監督・脚本 |
丁善璽(ティン・シャンシ) |
出演 |
柯俊雄(オー・ジョンホン) |
徐楓(シー・ファン) |
林青霞(ブリジット・リン) |
張艾嘉(シルビア・チャン) |
黄家達(カーター・ウォン) |
楊群(ヤン・チュン) |
金漢 |
張翼(チャン・イー) |
秦漢 |
張沖(ポール・チャン) |
金剛(カム・コン) |
陳鴻烈 |
聞江龍 |
游天龍 |
馮淬帆(フォン・ツイフェン) |
田野(ティエン・イェー) |
安平 |
易原 |
蔡弘 |
曹健 |
葛小寶 |
房勉 |
山茅(サン・マオ) |
苗天(ミャオ・ティン) |
葛香亭 |
戴良 |
柯佑民(ブラッキー・コー) |
王宇 |
常楓 |
薛漢(シュエ・ハン) |
策劃 |
張法鶴 |
製作 |
梅長齡 |
制作年度 |
1975 |
辛亥雙十
The Battle for the Republic of China
■
やっとこさ、復帰しました。
いやぁパソコンが壊れてからというもの、しばらくは仕方がないので、携帯メールとかプレイステーション3のコントローラで文章書いてましたよ。
くうーっ寂しい&面倒くさい!
携帯の文字打ちは苦手。遅い遅い!
しかし、今回のパソコンクラッシュで思いました。
やっぱバックアップはしなあかんなぁ。
HPのデータ軒並み消えました。なので自分がアップロードしたサーバから逆にダウンロードして補う形に。面倒くさい!
思えばその壊れたパソコンはとにかく音が凄くてねぇ。DellですよDell。
メーカー名言っちゃったけどDellDell。
買って半年ぐらいしたらもう、掃除機に匹敵する音がゴオーっ!
電源落とした時の音なんか掃除機まんま!中を掃除しても効果なし!
そのパソコンが死んだのでドラえもんがいなくなったのび太の部屋のように静寂に包まれてましたよ。こんなに静かだったのかと。
もうDellは絶対買わないぞ。
富士通とかNECとかでもういいや。昔はこれらも安定してなかったけど今は大丈夫でしょう。多分。
結局壊れたHDDを新品と入れ替えて、OSを入れ直しました。
そしたらよう!
DellのリカバリーCD-ROMのくせにそのCD-ROMにはDellハードに対応するドライバーが何も入って無くて音は出ないわ、アプリはインストール出来ないわ、ネットに繋がらないわで、またそれに対応したCD-ROM探すのに苦労してほんまにもう。未だにインストールが出来ないアプリもあるままようやくここまで来ました。
ネットの接続IDだとか接続パスワードだとか、もうその時の通知書探すのも一苦労であれですね、今度からはスムーズな復帰とバックアップを兼ねて、USBキーにパスワード類を書いたテキストと入れ直しに必要なものや手順を書いて入れて、ロック保存しとくとかしないとダメっすね。
1つ1つその場で思い出してやってたらメッチャ疲れます。
まぁというのも、単にその掃除機ボイスの大声Dellが復活しただけなので、熱暴走で度々フリーズしてたコイツがいつまで持つのか不安たっぷりですし、近い将来新機種を考えないといかんのよ。はぁ。
気を取り直して作品レビューに行きたいと思うべな。
本作は上記作品「ロンゲストブリッジ」と同じコンセプトで製作されたもので、やはり台湾市民への国家啓蒙が目的の作品になっている。
一番の注目点は勿論、本作が「ロンゲストブリッジ」を製作した中央電影公司とショーブラザーズが合同で製作しているという点で、スタッフキャストと共に他作品では有り得ない顔合わせが本作の大きな魅力の一つ。武術指導も台湾功夫映画の武術指導家として名を馳せ、朱延平(チュ・イェンピン)監督とのコンビ作も多い林萬掌と、唐佳(タン・チァ)や劉家良(リュー・チャーリャン)といったショーブラザーズの名武術指導家と共に数々の作品に武術指導クレジットの名を残した黄培基があたっている。
辛亥革命の1911年当時を扱った作品の為、
1937年日中戦争を扱った「ロンゲストブリッジ」程の火薬量ではないが、こちらのスケールも他台湾映画ではなかなか見つからない大迫力の作品である。
■流れ(難しいので簡単に)
内戦は続いていた。
清朝を倒し、帝政を廃止させ、中華民国を興すために。
革命の同志たちは陳觀泰(チェン・カンタイ)や汪禹(ワン・ユー)、爾冬陞(イー・トンシン) 、上官役がいつもぴったりの柯俊雄(オー・ジョンホン)。
そして町の食堂親父としてひっそり暮らす傍ら、革命の指揮を執っていた狄龍(ティ・ロン)である。ちなみに妻役が現実に成龍(ジャッキー・チェン)の奥様である林鳳嬌(ジョアン・リン)さんである。
この状況を苦々しく思っていた清朝の高官である王道(ワン・タオ)は心を鬼にして革命軍を駆逐、容赦ない詰問尋問を繰り返し、革命軍の人物を洗い出していた。
しかし時代は流れていくもの。
爾冬陞をはじめとする数々の革命軍の同志たちは清朝に捕らえられ時代の犠牲となったが、最早弱体化した清朝には革命軍を抑える力は残っておらず、遂には王道も狄龍に追い詰められ、ここに他作品でもあるかもしんないけど、レアなマッチっぽい王道vs狄龍が!
流石はお互い功夫スターとして互角の腕を披露するが、いつの間にやら王道の方が多勢に無勢で捕らえられ、こっちはこっちで時代の犠牲者に。
長い革命軍と清朝との戦いの末に孫文によって中華民国が誕生するのであった。
終劇
■
清朝から中華民国に変わりゆく時代への悲哀と当時の台湾現況へのオーバーラップ、そして
「それでも頑張れ!」
と観てる観客を鼓舞するような演出が見事で変な話、最高の啓蒙映画である。
もう本当に今回も丁善璽(ティン・シャンシ)監督やるな!
と思うしかない。
さらに言えばその演出に乗ってドラマを繰り広げるのは、ご覧の通りのオールスターなのだから。
個人的に一番輝いていたと感じたのは王道である。B級功夫映画スターのイメージが強い、というかその通りなのだが、そのB級アクション映画の巨匠・李作楠(リー・ツォナン)監督に鍛えられたのだろうか、本作では清朝の高官を憎々しげに演じつつも一方で我が妻子を思いながら、時代の流れの犠牲者になる哀しき悪人を堂々と演じており、単なる二枚目功夫スターに終わらない幅広い彼の演技には感嘆させられた次第だ。
注目のジャッキーワイフ、林鳳嬌だが残念ながら印象に残る活躍が少なくイマイチだったかな。
「ロンゲストブリッジ」と本作で感じたのはとにかくスケールのデカさ、迫力のスペクタクル感で、このスペクタクル感にさらに強い娯楽性を加味すれば最高のアクション映画が出来るのではないか?
というのは誰しもが考え得る事で、
そのスペクタクル感抜群の演出を施した丁善璽監督は本作の2年後に、ある映画の執行導演を務める事になる。
その映画の名は「プロジェクトA」。
ジャッキー映画最高傑作の誉れ高い作品である。
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