「シェンムー 第一章〜横須賀〜」

(DC・セガ)
「ゆったりたっぷりしっとり」とは?


ついに、やってみました「シェンムー」。「バイオ・ベロニカ」とどっち買うか迷ったけど、
洋画ホラーより香港映画が好きなので、こっち買いました。
「バイオ」ブランドは信用できるけど制作費70億の意気込みを見てみたかったし。

常々、鈴木さん(製作者)の提言していたこのゲームのテーマ
ゆったりたっぷりしっとり」とはなにか?

お話・・・芭月流道場館長の芭月巌のもとに、突然ランテイと名乗る者が強襲。
主人公である巌の息子・芭月涼の目の前で巌は殺され、ランテイに謎の力を秘める鏡を
奪われてしまう。
芭月涼は仇を討つ為、家を出て行くのだった・・・・

おしまい

「お、おしまってないっすよ!!全然!!これからじゃないすか!!」
「おしまいなのっ!!」

・・・ともかく「第一章〜横須賀〜」なので、それは当然わかってはいますが。

それにしてもベタな出だしになかなかしびれた。
何がベタってモロ香港映画。これ作った鈴木さんは昔から
「ジャッキー・チェンの映画のようなゲームを作りたい」
と言っていたように、相当香港映画好きなんでしょう。
「バーチャファイター」が「シェンムー」の為の準備作ってのが本当によ〜くわかります。
そして感謝。ジャッキー映画のようなゲームができるのは俺にとって願っても無い事。

お話の展開もイベントも本当にベタベタなクンフー映画で、
・一見、よぼよぼ爺さんが実は拳法の達人とか(これがまた結構いて、
じじいは全部拳法使いか!って感じ)
・突然、影から敵が「どこにいたんじゃ!」ってたくさん出て来るとか(それはサモハン大好きの演出じゃん)
・敵に取り囲まれて「お前に関わるとロクな事がない」このセリフ!!もう、ありすぎ!!

というわけで、賛否両論のこのゲーム、ぼかぁ好き。

先に良くないところ書こう。

・話短い。
ストーリーで一番盛り上がるのが、冒頭の仮面ライダーの親父(藤岡さん親父役よかったぁ)が殺され
「おやじぃぃぃぃぃ!!!!!」
やっぱ、これですな。それ以上に盛り上がりは僕的にはありませんでした。
むしろ
「ぐずぐずしてねぇで早く横須賀出ろよ!!」というぐらい、ぐずぐずしてます。涼くん。
横須賀出たらエンディングなんで当たり前ですが。
他の「メタルギア」「バイオハザードシリーズ」とかみたいにストーリーに感動はしなかったな。
だって、クンフー映画のお約束展開やから話わかるもん。

・ムービーが・・・
ロード時間はちょっと「ゆったり」でそれほど気にならないのですが、ムービーを飛ばせないのが一番痛いです。
(飛ばせるのもあるけど、あんまり無い)
ミニゲーム(特にバイク)で失敗すると、ムービーからもっぺん見せられてかなりのタイムロスです。
自分の人生の
これ次回考えてね。

・戦闘が・・・
楽しい楽しい「ダイナマイト刑事」な戦闘ですが、ちょっと少ないかな。
もっとタイマン勝負とか一杯欲しいな。鈴木さん昔のクンフー映画をもう一度見直しなさい。
10分に1回戦ってるから。
後のお楽しみでは「70人組手」(後で説明)しかできないので、タイマン勝負もできるようにしてほしかった。

・修行が・・・
これはルーチンワークで楽しくないし、別に修行なんかしなくてもクリアできるので、次回からいらない。
だいいち、全然強くなっている気がしない。ストーリーの流れで強くさせて下さい。

・ミニゲームを・・・
「ゆったりたっぷりしっとり」に反してるのがちょこちょこあります。特にバイク。シビアすぎ。
BBSとか見てると「第8倉庫探しゲーム」(ちょっとメタルギア)が難しすぎと言われているように
「大人から子供まで」と考えているなら(というより俺も)、この辺の難易度下げてね。
ま、この辺の難易度が高いのが「セガらしいなぁ」とは思いますけど(「サカつく」もそう)

ほんじゃ、良かったとこ。

・寄り道、道草、夜遊び
「見てろよ、親父。必ず仇を取ってやる!!」
と固い決意をした涼。しかし涼は気持ちの切り替えが早い&好奇心旺盛なので、
一歩外に出ると、町のいろんなものに心魅かれてしまいます。お前地元だろ、驚くなよ。
「おっ!?ガチャガチャかぁ・・・
よ〜し、いいの取るぞ!!」←あの、仇は・・・・
「おっ!?くじ引きじゃん!!・・・
よ〜し、特賞取るぞ!!」←あの、仇は・・・・
「ちょっと
喉乾いたな。ジュース飲むか・・・おっ『当たり缶』じゃん!!」←あの、仇は・・・・
「スペースハリアーじゃん。
よ〜し」←あの、仇は・・・・だいたいゲーセンで遊んでる場合じゃ・・・
「ハングオンじゃん。ダーツあるじゃん。QTEバトルもするじゃん。」←あの、刻一刻と時間は経ってますが・・・
これは彼の昼の姿です。定職にもつかず、本当にいいご身分です。友達は働いてたり予備校行ったりしてるのに・・・
夜になるとこういった「子供遊び」に「大人遊び」が加わります。
彼が少年の頃から唾つけてたヒロイン原崎望ちゃんに何度もちょっかい。
「よう、原崎」
「今、店番だからまたあとで、ごめんね。」
「よう、原崎」
「今、店番だからまたあとで、ごめんね。」
「よう、原崎」
「今、店番だからまたあとで、ごめんね。」
「よう、原崎」
「今、店番だからまたあとで、ごめんね。」
「よう、原崎」
「今、店番だからまたあとで、ごめんね。」
一体何度謝らせれば気が済むんだ、涼。そして望ちゃんもいい加減キレなさい。
そして未成年のくせに
地元のバー・スナックをはしご。ホステスにちょっかい。
地元の不良や暴走族と
喧嘩。中華料理屋の「満腹亭」で腹ごなし。
門限11時だけど、怖い
親父が死んだから関係無し。破りまくり。
心配する家の稲さんをよそに涼は今日も遊びまくり。
挙げ句、友人から
「たまには早く帰ってやれよ。稲さんが心配してたぞ。」
と注意される始末。さらにそれが重要なイベントの最中だったりする。
これが「シェンムー」の「
ゆったりたっぷりしっとり」だ!!

・涼、バイト始める
港で情報を聞き出すため(
というのを表向きにして)、フォークリフトのバイトを始めます。
仕事は簡単。給料はじゃんじゃん上がる。俺ってタフ。
「これでガチャガチャもくじ引きも望ちゃんにちょっかいも出しまくりだぁ!!!
ゆったりたっぷりしっとりぃぃぃ!!!!

なんか暴走してきましたが、この辺が醍醐味です。
結局、横須賀っていう箱庭があって人々がちゃんと生活していて(ワーネバのもっと細かなやつ)、
涼もそこで好きに生活するって事ですね。そりゃ楽しくて横須賀から出れんわ。

・70人組手
そのままです。70人と組手します。たのし〜

画面は凄いですよ。本当に。久々に画面の美しさにびっくりしました。ここまで来たんですね。
PS2が出ればこれどころじゃなくなるんですね。地球滅亡なんてやめましょうね。
勿体無いよ、ゲーム業界こんなに凄いのに。

隅々まで楽しみたいという事もありますので、「シェンムーページ」を設けます。
このホームページの中で一番お馬鹿な企画(涼のストーカー日記)で迫る予定です。お楽しみに!!

芭月涼のストーカー日記

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