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[才丑]計雑牌軍 Naughty Boys クラッシュ・エンジェルズ 失われたダイヤモンド ■ ジャッキープロデュースによる現代アクション・コメディ。 ジャッキーは冒頭の刑務所シーンでチラッとゲスト出演。 作りとしてはジャッキー映画にあった明るく楽しいほんわかした部分と成家班のコメディアクションだけ抜き取って一本完成させたっていうかな。 つまり、 ダイヤモンド争奪戦のストーリーでありながら、スリルとサスペンスは全く感じさせない緊迫感のない展開なのだ。 しかし、いつもいつもスリルとサスペンスが無いとダメなわけではない そう感じさせてもくれる一本だったとお母ちゃんを見て思った。 この作品は母ちゃんお気に入りなのだ。 じゃなぜそういった年輩の方が気に入るような作品なのか考察してみたい。 ■あらすじ いつも通りカンタン。 ムショ入りする前に、ダイヤを隠した仲間達(火星、高飛ら)は刑期を終えて早速ダイヤを探した。・・・が見つからない。 高飛 「火星が裏切ったかあのやろっ」 と、裏切り者扱いされる火星くん。 火星くんの彼女である惠英紅や事件に巻き込まれた劉嘉玲も加わって、やがては大きなマフィアの絡んだ大事件に発展していく。 果たしてダイヤの行方は・・・? ■ まぁはっきり言ってアクションとアクションを繋ぐ、ドラマシーンの冗長が目立って、ハイテンポな映画を見慣れた今にしてみればカッタるい展開が多いのも確か。ただいかにも'80年代香港映画なやり取りが続くのは、今見ると馬鹿馬鹿しくて楽しい部分が結構ある。 ■火星くん 功夫をマジで見せる作品の少ない火星くん。 今回はこの団体劇の中で一番の主役なのですが、弱いのよね。 強い火星くんって無いなぁ・・・「猿拳」「蛇鶴猫混形拳」・・・ (最近みた香港版「デッドヒート」vsジャッキーぐらいか?) ただ弱いだけにさぁ・・・彼女の萌え度がより高くなるってわけで・・・ ま、これでいいのかな。 火星くんがそんなに強くないとことも含めてよりドタバタ喜劇性が高まってるとも思いますし、大活躍したらジャッキー映画になっちゃうもんね。 ■惠英紅たん 個人的ツボは彼女よ、彼女!(いつもこんなこと言ってますが) 今回は何と火星くんの彼女役・・・彼女役!? つき、すっぽん、とんび、油揚げ!! ええ女、彼女にしとるな〜前科者でしかも強くもないくせに〜 このシチュエーションは萌え度が高い! 火星君強くない(でも彼女ぐらいは守りたい) & 惠英紅たん(メチャ強くて彼氏を必死でその功夫で守ってくれる) ・・・い、いや僕も彼女は頑張って守りますよ。 ただこれだと彼氏の出る幕が無いですな。 惠英紅たん料理もしてましたし、腕っぷし強いし、これじゃ男はとにかく頑張って金稼ぐしかないよ。頑張ろう。 クライマックスは敵がみんな屈強な男大勢というかなりフリな戦いでほぼ1人で戦ってます。成家班の武術指導だからまさにジャッキーばりに! ジャッキーばりに!ということは、彼女自身もボコボコ蹴られたり殴られたりしてるんですよね、大変。 (直接ジャッキーが指導してるシーンがエンドクレジットに出てきます) 若き日のロー・ワイコンにもベキベキ蹴られながら・・・ って火星くんの助けが相変わらず役立たずでまた。 ともかく、本作は惠英紅を最初に拝見して「ええな〜」と好きになってもうた映画でもあります。 ■劉嘉玲 デビュー作・・・だったと思う。 当時は「早く普通の演技したい」って言ってたのが印象的でしたね。 でも得意技が器械体操でジャッキー組の映画に出たら、そりゃやらなきゃいかんでしょう。ということで、今となっては貴重な彼女の器械体操アクションもバリバリ見れるのが本作もう1つのウリで、レオタード姿まで飛び出すのはいかにもデビュー当時って感じがします。 ■ 結局、合間合間のドラマにどれだけ着いていけるかだけなんですね。 その辺のドタバタが予定調和なだけに、それを "新鮮さが無くてつまんない" "安心できるよな面白さは好きだ" どちらと捉えるかでしょう。わかりやすく言えば 「マトリックス」か「水戸黄門」か。 その辺でも、母の場合は "いつもジャッキー映画に出てくるお馴染みの面々" "バカバカしいお馴染みのギャグ" "血の出ない楽しいアクション" おまけに許冠英がちょろっと出演は影響したか知りませんが、 この3つが重なれば、 そりゃ安心して気楽に見れる映画に仕上がりますよね。
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