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■周星馳(チャウ・シンチー)1988  
 

捕風漢子/英雄熱涙
He Who Chases after the Wind
血と報復の掟



周星馳(チャウ・シンチー)デビュー作。
それ以上に何か言えっても困っちゃうのだが。

流れ

萬梓良(アレックス・マン)は犯罪捜査チームの主任、でちょっと無頼漢。今日も犯罪者を部下の周星馳(チャウ・シンチー)、呉家麗(ン・ガーライ)を引き連れてバンバンバン!と撃ち殺して一仕事おしまい。
呉家麗(ン・ガーライ)を車に乗せて、何処に行こうか
「というわけで、ホテル」
って感じか。京都にこれが実はあるんです。
"というわけで、ホテル"
という名前のラブホテルが。しかも郊外ではなく四条、三条という市街地にあるんですから驚き、確かに
「というわけで、ホテル行こうか」
と言っておいて、行った先が本当にその名前だったら女の子も思わず笑って油断して入ってしまいそうですね(そんなこたない)。

ところがホテルに行く途中に(違うって)、
近所の大屋敷が怪しい感じだと気づく萬梓良。
「泥棒でも入ってるんじゃないか?」
と思って忍び込むと本当に泥棒がいた!
すぐにその場で銃撃戦!
犯人の1人は射殺したが、もう1人の犯人・成奎安(シン・フイオン)は取逃がしてしまう。

「俺の大事な弟を・・・!」
逃げ帰った成奎安はそう言って復讐を誓う。

一方で被害を受けた大屋敷に住んでいたのはロボット大好きな変な主人とその妻・李美鳳(エリザベス・リー)。
萬梓良はこの奥様に一目惚れ。しかし奥さまは警官嫌い。
しかし萬梓良は泥棒騒ぎで奥様が無くした日記を手に取り、勝手に読み漁り、彼女への思いをますます募らせる。
これを知った一緒に同居しているシンチーは何だかんだ言いながらも頼れる兄貴・萬梓良の一肌脱ぐ。

彼女が知覚障害者の先生を務めていたことから、シンチーは知覚障害者、萬梓良はその兄貴ということで彼女に近づく。
日記も読んで彼女の悩みもズバリの萬梓良。
柔らかくて気持ちの良い妻よりも固くて何にも気持ち良くないロボットが大好きの主人。
奥様が萬梓良に惹かれていくのにそんなに時間はかからなかった。

兄貴の協力もしてやれやれのシンチー。
突然シンチーに襲い掛かってきたのは成奎安だった。
このシンチー、決して弱くないのだが突然のことでしかも相手が成奎安ということでボコボコ。シンチー迷なら目を背けたくなるような残酷な方法で殺されてしまう。

シンチーを殺され、おまけに刑事であることも李美鳳にバレてしまった萬梓良は成奎安と最期の対決に臨む!

終劇




そういう目で見てるからそう見えるんだよ。
というのは全くその通りなのだが、
若きシンチーは残酷な殺され方は悲惨であったが、それを除けば兄貴を慕う感じの良い青年って感じで結構印象に残る美味しい役どころ。出番も非常に多く、恵まれたデビュー作である。ところどころに現在の芸風の雰囲気が垣間見られるのも興味深い。

作品自体は萬梓良が無頼漢の不器用な刑事で恋に落ちてってことだが、僕個人は他人の日記を例え誰も見てなくても読んだりしないすよ。それは読んじゃだめっしょ。
決して悪くはない出来なのだが、さしたる面白さも感じられなかったかな、じゃやっぱだめか。


■CAST&STAFF
監督 頼建國(アルバート・ライ)
出演 萬梓良(アレックス・マン)
李美鳳(エリザベス・リー)
周星馳(チャウ・シンチー)
ケ浩光(アンソニー・タン)
成奎安(シン・フイオン)
呉家麗(ン・ガーライ)
馬文
陳浩
余偉國
動作設計 劉家勇
音楽 鐘定一(ダニー・チャン)
製作 魯國沽(ジム・ロー)
製作総指揮 高文輝(サイモン・コー)
陳九如
制作年度 1988

 
 

 
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