猴女」にも類人猿の女の子と雍正帝の関わりがあるけども・・・?
もしかしたら今回出た二匹のゴリラはメスの類人猿のつもりかもしれません。

嘉凌&龍君兒の美人姉妹、その通り美人姉妹なので非常に良いっす。
アクション的にも2人で頑張ってますね。
もう少し女っ気のある戦いにしてほしい気もするんだけど。
全体の功夫シーンとしてはそこそこですかね。

■CAST&STAFF
監督 侯錚
出演 嘉凌(ジュディ・リー)
龍君兒(ロン・ジェンエール)
黄家達(カーター・ウォン)
譚道良(レオン・タン)
陳鴻烈
易原
龍世家(ジャック・ロン)
柯受良(ブラッキー・ユー)
李強
林仲
陳森林
歐立保
馬場
脚本・総策劃 楊吉父
音楽  王居仁
製作 姜中平
製作総指揮 何泰業
制作年度 1979


太陽之子
Prince of the sun
Shaolin Lady


感想としてはなんちゅうか
典型的なB級アクション映画
って感じで、可もなく不可もなく羅芙洛(シンシア・ロスロック)姉さんが活躍する作品です。
DVDでは「ShaolinLady」のタイトルになってましたが、
実際はラマ僧のお話であり、少林寺は全く関係ありません。
アメリカからしてみれば、この辺の区別は難しいのだろうか。
と言いつつ、俺も詳しいわけではないが。

流れ

寺院。
自分の死期を感じていたラマ教の宗主は、高僧の林正英(ラム・チェンイン)らを呼び寄せると、
宗主 「俺が死んだ後に不吉なことが起こりそうだから、後継ぎの小宗主(リトル・ブッダ)を頑張って守ってね。」
みたいなことを言って燃え尽きる(まさに燃え尽きる)。
宗主が死ぬとすぐさま悪いラマ僧(?)の劉洵が暴れ出して、林正英に襲いかかる!
怪我を負いながら逃げた林正英はラマ尼僧の羅芙洛に匿われた。

5年後

リトル・ブッダを捕まえんとする劉洵とこの悪ラマ僧と
リトル・ブッダを抱えて逃げる林正英の姿がここにあった。
・・・って、あんたら5年も追いかけっこしてたんかい!

どっかの建物に隠れる林正英とリトル・ブッダ。
この後、リトル・ブッダを隠して林正英1人で悪ラマ僧と戦う。
何だか久しぶりに見るような気がする林正英の功夫乱闘シーンだ。
強かったのだが悪ラマ僧の仕込み刀により倒れる。
死ぬ間際、林正英はリトル・ブッダにテレパシーを飛ばした。

林正英 「俺はもうすぐ死ぬ。わんぱくでも良い、たくましく育て!」
(ほんとはもっと重要なことを言っているのだけれど不明)

生まれながらにして超能力者であるリトル・ブッダくんは、テレパシーを受けて悲しむ。
このリトル・ブッダを匿ったのが、たまたまこの建物に侵入しようとしていた
李元霸(コナン・リー)と太保(タイ・ポー)だった(侵入動機不明)。
「龍の忍者」コンビが復活ですね。

とりあえずこのガキが超能力者と知った李元霸はお家に連れて帰る。
同居人の陳淑蘭が嫌がって大喧嘩とか。太保はこの後、出てこなかったりする。

リトル・ブッダは夜な夜なテレビで霊界の林正英と交信。
これからの進路を見いだす。

一方で、
リトル・ブッダを助けるために寺院を出る決意をした羅芙洛。
監視していた悪ラマ僧をぶっ倒していざ、香港へ。
やがて、李元霸らと合流した羅芙洛だったが、
悪ラマ僧らとの戦いの末に、劉洵が現れてリトル・ブッダくんを さらってしまう。

再び寺院へ。
リトル・ブッダの覇権をかけて、最後の戦いが始まった!

終劇




羅芙洛バリバリの主演かと思ったら、結局話は李元霸の筋が多くてそうでもない。
ドラマ部分がまぁまぁそこそこなんちゅうか、
"字幕で見てたらまぁまぁ見れるかな"
ぐらいで、すげーつまらん!と言うつもりはないが、 なんか取り上げるほど面白いとこも無いように感じたなぁ。
陳淑蘭さんがいわゆるアーパーキャーキャーギャル役で、
コメディ部分を背負っているのだが、正直うるさいだけで・・・

リトル・ブッダくんに貫禄が無いんだよね。
子供だからそりゃ貫禄は無いんだが、まさにただの香港少年って感じで、
ラマっぽく無いし、これから神々しくなっていきそうなオーラもない。ただのお子様。
ちょっと説得力に欠ける。

李元霸が本作ではまぁまぁの強さなので(ラストはリトル・ブッダの力を借りて強くなる)、
やられてる姿に些か違和感を感じる。だって筋肉モリモリの体がそこにあるんだもん。

アクション的には特に目新しいところは無いように感じたが、
林正英さんも戦ってくれるし、羅芙洛さんも頑張るのでそこそこ水準の出来だと思う。
ただ羅芙洛アクション度で言えば、
レディハード香港大捜査線」 「検事Mr.ハー/俺が法律だ」の方が上か。

うーん、この映画ならではの何かウリがないなぁ・・・
ロケ地は新鮮に感じるんだけど。

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※以下は「電影王」管理人様、SAM.B様より頂いた書き込みとレスです。
書き込みありがとうございました。

Prince of the Sun 「電影王」管理人
投稿日:2004年2月4日<水>20時48分
『Prince of the Sun』には、やはり中国語題名がついていませんか。
以前シンシアのフィルモグラフィを作ったときにも不明だったので気になっていたのですが、もしかしてこの作品は当時盛んに作られていた「擬似アメリカ映画」かも知れないですね。
この頃、シンシアは「レイジング・サンダー」とか『チャイナ・オブライエン』シリーズといった「擬似アメリカ映画」に良く出ていたようなので。もし台詞も英語なら、その可能性がさらに高くなるのですが・・・。
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Res:なるこう(管理者)
題名:そうなんですよ 投稿日 : 2004年2月4日<水>21時03分
実を言うとその「電影王」管理人様でも「載ってたな・・・」と思ったのですが、やっぱこれってわからないですよね。確かに未だに間違えられたまま表記されていることもある「チャイナ・オブライエン」とかもあるのですが、「Prince of the Sun」は広東語セリフなんですよ。そしてオープニングロールも漢字表記(残念ながらここのタイトルだけが差し替え)。不思議ですねぇ・・・
誰か知ってる人是非教えてください。
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Res:SAM.B
題名:ベイ・ローガン曰く「香港版“ゴールデン・チャイルド”」
投稿日 : 2004年2月29日<日>21時58分
初めまして。SAM.Bと申します。
"Prince of the Sun"の中文タイトルは『太陽之子』だと思います。
香港盤VCD(広東語版)でのタイトルバックはこの表記になっていました。 確か、これってラスロックが『シックス・ストリングス・サムライ』のジェフ・ファルコン(脇役)と戦ってましたよね。
また何かネタが有りましたら参加させて頂きます。失礼しました。
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Res:なるこう(管理者)
題名:ああーっと 投稿日 : 2004年3月1日<月>00時08分
初めましてSAM.Bさん! そうかSAM.Bさんのとこだったのか・・・
いえ以前どこかで『蛇形酔歩』って映画が面白い・・・
って話を聞いたんですけど、どこだったかわからなくなってたんですよ。 SAM.Bさんのとこだったのですね!そしてもの凄い超レアな画像揃えてますね! 『蛇形酔歩』武術指導中の画像なんて凄い!

>"Prince of the Sun"の中文タイトルは『太陽之子』だと思います

ありがとうございます!早速反映させておきます。
やっぱりそのようなタイトルだったのか・・・

>ベイ・ローガン曰く「香港版“ゴールデン・チャイルド”」

まさにその通り・・・ですが、その子供に説得力がないというか単なる子供にしか私には見えなかったです〜
今後ともどうぞよろしく!どしどし参加して下さいませ!
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■CAST&STAFF
監督 錢昇〔王韋〕(チン・シンワイ)
出演 羅芙洛(シンシア・ロスロック)
李元霸(コナン・リー)
陳淑蘭
小柏林
林正英(ラム・チェンイン)
劉洵
錢昇〔王韋〕(チン・シンワイ)
杰夫
崔正一
太保(タイ・ポー)
胡楓(ウー・ファン)
黄一山
丁遠健
萬斯敏
黄雄
武術指導 元コ
脚本 劉俊偉
音楽 王邦
制作年度 1990


越軌之狼
Vengeance


まずは、あらましから先に書こう。
いやあらましというか劇中で起こっていることそのままを書こう。
文章がつながってない箇所がいっぱいいっぱい出ているが、
とりあえずはそんなことは気にせず読んでみてほしい。
これは目の前で展開しているそのものなのである。

流れ?・・・こんなの流れじゃないよな

車から降りる高飛(コー・フェイ)登場。
ホテル受付で何か話すと仲間のいる車のところへまた戻る。
ファーストフード店でオーダーしている大島由加里。
どうやら換金したがっているようだ。
隣にもフィリピン男(以降、チャタンと勝手に呼びます)がチーズバーガーを頼んでいる。
80$です。
由加里 「両替してくんない?」
と初対面のチャタンに対して堂々と頼む由加里嬢。
そこへ強盗現る!
チャタンは由加里嬢から預かったお金をわざと落とす。
強盗はそのお金だけ獲って逃げようとする!
そのお金だけで満足なのかよ!?
それよりも高飛はどこ行ったよ!?

ていうか舞台がいきなりフィリピンに飛んだぞ!?


んでもって、由加里ちゃんもチャタンも刑事だった!

あっさりと強盗を捕まえる2人。
しかし2人は初対面。
チャタン 「お前はなんだ!?なぜ銃を持ってる!?」
由加里 「私はデカよ!!」
チャタン 「警察手帳を見せろ!」
・・・・・・・・・ところが、手帳を忘れてる由加里さま。

由加里 「う、うるさいわね!!デカったらデカなの!!それより私の金を返せ!!」
チャタン 「強盗から獲り返せよ!」
と、強盗の体を探ってみるが、出てきたお札はバラバラのバッラバラ。
由加里 「私のお金返せー!!」

その後、チャタンはどっかの事務所に押し入る。
んだけどそこのボスになぜだか追い出される。
チャタン 「お前は私の兄を殺した。この恨みは必ず晴らしてやる!待ってろよ!」
・・・なんの話だ?

気絶している女の子が目を覚ます。
それに気づいた太保(タイ・ポー)が彼女になにやら話した。

女の子はどっかのお嬢様で名前はキャンディと呼ばれてるようだ。
連れられて案内された和室にいたのは浴衣を着たいかにもスケベそうな

「キョンシーズ」でお馴染みのデブ警察隊長ですな。
胖三(バン・サン)だった。
胖三が体を要求する。
キャンディはベッドインするフリして、アイスピックで胖三を刺殺。
胖三の部下が応援に駆けつけたが、

掃除婦に化けて潜入していた女がキャンディを助け、

さらに援護の女性が来て脱出に成功する。
・・・・つーか、これはなんだ?

その頃、由加里さまとチャタンは敵(なんの敵やねん)のアジトらしきスクラップ工場に潜入。
銃撃戦を繰り広げる。これでチャタンが負傷?
病室で療養するチャタン。そこに来たのはチャタンの弟・・・かな?
ここに男女の殺し屋が(誰が送ってんねん)。
弟が身を挺してチャタンを脱出させ、由加里さまと一緒に脱出する。

さっきのキャンディ、掃除婦、車婦の女三人組の次のターゲットは

空手チャンピオンの狄威(ディック・ウェイ)。
ちょろっとチンピラ相手に功夫を披露した狄威だったが、キャンディ必殺のアイスピックに難なく倒れる。
出番終わり。


打ちっぱなしゴルフ場で練習している太保。

次なるターゲットは

戚冠軍(チー・クワンチュン)だ。
結婚式場で新郎を狙撃しようとした(?)戚冠軍。
しかし、後ろからキャンディに銃を突きつけられ止められる。
しかしこれを戚冠軍が一瞬の機転で翻して逃げ、予定通り新郎を射殺。
チンピラどもを撒き散らす戚冠軍だったが、最後の最後でキャンディの手にかかり殺される。
出番終わり。

キャンディが一休みしていたバーに

羅鋭(アレクサンダー・ルー)登場。
軽くキャンディナンパして、なにやら話すとどこかへ立ち去る。
キャンディはエッチしてたどこかの兄ちゃんを射殺。


3人でチャーリーズエンジェルよろしくバカンスした後に
その後、キャンディたちの仲間なのかもしれない杖の男を確保。

羅鋭は香港の刑事で、キャンディたちを探っていたのだ。
キャンディはちょっと羅鋭に恋してたっぽいのにほのかなラブロマンスも終わる。そして出番も終わる。

ここで遂に向こうの大物ボスが登場。
杖の男とその息子を拉致し決闘を迫る。

最後の対決へ向けて女三人組は立ち向かった!!

終劇




どうでしたか?

いや、どうでしたかもクソも無いってなんだこりゃって感じっしょ。

というわけで、
あっちの映画をくっつけ、こっちの映画をくっつけしてどんどんどんどんと映画を作ってしまう
フィルマークの巨匠?何誌強(ゴッドフリー・ホー)の登場である。
この映画は大島由加里さんがフィリピンに進出して撮った作品(どれかは不明)の出演シーンと、
台湾製作のアクション映画、
そして高飛監督・脚本の作品の三つをくっつけて無理やり一本の映画にしたものだと推測される。

【作品推察】

まず劇中に何誌強(ゴッドフリー・ホー)なる文字はどこにも出てこない。
出てこないが、
パッケージにははっきりと「Directed by GODFRE HO」と記載が。
変わりに劇中のオープニングロールに表示されるのは、
監督・脚本 高飛(コー・フェイ)
主演 大島由加里(シンシア・ラスター)
んだけど、面白いことにこの映画に出てくる大島由加里は高飛作品に出ている由加里さまとは思えない
なぜなら、由加里さまが出ているシーンの舞台はフィリピン、他出演者は全てフィリピン人だから。
おまけに高飛は冒頭の1カットだけ登場し、後は出てこないし、舞台は台湾か香港である。
また実際に調べてみると監督、高飛で由加里さまが出演作品は意外に多く、調べただけでも
目中無人('89)
先發制人('90)
執法威龍('92)
宇(c)z阻撃('92)
と4本もある。
何故だか理由は知らないがオープニングロールだけはこの中のどれかの作品を使ったのではないだろうか?

何故オープニングだけかとなるとさらにややこしいが、
劇中話のメインとなるキャンディら女三人組が活躍する部分、ここに由加里さまは一切登場しない。
というか、誰が見ても全くの別物である。
だったらオープニングロールに
監督・脚本 高飛(コー・フェイ)
主演 大島由加里(シンシア・ラスター)
の表記で女三人組がメインの物語というのはおかしいということになる。

・・・わけわからなくなってきましたね。

もう一度整理しましょう。私が推察しますに、

オープニングが上記4つの高飛作品の中のどれか
(「先發制人」かもしれません)
劇中に出てくる由加里さまシーンはフィリピンで主演した作品のどれか
女三人組のメインストーリーにあたる部分は台湾製アクション映画から頂き
(「K道女霸王」かと思ったのですが、高城富士美さんが出ていないので違うようです。そうすると現在のところ、お手上げ)

「Vengeance」完成

こんな感じではないかと思われます。

だからストーリーがメチャクチャなの(い、いやストーリーもクソも・・・)

通常(いやこんなことを通常なんて言うのはおかしいのだが)、
何誌強のやり方としては
「勝手に他人の映画からシーン抜き取り+自分の追加撮影=勝手に一本の映画に」
という図式が採用されているのだが、上記の推察どおりこの作品はどうも違うと思われる。
この作品の図式は
「他人の映画からシーン抜き取り+他人の映画からシーン抜き取り=勝手に一本の映画に」
だけのような気がしてならないのだ。

成立してるわけねーだろ!!

いや前者の方法の作品も全然成立してなかったけどね。
このくっつけくっつけで有名な映画はジャッキー「必殺鉄指拳」「新クレージー・モンキー・大笑拳」だが、
この2つはまだ話はつながっているというか、強引に頑張ってつなげている。
ところで、これは酷い。つながってない。当たり前やけど。
つながっているとすれば、
由加里さまとコンビを組んでたチャタンが兄か弟の仇を考えていたこと、
女三人組というかキャンディの目的が兄弟の仇討ちらしいこと、
だけである。
まぁメインとなる台湾チャーリーズ・エンジェルそのもののシーンも狄威や威冠軍といった有名アクション俳優を起用してる割には全然面白くなかったけどね。

ああ、こりゃ参った・・・・
なんてこれ一本で疲れてるどころではなかったりする。
現在、私の家にはこれからレビューしていくかもしんない何誌強(ゴッドフリー・ホー)作品が溜まってきたのだ。
こんなもん溜めるな!俺ー!!
いやー一通りどれも観てみましたけどね・・・・・・

こんなんありかよ!?

って映画ばっかりですわ。
こちらも随時、お楽しみに。

だから

この映画でのアクション面は何誌強作品にしてみれば頑張っているということになるが、
元々全く別の映画なのでそっちの作品のアクションとして評価しないと話にならない。

そういう意味ではギリギリ及第点ぐらいのアクション程度だったかな。
ただ、フィリピンで頑張る由加里アクションが香港映画時代に比べて別に見劣りしてないところは感心した。
フィリピンに行ってもアクションの質は落とさないぞ!
と彼女も頑張ってたんだなぁ・・・とそれだけが感慨深い。

後は頭が薄くなってしまった狄威と、歳をとっても変わらない戚冠軍と、
真面目な演技に徹してる太保が見れてその辺だけ得した気分だが。

※引き続き調査を続けますので、ご協力お願い申し上げます。
女三人組のキャンディとかその辺の名前がわかればそれのタイトルもわかりそうなんですけどね。
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というわけで、以下は龍争こ門さんより頂いた情報です。
龍争こ門さん、ありがとうございました。

「洪熙官」キング版に例の未公開映像収録なし
龍争こ門 投稿日:2006年6月29日<木>16時40分

どうもなるこうさん、龍争こ門です。
題名にあるとおり、公式サイトで見る限りは「嵐を呼ぶドラゴン」のあの映像は無いようです。しかし、「洪文定三破白蓮教」には特典が"特典・"劉家輝インタビュー、他"となっていたので、その"他"という思わせぶりな表記に望みを託すしかないのでしょうか?

なるこうさんのレビューの中でも一際おかしな内容として紹介されていた「Vengeance」(レディ・ドラゴン5の項)ですが、この度その作品と同一と思われるものを入手致しました。
タイトルは「越軌之狼」、英題は「Guardian Angel」といい、音声は原語で二段字幕が入っているバージョンです。パッケージ・本編テロップ共に監督は高飛で、制作年度は1996年です。
この作中では、なるこうさんが「高飛は冒頭の1カットしか登場しない」と言っているのに、本作では大島の上司か保護者役でストーリー前半に少し登場しているのです(新録ではなくチャタンと同じ作品フィルムからの登場…私の持っているのはなるこうさんのと違う編集違いのバージョン?)。
字幕があったので大体わからなかった事も少しだけ分かりました。チャタンの弟は"汪強"という役名で(演じる役者の名前までは不明)、名前で呼んでいるので弟ではなく仲間ではないでしょうか?それから、冒頭の出演者の中に徐雙霞という見知らぬ名前を発見…これはチャタンかキャンディか、残念ながら私はわかりませんでした(もしかして羅鋭の別名?)。

ついでに上記と関係ないのですが、「[イ火]頭大将軍」という作品もあわせて入手したので報告致します。これはシンシア・カーンと大島由加里主演の刑事アクション!と思いきや、実は本当の主役は孟龍という人で、先の2人の役回りは「七福星」のジャッキーとユンピョウと全く同じです。
孟龍サイドがコメディチック、シンシアサイドがシリアスな展開というのも「七福星」に酷似していますが、これは99年の作品…ちょっと評価は落ちました。しかし本作の武術指導も兼ねて出演している劉家輝もコメディセンスを垣間見せ、ラストにはちょっとだけですが劉家輝VS周比利という夢の対決なんかあったり!
とりあえずアクションは劉家輝指導としてはそこそこでした。

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Res:龍争こ門 題名:追加補足 投稿日 : 2006年6月29日<木>16時49分

書き漏れでしたが、キャンディらの出演シーンに使われた作品はこれではないでしょうか?
ttp://www.taiwancinema.com/ct.asp?xItem=26780&ctNode=38
ttp://cinema.nccu.edu.tw/cinemaV2/film_show.htm?SID=3447
これは台湾映画のようで、導演とされる高賓なる人物が高飛なら流用の理由も納得がいきそうです。

Res:なるこう(管理者) 題名:re: 投稿日 : 2006年6月29日<木>23時47分

>特典が"特典・"劉家輝インタビュー、他"
うーん、どうなんでしょうねぇ・・・
「嵐を呼ぶドラゴン」演舞、観たいですよねぇ・・・
あと未だに見れてない「モンキーフィスト猿拳」の予告編も観てみたいです。

それにしても貴重な情報ありがとうございます。

謎の「Vengeance」をもう一度整理しますと、
まずご紹介頂いた「變色狼」という作品でメインの部分は間違いなさそうですね。
キャストも全て合ってますし。タイトルも内容を考えて恐らくそんな感じでしょう。
「Vengeance」はほとんどが「變色狼」を使い、
冒頭と中盤のわずかなところに大島由加里のシーンをくっつけているようです。
さてここで問題となってくるのは
由加里さんのシーンは from 1作品か、2作品か?
というところになってきます。
龍争こ門さんと私が観たものが同一内容なのかわかりかねますが、
私自身は冒頭の高飛登場からファーストフードのシーンに移った時点で
「別物の作品ではないか?」
と感じました。フィルムトーンが違うし、まわりの人間が中国人じゃなくなったからです。
しかし、そのフィルムの中で龍争こ門さんが仰るように高飛が登場したのであればさらにややこしいですね。
私自身が高飛がそこに出ていることを見逃したのかもしれませんが、
・・・なんせ何回も観る気になれる作品ではないですよね(苦笑

徐雙霞はご紹介頂いたサイトに羅鋭と並んで名前がありますので、
多分あのエンジェルの誰かではないでしょうか。
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さらに以下は同じく龍争こ門さんより頂きました本作の分析テキストです。
龍争こ門さん、ありがとうございました。

[演員]=[役名] …[概要]
大島由加里=? …型破りな女刑事。金をひったくりにスられたことで羅賓と会う。
チャタン=羅賓 …弟の仇らしく、事項間近の朱老大を執拗に追い回す。名はロビンと読む。
高飛=先生?  …大島のおじさん?先生と呼ばれている。なにかと有能な影の立役者的存在。
ある男=汪強  …羅賓を心配して病院にやってくるが、羅賓の暗殺に来た刺客に殺される。
敵ボス=朱老大 …熊本や劉世生と繋がりがある大物。当然大島パートで関連は語られない。

女性その1=樂莎…台湾パートの主役。理由は不明だが羅賓のことを案ずる。名はローサと読む。
女性その2=??…最初に清掃員姿で登場。彼女のみ太保と繋がりがある事から、彼女も国際警察?
女性その3=阿香…最初に車で樂莎らを救援に駆けつける。
太保=陳先生  …台湾パートで3人の女性を暗殺者として活動に当たらせる。彼も朱老大を追っている。多くを語らず、名もただ最初は"国際警察"と。
肝三=熊本   …日本のヤクザ。朱老大とは財政的な繋がりが?
狄威=劉世生  …カラテのチャンピオンで殺し屋。彼の殺害は朱老大と無関係な任務か?
威冠軍=黒豹  …ある大物の暗殺を企んだスナイパー。樂莎とは浅からぬ因縁が。これも朱老大とは無関係なミッションと思われる。
羅鋭=阿鋭   …バツ1の刑事"美娜"と名乗った樂莎と出会う。黒豹の一件で任務に私情を持ちこ むなと釘を刺された樂莎だが、彼に普通の男性以上の感情を抱いてしまう。結局、彼の正体は香港警察の刑事だった。なお、美娜はミーナと読む。
杖の男=呂木青 …娘がいる初老の男。一連の事件について何かしらの事情を知っているものと思われる。朱老大とも関連有りか。[區鳥]昆が本名らしい。
古哥      …敵幹部?ところで朱老大は?もうここらへんまで来ると訳が解らない!
老[門+品]   …たぶん大ボス。後半になってくると朱老大なんぞ関係無しという事でいいかも。

二つのパートは敵ボスの朱老大を追うという同一の目的で動くことにより都合を会わせるが、それでもやっぱり途中から何が何だか解らなくなってしまう。
"朱老大"を逮捕するには証拠が無く、大島らは焦りのみが先立つ。それに代わって国際警察が動く形となりストーーリーは進んでいくが…。ところで、中によく出てくる"大毒梟"という単語が気になる。
以下、VCDパッケージ裏の解説文を記載(なるだけ原文そのまま)。

  由於國際犯罪組織将販毒基地籍移回
台灣,大量毒品經馬尼拉流入台灣,爲堵
截此宗不法勾當,東亞各國追於聯手追査
毒梟。
   香港CID大島與高飛被國際刑警安
排前赴馬尼拉,協助當地警員羅賓,在追
査大毒梟在東南亞販毒情況,由於羅賓己
掌握部[イ分]資料,苦無證?将其繩之於法,
大毒梟通知當地殺手将羅賓夫婦殺害,結
果両敗倶傷。
   當局見事態厳重,而羅賓又失控,決
定安排羅之太太被殺?局,並敗變其身[イ分]
派住台灣,與當地両名臥底女警,喬装爲
殺手,先向大毒梟爪牙落手,逐一殺害,
追命大毒梟原形?露,困而一網打盡,将
大毒梟繩之於法。

こちらは出演者やスタッフ等(パッケージ及び冒頭テロップ参照)↓
大島由加里/高飛/狄威/太保/威冠軍/羅鋭/徐雙霞…聯合主演/85MIN/製作年度…1996年
高飛…導演/王家駒…監製/孫明泉…出品人/洪林電影公司…製作/名威影業有限公司…發行
----------------------------------

■CAST&STAFF
監督・脚本 高飛(コー・フェイ)とクレジット表記
監督 何誌強(ゴッドフリー・ホー)とパッケージ表記
出演 大島由加里(シンシア・ラスター)
羅鋭(アレクサンダー・ルー)
狄威(ディック・ウェイ)
戚冠軍(チー・クワンチュン)
胖三(バン・サン)
太保(タイ・ポー)
制作年度 19??


Lady Dragon
リベンジ・オブ・デス


結論から言えば勿論、上記の「太陽之子」の方がよっぽどマシ。
アメリカに凱旋したシンシア・ロスロックのハリウッド作品である。

一言"ハリウッド"と聞くと、どうしても大作、大掛かりな撮影、ド派手なアクションと煌びやかなイメージを持ってしまうものだが、
この作品は始まっていきなり、どこだかわからん荒野でストリートファイト、マッチコミッショナーが大金持ちの設定なのに、乗ってる車がカローラレベルということで、低予算がバレバレ。
いや、バレバレなのは良いのよ。
そんなこと言ったら多分だけど、

ドランク・モンキー・酔拳」なんか「少林寺木人拳」より制作費安いんじゃねーのって気がするし。

問題はそこじゃなくてアクション、功夫アクション、なんだよね。
まぁストーリーも見るべきところはなかったけど。

流れ

ストリートファイトのチャンプらしき人が場を盛り上げてパフォーマンス。
と、そこへ
シビレル登場だぜー!
格好よくシンシアが登場!
梁小龍も舌を巻く(?)回転蹴り!
戦いの末、チャンプを倒した。
マッチコミッショナーからお金を受け取る・・・が、 このマッチコミッショナーの車がしょぼいな〜こんなところに低予算が明るみに。

シンシアは以前、結婚を約束した男がいた。
しかし、結婚式当日にフィアンセは銃殺された。

ウィッグつけたら結構良いすよ
空手をかじっていたシンシアは仇である
リチャード・ノートンに迫ったが逆に捕らえられレイプされる。
その後、車から放り出され瀕死になっていたのを中国人親子が助ける。

意識を取り戻したシンシアは
中国人親子との仲を育み、再度リベンジ戦へ!

終劇



あのねー

クライマックスがシンシアvsノートンなわけでしょ。
どちらもサモハン絡みでその実力の高さを証明している猛者なのに、

このしょぼい戦いはどうしたことかね!?
殺陣師誰じゃー!ここ連れて来い!
この2人で例えば洪家班が武術指導だったらどんなに良いものになったか!
いやっ!
これだったら流石に俺が武術指導でもこれを超えてみせる自信あるっ!
俺は素人だ!まぁちょっとはかじったが素人同然だ!でも自信あるっ!
少なくともこれよりは良いファイトシーン作ってみせるっ!

ああ、もうそれだけ!

結局、ハリウッドワイヤーアクションブームにシンシアは登場しませんでしたねー講師をやってるそうだけど、誰か呼ばなかったのかいな。

■CAST&STAFF
監督・撮影 デビッド・ワース
出演 羅芙洛(シンシア・ロスロック)
リチャード・ノートン
製作 GOPE T.SAMTANI
制作年度 19??
 
 
 
 
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