リベログランデ

 (PS・ナムコ)

中田の気持ちがよくわかるサッカーゲーム

アーケード移植らしい。俺は知らんかったが恐らく「バーチャストライカー」シリーズへの対向作なのだろう。
今までのサッカーゲームとの大きな違いといえば、操れる選手が一人だけというところである。
後の選手は みんなCPUがやる。
なので
「俺はゴンゴール(中山はいないけど)することだけに邁進するっす!」
「んじゃ、俺はヒデの如くわざわざ都会から田舎まで走っていって、
そっからバス乗ってオー××ス飲んだるっす!」
「街にバス停は無かったんかい。街から田舎に行く時に必要なのがバスやろ。」
「んじゃ、華麗なスルーパスを決める事に命もえもえっす!」
「きゃー!!私は井原の如く、DFラインを見事なまでに統一して見せるわ!!」
・・・オープ××はともかく、そういった役割分担プレイができると楽しみにしていたのだが・・・

●ええとこ

・コマンドを覚える事で多種多様なプレイが可能。
・何か条件を満たすたびに選べる選手が増えていくという「鉄拳」方式がやる気を起こす。
・さすがナムコ。ミニ練習ゲームは確かに面白い。やや難易度高。
・インターフェイスには文句無し。
・思い通りのパス運びでゴールが決まった時は最高。

結構、あるじゃん。やっぱ一流のメーカーは違うやね。ですが・・・

●だめなとこ

・実況が無い。個人的に実況が大好きなので、木村さんなり水沼さんなりのコメンテーターが欲しい。
・なのでサウンド的な盛り上がりに欠け、試合中なにか閑散としている。なんかボールの音だけ
ペンペン聞こえる。選手のうなり声ぐらいあったらいいのに・・・
・選手が実名ではない。FIFAってそんなに厳しいのかな。実名になってるのって
「ROAD TO WORLD CUP'98」しか無いんだよな。
で、実名になっていないのが問題ではなくニセ名の元が誰だかわからなくて、
選手キャラに感情移入し難い。だって、「中田英寿」が「日高直樹」だぜ。
・ボールが足に付き難い。ペンペン蹴りながらドリブルしおるから、ちょっと選手がかすっただけで
インターセプトされてしまう。
・○ボタンを押す長さで蹴る力の調節をするのだが、それに見合ったメーターが無いので
指で覚えるしかない。

う〜む。しかし、最大の問題点は・・・

気が付いたらFWからDFまで全部やっている。

これである。中田ポジションが一番わかりやすいので、中田で説明するとだな・・・
FWにパスを送る。パスは通るがFWがわけのわからないサイドチェンジを繰り返すので
業を煮やして割って入り、シュートを繰り出す。キーパーに弾かれクリアされる。
ゆっくりセンター付近に戻っていたが、DFがいくら立ってもボールを取れないで右往左往しているので、
仕方なくDFにもまわり、相手の決定的チャンスぎりぎりのところでボールを自らクリアする。
リバウンドを取ったFWがカウンターもかけずにうろちょろしているので、
一生懸命走って上がって、一旦ボールをパスしてもらい、さらに上がる。
そのままの勢いでシュートまで持っていく。クリアされる。後ろでまたDF右往左往しだす。
また、DFにまわらなくては・・・
結局、中田もゴンも井原も自分一人でやらなくてはならないのである。
他のCPU選手が信用ならないので。
これ、日本で勝つのめちゃ難しいぞ。だってDFをCPUに任せたら決められてしまうもん。
かといってDFしてたら攻撃できないし。

というわけで、これは自分一人いくら頑張っても負ける時は負けてしまう「ペルージャの中田」の気持ちを
十二分に味わえるゲームさ。いいのか!?


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