武戯

 

(PS・コナミ)

結局、オープニングの広末だけがよかったのね。

元々が、アーケードにあった「ファイティング武術」で、こちらも大した好評は得られなかったのだが、それを元にキャラを替え、技を替え、コンシューマータイトルに作り直したのが本作品。
軸移動、回り込み、つかみ合いからの攻防、投げ抜け、空中コンボ、等など今までの他社3D格闘ゲームにて評価された部分は全て盛り込まれている。それでいて「武戯」オリジナルのシステムとしては「D(ディフェンス)ボタン」を搭載しており、攻撃に対して素早い防御を取ると、プレイヤーはスウェーや小ジャンプ、バク転などをしてよけるが、やや遅い防御を取ってしまうと、身を固めてガードしてしまい、反撃のチャンスを無くすといった
ものだ。
システムだけ上げると良さそうな印象を受けるが、実際は

・たくさんの隠しキャラがいるが、ほとんどのキャラが最初に登場するメインキャラと技が同じ
(「鉄拳3」のエディの分身、タイガーが一杯登場するようなもの)
・その上メインキャラ同士でも固有技が同じなのもある。
・「VFシリーズ」「鉄拳シリーズ」その上「DEAD OR ALIVE」に出てきた技を思いっきりパクっている。
・技に対するキーレスポンスが遅い。それ自体ゲーム性によっては構わないと思う。
ただ、「三国無双」(PS・光栄)のようにレスポンスの遅さによって相手との微妙な駆け引きを保っている
訳ではない。レスポンスの遅い技はやっぱり使えないし、相手側も見切って反撃を繰り出せるというものでも
ない。
・単純にキャラクターに魅力がない。ま、これが致命傷だと思うが。
・一見、技が豊富な感を受けるが、どれも同じような技で、いちいちコマンドを覚えるのが面倒くさくなる。
(「鉄拳3」のジュリア・チャンを思い出して欲しい。彼女もたくさんの技を持っているように見えるが、
どれも似た技ばかりだ。あんな感じ。でもまだマシ。)

・・・というわけで、もう勇者の家にはありません。将来性のあるシステムだとは思うけど。
楽しかったのは広末涼子似のキャラが使えた事だけでした。ちなみに、広末の技は「鉄拳3」の
リン・シャオユウまんまでした(鳳凰の構えまで一緒・・・)。
最近はコナミも外注まかせなソフトが増えてきているので、同じコナミブランドだからといって
安心して買える時代では無くなりましたね。くすん。

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