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■周星馳(チャウ・シンチー)1989  
 

流氓差婆/雌雄雙辣
Thunder Cops2
サンダードラゴン



この映画に周星馳(チャウ・シンチー)が出ている・・・ではなく林小樓(リン・シャオロウ)が出ているのを聞きつけてあんまり興味が無かったのだが鑑賞してみた次第。うーむ・・・


流れ

刑事・高雄(エディ・コー)の捜査に付き添った婦人警官の娘・呉君如(サンドラ・ン)は、目前で父を麻薬組織のボス・方剛(ファン・カン)に殺されてしまう。
組織への復讐を誓ったサンドラは猛訓練をして敏腕刑事に。
ヤク中にして情報屋の柏安[女尼](アン・ブリッジウォーター)に麻薬を渡して組織の情報を掴もうとするが中々上手くいかない。いかない上にすったもんだで逆にこのことが組織にばれてしまい、柏安[女尼](アン・ブリッジウォーター)も部下の林小樓(リン・シャオロウ)も殺されてしまう。

刑事が情報屋にヤクを渡していたということで警察での立場も危うくなったサンドラであったがめげずに今度はバイヤーの成奎安(シン・フイオン)の弟である周星馳(チャウ・シンチー)に近づいて、彼から組織への接触を試みるのだが・・・


終劇





本作そのものの感想としては一言、「暗い」
本作の3年後には「黒薔薇vs黒薔薇」という大ヒット作を放つ劉鎮偉(ジェフ・ラウ)が監督・脚本どっちも務めているということで意欲作なのかなぁ?とは思うが如何せんどこの何が言いたいかな部分がイマイチ伝わってこず、成功している作品とは言い難いだろう。後半、周星馳(チャウ・シンチー)が出てきてスクリーンがパッと明るくなったような気になるところが相変わらずの感想にはなってきたがやっぱシンチーは凄いなと感じた。呉君如がシリアスな役柄に挑戦していることももうちょっと評価すべきではあると思うのだけれど、あんま似合ってないかな。

そんなことより可哀想なのは林小樓たんだ!
と今更強く言うこともないのだが、彼女の香港でのぞんざいな扱いがひじょーに気になる今日この頃。
生まれた時代やスターになった場所が悪かったのか良かったのか。
確かに一時期のキョンシーブームに合わせて同スタッフキャストによる「新桃太郎」に主演し、その後は「幽幻道士4」で成人後のテンテンを演じたりして日本での知名度もそこそこに上がったとは思うのだが、その後はバッタリ。台湾での人気がどのくらいのものだったのかという点で不明なのだが、とかく香港での扱いは悪い印象が拭えない。
だって意外と知られてないと思うのだが、元彪(ユン・ピョウ)主演の「タイム・ソルジャーズ〜愛は時空を超えて〜」に彼女は出演しているのだが、元華(ユン・ワー)に手足折られて強姦されて殺されるチンピラの情婦という信じられないほどショッキングな役柄なんですよ!台湾のきらめく女ドラゴンにこの扱いは酷すぎる!
本作でも一番良いアクションをしていたのは紛れも無く当時ノリノリだった彼女なのに、その見せ場の最後になぜかしら惨殺・・・この後、シンチーが出てくるのはわかっていましたがここでかなり観る気が失せたのが一番の本音です。
なんですか、台湾出身の役者さんってやっぱ香港だと差別的な扱いもあったりするのでしょうか。考えてみりゃ林小樓も特に「タイム・ソルジャーズ〜愛は時空を超えて〜」の方なんかオファー受けなきゃいいのに・・・

「幽幻道士」のDVD復刻と合わせて「新桃太郎」シリーズもDVD復刻して欲しかったなぁ・・・


■CAST&STAFF
監督・脚本 劉鎮偉(ジェフ・ラウ)
出演 呉君如(サンドラ・ン)
周星馳(チャウ・シンチー)
柏安[女尼](アン・ブリッジウォーター)
林小樓(リン・シャオロウ)
成奎安(シン・フイオン)
方剛(ファン・カン)
高雄(エディ・コー)
胡楓(ウー・ファン)
動作指導 袁祥仁(ユアン・チョンヤン)
音楽 盧冠廷(ローウェル・ロー)
製作 黄海
制作年度 1989

 
 

 
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