Contents
 
トップへ
掲示板

 

我的父親母親
The Road Home


だめだ。
母 「お父さんはちゃんと担いでいくんだよ・・・・・・ぐすっ(涙)」
ここでいきなりきた。
まだ始まって10分と経たないうちに泣きそうになった。
それはやはり自分の母親と重なったからだろう。
たわいもない話をしている時にそれが自然に涙につながったりすることもあるからね。俺も歳取ったよ。

第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品
である。やったね張藝謀(チャン・イーモウ)。
ドラマ自体はそうですねぇ、良かったと思います。

「ラッシュアワー2」でこんなシーンがありました。
事件の重要人物である謎の女性を遠くから望遠鏡で監視するジャッキーとクリス・タッカー。最初は事件の謎を掴むための監視だったが、その謎の女性が服を脱ぎ始めたことから様相が変わってくる。これではジャッキーもクリスも単なるノゾキだ。

カメラは撮った人間の心を写すと言うが、
今回の作品はまさにそんな感じだろう。
中国大陸というデカい舞台で雄大なる景色をいっぱいカメラに収めてきたつもりが、いざネガから現像してみると、
ま、可愛いもんね
こんな写真ばっかりだったりして
当初の張藝謀監督の狙いがどこにあったのか、
途中で狙いを変更したのか監督自身も気づかないうちにそうなってたのか。
ともかく章子怡(チャン・ツィイー)にとってはこれ以上ないデビュー作であることは間違いない。
それは監督が最初から
「こ、この子は凄い子だ!!」
ということで、彼女中心に最初から映画を撮ったのかもしれないし、
途中で彼女の魅力に負けてそっちばっか撮ったのかもしんない。
どっちにしろ張藝謀監督がすっかり彼女のトリコだったのは間違いないだろう。さすがパツキン美人を掻き分けて選出されたアジアンビューティである。

ただし、難癖つけるわけでもなく彼女の魅力というものは
その素晴らしい演技力あって初めて成り立つもの、
それだけ演技力がすげーんだということで非常に評価しています。


流れ

父の死を伝え聞いた青年が母1人待つ田舎へ舞い戻る。
村長から
「君の母は父さんを町から村まで担いで帰らせたい・・・と言うが、
 この村には年寄りと子供しかいない。
 なんとかトラクターやなんかで済ませられるようにしてくれんか。」
と頼まれるが、青年が母に相談しても
母 「お父さんはちゃんと担いでいくんだよ・・・・・・ぐすっ(涙)」
と言って、頑なに考えを崩さなかった。
青年 「どうしてそんなにそのことに拘るのだろう?」
困惑していた青年は母から伝え聞いた
両親のなれそめ話を思い返していた・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小さな村。
今日は村に初めて先生がやってくる日。
この村にもやっと学問を子供達に教えてくれる先生が来る。
村人はこぞって先生を歓迎していた。

ああ・・・・・・
恋のキューピッドの矢ですか。
私も胸に刺さったことがあるんですが、

こんな顔になるんですかねぇ・・・
彼女ならとっても可愛くなるのですが、私なら周りから見ると気持ち悪かったろうなぁ・・・

先生の登場でもういきなり胸キュンと恋の矢が刺さった章子怡。
袖を手で持つのがポイント
その独特の走り方に思わず、
章子怡とジャッキーと俺には小出監督の走り方指導を!
と言いたくなる。三人とも変な走り方だ。
(これは彼女の胸キュン度の表現ではあるが)

この日から彼女の人生は大きく変わる。
建設中の学校の横を通って、先生を見たいがために表井戸で水を汲み、
村の男達に用意する料理にいたっては、
ねぎ餅、きのこ餃子、炒めピーマン、あわ炒飯と得意料理を奮った。
先生が口にしてくれることを祈って。

腹減った〜
きのこ餃子食いてぇ〜
ねぎ餅も美味しそうだなぁ〜

子供達と一緒に散歩しに来る先生を待ち焦がれて

毎日毎日、この道で時を過ごした。

今日は先生にご馳走する日。
先生は村の家を周ってご飯をご馳走になっているのだ(村のやり方なんだって)。
一層腕によりをかけて料理作って待ってる章子怡。

ワクワクドキドキワクワクドキドキわくわくどきどきわくわくどきどき

人口の少ない村で合コンも当然望めず、
先生だろうと誰だろうとこの笑顔にこの村で惚れない男はいないだろう。
先生の方も彼女は最初から要チェックしていたのだ。
その証拠に髪留めをプレゼント。

先生 「きのこ餃子は大好きっす!」

貴重な先生のインフォを聞いた章子怡。

章子怡 「じゃあ、夕飯までに作ったげる!」
祖母 「昼食の最中に夕飯の話かい?」
一同 「わっはっは!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「大草原の小さな家」も「アルプスの少女ハイジ」も「少林寺2」も
幸せの時間は長くは続かない
だからこそ幸せはしっかりと噛みしめるのだ。

町からの突然の知らせにより、先生は町に戻らなければならなくなったのだ。
やだやだ!と駄々をこねる章子怡が実に可愛い。
それにしてもさすが機転の良い先生は彼女を置いて村を出て行ってしまう。

調理したきのこ餃子を抱えて先生を追いかける章子怡・・・・・・
・・・・・・こけちゃった(涙)

・・・びえーえええええんん!!!(泣)(泣)(泣)(泣)
そうそう。
逆に歳取ってからの方がこけると泣きそうになるのよ
精神と肉体はやっぱ一つだよね。
こうなんちゅうか苦しくとも頑張ってる時とかに、
自転車乗っててズサーッ!!とこけた時なんかさ、
「ああ・・・・・・・」
って一気に色んなことがフラッシュバックして泣きそうになったりするのね。
いや、その場で泣き出したりしませんけど。

こけてわんわん泣いてる間に気づいたら、
先生から貰った髪留めまで失くしていることに気づく章子怡。
文字通り"泣きっ面に蜂"
そうなのよね。
幸せがポンポンポーンと続いた後って、
不幸がポンポンポーンと続くものなのよ

「辛いなぁ・・・」
って思ってる時に限って次に飛び込んでくるのがまた辛いことってほんと多いもん。

それから彼女は先生を待ちながら髪留めを探して、
毎日この道を歩いた。
って、自宅の玄関にあったよ!良かったなぁ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして 冬

先生は旧正月の12/8に帰ってくる予定。
章子怡は先生がいなくなり廃れてしまった教室を掃除。
ほんとに健気やなぁ〜

いよいよ 12/8


「今日こそ帰ってくる・・・」
彼女は寒い寒い雪の中、この道で待ち続けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・待ち人来ず。

帰って来なかったショックと吹雪の中、ずっと立ちんぼだったので
ついに発熱してダウン。
さらに病気なのに町に探しに行くと言って雪原に再び飛び出す章子怡。 

何とか村長さんらが助けて事なきを得たが、彼女は傷心しきっていた。
母 「どうして先生は顔一つ出してくれないんだい!」
目の見えない母は目が見えないだけに娘(章子怡)の心をいつも強く感じており、彼女の幸せを願っていた。

翌朝

教室から先生が朗読する大きな声が聞こえてくる。
章子怡は目を覚ましても夢見心地な気分から抜け出せずにいた。
母 「先生が帰ってきたよ!あんたのために急いで帰ってきてくれたんだよ!」

先生が帰って来た。

それだけで病み上がりの体は羽のように軽くなり、
先生の下へ駆けて行く・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

青年 「やっぱ担いで運びます。」
村長 「まじかよ!何のため頼んだのよ!」
母の思いを汲み取った青年の決心も揺ぎ無いものになっていた。
担いで運ぶために大金(雇用)が必要なことにも動じなかった。

母の思いの通り、村までちゃんと担いで運ばれる父の亡骸。
先生だった父の教え子たちが協力してくれたのだ。

翌朝

教員免許を取りながら教壇に立たなかった青年が、
母の気持ちを汲み取って村の教室で授業を教えていた。
それに気づいた母は、あの時の章子怡と同じ走り方で走る。

息子の朗読を聞きながら、母は
あのときの先生が朗読する大きな声と姿に重ね合わせていた・・・

終劇




ワクワクドキドキワクワクドキドキわくわくどきどきわくわくどきどき

この映画はアイドル映画だ。
そう取られても仕方の無い映画だとは思う。
だって、カメラは章子怡ばかりを追いかけ、
彼女のめまぐるしく変わる表情をキャッチするだけに懸命で、
他まで頭回りませんでした。いや、回そうとも思いませんでした。
という印象が確かにあり、
モノクロで映される現代に戻って初めて監督が我を取り戻したような
そんなことまでも感じさせる。

個人的にウルッと来たのは冒頭の婆ちゃんのしゃべりながら思わず泣いてしまうシーンと、やっぱりラストの婆ちゃんが感涙にむせぶシーンである。
もうこれはあれですよ。
まだまだ親にガミガミ言われているティーンとか、
親元離れて暮らしてない人にはわからないんじゃないかなぁ。
俺もあんまり劇中と関係ない思いでウルウルしてたし。

じゃあ章子怡の肝の部分はどうかってーと、
まず、色々勉強になる映画でしたね。
中国の古い慣わしとか生き方そのものも描かれてるし、
瀬戸物の修理なんて感心しました。ああやって直すんですね。
それと同時に大事なのは、
"記憶しておきたい表情のたくさんある映画"
じゃないかなと思います。


ワクワクドキドキワクワクドキドキわくわくどきどきわくわくどきどき

表に出れば、会社員になって自分じゃない自分になって、
みんな働いてます。
だからこそ大事にしなくちゃならない忘れちゃならないのが、
こんな表情、気持ちなんじゃないかな


世間は世知辛い。
だからこそ、こんな顔作って楽しめるものはちゃんと楽しむ。
そうしないと楽しくなんて生きていけないでしょ。
私はこの作品、
斜から見ないで正面から堂々と楽しむべき映画だと思います。

■CAST&STAFF
監督 張藝謀(チャン・イーモウ)
出演 章子怡(チャン・ツィイー)
孫紅雷
脚本 (パオ・シー)
音楽 三寶(サン・パオ)
制作年度 1999


Charlie's Angels Fullthorottle
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル



うーん・・・・・・・
前作の方が面白かったな〜
こっちの方が絶対面白いと思ってたんだけど、前作の方が良いなんて。
んじゃ、なにが前作と比べてダメだったのかな?

・ビル・マーレーがいない

 これは個人的なもんか。彼の命を賭したピンチになっても軽薄な口利きを決して止めないキャラが好きなんだけど、今回いないから。別にバーニー・マックがダメだったって言うつもりは無いんだけど、彼の場合ピンチを普通にピンチとして演じちゃうでしょ。彼のせいじゃないけど。こういう作品の調味料的役割を果たす人が無難な人間性の演技に終始してたら調味料にならないよ。ちょっとピリッとしてないと。

・お話が被る

 話そのものの好みも前作の方が良かったんだけど、まずその前に
「ドリュー・バリモアが単独行動」ってパターンが前作と一緒じゃん
ってところが頂けない。それは前作でやったでしょ。だったら今回はキャメロン・ディアスかルーシー・リューに焦点を当てるか、別の角度から作るかしないと、そこだけでもう"それは見た感"が強くなっちゃうでしょ。
あおのオーメンだかバンパイアだからわからんようなキャラクターもそのものは面白いと思うけど、あっさりやらてるし。その前の彼の誕生の前フリは何よって話しになっちゃう。

・坊主憎けりゃ袈裟まで

CGを駆使してのアクションシーンに対する大きな弊害発見。
って、そんな大袈裟な話じゃないけどそして袈裟までって例えが違うだろって話だけれども
"どこまでがCGでどこまでが生身かわからなくなっちゃったら、彼女たちがどこまで頑張ってるのかもよくわからなくなる"
彼女たちがこのシリーズのためにトレーニングを行ってきたのは間違いない。間違いないけども本編を見てしまうとのっけからCGだらけのアクションシーンで、もう
"実際頑張ってるところまでCGでごまかしてるように見える"
というか判別つかない。
のっけのダム落下のシーンでとかさぁ、もうほとんどCGだったけど
アニメ「ルパン三世 カリオストロの城」でルパンが時計台から落下しながらクラリスを抱えて湖に飛び込むシーンの方がずっとスリリング
最初から"アニメ"だからとその世界観を楽しむものなので、非常に感情移入できる。しかしこっちは、こういったシーンが始まってしまうと
"ああCGだな"
とスリリングどころか安心してしまうのだ。退屈してしまうのだ。
それじゃいかんだろ。
本編の見せ場といえるシーンでは必ず大掛かりなCGが使われるので、
その度に安心感退屈感を感じるだけで何も面白くないのだ。

CGの使いどころは改めて考える必要があると思いますよ映画界

そしてこのCGCGの弊害を受けるのがエンジェル達である。
今見せた空中回転も廻し蹴りもどうかしたら単なるパンチも
"みんなCGなんじゃないの?"
ってぐらいになってしまい、いかんとも感情移入しにくい。
彼女たちが頑張った生身アクションの部分まで、CGと思われたりなんかして頑張った甲斐が失われてしまうのだ。

うーん・・・
彼女達のセックスアピール部分だけしか魅力として残らないなぁ・・・
実際のTVシリーズを見ていたらデミ・ムーアの一端は楽しめるんでしょうけどね。
■CAST&STAFF
監督 McG(マックジー)
出演 キャメロン・ディアス
ドリュー・バリモア
ルーシー・リュー
デミ・ムーア
バーニー・マック
ルーク・ウィルソン
マット・ルブラン
ロバート・パトリック
ブルース・ウィリス
ベラ・カロリー
ロバート・フォスター
エリック・ボゴシアン
袁祥仁(ユアン・チョンヤン)
動作指導 袁祥仁(ユアン・チョンヤン)
脚本 マリアンヌ・ウィバーリー
コーマック・ウィバーリー
製作 レナード・ゴールドバーグ
ドリュー・バリモア
製作総指揮 ベティ・トーマス
制作年度 2003


醉猴女
Ape Girl
Lady Iron Monkey



とにかく理屈があんまりないのがある意味素晴らしい。
本作は類人猿レディが大活躍する功夫映画である。
類人猿が活躍する功夫映画ということで、
何で類人猿と功夫が関係してくるんだ?
って気にもなりますが、そんな疑問を蹴飛ばさんとばかりにほら、


なんちゅうかいきなり引いてしまうような猿女大暴れのオープニング

とにかくこれは類人猿レディ功夫映画なのだ。
「ドラゴンvs7人の吸血鬼」なんて映画もありましたが、とにかく面白そうだから一緒にしてみようみたいなことで、面白ければいいのだ香港マインド爆発気分な企画もんの一本だろう。原作があるらしいがその原作があるとしてもだ。
監督は

「蛇鶴八拳」等の陳誌華(チェン・シーホワ)。
本作のヒロインモンキー金鳳玲と、

同じく陳誌華作品「舞拳」の主人公である茅瑛(アンジェラ・マオ)と何だか似通ったところがあるのが興味深い。また「舞拳」で茅瑛は普通の女の子役であるにも関わらず、色気部分にはてんで触れない展開であったが、
本作は類人猿のヒロインが恋に功夫にと色気付きまくるところに相違があって面白い。
なんちゅうかねもう・・・まぁ流れの中から語っていきましょうか。


流れ

類人猿ギャル(なんじゃそりゃ)の金鳳玲は、野から下りてきて(?)
凸凹コンビにいたずらしてからかう。というか、香港映画ってこういうところで喜劇役者的人に(または体にハンディキャップがある役者さんなどに)コンビ組ませること多いね。
類人猿に驚いたコンビはすぐさまTV局に駆け込み、話を伺い聞いたTVプロデューサーの下、すぐさま藤岡弘探検隊が組織!そして出発!!

洞窟の奥に眠る謎の類人猿ギャルを探せ!

・・・なんてことには勿論ならず(じゃ言うなよ)、
いじめられた凸凹コンビは苗天(ミャオ・ティン)師匠の下へ。
この師匠が一体何者なのか?
その辺はようわからなかったが功夫の達人であることは確かだろう。
あっさりと類人猿ギャル金鳳玲を捕獲。
苗天vsモッキー!
金鳳玲 「なにすんのよ!もきー!」

文字通り見た通り痛快OL通り(古いな〜)、
人間離れした跳躍力に一目置いた苗天師匠はモッキー金鳳玲に功夫を教えることに・・・なんでやねん!

類人猿を見つけたからといって普通功夫教えますか?
という疑問も当然蹴飛ばされ、金鳳玲は師匠の下で修行してバリバリ。
そして数年の時が流れる。

モッキー金鳳玲もそろそろ色気付いて恋の季節ですか・・・・・・
というか発情期?どっちでもいいや。
凸凹コンビが川で洗濯するギャルにデレデレしてるのを見て、


金鳳玲 「こんな美人が側にいるじゃんもきー!!」
凸凹  「百歩譲って美でも、美人じゃなくて美だろー!!
金鳳玲 「そ、そ、そんな・・・私を猿だ!なんてひどいもきー!」

自分を人間と認めてくれない、ギャルと認めてくれない事に落ち込む類人猿。何か根本から間違っている気もするのだが、そんなことは露ともしない展開はどんどん続く。

金鳳玲 「婚礼衣装を着てみたいもきっ!」

というわけで、
新婚花嫁を驚かしてその間に衣装奪って花嫁に成りすます金鳳玲。
「うふふ♪もきっ♪」
そのダイレクトな行動が猿そのもののような気がするが如何なものか。

その後も客棧で喰うだけ喰って当然ゼゼコなんて持ってないので乱闘になる類人猿。お前は箕面の猿か。
このトラブルを助けてくれたのは、香港のチャールズ・ブロンソンなんて異名を取ったような気もするような陳星(チン・セイ)だった。
濃すぎる陳星スマイル
「か、格好良いもきー♪」
金鳳玲 「ウチのタイプはこの人やでもきー♪」

しかし、こうやって画像を並べると後から後から笑えるな。だって、
年上の渋味が好み・・・というよりもこれじゃー
類人猿がマウンテンゴリラに恋をしたって感じじゃんモキ

さぁマウンテンゴ、いやいや陳星がやってる宴会にどうしても出席したい金鳳玲。
モッキーvs李文泰
宴会の招待客だった
李文泰(リー・マンチン)から招待状を奪い取っちゃうもきー!
欲望のままに突っ走りますな彼女。
青春真っ只中ですな彼女。
つーかやっぱり猿ですな。
この違和感は・・・
招待されたら招待されたで腕試し猿試し。
ひ弱な男どもを軽くいなすモッキー。
さらに陳星の前に刺客として現れた羅烈(ロー・リエ)まで捕まえるモッキー


化粧してみるモキー
それにしても中身は"乙女猿の初恋物語"なのに、
しっかりと功夫シーンを挟み入れ、
「そういえばこれって功夫映画なんだよな」
と再認識させるあたりも素晴らしい
。素晴らしいというか欲張りというか。
別に"乙女猿の初恋物語"だけでも構わんといえば構わんような・・・

というわけで、類人猿と人間の恋と言えば・・・

北京原人の逆襲
クルピアメン♪クルピアメン♪クルピアメン♪クルピアメン♪
・・・・・・って、よく考えたら(考えなくても)これは人間同士か。

陳星に腕を買われた金鳳玲は辞令を盗んでくるよう頼まれます。
何の疑いもなく素早い身のこなしで何なく辞令を持ってくる金鳳玲。
「第十四皇子 康熙」
陳星 「なにーっ!?第四皇子に改ざんじゃー!!」
というわけで、このエピソードは「雍正十八銅人」と同じ展開の
"むりやり雍正帝になっちゃった事件"です。

陳星 「わははは!これで俺が皇帝じゃ!ごっほごっほ!!」
ここでもゴリラが大笑いをするのでした。渡る世間は猿ばかり。
そしてゴリラが

「美女と野獣」で美人(これは人間)と祝杯。

金鳳玲 「がーん!!」

皇帝の跡目がどうとかそんなことは全く知らずに、ただひたすらに失恋に対して傷心の金鳳玲。
まぁそりゃそうや猿に皇帝がどうのって話をしてもなぁ・・・

助け舟を出してくれたのは師匠の奥様でした。
綺麗に体毛が抜ける薬湯を用意してくれたのです!
モキモキモッキー!
猿も温泉好きだから・・・
というか、この作品一番の盛り上がりシーンではないでしょうか。
確かに、確かに功夫映画でありながら一番期待してしまうシーンが
ラストの対決ではなく猿から人へのシーン(素顔をさらすシーン)なのですからおかしなもんです

やっぱそもそも功夫映画である必要は無いかもしれませんね。そして、

少なくともですな・・・
感想は人それぞれでしょうが劇中に登場する他女優さんと比べて一番可愛かったのは確かです。つーか十分可愛い。しかも化粧してないもん。さらにこのような功夫映画で女ドラゴンが入浴シーンを披露するなんて皆無に近いですからな。悪役の女は時たまあるけど。金鳳玲さんの他出演作品を是非チェックしてみたいところ。

ともかくさっき陳星がイチャイチャしてた女よりは可愛いと思うので、
十分女性としても陳星に認められるでしょう・・・・と思ったら、

金鳳玲 「やっぱがーん!!」

ふ、副作用でしっぽが!!
画像は見えにくいですが、人間にはなったもののしっぽが新たに生えてしまいました。あれま。ま、しっぽがあったって個人的には全然構わんけどね。それが好きになった人なら。

「パコダテ人」なんて映画もあったし(尻尾が生えた女子高生のお話)。

女性の魅力をさらに増すため?
十分強いけど金鳳玲はさらにしっぽを応用した功夫修行に打ち込みます。
これも陳星に気に入られるため?
花嫁修業みたいなことした方がよくない?

んでもって、陳星のとこに行ってみればもう恋だの愛だのでは無い感じ。
陳星が以前招待した客を爆弾で殺し、危うく金鳳玲も死ぬところ。

金鳳玲 「陳星は悪い奴なのか!モッキー!!」

百年の恋も醒めたか。
というか、類人猿は良い奴か。
金鳳玲は一転して陳星との対決に!
その前に立ち塞がる羅烈!こいつも結局は陳星の部下だったのだ!
・・・つーか君もゴリラ顔・・・
金鳳玲vs羅烈
凄い技!
なんとしっぽで首締めてそのまま飛び上がり首吊り状態にして悶絶死。

強敵・陳星の剛力な技に苦しんだが、「醉猴女」のタイトル通り
何仙姑?
奥の手・醉猴拳で立ち向かう金鳳玲。

この辺の展開が「舞拳」「ドランク・モンキー・酔拳」を彷彿とさせて面白い。
剛力クンフーをヒラリヒラリ

終劇




で、ええとーーー・・・・・・・
まず、"乙女猿の初恋物語"だったから通常はそれがある程度成就して終わったりなんかしそうなもんだが、これは功夫映画。
恋のお相手はラストのボスに変わってしまい、最後はラブシーンではなく功夫シーンになっているのが面白い。功夫映画は功夫映画なのだ。

結局、猿恋物語なのか功夫映画なのかってところでどちらとも中途半端になってないとは言いがたい部分もあるが、これをカバーしているのは言うまでも無く主演の金鳳玲の頑張りであろう。

「大魔神」の橋本力さんと言ったら過言だが、本作で金鳳玲さんが
「可愛いやんか」
って思えるシーンはほんの4,5秒程度である。出ずっぱりなのに。
もちろん入浴シーンのこと。素は絶対悪くないので彼女自身にとって凄く勿体無いかもしれない完全主演作である。
その中で思いっきし猿に成り切ってモキモキ言ってる金鳳玲さんに改めて拍手を贈りたい次第。

これで武術指導が袁家班だったら文句無しだったけど、これでも十分一風変わった女ドラゴンものとして面白かった一本です。

■CAST&STAFF
監督 陳誌華(チェン・シーホワ)
出演 金鳳玲
陳星(チン・セイ)
羅烈(ロー・リエ)
苗天(ミャオ・ティン)
李文泰(リー・マンチン)
林照雄
周潤堅
制作年度 1983


秘帖
The Stomp


まぁあの"聾唖劍 Unofficial Website"なんてやっちゃってる俺としては、同様にハンディキャップもの、そしてヒロインもののこの映画には思わずを期待をかけずにはいられないのだが、ちょっと期待を大きく持ちすぎてしまったかなという気はする本作だったりする。

「聾唖劍」はその名の通り、耳、口が不自由だが、本作は座頭市と同じくめくらのギャルが活躍するお話。
主演は龍君兒(ロン・ジェンエール)。
ちょこちょこと彼女が出ている作品をレビューしているうちに結構彼女のレビュー作品がいつの間にか結構多くなってしまった。
彼女が主演であれば、とりあえず"可愛さは保証付き"という女優ブランドとしても大変手が出しやすい女優さんで美には定評がある。俺の中で。


流れというかわかりにくいよ

題名通り、「秘帖」を狙って各門派が血みどろの争いを展開中。
「秘帖」のことを知っている輩が次々と捕まるが、みんな「秘帖」のことを話すぐらいなら・・・と自害してしまう。

女だらけの毒教の教祖様である
いつも可愛いす
龍君兒(ロン・ジェンエール)も「秘帖」のことを知っている要人を捕まえるがこれまた自害。「秘帖」とはそんなに大事なものなのか?

乞食どもの集まりの乞食党(?)が何やら楽しそうな集会を開いていたが、ここに高飛(コー・フェイ)が手下を大勢連れて現れ、皆殺しに。恐らく「秘帖」を狙ってのことだと思われます。
どこから駆けつけたか龍君兒が助けに来ましたが、逆に高飛の毒霧攻撃に目をやられてしまい、

セクシーだけど日活ロマンポルノっぽいなぁ・・・
乞食党の人が抱えていた赤ん坊連れて脱出。


龍君兒が助けた赤ん坊の背中には刺青の絵が!
既に盲目になっている龍君兒は、
入浴させながらその絵をなぞって龍君兒は何かしらのヒントを得た。

数年後

赤ん坊は立派に成長し、少年・林小虎に。
赤ん坊から育てられた林小虎にしてみれば、完全に龍君兒ママである(実際ママと呼んでる英語版)。
子供にナイフ持たせてまぁ・・・
ママ龍君兒の厳しい功夫修行のおかげで林小虎もいっぱしになってる。
そして着物を着ている龍君兒の太ももがチラチラしてて、今回はハンディキャップの演技に加えて、かすかなエロチシズムとやはり単独主演作だけあって頑張っている龍君兒姫である。香港女優さんはあんまりセクシー路線には走らなくて、その辺は期待できませんからね。

一方で党首を失った毒教のところに白鷹(パイ・イン)が現れたり、こっちはこっちで別の子供とか剣客とかうだうだ(つまりようわからん)


功夫修行は続く。
が、こっちはやっぱり龍君兒ママやから。ちょっと優しかったりするのよ。

数年経ってるのに未だに見つからない「秘帖」求めて殺し合いは続く。
というか、「秘帖」を求めてるのかどうかもようわからんなってきたが。
その魔の手はとうとう隠遁生活をしていた龍君兒親子の下にも伸びる。
その魔の手を抜けて、林小虎少年はお手柄。
密書を運ぼうとしていた使いからの遺言を引き継いで、陳星(チン・セイ)に密書を届ける・・・えっ?これがもしかして「秘帖」?


・・・・???
ええとたぶんやっぱりまだ「秘帖」を追ってだと思うのですが、
居場所がばれてしまった龍君兒親子は今度は少林派との戦いに。
こうなると少林寺も単なる武派の一つですな。全く酷いもんです。

だって盲目の女性を少林僧が団体で棒で襲うのですよ。


本作の魅力の一つとして龍君兒ファッション七変化ってのがあります。
なぜ着物を着てるのかは邦画時代劇に影響されたとしか考えつきませんが、この辺の功夫映画では珍しいほどに次から次に着物を着替えて楽しませてくれます。

というか・・・
もう無茶苦茶で話がわけわからん状態になってしまいました・・・
すいません

毒教で側近だった女性がカラフル忍者トリオに殺され、

遂に龍君兒は怒りの刀を抜きます。
ここでやっと座頭市臭くなるというか、本領発揮っぽくなるのね。

鈴の音攻撃をどうやって交わすか!?
また着物が変わってる

しかしもって、この後の竜巻攻撃にはびっくり!というかがっかり!とも言う。
だって、その前の鈴の音攻撃の反撃方法に感心していたのも束の間、
4人のギャルが現れてその4人がくるくるタオルかなんか回して竜巻を起こし、敵をその竜巻の渦に巻き込んで跳ね飛ばしてしまうのだ!
なんだそれ。

陳星が結局、悪い奴どころか良い奴のままで終わっていくことに軽い驚きを感じつつも、物語は
また着物が変わってる
白鷹との最後の対決へ!

リボンが可愛いラスト衣装
鞭攻撃に苦労するも

ガキ2人の活躍もあって、ついに白鷹を打ち倒すのでした。


終劇




この映画、雰囲気も良いし何しろアップで一切瞬きしない龍君兒姫の役者魂が素晴らしい。功夫シーンも様々なバリエーションを用意しているし、功夫キッズも活躍するし、ギャルもたくさん出るし、龍君兒姫様は衣装をくるくると変えて七変化だし、その辺は十分楽しい。

楽しいが、余りにも話が未整理。英語が理解しきれないことを差し引いてもあまりにストーリー展開がおかしすぎる。
・赤ん坊の背中の刺青の意味が最後まで不明
・白鷹と毒教の人がつるんでいたはずだが・・・?
・結局「秘帖」はどうなったのだろう?

だからまぁ、その辺は無視して・・・っちゅうのも変だが、うーん惜しい。
龍君兒姫の代表作の一つだと言えるし、彼女に興味のある人には是非オススメしたい一品ではあるが、これでストーリーもバッチリだったら相当面白かったのにな。

■CAST&STAFF
監督 羅山
出演 龍君兒(ロン・ジェンエール)
白鷹(パイ・イン)
陳星(チン・セイ)
高飛(コー・フェイ)
林小虎
薛漢(シュエ・ハン)
制作年度 1983


菊豆
Judou
菊豆



「ゴッド・ギャンブラー3」の時も思ったが、
結構豊かなバストをお持ちである鞏俐(コン・リー)さん主演。
たまには文芸映画っぽいのもいこうかな・・・って思ってたのに。
同じ張藝謀(チャン・イーモウ)監督の

「初恋のきた道」なんてものを予想してとんでもないことになりました。
超ドロドロの愛憎劇です。
例えば

「少林寺2」なんかは駆け落ちを助けた2人、李連杰(ジェット・リー)と黄秋燕(ホアン・チュウイェン)が
村から制裁を加えられて、水の計に処され、しかも親はそれに逆らえないといったシーンがありましたが
このように宗教的な意味もあって"村の掟"といったものが非常に厳しくあった時代もあります。
「少林寺2」はコメディだったから良かったのですが、本作はマジなのでドロドロです。
日中合作。

流れ

1920年代 中国のとある村。
楊家染物店では後継ぎが育たず、強欲スケベジジイの主人・李緯は
大金で鞏俐(コン・リー)を買い、妻というか性奴隷にして今日も夜の生活でメチャクチャに。
家畜同然扱いでメチャクチャ。

主人の甥である李保田は鞏俐に一目ぼれして行水ノゾキ。
そしてスケベジジイから鞏俐を助けたいと思い出す。
鞏俐は李保田に覗かれてるし、でも何となくホッとできる相手がその李保田しかいなくて選択の余地無し。

「あの人は不能だから私に腹いせするの!いずれ私は殺されてしまうわ!」
李保田に恋をしたというよりも精神的パニックになっているような気がする鞏俐は
主人・李緯の留守中に李保田に体を許し、しかも身ごもってしまう。
この授かった子供を李緯は自分の子供、つまり後継ぎ誕生と思い込んでいたが、
いずれ生まれる子供が李緯の子供ではないとバレる時が来ると鞏俐、李保田は予想し、
2人して李緯を殺すことを画策。まずは寝たきり状態に追い込む。

とは言っても、自分が不能であることを当然知っていた李緯は
生まれた子供・天白の顔が李保田に似ていることから、自分の子ではないと確信し、
鞏俐に襲い掛かる。が、寝たきりのため逆に反撃され、
「天白のタネは李保田よ!ざまーみろ!」
と遂に鞏俐に開き直られ反旗を翻される。

怒りの李緯は天白を殺そうとするが、これを鞏俐、李保田が見つけ、
「今度、俺の息子に手を出したら殺す!」
と言い放ち、主従関係にあった立場はここで完全に変わってしまう。
強欲・スケベ・金の亡者として生きてきた李緯もこのまま押し黙るわけは無く、なんと屋敷に火を放つ。
これを2人して消火すると
「あんたを殺さずに生き地獄を見せてやる」
と、樽に閉じ込める。
外では親孝行のフリして誰も気づかない。

全ての運気が鞏俐、李保田に向いているように見えたが、世の中そう上手くはいかない。
彼らの子供、天白が本当の父親・李保田ではなく、李緯を父親と認識してしまう。
これを機会に李緯は
「あれがお母さん、そしてあれがお兄さんだ」
と教え込んでしまい、誤解は解けぬまま時は過ぎる。

天白3歳。
やましい噂は流れていたものの、
天白は未だ李緯の息子として扱われていた。
無論、バレれば2人に村からの容赦ない制裁が加えられる。
その上、鞏俐は性病が元で二度と子供を産めない体に。

してやったりの李緯。
わかっていながらも天白を息子として可愛がっていたが、
遂には自ら起こした事故で溺死。
最初にそれを見つけた鞏俐は李保田に
「お前が殺したのか」
と当然疑われる。
これを影から見つめる天白の笑い。

また数年の時が経ち、ついには
村人が鞏俐と李保田が逢引を重ねているのを発見。
特に行き場所も生き場所も無くなった2人は空気の来ない蔵の中に半ば心中状態で閉じこもる。

蔵の中で息も絶え絶えの2人を見つけた息子・天白の取った行動は恐るべしものだった・・・・・・

終劇




製作年度1990年といったらちょうど"天安門事件"が一段落着いたあたりかな。
その時期的な意味もあった挑戦なのか、一昔前の中国映画であれば考えられないような凄い映画で
性的な描写や言葉の表現もなかなか激しく、そのエロチシズムは予想以上(予想してなかったのだが)。

鞏俐(コン・リー)さんにおいては、前半の吹けば飛ぶよな弱弱しい女から、
後半、主人への恨みが募るに連れて
「早くこのオイボレ殺してしまってよ!!」
といった愛憎の狂気に走ってしまってる演技まで素晴らしく、様々な面を表現しなきゃいけない、
それでいて濡れ場にもたくさん挑戦しなければならない本作を他に誰がこなせたかな?と考えると意外に少ないのではないかと思う。趙薇(ヴィッキー・チャオ)じゃ、ちょっとなってこと。

ただ女優さん1人への評価と作品全体としての評価は別物で、
全体的に漂う虚無感というか
「どうしようもないじゃん」
って雰囲気は見る人を選ぶ。「無間道」なんて映画もあったが、こっちも見事に無間道だ。

本作が作られた時代を考えると、単なる肉親同士の愛憎劇なんてものではなくて、
もっと社会的な意味合いを含ませた映画なんだろうなって思うけど、
そこはまだまだ勉強不足の俺で正確に表現しにくい。抑圧体制への大きなメッセージだと思うんだけど。

■CAST&STAFF
監督 張藝謀(チャン・イーモウ)
楊鳳良
出演 鞏俐(コン・リー)
李保田
李緯
張穀
ケ建
脚本 劉恒
製作 森繁
加藤博之
趙漢泉
製作総指揮 徳間康快
張文澤
胡健
制作年度 1990

師姐大晒
Righting Wrongs2/Blonde Fury
香港レディ・レポーター


いつもは胡慧中(シベール・フー)や楊紫瓊(ミシェール・ヨー)とコンビを組むことの多い
画像は「LadyDragon
シンシア・ロスロックだが、
今回は助っ人・錢小豪(チン・シュウホウ)がいるものの、単独主演作である。
何気に英語題名が「Righting Wrongs2」となっており、これが一応「検事Mr.ハー/俺が法律だ」の続編であることを示している。それゆえに検察官役で喬宏(ロイ・チャオ)が登場はするが裁判劇は無い。

この当時の元奎(ユン・ケイ)&孟海(マン・ホイ)あたりが製作した女ドラゴンものは一概に
・ストーリーが薄い
・ただただ見せ場はアクションシーン
以上。って感じなのは間違いなく、今見直してもアクションシーン以外にそないに取り上げるべきシーンも無い。
ただし、このようにシンシア・ロスロックや楊紫瓊らの女ドラゴンを排出したことは大きな功績である。
本作はアクション的にもシンシアの代表作的作品で、後に続く「太陽之子」なんて作品は遥かに霞んで見える。

お話としては
悪組織を孟海や錢小豪のサポート受けながらぶち壊す

だけなので、どうにも説明する気にならんのだが。タイトルの"レポーター"って部分はすぐ止めちゃうのでそんなにはレポーターしてません。

■CAST&STAFF
監督・武術指導 孟海(マン・ホイ)
出演 羅芙洛(シンシア・ロスロック)
錢小豪(チン・シュウホウ)
孟海(マン・ホイ)
周比利(ビリー・チョウ)
于仁泰(ロニー・ユー)
黄錦〔炎木〕(メルヴィン・ウォン)
午馬(ウー・マ)
喬宏(ロイ・チャオ)
鐘發(チュン・ファット)
太保(タイ・ポー)
ジェフ・ファルコン
策劃 午馬(ウー・マ)
製作 元奎(コリー・ユン)
製作総指揮 何冠昌(レナード・ホー)
制作年度 1989


覇王花
The Inspectors Wear Skirts Top Squad
レディ・スクワッド〜淑女は拳銃がお好き


ジャッキー製作&錢昇〔王韋〕(チン・シンワイ)監督コンビの第二弾。

冒頭とラストにはなかなか激しい功夫バトルがあり、特に冒頭の胡慧中(シベール・フー)と羅芙洛(シンシア・ロスロック)が協力してテロリストをやっつけるシーンはさすが成家班、なかなかである。
しかし、物語のメインディナーとなってくるところはそこではなく、新人乙女アーミーたちの青春コメディである。

パターンとしては新人どもが軍隊の訓練組織に入隊して、厳しい胡慧中隊長の訓練を受けながら成長していくという以前レビューした「香港スワット 野獣たちの陰謀」のコメディ女版で、女ということであれば個人的にはせっかくだから「毎度おさわがせします」や「夏・体験物語」などの爽やかエッチが盛り込まれて欲しいなと思うところだが、ジャッキー製作でそれは望めるものではないか。

というか私は劇中、
画像は「十八般武藝
惠英紅(ベティ・ウェイ)ばっかり見ていたのだが(ファンです)。

綺麗な女優さんはたくさん出ているので、好きな女優さんが1人でもいればそこそこに楽しめる映画かなと思います。

■CAST&STAFF
監督 錢昇〔王韋〕(チン・シンワイ)
出演 胡慧中(シベール・フー)
羅芙洛(シンシア・ロスロック)
惠英紅(ベティ・ウェイ)
簡慧珍(レジーナ・ケント)
柏安[女尼](アン・ブリッジウォーター)
呉君如(サンドラ・ン)
馮淬帆(フォン・ツイフェン)
樓南光(ビリー・ロー)
黎明詩
成奎安(シン・フイオン)
劉彗敏
周潤堅
張華
陳達廣
黎強輝
李培發
許朋
顔輝雄
藩雪映
徐旭
武術指導 成家班
脚本 ケ錦富
製作 成龍(ジャッキー・チェン)
製作総指揮 何冠昌(レナード・ホー)
制作年度 1988


~勇飛虎覇王花
The Inspectors Wear Skirts Part2
レディ・スクワッド2


ジャッキー製作&錢昇〔王韋〕(チン・シンワイ)監督コンビの第三弾。上記「覇王花」の続編。その後、本作はシリーズ化された後何作か作られた。

今回はやはり続編ということで、呉君如(サンドラ・ン)さんが一層面白くなっていたり、私の願いが叶ってか若干露出度も高くなっている。ただし、その分アクション面では前作よりもさらに芳しくない気がするのが残念。
話の展開もまぁ前作とさほど変わらないか。

個人的には惠英紅(ベティ・ウェイ)様の下着姿が見られただけで十分と言えば十分。

■CAST&STAFF
監督 錢昇〔王韋〕(チン・シンワイ)
出演 胡慧中(シベール・フー)
惠英紅(ベティ・ウェイ)
簡慧珍(レジーナ・ケント)
柏安[女尼](アン・ブリッジウォーター)
呉君如(サンドラ・ン)
馮淬帆(フォン・ツイフェン)
樓南光(ビリー・ロー)
武術指導 成家班
脚本 ケ文偉(クォン・マンワイ)
李敏才
音楽 ノエル・キラン
策劃 ケ景生
製作 成龍(ジャッキー・チェン)
製作総指揮 何冠昌(レナード・ホー)
制作年度 1989


天地玄門
An Eternal Combat
ジョイ・ウォンの時空伝説


いつの間にか王祖賢(ジョイ・ウォン)の伝説が集まってきた。別に意識はしてなかったのに。
ジョイ・ウォンの魔界伝説(畫皮之陰陽法王)」
ジョイ・ウォンの妖女伝説(千人斬)」
「ジョイ・ウォンの聖女伝説(聖女的慾望)」
「ジョイ・ウォンの幽女伝説(靈狐)」
「ジョイ・ウォンの霊界伝説(飛越陰陽界)」
「ジョイ・ウォンの紅い愛の伝説(浪漫殺手自由人)」

ついでに
「チャイニーズ・レジェンド 魔界英雄伝説(追目)」←これも王祖賢(ジョイ・ウォン)
そして今回の「ジョイ・ウォンの時空伝説」
なんだ。
ウチはまだ3作だけか。
よっしゃ!絶対コンプリートしちゃるぜー!!
・・・・・・と言うほどのテンションは実は無かったりする。

実にたくさんのゴースト・ストーリーと伝説を持ち合わせた女優さんだ。李小龍(ブルース・リー)の

「ドラゴン危機一発」「電光石火(グリーン・ホーネット)」もとにかく入手して適当に先に名前付けたと言われているが、これはそれ以上だ。
当時、ジョイ・ウォンはとにかく売れるから出演してる映画買い占めてきて早く発売したもんだから、適当にタイトルつけてパッパッと出したのがあまりに露骨だなぁ。

しかし、王祖賢(ジョイ・ウォン)さんは本当に大変だったねぇ・・・(後述)

流れ

むかーしむかし。
どっかの中国の村では侍妖怪が村人を殺したりなんかして悪行を尽くしていた。
その侍妖怪に惚れられていた村娘の王祖賢(ジョイ・ウォン)は嫁ぐフリして侍妖怪を倒そうとするが失敗。自分自身も妖怪にされてしまいます(容姿は一緒)。

村の長官であった成奎安(シン・フイオン)は、
「侍の妖怪を七日で倒せ、倒せない時は八日目に自害しろ」
と皇帝に命じられる。
「忠誠を尽くしてきたのに、何で俺がこんな目に・・・」
五人の我が子をあやしながら悩む成奎安が可愛い。

というわけで、成奎安長官は強力な力を持つ林正英(ラム・チェンイン)仙人に助けを求めることに。
ここでの成奎安と付き人とのやり取りとかが非常に面白いです。成奎安を知ってる人なら知ってる人ほど。
既に状況を把握していた仙人・林正英は快諾。が!
「助けるなら、お前の命が必要だ」
と、成奎安に死んで転生して弟子になることを要求する。
「あほか」
と帰ってしまう成奎安。そりゃそうだ。
それじゃー倒しても倒せなくても成奎安死ぬもん。

ってことで、役人辞めて子供連れて逃げる成奎安。
売春宿へ。
ところが林正英仙人から盗んだ聖水使って精力絶倫になったけど腹上死。林正英の読みどおり。
やっぱ殺されてんじゃんちゃんちゃん

しかしてっきり成奎安が出てるなら悪行の限りを尽くす親玉役だろうと思っていたがなんのなんの、
この後、成奎安は林正英仙人をお守りする天神様になっちゃうのだ。

というわけで、侍妖怪との対決へ。
しかし、襲ってきたのは妖怪化した王祖賢vs林正英
さっき天神様になった成奎安ともう1人の弟子が全く役に立ってねぇ!
妖怪成奎安・・・じゃなくて妖怪王祖賢は倒したものの、
侍妖怪はあと一歩というところで月の光が無くなってしまい失敗。
こっからようわからんが何とかの門が開いてしまい、林正英、成奎安、もう1人の弟子、侍妖怪が現代へタイムスリップ!! なんでやねん
侍妖怪はタイムスリップした先が教会だったので、十字架の中に封印されてしまいます(これもなんでやねん)。

現代に漂流してしまった林正英仙人は異常者と間違われて(いや、現代では異常者そのものだが)精神病院送り。
そこで出会ったのは精神科医を務める・王祖賢(ジョイ・ウォン)なのでした。
むかーしむかしの王祖賢の転生した姿であろうと悟った林正英は全てを打ち明けます。

一方で精神科医の王祖賢には実に現代らしい悩みがありました。
元・恋人の黄秋生(アンソニー・ウォン)が執拗に自分を追いかける強力ストーカーだったのです。
黄秋生は王祖賢の自宅で待ち伏せると、
フルチンフルチンフルチンチンで王祖賢を追いかけます!
フルチンフルチンフルチンチンで王祖賢を襲います!
フルチンフルチンフルチンチンで犬に吼えられて逃げ出します!

なんと可哀想な役か!でも似合ってる!

さらには王祖賢を強引に引き連れて教会へ。
無理やり結婚式を挙げさせようとします。
ところが超ハイテンションになっていた黄秋生がどうしても結婚を拒否する王祖賢を見て自害。
侍妖怪が封印されていた十字架の前だったという影響で侍妖怪が復活!!
駆けつけた林正英らと最後の戦いが始まります!!
・・・が!!
車に挟まれてしまった林正英が一気に不利に!!
その時!
戦いを見ていた王祖賢は転生する前の記憶が戻りつつあるのでした、そして!・・・・

終劇




ウェディングドレス姿で刀を構える王祖賢がメチャクチャ綺麗。
最後で昔の自分の姿と今の話の流れ上、ウェディングドレスを着させられてしまった姿がフラッシュバックするシーンはまさに王祖賢(ジョイ・ウォン)ファッションショーというか、非常に彼女が輝いて見えるシーンである。作品全体の良し悪しはともかくこの辺はファン必見であろう。

他のポイントはやっぱり成奎安(シン・フイオン)。
横暴ではあるが暴君ではなくて、五人の子持ちの悩めるお父さん役は悪役悪役悪役悪役と来てる成奎安にとっても非常に珍しいし、それが微笑ましくて実際面白い。
是非、彼が劇中で大口開けて笑ってるシーンでは皆さんも意図的に大口開けて笑ってみてください。
なんだかとても楽しくなります。

それにしても幽霊、幽霊、幽霊、幽霊とその辺の役ばっかりやらせられた上に、完成してくる作品は正直駄作に近いものばかりというのは王祖賢(ジョイ・ウォン)さんも非常に可哀想な部分がある。
女幽霊役でブレイクしたがゆえに女幽霊から脱しきれなかった、脱してくれさせなかった実状が厳しかっただろう。
しかし、それでも何年経っても健気に幽霊役を演じ続けた彼女には敬意を評したいものである。
この作品も王祖賢(ジョイ・ウォン)に興味が無い人や成奎安(シン・フイオン)のことを良く知らない人にとっては正直、駄作と呼ばれてしょうがないのだが、2人を良く知ってる人にしてみればそこそこに楽しめる映画ではあると思う。

■CAST&STAFF
監督 葉成康(イップ・シンホン)
出演 林正英(ラム・チェンイン)
王祖賢(ジョイ・ウォン)
成奎安(シン・フイオン)
黄秋生(アンソニー・ウォン)
黄一山
左〔公頁〕昇
高飛(コー・フェイ)
劉兆銘
許紹雄
何東
余慕蓮
西瓜〔包リ〕
陳國灌
何柏光
李壽棋
童志
黄施恩
劉桂芳
麥飛鴻
凌漢
楊祐祥
潘志森
武術指導 江道海
潘健君
麥飛鴻
脚本 何東
音楽 ケ少林
製作 袁金倫
製作総指揮 袁金倫
張〔金易〕〔金巨〕
制作年度 1991

 
 
 
inserted by FC2 system