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■周星馳(チャウ・シンチー)1992  
 

家有〔喜喜〕事
All's Well End's Well
ハッピー・ブラザー



長男は優しい妻がいながら、愛人との不倫がばれて妻が家出すると、愛人を家に入れて、堂々と暮らし始めた。
二男は家出した兄嫁の心配ばかりをして、男勝りの恋人とはケンカばかり。DJをしている三男は能天気なプレイボーイで、番組にリクエスト電話をかけてきた女の子を東京まで追いかけて口説き落とすが、すぐに別の女の子に目移りして、一騒動を引き起こしてしまい…。

個性的な3兄弟の恋愛模様をコミカルに描いたオールスター共演によるラブ・コメディ。「少林サッカー」の周星馳(チャウ・シンチー)、「HERO/英雄」の張曼玉(マギー・チャン)など、香港映画界の人気スターが集結している。張國榮(レスリー・チャン)は心優しい二男を好演。香港映画ファンの間でソフト化が待望されていた日本未公開の張國榮出演作品。

※上二つの文章はDVDショップからの抜粋です。
自分で書いた文章を失くしたの・・・(また時間を置いて改めて書きます)



全体的には高志森作品らしいほんわかな演出。
そこに周星馳ギャグがところどころで顔を現すことで、非常にスパイスになっている。ただし、全体としてはどうしても他周星馳作品と比べてしまうと薄味に感じてしまうし、まぁオールスターにするよりも
周星馳ワンマンにしちゃった方が面白かったんじゃないの?
って気がするのも正直なところ。
ただこれは旧正月オールスター映画で、周星馳は遅れて呼ばれた大スター候補だからしょうがないことなんだけど。

周星馳にしてもそうだし、高志森とコンビを組んだ許冠文(マイケル・ホイ)なんかは彼さえ出てればある程度コメディ映画として濃いモノが成立してしまうので、その辺の
天性のコメディアクターとアクターの違い
ということを如実に感じざるを得ない。
つまり、
張國榮のオカマ演技は素晴らしいのだが=大笑い出来るものでもない
というとこで、各キャストのぶっ飛び演技は素晴らしい、
素晴らしいが=大爆笑かというと、そうではないといったところ。
演技の上手い役者さんと天性のコメディアクターは違うものだと再認識した。 勿論、ここで言う天性とはたくさんの努力を加味して会得した天性のことである。

と、ちょっときつく言ったが、

その張國榮はじめ毛舜〔竹均〕の男前っぷりも 面白いし(顛末がとても良いですね)、張曼玉や3兄弟の両親を演じたお二人さんも非常に味があって面白い。
ま、言うまでもないがこの映画の努力賞は呉君如さんで、とにかく観たら言うまでもないのだが、黎強權(ベニー・ライ)もびっくりのおっさんっぷりは凄すぎる。どうしてここまで吹っ切って演技が出来るのだろうというぐらいに演じきっています。

日本語化されてるので、それをもっぺん観て評価したいところ。

■CAST&STAFF
監督 高志森(クリフトン・コウ)
出演 周星馳(チャウ・シンチー)
張國榮(レスリー・チャン)
黄百鳴(レイモンド・ウォン)
呉君如(サンドラ・ン)
張曼玉(マギー・チャン)
毛舜〔竹均〕(テレサ・モウ)
李香琴
關海山
黄光亮
陳淑蘭
李麗珍(ロレッタ・リー)
高志森(クリフトン・コウ)
谷コ昭(ヴィンセント・クック)
周輝
脚本 谷コ昭(ヴィンセント・クック)
蔡〔女亭〕〔女亭〕
音楽 林敏怡(バイオレット・ラム)
製作 黄百鳴(レイモンド・ウォン)
高志森(クリフトン・コウ)
製作総指揮 黄百鳴(レイモンド・ウォン)
羅傑承
制作年度 1992


逃學威龍
Fight Back to School
ファイト・バック・トゥ・スクール



面白いなぁ俺これ凄い気に入っちゃった。
今度はシンチーが学園モノに挑戦ということで、どういったらもんかと興味があったのですが、非常に調和が良かったっす。

流れ

警察・特殊部隊配属の周星馳(チャウ・シンチー)はその訓練で成果を出せず、左遷。
しょげかえる周星馳に来た次の指令は
"盗まれた署長の銃を取り戻せ"
銃は学生が盗んでいったという。
周星馳は嫌々ながらも上司の命令に逆らえず、生徒として学園に入学。潜入捜査へ。

エリート校なので厳しい感じ。
実際、この作品出演時は30歳の周星馳、高校生に扮するには余りに無理はあるがベビーフェイスなので何とかギリギリまま良いや。
そりゃ当然、今もし自分が高校生というシチュエーションに引き込まれたらどうなるか?
まず第一に思うのは、
もう勉強全然忘れたな
ってことですわ。えっ、他の人は違う?俺だけ?
数学なんか今さら出されてもさっぱりですな。わっはっは!
体育なんか息切れしちゃってさっぱりですな。わっはっは!
当時はウブなので女の子が可愛いとなかなか話せなかったりしたもんですが、それだけは今ならベラベラベラベラ喋りますな。わっはっは!
そんなチャンスがあるなら、もう一度あの娘やその娘にアタックしたいものですな!

・・・ともかく。
周星馳も同じようなもんで、勉強できなくて教師から懲罰の毎日・・・
「俺は何やっとんじゃー!!」
ってことで、逃げ出す一歩手前でしたがここに用務員の呉孟達(ン・マンタ)が現れ、意味不明な言葉を発するので
「やっぱり何やっとんじゃー!!」
ってことで、逃げ出す一歩手前でしたがここに美人教師の
張敏(チョン・マン)が登場。周星馳一目惚れ・・・って、
あんた張敏がよほど好きなんやなぁ
何か他の映画でもようけ好きになってるとこ見たでぇ。

いつも恋の力は絶大な周星馳。
ここから徐々に本領発揮。
さらにはクラスの不良学生に絡まれたところを得意の功夫(今回、とても強いのであります)で蹴散らしたところから一気に他生徒の信望を集めます・・・って、そんなことしてる場合でも無いのですが。

こちらも潜入捜査官だった呉孟達と協力して、署長の銃を捜すのですが、事件は思わぬところで大きくなってしまいます。さらに周星馳は張敏も何とかしたいモーレツ欲張りゲーム。

遂には張耀揚(ロイ・チョン)が指揮するヤクザ組織と学園内で対決することになるのですが・・・・

終劇




素直に面白かったっす。
身分を隠してダメ生徒を演じる前半は後半の活躍の期待もあってか、よくあるパターンながら面白いし、不良どもを簡単に蹴散らす功夫周星馳がまた爽快。他生徒との絡みもとても楽しく、呉孟達とのコンビも絶好調って感じでベタな作品でありながら実にソツの無い作りに好感が持てました。
個人的には周星馳ってウジウジグダグダ悩むシーンが結構あるような気がするんだけど、本作は身分隠しても抑えが効かなくて全然へこまないところが好き。すぐに飛び出して不良蹴っ飛ばすし、悪漢を蹴散らしてくれるので爽快感がすぐやってくる。

小品に感じるけどとても良い作品です。

■CAST&STAFF
監督 陳嘉上(ゴードン・チャン)
出演 周星馳(チャウ・シンチー)
張敏(チョン・マン)
呉孟達(ン・マンタ)
張耀揚(ロイ・チョン)
黄子揚
黄一山
秦沛(ポール・チュン)
陳國新
苑瓊丹
黄炳耀(バリー・ウォン)
黎彼得
陳コ森(テディ・チェン)
聶鵬峯
謝偉傑
梁拾壷
動作指導 王坤(ウォン・クワン)
脚本 黄炳耀(バリー・ウォン)
陳嘉上(ゴードン・チャン)
音楽 王邦
策劃 羅國強
製作 王晶(バリー・ウォン)
製作総指揮 向華強(チャールズ・ヒョン)
向華勝(ジミー・ヒョン)
制作年度 1991


逃學威龍續集
Fight Back to School 2
ファイト・バック・トゥ・スクール2



悪いけどもの凄いパワーダウンだな、こりゃ。
学生時代の面白思い出なんてのは誰でも持っていてそれを持ち合わせて使えるのピックアップしてイベントいっぱい作ったらそれだけでも学生時代ということで、観てる観客との共通・共感が計れてそれはつまり"面白い"につながると思うのだが。ましてやシンチーが演るんだし。

流れ

前作で密輸組織を壊滅させ、更には張敏(チョン・マン)のハートも射止めて幸せ一杯の周星馳(チャウ・シンチー)かと思ったがそうもいかない。
女署長の葉徳嫻(デイニー・イップ)が呉孟達(ン・マンタ)に惚れていたので、呉孟達は重犯罪課へ、シンチーは交通課へ。

・・・って、左遷じゃん。なんで?
渋々交通整理に勤しむシンチーだったが、呉孟達らが行っていた事件に関わりたくて勝手に参加。
テロリストが学校を狙っている
という情報を聞いて、シンチーは前作で知り合った学生たちと共にその学校に入学。

またしても学校で一騒動なシンチー。
今回はシンチーはじめシンチーの連れてきた黄一山ら学生も捜査官扱いだし、先生には呉孟達が化けてるし、周文健もいるしで偽者だらけ。
その中で黄霑(ジェームス・ウォン)宣教師様とのいざこざを起こしつつ事件に迫っていくのだが、関係者としての同級生の朱茵(アテナ・チュウ)の名前が挙がる。

張敏という恋人がいるにも関わらず、朱茵はシンチーに惚れ気味だし潜入捜査だしということでシンチーアタック。
今回はアタック成功に時間はかからなかったものの、テロリストの魔の手はすぐそこまで伸びてきていた。

呉孟達や他捜査官がいないうちにテロリストが学校をハイジャック。
黄一山は隙を見てシンチーに電話。
ことの次第をただ1人知ったシンチーは、隊長を務めていた特殊部隊を引き連れてテロリストと決死の戦いに赴く!

終劇




シンチーには気の毒だが、余りに展開が普通。
彼であれば超法規的演出で色んなピンチを面白く演出してくれると思いたいが、本作のクライマックスはかなり普通の銃撃戦でこれがシンチー主演でない警察モノなら水準だと思うのだが、シンチーであればラストのオチだけでは余りに物足りない。
全体の展開としても学園ものならではのネタというものが芳しくなく、それは前作と被らないためというのは頷けるが単発的に面白いギャグはあるものの、トータルとしては平坦な出来であくまでシンチー映画にしてはになるが冗長のきらいがある。

学校ものであるならば、前作で挑戦しなかったクラブ活動や、文化祭ネタでもまだまだ出来そうだし、入学式や涙と笑いの卒業式、色々ネタはあると思うんだけどな。

■CAST&STAFF
監督 陳嘉上(ゴードン・チャン)
出演 周星馳(チャウ・シンチー)
張敏(チョン・マン)
呉孟達(ン・マンタ)
朱茵(アテナ・チュウ)
葉徳嫻(デイニー・イップ)
黄霑(ジェームス・ウォン)
黄一山
周文健
柯受良(ブラッキー・コー)
蒋志光
黄新(ウォン・サン)
武術指導 李健生
脚本 陳嘉上(ゴードン・チャン)
陳健忠
阮繼志
音楽 林慕コ
策劃 羅國強
製作 向華勝(ジミー・ヒョン)
製作総指揮 向華強(チャールズ・ヒョン)
向華勝(ジミー・ヒョン)
制作年度 1992
 
 

ファイト・バック・トゥ・スクール
ファイト・バック・トゥ・スクール2
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