■CAST&STAFF |
監督・脚本 |
王羽(ジミー・ウォング) |
出演 |
王羽(ジミー・ウォング) |
金剛(カム・コン) |
王永生 |
劉家榮(リュー・チャー・ヨン) |
龍君兒(ロン・ジェンエール) |
龍方 |
龍飛(ロン・フェイ) |
薛漢(シュエ・ハン) |
黄飛龍 |
余松照 |
山茅(サン・マオ) |
王太郎 |
史亭根 |
龍世家 |
郭振鋒(フィリップ・コク) |
孫榮志 |
王力 |
戴徹 |
岑潛波 |
謝興 |
馬金谷 |
齊後強 |
金龍 |
蘇真平 |
張義貴 |
侯伯威 |
ケコ祥 |
歐立保 |
楊奎玉 |
武術指導 |
劉家良(リュー・カー・リャン) |
劉家榮(リュー・チャー・ヨン) |
製作 |
黄卓漢 |
制作年度 |
1976 |
獨臂刀大戰盲侠
Zatoichi and the One-Armed Swordsman
新座頭市/破れ!唐人剣
■
一番怖いのはこっちが慣れてしまうってこと。
それさえも知られなくなっていること。
そして全てを知らずに統制されていくこと。
もしこの映画がTV放映にかけられたら、
そして映画であれば規制も緩くなっているが、規制をかけられていたら、
「おいピーッ!ピーッ!覚悟しろ!」
ってな感じで、かなり多くのセリフを削られることになる。
筒井さんが筆を置いたのもそりゃそうだと理解もしてしまうな。
自分の作品が誰かの指図によって滅茶苦茶にされていくんだもの。
そういった意味で去年の北野武作品「座頭市」は非常に有意義であったと思う。
俺個人としてはもうこの先、体にハンディキャップを持った人間がそれを克服して大活躍するような、そんな楽しい活劇は日本では作られないだろう、と思っていたからだ。
今の子供達は「ジャングル黒べえ」も「ダッコちゃん人形」も「釣りキチ三平」も知らないだろう。そしてこれからもそれら突然の規制を受けたものが陽の目を見ることは非常に難しいだろう。誰かが発した余計な号令によって、歴史までもが削除され、子供達がその改訂された歴史を真実と誤認識しながら生きていかなければならないのだ。
・・・って、突然重く書きすぎたな。
でもそう思うもん。ほんと。「片手落ち」って言葉も今はTV番組でダメですよ。とにかくハンディキャップに少しでも関わっちゃいけないんです。だからみーんながみんな、ハンディキャップそのものに対して、触らぬ神に何とかになってしまうんです。
さてさて。
この作品は「獨臂刀」でジミーさんが演じた人気キャラの片腕剣士と、勝新太郎演じる座頭市との対決を描いた作品で、夢の競演ジミー先生vs座頭市!という俺らみたいな好きものなら身震いしたくなるような作品である。
■流れ
兄弟子を訪ねてはるばる日本までやって来た獨臂刀ことジミー先生。旅の途中に旅芸人の張翼(チャン・イー)一家と出会い、旅を共にする。
しかし途中、将軍に献上する参列に日本の風習を知らない張翼の子供が横切ってしまい、これを侍が斬ろうとして張翼と妻・汪玲(ワン・リン)が代わりに犠牲になる。切捨てご免ってやつやね。ごめんじゃねーよ。
いきなり目の前で起きた惨劇に巻き込まれたジミーさん。襲ってくる侍を斬りまくって逃げ出した。
その後、フラフラと旅を続ける勝新太郎・座頭市が息も絶え絶えの張翼を見つけると、いまわのきわに
「子供を頼む」
といって張翼も事切れる。
思わぬことから唐の子供を連れ歩くことになった座頭市は困惑しながら町に向う。
町では、唐の剣士(ジミーさん)にこっぴどくやられて面子が立たない領主が唐剣士狩りに躍起になっていた。
唐の剣士に唐の子供、
「こいつはどういうこった?」
と座頭市は行動を開始。
一方で小屋に逃げ込んだジミーさんは、野獣のような武士どもに囲まれて、おまけに小屋を火にかけられて絶体絶命!これを神業のような飛燕の術を巧みに使ってかわす。
そして山道を歩く日中最強剣士、ジミーさんと座頭市が出くわした。
じぇんじぇん日本人なんか信じられなくなっていたジミーさんは当然の如く、子供を取り戻すと座頭市を追っ払おうとしたが、なかなか帰ろうとしない座頭市。意外としつこい。
人里離れた民家でお世話になることになったジミーさんと座頭市。ここで初めて日中が親交を深めるのであった。
その後、町に買出しに出かける座頭市。
とはいっても金が無いので、てんぷくトリオ(三波伸介、伊東四朗、戸塚睦夫)相手に博打をやって稼ぐ。それにしても今の人たちにとって「笑点」の司会は三遊亭圓楽師匠でしょうなぁ・・・私なんか未だに司会は三波伸介さんの印象が強いです。というか、その時に一番見てました。その後すぐ他界されてしまったんですよね。
それにしても伊東四朗さんは凄い!
自分が小さい時からクイズ番組の司会やってたし、
(知ってる人なら名言「ニン!」が有名ッスよね)
その後もずっと第一線にドカンと構え、むしろ現在になって「伊東家の食卓」は高視聴率を記録し、レギュラーでもゲストでも本業の舞台での活躍も忙しくその活躍度は増してる感じです。また映画俳優としての伊東さんも個人的に好きなんですよね。
まぁそれはともかく、
座頭市が町に出かけている間に民家にいることがばれ、ほぼ無関係の民家の方々は斬殺。そこの娘の寺田路恵が連れ去られてしまう。ジミーさんと子供は既にいなかった。
このことを町で聴いた座頭市はさっそく敵のアジトに単身乗り込み、娘を助けることに成功する。しかし、そのヤクザどもに嘘を吹き込まれていた娘はちょうど町に出ていた座頭市に
「あなたが金のために居場所をばらしたんでしょう!」
といって座頭市を冷たくけしかけた。侠人・座頭市に冷たい風が突き刺さる。
その後、ジミーさんの本来の旅の目的であった兄弟子(南原宏治)がいるとこにジミーさんと子供は厄介に。この頃にはすっかりジミーさんも座頭市が裏切ったのだと思い込んでいたのだった・・・
遂に迫るクライマックス。
なんとジミーさんの兄弟子が金のためにジミーさんを裏切り、子供がヤクザな武士どもに誘拐されてしまう。そしてジミーさんは罠とわかっていながら最後の対決に向かう。
一方で浜木綿子の手立てでついにこっちもヤクザどもとチャンバラを繰り広げる座頭市。大勢の剣侠相手に盲人とは思えない究極の居合斬りでこの戦いを制す座頭市。
ジミーさん側ではかつての兄弟子、しかし今はにっくき裏切り者の南原との決戦!・・・の末にこれを破り、全ての敵を蹴散らすことに成功して子供も取り戻す。
2人の間に誤解がなければこれで映画は終わっていたのだ。
しかし、ここからが悲劇の始まりだった。
座頭市を裏切り者だと思っているジミーさんが座頭市に対決を迫ってきたのだ。
2人の最強剣士が火花を散らす!!
最後までこの決戦場に立っていた者は・・・!?
終劇
■
最後に立っていた者は、
日本版では座頭市、
香港版ではジミーさん、
ということになるんですね。
未だジミーさんが勝つバージョンは発見されていません。
勝新太郎「座頭市」は観たことが無い人、ちょっとでも興味を持った是非観てほしい作品である。別に本作でなくてもどれでもいいから。レンタル屋にあると思います。
昨今の武侠片「グリーン・デスティニー」や「英雄」「LOVERS」そしてチャンバラアクションのある「killbill」等など。
これらの映画には一切出てない緊張と迫力、映画職人達の手で作りこんだシチュエーションの面白さ、そして勝新太郎扮する座頭市の殺陣の素晴らしさがあります。
今の日本映画が失ってしまったもの。
やはりこれはデカイと改めて思いました。
本作は酷評に晒されることもありますが、個人的にはチャンバラアクションもふんだんにあり飽きさせず、またジミーさんと日本映画、勝新太郎との競演というとこで強い新味
を味わえるので非常に面白かったです。またちょこちょこ登場するてんぷくトリオの皆さんも、場をちょっと緩和する役目として一役買っていましたね。
個人的には座頭市入門編としても是非観てほしい一作です。 |
■CAST&STAFF |
監督 |
安田公義 |
徐増宏 |
出演 |
勝新太郎 |
王羽(ジミー・ウォング) |
浜木綿子 |
寺田路恵 |
南原宏治 |
安部徹 |
三波伸介 |
伊東四朗 |
戸塚睦夫 |
佐々木孝丸 |
花沢徳衛 |
汪玲(ワン・リン) |
張翼(チャン・イー) |
大川修 |
早川雄三 |
山本一郎 |
森章二 |
大前均 |
橋本力 |
香川雅人 |
原聖四郎 |
浜田雅史 |
九段吾郎 |
秋山勝俊 |
佐藤京一 |
岩田正 |
小林加奈枝 |
黒木現 |
勝村淳 |
新関順司郎 |
伴勇太郎 |
暁新二郎 |
里見潤 |
松田剛武 |
大杉潤 |
脚本 |
山田隆之 |
安田公義 |
原作 |
子母沢寛 |
音楽 |
富田勲 |
製作 |
勝新太郎 |
制作年度 |
1971 |
獨臂刀
One Armed Swordman
片腕必殺剣
■
王羽(ジミー・ウォング)先生が大スターになった記念すべき作品である。
これを見ると徐克(ツイ・ハーク)の「ブレード 刀」って作品がかなりのパクリもん、真似するのもいい加減にしろよって怒りたくなるものであることがわかる。もうこれリスペクトじゃなくてパクリだよ。
■流れ
田豐(ティエン・ファン)が営む道場に夜襲。
これを門弟の谷峯(クー・ファン)が全滅させたが相討ち。
「師匠!息子を頼む!」
と言って事切れる。
すっかり立派に成長した谷峯の息子、王羽(ジミー・ウォング)。
父の形見は夜襲の時の折れた刀だ。
強い父ちゃんの息子あって、腕前はこの道場で誰よりも強いものになっていた。
田豐の娘である潘迎紫(プン・イェンチー)はこの強くてクールで優しい王羽が気に食わない。
ガキ大将が好きな女の子へのアプローチ方法がわからず、ついついイジワルしてしまうそれの逆パターンである。
昔、ほんとーーーに昔の幼少の頃、これもガキ大将ラブのパターンで、当時スカートめくりが流行っていたのだが、
「ただのスカートめくりじゃアピールに乏しいな」
と思った私は好きな女の子に対し一歩進んだ以下自粛。
しかしこっちは自粛どころではねーべ。
なんとなんと、
「どうアピールしていいかわからない」
潘迎紫は王羽の右腕を斬り落としてしまったのである!
それはまるで、大物タレントの二世が引き起こした事件のように、
「斬れてしまうとは思わなかった」
といったような実に幼稚な事故であり、この幼稚な事故が無かったら何れ王羽は潘迎紫と結ばれて道場を継いだのであろうが、右腕を斬り落とした女を誰がそんなことになるもんかこの野郎!
ってなぐらいにその場を立ち去ります。そりゃそうだ。
雪が降り積もる中、腕を斬られて死にかけていた王羽を助けたのは田舎娘の焦〔女交〕(チャオ・チャオ)。
彼女の優しい看護によって、王羽は意識を取り戻すが通りがかったチンピラ剣士の樊梅生(ファン・メイサン)らにも片腕ということで敵わずボコボコにされ、絶望の日々。
一方、No.1の道場にのし上って街を牛耳りたい楊志卿は裏で次々と巷の剣士たちを暗殺。
この楊志卿の門弟で暗殺を繰り返すのが劉家良(リュー・カーリャン) ってのが凄い。おまけに
劉家良(リュー・カーリャン) vs袁和平(ユアン・ウーピン)
という信じられないようなマッチ、しかしはっきりと袁和平とは確認できなかったのだが。
王羽とはつまりジミー先生。
先生が片腕になったぐらいでいつまでも落ち込んでいるようなお人ではありません。
焦〔女交〕からもらった剣技書を元に、形見の折れた刀を武器に片腕特訓を開始。グングンと強さを取り戻していく王羽。
一方で静かに焦〔女交〕との関係も育まれていったりなんかして(2人で住んでるんだからそりゃそうだよな)。
楊志卿の手下たちは街の祭りで出てきていた潘迎紫らを道場にご招待。裏で暗殺を繰り返していることは知られてないからね。
そのまま幽閉されてしまう潘迎紫。
潘迎紫のことが何となく気になって後をつけていた王羽がこれを助け出す。
「私のところに戻ってきて!」
「できるか!あほんだら!」
との押し問答。腕を斬っても助けられても相変わらずわがままな潘迎紫お嬢様。
これを見ていた焦〔女交〕は自分と別れて道場に戻ってしまうのではないかと悲観。
「そんなことするつもりはない」
まぁ・・・焦〔女交〕のような美人が側にいて向こうには腕斬った女と考えりゃ俺でもそうするけど。
2人でこの街を出て農夫にでもなって幸せに生きていこうと決意します。
しかし、そんなことは何の関係もない楊志卿軍団は遂に田豐道場を襲撃。
さらには昔、道場を夜襲し王羽の父、谷峯を死に追いやったのもこいつらの仕業とわかる。
一人一人と倒されていく門弟たち。
中には若き任世官(ニン・シークワン)の姿も。
背中に槍を一杯携えた楊志卿がまたすこぶる強く、田豐もそりゃあ強いのだが負傷。
このまま道場は潰されてしまうのか!
「そんなことはさせん!」
最後に颯爽と登場したのは勿論王羽でした。
この時から既に結構老けてる劉家良を倒すと、楊志卿と一騎打ち!
ピンチに追いやられながらも何とか楊志卿も倒し、
道場の危機を救い、父の仇を討つと
「とは言っても道場にはいられませんから」
と悲しむ潘迎紫をほっといて、焦〔女交〕が待つ荒野に去っていくのでした・・・
終劇
■
道場から抜け出して別のところで片腕の修行して道場の危機とみるや駆けつけて敵を一掃、ほんまに「ブレード刀」がパクリもんってのがわかります。幾らそこに徐克独特の世界観を持ち込んだと言ってもねぇ・・・
いわゆるジミー先生のジミーワールド映画とは違うので、ジミー先生らしい大爆笑な展開は無く、まとも。また張徹(チャン・ツェー)映画としてもまだ"血と男と死で一杯"なワールドが展開する前の作品であり、そっちの色も薄い。
そのオリジナリティで当時大ヒットしたと言うのはとてもうなずける話なのであるが、個人的には同じチャンバラ活劇の「戦国水滸伝/嵐を呼ぶ必殺剣」
の方が面白かったかな。後発なんだから当たり前といえばその通りなんですが、もう少しアイデア溢れるチャンバラアクションが色々欲しかったかな。
|
■CAST&STAFF |
監督 |
張徹(チャン・ツェー) |
出演 |
王羽(ジミー・ウォング) |
焦〔女交〕(チャオ・チャオ) |
潘迎紫(プン・イェンチー) |
黄宗迅(ウォン・チュンシュン) |
張佩山(チャン・プイサン) |
鄭雷(チェン・ライ) |
田豐(ティエン・ファン) |
楊志卿(イェン・チーヒン) |
陳燕燕(チェン・ヤンヤン) |
金童 |
樊梅生(ファン・メイサン) |
谷峯(クー・ファン) |
劉家良(リュー・カーリャン) |
洪流(ハン・ロー) |
王光裕(ウォン・クォンユー) |
唐佳(トン・グァイ) |
謝園 |
古龍 |
任世官(ニン・シークワン) |
袁祥仁(ユアン・チョンヤン) |
袁和平(ユアン・ウーピン) |
林聰 |
武術指導 |
劉家良(リュー・カー・リャン) |
唐佳(トン・グァイ) |
脚本 |
張徹(チャン・ツェー) |
倪匡(イ・クオン) |
音楽 |
王福齢 |
製作 |
邵仁枚(ランミー・ショウ) |
制作年度 |
1967 |
金燕子
Golden Swallow
大女侠
■
本当はあの「大醉侠」の続編でその名も金燕子、その作品で鄭佩佩(チェン・ペイペイ)が演じた主人公の名前とくればここのカテゴリーに入れるのはおかしくなってくるのだが、これは見事にジミー先生の作品である。
■流れ
鄭佩佩扮する金燕子が夜襲に襲われる。
これをすんでのところで助けたのはさすらいの剣客・羅烈(ロー・リエ)であった。
あくる朝、金燕子と羅烈そこに羅烈の弟分である午馬(ウー・マ)も加わって楽しげな旅が始まる。
一方、悪辣な剣客どもをぶった斬ってはその場に金のかんざし投げ捨てて立ち去る謎の男、王羽(ジミー・ウォング)が暗躍する。彼は自分を"金燕子"と名乗っていた。
盗賊"金龍會"の残党どもが本物の金燕子らに襲い掛かる。
仲間を殺られた復讐だそうだ。
勿論、金燕子には覚えが無い。
だって、「大醉侠」でもたくさん殺してるしね。もうどれが誰やら・・・
「そんなに殺したかしら?」
とカワイコぶってる場合ではない。
真相はやはり王羽にあった。
ついに出会う金燕子と偽金燕子。
実は王羽は金燕子の弟弟子で、金燕子お姉ちゃんに遭いたいが為に、騒動を繰り返していたのだった。
「まぁまぁ困った子ね」
で済むはずが無い。
そんなんで殺戮を繰り返されたらたまらんってなもんだ。
「(金燕子は俺のものだ!)」
と内心を嫉妬でメラメラさせてたりなんかする羅烈もそこにいた。
ところでここで
若すぎるガキの火星(マース)くんが出てきたりする・・・
これ火星くんですよねぇ?
非常に可哀想な顛末を迎える火星くんであったりします。
このキャプ可愛い
ショーブラ2大スターを手玉に取る
きまぐれ・・・いや血塗れオレンジロードの始まりである。
羅烈は金燕子に一目惚れ。
王羽の頭は金燕子でいっぱい。
んで、金燕子の想いは何処に?
三角関係のまま物語は進む。
羅烈は遂に金燕子に告白。
これがねるとんならたぶん
「お友達から」
という感じだったかもしんないが、今まで女を捨てて戦ってきた金燕子は恋の鞘当てにはとんとウブだったりする。
案外と醉侠の岳華のことを今でも想ってたり何かしちゃったりしてこれまた。ちなみに「ねるとん紅鯨団」は月一回とかまたやってほしいなぁとか希望したりする。
金燕子が付き合うとも付き合わないとも言わないので、
遂に羅烈vs王羽!
額の三日月な傷跡が「じゃりん子チエ」の小鉄を思い出し、とするとこれはさしずめ小鉄vsジュニアみたいなもんか(どこがやねん)。
その後ろで手下を一杯殺された金龍會が今でも王羽の命を狙っていた。
気づいた王羽が金龍會のボスを一撃の下に切裂くのだが、その前に自分への攻撃と勘違いした羅烈が王羽に致命傷を与えていた。
最後の力を振り絞って盗賊の残党を一網打尽にする王羽。その中には冒頭で殺されたはずの劉家榮(リュー・チャーヨン)がもっかい違う盗賊で出てきてもっかい殺されたりなんかする。
どっちにしようか迷っているうちに王羽に死なれた金燕子。
羅烈も自分が死に追い込んでしまったことからこれ以上金燕子の側にはいられず立ち去る。
一石二鳥ではなくて、二兎追うものは・・・になってしまった金燕子さん。まぁ初恋なんて誰でも上手くいかないものです。
終劇
■
私はこの映画を観る前からfakeさんHPにて内容を読んでいたので心の準備も出来ていましたが、もしこの作品を本当に
「あの大醉侠の続編が!?」
と思って観ていたらどうなったことでしょうか。
そこには大軍の男どもを蹴散らしてクールにチャーミングに決めてみせるペイペイ様はおらず、ただただ剣は上手いけれどもその姿、立ち振る舞いはまるで井莉か余安安かといった感じでひたすら可愛いではないか!・・・あれ?
い、いや可愛いだけではないか!
勿論、彼女のアクションシーンが無いわけではない。
ただ見せ場となるクライマックス対決は王羽vs羅烈だし、最後の血塗れ大戦闘も全て王羽劇場である。彼女に見せ場は無いと言っても過言ではない。
張徹(チャン・ツェー)の気持もそりゃあわからんではない。
わからんではないが作ることに決めたんだから、せめてクライマックスぐらい金燕子大暴れとかそのぐらいの見せ場を与えるべきではなかったか。悪いけどそりゃ細かい内情は知らんが、
気持の乗らない作品でもキチッと作ってこそプロでしょう。
そもそも「大醉侠」だって胡金銓(キン・フー)が上から「作れ!」と言われた作ったものだし、
徐克(ツイ・ハーク)の「皇帝密使」も本人は嫌だったそうだけど傑作になってるし。
そこに金燕子大活劇かと思ったら全くジミー先生が美味しいとこ全部持ってく映画に仕上げたとなりゃあ、意地を通したとも言えるけど台湾に行くわな。
ジミー先生映画と考えると初期としては十分水準の面白さがあると思います。
午馬(ウー・マ)がなかなか良い味を出してます・・・っていつもそうか。 |
■CAST&STAFF |
監督 |
張徹(チャン・ツェー) |
出演 |
王羽(ジミー・ウォング) |
鄭佩佩(チェン・ペイペイ) |
羅烈(ロー・リエ) |
趙志研 |
楊志卿(イェン・チーヒン) |
井E |
午馬(ウー・マ) |
賀寶 |
谷峰(クー・ファン) |
藍偉烈 |
劉剛 |
唐迪 |
火星(マース) |
劉家榮(リュー・チャーヨン) |
袁和平(ユアン・ウーピン) |
武術指導 |
劉家良(リュー・カーリャン) |
唐佳(トン・グァイ) |
脚本 |
張徹(チャン・ツェー) |
杜雲之 |
音楽 |
王福齢(ワン・フーリン) |
製作 |
邵仁枚(ランミー・ショウ) |
制作年度 |
1968 |
斷腸劍
The Trail of the Broken Blade
■
これは「獨臂刀」で大ブレイクする直前の映画になるのかな?
ロール表示もジミーさんの名前が三番目に登場するからね。
俺、なんかこっちの方が「獨臂刀」より好きかも。ジミーさん演じる切なく悲劇的でハードボイルドな剣士が格好良いのよね。
■流れ(推測入ります)
倭寇に苦しんでいた時代。
その倭寇を捕まえられない罪を着せられた(?)将軍が獄中死。
その後、やって来たのが息子のジミーさんで、スケープゴートにした官人を殺して仇を討つ。
おかげでジミーさんは朝廷から一生追われる指名手配の身に。
一方、ある道場に強盗が入り、これを喬莊と秦萍が撃退。
この強盗は倭寇で・・・(倭寇というか海賊というか日本人は関係無いのかな?)
ボスの田豐(ティエン・ファン)にやられた相手の名前を告げると事切れる。
「おのれ!生かしてはおかんぞ!」
それとあんま関係無いジミーさん。
今は身分を隠して客棧の馬番をひっそりやっていた。
ここにフラリと現れる喬莊。
ジミーさんとコミュニケーションするうちに、
「こいつ、馬番なのになかなかやるじゃん」
ってことになり、意気投合。
この喬莊、ジミーさんとは無関係の自分の恋話までしたりなんかして女々しい・・・と思ったら、この偶然はどうか。
喬莊が惚れている秦萍にはフィアンセがいて、そのフィアンセこそがジミーさんだったのだ!
「うわっこいつアホや、俺がフィアンセやっつうの」
なんて内心ほくそ笑んでいた・・・かもしれないが、一応苦渋の表情を浮かべるジミーさん、三角関係ですね。
その後、その倭寇が襲ってくる。
あこれ、ジミーさんにじゃなくて撃退した喬莊さんの方にね。
なので、ジミーさんはしょうがない。
正体晒して倭寇をぶった斬ると(ここが格好良いッス)
かつて、父が成し得なかった倭寇討伐に1人で乗り出す。
何処で修行を積んだか何の根拠も無いがとにかく強いジミーさんは倭寇の本拠地に近づきながら敵をバッサバッサ!
後を追う喬莊と秦萍のことも知らずにバッサバッサ!
遂にはジミーvsボス・田豐!
死闘の末に田豐が絶命したのだが・・・・
こ、こ、これが、これこそが確かに斷腸劍!!
終劇
■
切ないジミーさんの英雄像が濃すぎず何とも渋い良い色に染まっており、とても良い感じ。
張徹イズムと言う意味でも"哀しき男の美学"が描かれており、初期にしてはなかなかの作品である。
タイトル「斷腸劍」に二つの意味があるところが面白い。
見たまんま斷腸劍と、これぞ真の斷腸の想いだ。 |
■CAST&STAFF |
監督・脚本 |
張徹(チャン・ツェー) |
出演 |
秦萍 |
喬莊 |
王羽(ジミー・ウォング) |
焦〔女交〕 |
田豐(ティエン・ファン) |
陳鴻烈(チェン・ホンリエ) |
魏平澳(ウェイ・ピンアウ) |
王光裕 |
李影 |
胡同 |
彭鵬 |
樊梅生(フォン・メイサン) |
午馬(ウー・マ) |
劉家良(リュー・カーリャン) |
劉家榮(リュー・チャーヨン) |
古龍 |
鄭雷 |
金童 |
唐佳(トン・グァイ) |
李允中 |
徐蝦 |
袁祥仁(ユアン・チョンヤン) |
袁信義(ユアン・シュンイー) |
武術指導 |
劉家良(リュー・カーリャン) |
唐佳(トン・グァイ) |
音楽 |
王福齢(ワン・フーリン) |
王居仁(エディ・ワン) |
製作 |
邵逸夫(ランラン・ショウ) |
制作年度 |
1967 |
~刀
Sword of Swords
■
壮絶な復讐劇である。
■流れ
天下無双の"~刀"を持って道場に帰る途中の梅爺さん。
妻1人娘1人。
途中山賊に襲われるが、この~刀の威力が半端じゃねぇ。ここに現れて助っ人したのが一番弟子の田豐(ティエン・ファン)だった。
でも、田豐ははっきりいって悪者。
密かに徒党を作って~刀を手に入れ、天下を我が物としようと画策。それには二番弟子ながら自分より実力のある王羽(ジミー・ウォング)が邪魔だった。
梅爺は病気。余命いくばくも無い。
ということは一番弟子の俺に~刀がまわってくるはずだが、もしかしたら弟弟子のジミーにまわるかもしれんと。
ジミーを道場の恥さらし者に仕立て上げ、まんまと自分は~刀を持つそうな雰囲気に。
実力を示すために田豐は門弟の1人・劉家良(リュー・カーリャン)と対決、そしてジミーとも対決し、これを制す。
手加減したのだろうか?
遂に~刀を手にすると豹変してその悪の素顔を剥き出しにする田豐。
・・・が、梅爺は鋭かった。
渡した~刀はフェイクだったのである。
「殺せ!」
梅爺が命令されるジミーさんだったが、同門でお世話になったは田豐はトドメを刺すことが出来ず、逃げられてしまう。
「何故殺さない!大変なことになるぞ!」
その通り、大変なことになった。
田豐は徒党のアジトに帰ると、今度はあの手この手で道場の家族や仲間を襲撃、次々と卑怯な手にかかって殺されたり重傷を負ったりする者たち。
珍しくジミーさんが戦うのを渋る役で、結構もどかしいのだが遂に怒り爆発!
田豐と対決し、勝敗も優位を掴んだかに見えたがすんでのところで田豐が~刀を持ってしまう。
さらには田豐の投げ針によって失明してしまうジミー。
失明してもジミーさんはへこたれなかった。
子供達と一緒に隠れ家で静養すると、
命を懸けて田豐のアジトに乗り込んでゆく・・・
終劇
■
いつもならすぐ斬りまくる印象の強いジミーさんだが、本作ではなかなか剣を振らないのが珍しいが、もどかしい。
というのも、本作のアクションシーンはなかなかよく出来ているので、後半になってやっと活躍しだすのがちょっと勿体無く感じるから。
作品としては裏切った兄弟子の執拗な悪行に対する弟弟子の復讐ということで、単純なのであるが「獨臂刀」よろしくだろうか、本作の後半でジミーさんは失明するので、
「こんな状態でどうやって敵を倒すんだ?」
というような興味を作品に持たせることに成功している。
田豐の何処までも憎たらしい悪役ぶりも見もの。
|
■CAST&STAFF |
監督・脚本 |
程剛 |
出演 |
王羽(ジミー・ウォング) |
李菁 |
舒佩佩 |
黄宗迅 |
井E |
田豐(ティエン・ファン) |
楊志卿 |
林靜 |
陳雲華 |
胡同 |
唐佳(トン・グァイ) |
李允中 |
劉家良(リュー・カーリャン) |
劉家榮(リュー・チャーヨン) |
武術指導 |
劉家良(リュー・カーリャン) |
唐佳(トン・グァイ) |
音楽 |
王福齢(ワン・フーリン) |
製作 |
邵仁枚(ランミー・ショウ) |
制作年度 |
1968 |
黒白道
The Brave and The Evil
ドラゴン武芸帖
■
画がよかったのよ、画が。
これも長いなぁ、最初に本作を知ったのはいつ頃のことだろうか。
なんべんもどこにでも出てきているがもっぺん言うとだな、李小龍ブームの時に便乗して日本公開された数ある功夫映画の中で本当に評価された作品は、
「嵐を呼ぶドラゴン」
「帰って来たドラゴン」
そしてこの「ドラゴン武芸帖」
ぐらいのものである。
「片腕ドラゴン」シリーズが再評価されだしたのはそれほど昔のことではなく、海外のマニアの評価も相まってじわりじわりとカルト度を増してきたものであり、日本公開時も多少のヒットはしたものの、大した評価を得なかったのが正直なところであろう。ジミーさん作品で評価されたのはソレではなくて本作なのである。
の割には、未だに日本でソフト化もTV放映もされていないのが現状で、入手が簡単ではないのが困った。
困った困ったで結局私は本作の存在を知ってから20年以上の時を経てようやく鑑賞に至りました。
長かった!ああ長かった!
その間に書籍に載ってる本作のアイパッチ王羽(ジミー・ウォング)を何度見直したことか。「香港電影百科」を何度読み直したことか。
■流れ
メチャ強い張沖(ポール・チャン)を筆頭とした山賊大暴れ。お馴染みの薛漢(シュエ・ハン)のおっちゃんに今回は若き日の曾江(ケネス・ツァン)がいるところも注目だ。
馬驥ら守備隊が護送しているところを襲って全滅させる。
ジミーさん登場。
さっそく張沖賊討伐のために動き出す。いつも行動が早くて焦らさないのがジミーさんの良いところ。
続いて馬驥の娘であった上官霊鳳(シャン・カン・リン・フォン)も仇討ちを決意。
2人は気持ちと共にくっついたり離れたりしながら敵を倒して進む。が、上官霊鳳が敵の火縄攻めにあってあえなく捕獲。
ジミーさんは賊志望者としてアイパッチで現れ、見事その腕を買われて賊の一員に。
もちろんフェイクでスキを見て上官霊鳳を助け出す。あっという間の出来事なのが実にジミー演出らしい。
薛漢のおっちゃんを倒し、雑魚どもを全て蹴散らすと最後のジミーvs張沖に!(とにかくハイテンポであっという間にここにいきつく感じ)
ここに伝説の夜から朝まで延々闘うバトルが始まる!
終劇
■
力押し!!
まさに評判どおり!
主人公が賊を倒すだけというこれ以上なくシンプルなストーリーを1時間半もたすために次から次へと工夫を凝らしたアクションが炸裂!炸裂!炸裂!炸裂!劇終!!
・・・うわーこれ以上何を言えば良いんだこの映画。
とにかく正統派ジミー作品の傑作にして、ジミーさんらしいサービス精神溢れすぎなキングロードな作品である。 |
■CAST&STAFF |
監督・脚本 |
王羽(ジミー・ウォング) |
出演 |
王羽(ジミー・ウォング) |
張沖(ポール・チャン) |
上官霊鳳(シャン・カン・リン・フォン) |
馮穀(フォン・イー) |
李昆(リー・クン) |
薛漢(シュエ・ハン) |
曾江(ケネス・ツァン) |
萬重山 |
苗天(ミャオ・ティン) |
蘇真平(スー・ツェンピン) |
閔敏 |
馬驥 |
龍飛(ロン・フェイ) |
李敏郎 |
劉楚 |
楊靜塵 |
王勇 |
陳信一 |
周新貴 |
武術指導 |
劉天龍 |
音楽 |
周亮 |
製作 |
夏呉良芳 |
製作総指揮 |
沙榮峰 |
制作年度 |
1973 |
春火
My Son
■
いやぁ2005-2006年にかけての冬は寒いですねぇ、ここ最近はだんだん地球温暖化って感じでこんなに寒い12月、1月ってのは無かった気がするんですけどねぇ。
寒いので早く春の陽を春のひを春の火を「春火」。
ちょっと強引ですがそんなわけで、2006年一発目をこれにしようと思っておりましたが作品鑑賞に至り、急遽取りやめて「~算」を一発目に持っていきました。だって・・・
■だって・・・な流れ
王羽(ジミー・ウォング)は人々から先生と呼ばれ(なぜかはイマイチ不明)・・・ているが、夜遊びして喧嘩してという典型的な不良青年。父であり公安でもある田豐(ティエン・ファン)には怒られてばかりだが、ジミーさんはジミーさんで父に従わない理由があった。母が死去した理由の部分で父との確執があったのだ。
どうも腐り気味のジミーさん。
今回ジミーさんはどうも半分ぐらいジミーさんらしくありません。
以前にジミーさんがぶちのめしたと思われるケチなチンピラの午馬(ウー・マ)に誘われてクラブの地下に下りてみると、男女が半裸で歌って踊り狂うという世界が。
「なんだこれは!」
「刺激的でげしょう、だんな」
腐っても鯛。
ジミーさんはそんな世界に溺れるような人間ではなかった。
ひょんなことから知り合ったクラブのホステス、刑慧(マーガレット・シンホイ)が実は貧乏のために水商売に手を染めていたこと、同じように親を亡くしていることから共感を抱き、やがてそれは恋心に。
またしても午馬が今度は悪友の石天(ディーン・セキ)と一緒にジミーさんと大乱交をかまそうと振舞うが追っ払う。午馬さんが何がしたいのかよくわからんが。
石天さんの出番はクレジットにはっきり書いてある割にはここの一瞬のシーンだけで、それと言われなければ石天さんであることの判別も難しいほどの小さい役柄。
それにしても残念なことに、その度にやたらと功夫シーンがあるのはとても結構なことで、さらにさりげなく
ジミーvs鹿村泰祥!
なんて戦いもあったりするのだが、
なんと!ジミーさんが負けて袋にされるのだ!
こんなのジミーさんじゃねぇ!
刑慧との仲を深めて見てるこっちがくすぐったくなるような気恥ずかしいラブシーンが続いたりなんかするが、刑慧の家が火事で全焼。刑慧の祖母が死に、妹は足が不自由に。
「俺がなんとかしてやる!」
といったジミーさんだったがこれがまた地獄の始まりで、
ギャンブルで勝って大金を手にしたものの、刑慧に目をつけた元締めの谷峰(クー・フェン)がジミーさんを勝負に誘い、ジミーさんはお金を取られた上にまたボコボコにされて、刑慧は谷峰にレイプされる。
その後、
何もかも失ったジミーさんは駐車場にいた谷峰を襲ってこれを殺し、殺したところを警察に囲まれて、最後には父の
田豐に撃たれて事切れるのであった・・・
終劇
■
・・・まぁなんですか、
いくらなんでも正月一発目からこれはないでしょう。
まぁなんちゅうか何が言いたいかようわからん映画というか、
わからんこともないが取り合わせの非常に悪い映画、
という印象を受けた。
なぜかやたらと歌が流れるシーンが多くて長かったりするわりには物語にミュージカル的明るさは微塵も無い、その色の取り合わせが気持ち悪い。
青春の暴走という点では張徹作品「年輕人」「叛逆」等の先駆的作品と言えなくもないのだろうが(アグネス・チャンが唄ってたことだし)、何よりも先に後味の悪さだけが残る展開が頂けなかった。
なぜかしらふんだんにある功夫シーンなのだが、何せ超珍しくジミーさんが弱い!これは困る。後半強くなったりもしないしね。なんかどこにも「これは」といった良いところが見出せないのが残念なところ。せめて石天さんの出番でも多ければなぁ。
今まで観てきた中で一番ジミーさんらしくない作品。
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■CAST&STAFF |
監督・脚本 |
羅臻(ロー・ジュン) |
出演 |
王羽(ジミー・ウォング) |
刑慧(マーガレット・シンホイ) |
田豐(ティエン・ファン) |
唐晶 |
林静 |
谷峰(クー・フェン) |
午馬(ウー・マ) |
高鳴 |
川原 |
康華 |
霍諾 |
張玉琴 |
林賢媚 |
郭惠媚 |
朱今 |
鹿村泰祥 |
唐天希 |
石天(ディーン・セキ) |
音楽 |
王福齢(ワン・フーリン) |
製作 |
邵仁牧(ランミー・ショウ) |
制作年度 |
1969 |
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