ワールドサッカー実況ウイニングイレブン4
Jリーグ実況ウイニングイレブン2000

（ＰＳ・コナミ）

最高峰のサッカーシミュレーターだと俺は思う。

サッカーゲームとなると、昔は「エキサイトステージ」がなかなか定評を得ていた。
まぁ、スーファミだったから当然なのだが、 その面白さはあくまでゲームのものだった。
最近、サッカーゲームといえば大きく三つに分けられる。
「FIFAシリーズ」
「パーフェクトストライカーシリーズ」略パースト
「ウイニングイレブンシリーズ」略ウイレレ

「FIFAシリーズ」
ウリは何と言ってもFIFA公認ってとこ。ゆえに全選手の実名が使えると。
PS2で出た最新作はさすがに気持ち悪いほどのグラフィックの素晴らしさだったが、
肝心のゲームそのものはフランスワールドカップのバージョンのものと大差は無く大味で、
あまり駆け引きも無く、ドリブルで突っ走り強引にシュートシュートシュート。
ただそれだけのゲームだった。
FIFAシリーズのもう一つの特徴はBGMで、毎回有名アーティストの楽曲を引用してきている。
最新作の引用はジャミロクワイ。

「パーフェクトストライカーシリーズ」
いわゆるパースト派、ウイレレ派でよくどっちが面白いか意見が分かれる所である。
このゲーム、俺も嫌いではないのだが、嫌なところは「キーパーが強すぎる」とこである。
ウイレレ多彩なテクニック等使いこなせば面白いだろうとは思うが、
いかんせんキーパーの非情な強さに非現実感を強く感じて冷めてしまうのだ。
あと、足元にプレイヤーマークが付くのも全く頂けない。サッカーで足元が見難くてどうする。
サクセスモードでオリジナルキャラも作る事が出来て、やったけど個人的には蛇足モード。
エディットモードが最初からついてればいい。

「ウイニングイレブン」
で、自分のベストはこいつになる。なぜか。
「ちゃんとサッカーしないと勝てないから。」
これが一番の理由。
基本のセンタリングから、アーリークロス、ワンツーパス、スルーパス、ループシュート、etc・・・
実際のサッカーでやっているプレイをしないと試合に勝てない。だから面白い。
自分自身のインテリジェンスも必要になる。
現代サッカーでは強引なドリブル等の個人技だけでは通用しない。しっかりとした戦術がまずあって、
そこから個人技プラスアルファになる。このゲームも一緒。
相手の戦術をよんで、反撃に転じ、それが成功したときの達成感は素晴らしい。

もう一つの理由が
「ジダンのクリエイティビティに驚嘆し、バティの決定力に泣かされる。」
それだけCPUが賢い。どいつもこいつも同じ事してくるわけじゃない。
相手チームに現実での本当の強さを感じさしてくれるゲームなんて、こいつだけじゃないかな。
CPUがやってるくせに、「ジダンって凄い」とか思うし。

エディットモードも素晴らしい。
オリジナル選手の作成や、移籍。偽名選手を実名に変更する事が出来る。ジダム→ジダンね。
だからといって、例えばＪ２のベガルタ仙台にロナウドが移籍したところで天下無敵になったりはしない。そこが素敵。

二人同時プレイが面白い。
これって対戦じゃなくて、協力でのこと。
みんな意外と知らないみたいだけど、一人・対戦でやるよりずっと面白い。
たぶん、勝利したときに感動を共有できるからだと思う。対戦だとどっちかは不愉快になってるわけだし。
お互いの息がピッタリ合って、ゴールに結びつけたときは最高の一時である。
ただ、当然二人揃う必要があるわけで、学生なら十分可能だが社会人だとその機会は少ない。