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■石天(ディーン・セキ)出演解析
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個人的には石天さん(いしてんさん)の愛称で親しまれる香港映画界有数のコメディアクター、石天(ディーン・セキ)。
さてさて、それでは彼の出演シーンを解析していきたいと思います。 関連作品一覧
神龍半式闖江湖
Call Me Dragon
帰ってきたドラゴン
■
役柄は旅館のご主人。例によって金に目が無く、金持ちにはしっぽを振り、貧乏人には悪態付きます。
泊まりに来た梁小龍一行様を
「貧乏人が泊まれる所じゃないの」
と一蹴。しかし梁小龍が金子を散らつかせると態度が一変。
「当店、最大のサービスでのご招待ーーーっっっ!!!」
・・・なんか、このコーナー早速止めたくなってきましたが、頑張って続けよう。
招待後はなかなかのご馳走でブルース一行を接待します。終始、お金目当てであっちこっちに尻尾ふる石天さん。
「お前も俺も野良犬みたいなもんだな。」
梁小龍の舎弟韓國財が石天さんに吐いた一言に、石天さん内心ブチ切れ。 0.5秒ほど怒りの表情を見せますが、ここは金のためとばかりに一瞬で営業スマイルに戻ってお仕事お仕事。
「もっと金をせしめてやろう」 とばかりに、今度は梁小龍に売春の斡旋。
「ウチは可愛い子ばかりですよ、うひひひいひひぃぃ」
・・・普通だったら単なる憎たらしい奴だが、石天さんの場合そうならないのが愛らしい。
「燃えよドラゴン」のハンの島の如く、たくさんの売春婦を連れてきます。
「もっとよこせ」 と梁小龍さん。どうやら全部呼びたいらしいですよ。
「そんなに呼んだって持たないですよぉ」 と石天さん。
「いいからさっさとしろっ!!」 なぜかブチ切れの梁小龍さん。
驚いた石天さんはとにかく売春婦を全部呼びました。
「呼んだか。それでは全員解放だ!家に帰っていいぞ。」
なんと梁小龍さん。
全員呼んだのは強制的に売春婦をやらされていた女達を帰すためでした。 「そそそそそ!?そんなぁぁぁぁあ!?!?!?」
動揺しまくりの石天さん。そこに町の偉い役人が登場。無論、悪人。しかしその役人も「ここは事なきあれ」ということで善人を装い、
「なんて事してくれたんだ!!この馬鹿者がっ!!」
と石天さんを叱りつけます。
なんだかんだ踏んだり蹴ったりになってしまったのでした。出番終わり。
小老虎
The Young Tiger
■
ダチ(?)を1人引き連れて可愛いバギーに乗って登場。
あの「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」に出てきた「バギーちゃん」みたい。既にここでまだ役柄が不明なのにバギーちゃんとの2ショットで小さな笑い取り。しかもカメラ(撮影カメラじゃなくて劇中のカメラ)に向かってポーズまで決めております。ビシバシ!
二枚目としては全く何にも決まってないけど、三枚目としては最高に決まったショットだぜ!
そのまま主役の孟飛のいる道場へ静かな殴り込み。
(ワーッ!って感じじゃなくて)
理由はわからんけどそのまま冗談じゃなくてマジの孟飛vs石天
えっ?マジで戦ってるよ、おい
しかも石天さん、流石にひょろっと弱そう。というか、戦う前から弱そうじゃん。実に迫力の無い道場破り。石天さん本人は真面目に演じてるのか知らないが、型を決めたりしてるだけで石天さんのコメディアクターとしての本領発揮(別に笑かそうとしてないのに)。わっはっは!
やっぱよわ。
武器まで持ち出して孟飛に襲い掛かるも敗北。
つーか、何で挑戦しに来たのかぜんぜんわからず。
すごすごと車で帰る石天さん。
だけど、石天さん何だか悪そうな連中に捕まる。ボスはなんと馮淬帆(「五福星」のマジメね)。グラサンしてるけど輪郭ですぐわかる。どうやら石天さん、この組織に借金してたようだ。で、ボコボコにされる。
「何をしてるんだ!?」 と、止めに入った孟飛さん。傍観者してないところが英雄の素晴らしさ。しかし、ちょっと助けに入るのが遅く、石天さんは首を折られて死んでしまう。しかも殺したチンピラは火星くんかよ!南無〜
まさに単なるイロモノで出演だし、出番もこれだけなんだがインパクトは出演者随一だな。
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※以下、minnie様より頂いた書き込みです
投稿日:2003年6月3日<火>02時40分
BGMや孟飛さんはじめみんなの服装が「かっこいい〜〜!!」 と思ったのは私だけでしょうか(笑) 私はこの頃流行った音楽やルックスが結構好きで、
梁小龍の「ドラゴン世界を往く」に通じるモノがありました。 (あ、でも匿っていた女の子の服装はちょっとNGでした!) この映画は倉田さん共演の「復讐のドラゴン」より孟飛さんが
光っているような気がしました。劇中ずっと強い役だから かもしれませんね。 火星さん、なるこうさんのおっしゃるとおり昔っから同じで私も笑ってしまいました。
石天さん「ボキッガクッ・・・・」とあまりにあっけなくて、やはり彼の顔を見たらギャグひとつくらい見たいですね!
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鬼馬雙星
Emperor of Filthy Guy
Mr. Boo!!ギャンブル大将
■
序盤に出てくるディーラー役。
こっそり襟元にチップを隠し、トイレに溜め込んで一儲けをやってた石天さん。しかしながら現場を許冠傑に見られてチップ没収。
「参ったなぁ・・・」
・・・だけで済むかと思われたが、上司に囲まれ敢え無く御用。
恐らく、許冠傑と一緒に刑務所行きですがその後の出番はなし。
臭頭小子
Emperor of Filthy Guy
デブゴンの太閤記
■
占い師というか陰陽師というか、そのような役をやってます。
王朝支配を企む王子(黄家達)の側近です。
王子の策略に荷担していた、石天さんは終始たたりを恐れ、ついに、なぜかカラスが石天さんの目をかすめ得意のガチャ目に。なんと、
「目が戻らないぃぃ。目が戻らないよぉぉぉ!?!?」
とあえなく石天さんたたりにかかり、その後の出番ずっとガチャ目でした。
三徳和尚與春米六
Iron Fisted Monk
少林寺・怒りの鉄拳
■
「贊先生與找錢華」と格好も役柄も全く同じ。単なる憎たらしい悪役。
最後はサモハンにボコボコボコっとマジ殴られして死んじゃいます。
一招半式闖江湖
Half a Loaf of Kung Fu !
カンニング・モンキー・天中拳
■
本作ではいっちょ前に功夫使いで登場しています。
日本公開での役名は「へっこきプー太郎」・・・・ひでー
で、その石天さんがジャッキーの前にちょくちょく現れては、クンフー技を教えていくのです。といっても、二つだけだけど。
さらに、登場直後・出番終了時に必ず屁をこいていきます。はじめは全くその技が役に立たなかったので、怒り心頭のジャッキーでしたが
「たくさん覚えるより、少ない技で後は頭を使うんだよ。」
という、石天さんらしくないもっともなセリフでジャッキー開花。
ラストは今までのホームレスな格好を捨て、自称一張羅で登場。ジャッキーとコンビを組んで悪人をばっさばっさ。ジャッキーと協力して戦ってる石天さんなんか、この映画だけだよなぁ。
最後の強敵金剛に大師匠(李文秦)が苦戦。そこに助けに入ったのはジャッキーではなく石天さん。一番弟子役ですから。
戦いの前半では石天さん得意のおちゃらけ戦法で、金剛の鼻をつまんだり(ダメージになってねぇじゃねぇか!)と若干押しましたが、金剛に鼻を殴られあえなく撃沈。後はボコボコされてラリっていきました。
金剛に投げ飛ばされた石天さんの懐から飛び出したのは
「拳法極意書」
これを見たジャッキーが助けに入っていくのです。
ジャッキーも金剛に苦戦しますが、最後は石天さんの一言 「さっそく、はんそく、けっさく、えんそく、なんでもやれぇー!!」 で、形勢逆転。金剛ぶっ倒し。
ラスト・ショットはジャッキーと石天さんのツー・ショットで劇終。
おお、これは考えてみればかなりおいしい役だなぁ。
贊先生與找錢華
Warriors Two!
燃えよデブゴン/友情拳
■
悪役銀行頭取の側近役。
本当に悪いことをしているので魅力が引き出せてないな。一応、見せ場はサモハンとの一騎打ち。もちろんコメディになるけど。最後はサモハンに倒されて、なんと失禁してバタンキュー
蛇形勺手
Snake in the Eagle's Shadow
スネーキー・モンキー・蛇拳
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今度は道場の師範代役だ。
といっても、師範代とは名ばかりで実態は金持った弟子志願者から、入門料と高い月謝をふんだくろうとする銭ゲバ。底意地悪し。
床をわざと汚して下手人のジャッキーをこき使い、忠実にやられ役をやらなかったジャッキーをさらに痛めつけ。徹底的にいじめ役をやってのけます。
時間が立つと裏でジャッキーがユアン爺さんに鍛えてもらっていたので、
「床汚しいじめ」で逆に「床スッテンコロリン」の羽目に。痛いわよんっ!
隣の道場からやって来た師範代に蟷螂拳でボッコボコ。
得意のガチャ目でバタンキュー・・・・出番だいたい終わり。
この道場の主はいい人なんだが、なんで石天を師範代にするのだ。
拳精
Spiritual Kung Fu
拳精
■
ジャッキーと同じく、坊主になっていない下手人みたいな僧侶の役。
少林寺ヒエラルキーの階層で一番下。ジャッキーがパンツにうなぎとか鳥とか隠して、夜鍋を開き その夜鍋に参加する一人。影が薄いなぁ。
突如、現れた拳精達に得意のガチャ目でバタンキュー・・・出番まぁ終わり。 ・・・だったのですが、それは日本TV放映バージョンの話。
本当はさらに石天さん、
カンヌキを開けて拳精に閉められ、
カンヌキを開けて拳精に閉められ、
カンヌキを開けて拳精に閉められ、
カンヌキを開けて拳精に閉められ、
カンヌキを開けて拳精に閉められ、
・・・・・・この人、ルーティンのギャグ好きだなぁ
・・・・・・・なんてのもあります。
蛇形刀手第二集 醉拳
Spiritual Kung Fu
ドランク・モンキー・酔拳
■
こちらも「蛇拳」と同じく道場の師範代にして底意地の悪さを発揮。
ただし今回は主が黄麒英、ジャッキーが黄飛鴻なので全く歯が立たず。
親父に怒られ罰を命じられるジャッキー。その罰の執行役が当然のごとく石天さんが。日頃の怨みをいひひひひひ
これが有名な「中腰茶碗乗せ修行のシーン」になるわけです。
その後、ジャッキーが道場を追い出されるので出番しばらく無し。
終盤にちょこっと登場。敵方に余計な一言をつぶやいてメンチ切られます。 出番終わり。
老虎田〔奚隹〕
Dirty Tiger, Crazy Frog!
燃えよデブゴン/カエル拳対カニ拳
■
大悪党ツンツルテン(リー・ハイサン)の息子、片目のパンサーとして登場。 本格的に悪側に入ってしまっているのがちょっと残念。
逃げた女を引っ捕らえるため、馬に飛び乗ろうとした石天さん。間違って隣の丸太の上に股間ごと撃沈。得意のガチャ目でバタンキュー
終盤はサモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
サモハンにアタマを小突かれサボテンに尻が刺さって、
得意のガチャ目でバタンキュー
完全にラリって、あとは
「ぱぱん、おてがみよん。ぱぱん、ぱぱん、ぺぺん。」 出番終わり。
搏命箪刀奪命槍
Odd Couple
燃えよデブゴン6
■
中盤の盛り上がりイベントで「ロックの若旦那」。
登場時のドラム・フィルインがたまりません。 リズムを合わしながら「ひーこひーこ」のかけ声とともに登場。
宿の娘に恋したのですが、サモハンに邪魔されボコボコに。
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
ほんでもってサモハンに卵を無理矢理食わされ、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
サモハンに小突かれ卵を無理矢理吐かされて、
あえあなく、バタンキュー
ひーこひーことかけ声とともに逃げ出します。
その後、満身創痍で奴隷どもに担がれながら、用心棒を連れてサモハンにリベンジ。やかんの熱湯で足を焼かれていることに気付かず、
石天「アヒルの丸焼きのいい臭いがする?」
お付き「・・・・・・・おみ足ざんすよ。」
石天「ひょげーっ!?!?ふげーっ!?!?!?!?
あちーよぉ!!あちーったらあちーんだ!ああああああ
あああーーーーーああ、ああああああーーーーーーーー
殺してーーーーーーっっっっっ!!!!!!!!!!!」
の名セリフがここで生まれた(吹き替えですけどね)。
舞拳
Dance of Death
■
嘉凱さんを頂点とする悪道場の師範代役で登場。
まずは茅瑛たんに殴られて帰ってきたズッコケチンピラ3人組にお仕置き! 相変わらずの「上にヘコヘコ、下にビシビシ」な芸風で迫ります。
この時の表情の切り替えが好きある。
町に繰り出し茅瑛たんを見つけて早速リベンジ戦!
明らかに間違っていると思われる鶴拳や虎拳を披露。
なんと茅瑛たんにリベンジ成功! って、黄仁植やサモハンなんかを相手にしてきた茅瑛たんが石天ごときに負けるんかいなっ!
その後も石天さんはライバル道場に襲いかかる一軍に参加。へなちょこ拳法で善人達をぶち殺していきます。今回はマジで悪役側なので。
こんなへなちょこな拳法で殺られる側もどうかとかなり思います。
悔しい(そりゃ悔しいだろ)茅瑛たんは乞食師匠の元で特訓して更にリベンジ。 ちょい修行した茅瑛たんには早速、石天さんでは歯が立ちません。
「奥の手じゃー!」
遂に石天さん伝家の宝刀(ないない)らしい必殺のピンク・パンサー拳法を披露!
抜き足、差し足、忍び足・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・
既に見つかってるどころか、対決中の状態では全く効果がないと見られ、ピンク・パンサー拳法も敢え無く封じられて(あほか)、
しかも茅瑛たんにほっぺたバチン!
と叩かれて強制的にガチャ目にさせられてバタンキュー出番終わり。
刀手怪招
Snake Fist Fighter
必殺鉄指拳
■
映画自体がアレなんで、アレなんですが。
とりあえず麻雀拳法の使い手として出てきます。完全な色モノです。
ユアン爺さんにコテンパンにやられてバタンキュー・・・出番ほぼ終わり。
南北醉拳
Dance of the Drunk Mantis
■
ケチケチ両替商というか石天さんキャラはケチケチに決まっているのだが
無名小卒
Mr.Nobody
Mr.ノーボディ
画像をクリック!
戌魚翻生
By Hook or by Crook
燃えよデブゴン/正義への招待拳
■
石天さんフルパワーパフォーマンス絶好調。代表作の一つでしょう彼的に。
邦題役名アンポンタンの石天さん。
まず、指名手配のデブを追い掛け「追っかけ世界新記録」をうち立て、
怪盗お花小僧の偽物(サモハン)を捕まえそこなって、
麥嘉にコチョコチョ拷問にかけられる。
その後、サモハンの足を踏み付けながらのブギウギダンス。逆に足を踏み返され、一瞬素に戻って痛がりまくり。
真のお花小僧(午馬)を強くさせるために、知人にやられ役をやらせ、結局はだまして知人から金品の巻き上げ。チビっ子ガンマンを倒すため、自分の元嫁さんの親父の所に銃を盗みに侵入。
サモハン「親父さんだろ。借りればいいだろ?」
石天さん「・・・女房売っちゃったの。」
のセリフに良心呵責のかけらも無し。
大悪党ペンサンピンにサモハンがやられて、それを助ける。一瞬だけ見せるシリアスな表情。
だと思えば、今度はお花小僧をやる気にさせるため村人を金で釣って芝居を展開。
最後はサモハン、お花小僧と揃ってペンサンピンを倒しに。そこで手下にボコボコにやられながらも(ほとんど自滅だったが) 今度はバタンキューせずにうち倒す。
殴られておかしくなりながら、酒をガブガブ飲んだので(戦えよっ)
完全にラリる石天さん。
仏壇のそばにあった人形をペンサンピンと勘違いし、ボコボコに。
サモハンとペンサンピンの区別もつかず、サモハンを殴る始末。ペンサンピンは何とかサモハンが倒したものの、
最後はいろいろな余罪のせいで「懲役1年」に処す。
ここで石天、得意のガチャ目で終劇。
なんというか、うおおおーまとめられんわっ
滑稽時代
Laughing Time
モダン・タイム・キッド/滑稽時代
■
いやー前々から観てみたかったんだよねーこの作品。15年前から。
小5の時、初めて一人だけで四条まで出向いて香港映画の本を買いに行きまして(意味不明で結構ですよ)。その本に載っていたポスターの一つに石天さんのイラストで「滑稽時代」。
あれから15年。
日本でもとっくにビデオ化されているらしい事に気付かず香港VCDを遂に入手してみました。
ジャッキーが現代のバスター・キートンなら、
石天さんは現代のチャップリンだ!
と言っても過言は無いでしょう香港内では。本作はチャップリンの名作「キッド」の焼き直しであります。もう、そこら中にチャップリンがやったパクリのオンパレード。わざわざコマ落とししてフィルムの回転数をサイレント映画風にしています。
←「キッド」との出逢い
これは「燃えよデブゴンあほあほシリーズ」とは訳が違いますので(なんせ呉字森)、 単なるコメディだけでは当然、終わりませんよね。
←キッドとのツープラトン攻撃っ
二人はいったん、真面目に働こうとしますが、やっぱり失敗続きでうまくいかず。
チャップリンでも有名な「並んでも並んでもはね除けられるシーン」
←石天さん名演技!感動!
・・・ながら、キッドの嫌そうな顔
とうとう栄養失調でキッドは倒れてしまいます。
舞台裏で投げつけられたパイをキッドに食べさせます。キッドを助けるため、石天さんはパイの投げられ役を。画像とは裏腹にここは「白い鳩」こそ出てきませんが、
呉字森18番の「スローモーション感動シーン」 となっています。
いやー、ここが一番ジョン・ウーらしいシーンやね。
何度も出てくる得意のガチャ目っ!
キッズも元気回復。そして石天さんが序盤から一目惚れしていた娘と恋に落ちたりなんかして、いよいよツキが廻ってきたかっ
皆さん、このハゲがバカバカ映画「お花小僧」の監督です!
ところが、娘は家庭の貧困さの為、父親に売り飛ばされてしまいます。このハゲ(麥嘉)に。ほんでもって、キッズまでこのハゲにさらわれてしまいます。
ほんで、右が「お花小僧」の午馬です。ひょとしたことから友人になっていた乞食(午馬)と協力して救出することに。
チャップリンで超有名な「二人羽織」のシーン。
チャップリン「審判をフェイントに闘うボクシングシーン」の完全なパクリ。
面白いけど。
二人を助け出し、ここにインスタント家族が出来上がったところでハッピーエンド。
呉字森だから「最後、死ぬんじゃないか」とドキドキした。
この映画、ここのコマ画像見てる方が楽しそうやな。
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※以下、敖天様、ハル様、Toru様より頂いた書き込みです
敖天様
石天の意地をみた 投稿日:2003年7月7日<月>00時47分
この作品、方々のサイトで「チャップリンをパクリまくって大丈夫か?」の声が聞こえますが、彼の映画がもはや古典であり、喜劇役者のバイブルであることを考えれば、純粋にオマージュ作品と捉えていいのでは。石天もジョン・ウーもそう言った“テキスト”の中で自分の色を出し「俺たちのチャップリンを見てくれ」という気概を持っていたのでは。まず圧巻だったのは石天のパントマイム。休職案内の男に「特技は?」と聞かれてやる場面のマイムと、カール・マックの屋敷に侵入する時のロボットのマイム。彼の芸の確かさが伝わってきます。そして驚嘆は二人羽織。向かいの男のカットを挟んで一度区切ってますが延々1分間の長回しを2回も、それも正確な二人羽織を見せてくれます。これだけでもすごい。石天の才能を感じます。そしてジョン・ウー。当HPでも触れられているスローモーション、コマ落としのほかにも、音にも最新の注意を払ってますね。壁に衝突する時の金属音は報復絶倒、カール・マックのピンボールの音も絶品。ヒロインとの出会いの時のスーっというワイヤーの動きもセンスを感じさせる。音楽もいい。
無声映画のチャップリンに現代のアイテムを駆使して面白さを倍増させたのがこの映画なのでは。シネマ・シティの記念すべき創業作。ただの模倣のつもりではなかったと思います。
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ハル様
投稿日 : 2003年7月7日<月>17時52分
「滑稽時代」、本当にこの映画の石天さんのコメディー演技の面白さは、才能ですよね(笑)。私も大好きなシーンがいっぱいあるのですが、なかでもオープニングの石天さんがチャップリンに変身するまでのシーン(笑)が結構好きです。
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Toru様
投稿日:2003年7月7日<月>00時20分
「滑稽時代」、石天さんのチャプリンをまねた動きはもはや芸術の域ではないでしょうか、あの作品はとにかく好きです、ところでなるこうさんのレビューで少しだけ触れているポスターの貼ってあった香港映画の本、たぶん私も見ています(本の題名忘れましたけど)、私もあの本のポスターを見てこの映画に興味を持ったのをふと思い出してしまいました。
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■CAST&STAFF |
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監督・脚本 |
呉宇森(ジョン・ウー)クレジット名は呉尚飛 |
出演 |
石天(ディーン・セキ) |
麥嘉(カール・マック) |
牛馬(ウー・マ) |
李忠強 |
汪偉 |
王秀文 |
李海生(リー・ハイサン) |
丁羽 |
曾楚霖 |
何柏光 |
馮敬文 |
趙志凌 |
黄一飛(ウォン・ヤッフェイ) |
黄百鳴(レイモンド・ウォン) |
西瓜〔包リ〕 |
成運安 |
泰山 |
策劃 |
黄百鳴(レイモンド・ウォン) |
製作 |
麥嘉(カール・マック) |
制作年度 |
1980 |
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龍騰虎躍
The Fearless HyenaU
醒拳
新クレージー・モンキー・大笑拳
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映画自体がアレなんで、アレなんですがPART2。
ジャッキーは職を探しに来た青年。石天はレストランのオーナーです。
ジャッキーをお客さんと勘違いした石天さんは終始金目当てのニコニコ顔。 二枚舌でレストランをアピールしまくります。が、
ジャッキーが求職者とわかるや態度が一変。完全居丈高で立ちはだかります。 「帰ってきたドラゴン」の逆パターンやね。最初はジャッキーの大鼻をののしり、
「働きたい奴はいっぱいいるから順番でいけばお前が働けるのはずっと後だ。 しかし、今すぐ働きたいのならお金で・・・」
みたいな事を言ってそそのかす石天さん。 するとジャッキー
「だったらいいや。」
やべっ!?と思わず作戦失敗の表情を浮かべる石天さん(この表情が傑作!) 結局、働きだしたジャッキーが皿を割り、さっそく弁償代とばかりに自慢の計算機で壊れたお皿の代金を計算してる間にジャッキーがどろん。
出番完全終わり。
最佳拍档
Aces Go Places
悪漢探偵
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盗人サムの良き相棒役、ジゴロのジョーとして登場。
見せ場はあれかなー?
女の名前を入れ墨で彫りまくった石天さんのセミヌード。
あたいが何したの〜!?
後は悪い組織にクレーンで吊されて(吊るされてるのが見えますか?)、船のマストに落っことされて死亡。
(なんか字で書くと残酷だな) もともとゲスト出演ですから。
英雄本色U
A Better TomorrowU
男たちの挽歌2
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格好いい格好いい石天さんを心ゆくまで楽しめる貴重な貴重な一本(若干オチあり)。
元マフィアの大ボス、ルン・セイであり今は足を洗い、造船所の社長として真っ当な商売を続けているダンディな紳士。こんな役も出来るんだと感心。
しかし、中盤からは会社を乗っ取られ、殺人犯に仕立て上げられ、ニューヨークに逃げ出し、
友人も娘も殺されて完全にラリってしまう石天さん(あれれ?)。
精神病院では得意のガチャ目気味で半狂乱(あれれれ?)。
病院から助け出した周潤發にかくまわれますが、まだ復帰できず。
ついに周潤發もブチ切れ。ビンタを食らいます。
しかし、周潤發が撃たれて大ピンチ!! それを見た石天さん、
奇跡の大復活を遂げ銃を乱射します。 かっこいいぜ!
張國榮「すいません、石天さん。娘さんを守れなくて。」
石天 「・・・・・・。」
張國榮「・・・・でも、花だけは毎日。」
花なんか貰ったってしょうがないだろっ!!張國榮!
その後張國榮は一発の銃弾に倒れましたが、石天さんは機関銃で撃たれても、何発喰らおうとも今度はバタンキューせずに 敵をうち倒します。
「最後には悪が勝つとでも思っていたのか。」
このセリフがたまりません。 あんたが言うなって気もしますが。
財叔之横掃千軍
The Raid
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「リメイクの鬼、徐克が、かつて少年時代に愛読した許冠文(あのマイケル・ ホイとは同名異人)の抗日遊撃漫画「財叔」(1958)をインディ・ジョーンズ風に映画化しようと思い立って程小東と共同監督した作品。シリーズ化を狙った結末を迎えるのだが、本作が興行的に失敗したため、続編は今日まで制作されていない。」
以上はある雑誌からある程度抜粋した文章です。
石天さんはとを武器に「闘う医者」。
ほんでもってが石天さんが闘いに出かける度にこっそり後をつけては援護したり邪魔する孫娘。
とりあえずに化けて、
敵の屋敷に潜入する石天さん。
二人とも初の悪役では?
梁家輝は格好いいし演技うまいなー。クンフーできないけど。高麗虹は“川島芳子”役での登場です。で、なんか偉い人の簡単なパーティに。
高麗虹さん、さすがは元ミス・香港。ミニスカも超貴重か。
非常に色っぽいのは素晴らしいのですが、あんな簡単なパーティにここまでしなくとも・・・。
で、これなに?(特に軍服に天使の羽スタイル。しかも大した踊りがない。)
ほんでもって、やっぱりバレて逃げ出す際に
スパイの
と一緒に逃げることに。眼鏡してるからわかりにくいですが、とても美人さんですよ。 袁潔瑩さんです。
「うっふんのふん♪♪」
突如、張學友をお誘いになる高麗虹さん。こんなシーン、他作品での高麗虹さんでは絶対観られません。常に闘ってますから。
うおお!?行くとこまで行くのかーっ!?
・・・・・・・・・・ちぇっ。
やっぱレオンの横やり。しかし、楊紫瓊とかと違って手足もスラッとしてますね。ジャッキー「ナイスガイ」では幾分“ふくよか”になられてちょっとガッカリしましたけど、その後はまた頑張ってスラリとされてらっしゃるみたいです。
ひょんなコトから知り合ったと思われる(なんせ日本語字幕無しですから)、 張學友と元奎。
ダイバさんダイバさん、右の元奎は“黒白勝旗”の白ですよ。
いつの間にか、この辺の輩とチームを組んで、再度レオンのアジトに乗り込むことに。
得意のガチャ・・・・ちょっと違うか?
梁家輝との壮絶な闘い。
やっぱ高麗虹はこうじゃないとっ。
・・・で、まぁ総論なんですが結構面白い事は面白かったんですよ。
冒頭は「これは辛いか?」と思いましたけど、その不安は飛ばしてはくれました。 ただ、原作がマンガでキャラもたくさん出てくるって事から、豪華な布陣を敷いたため
一人一人のキャラクターが描き切れてないですね。中途半端です。
まず主役の石天さんの性格付けが変。
冒頭は高い所を怖がってるのに、後半の非常に良く似たシーンではワイヤー回転でくるくるしながら銃撃ってまたぶら下がってましたよ、しかも元奎助けながら。ダイナマイトが武器だったらもっと石天さん自身がボンボン投げて使いこなして欲しかったなぁ。本人は一回しか使わなかったのでは?
で、問題の青龍刀アクションですが、李連杰のように自分自身で演れないのが影響してでしょうね、シーン自体は格好いいけど(黄飛鴻を意識して必ずテーマBGMが流れます)、少なすぎの短かすぎです。もうちょっと頑張って動いて下さい、そこ見せ場でしょ?
やっぱり団体劇は作るの難しいんですね。
うーん、石天ファンよりも
高麗虹ファンなら間違いなくお奨めではあります。
■CAST&STAFF |
|
監督 |
徐克(ツイ・ハーク) |
程小東(チン・シュウトン) |
出演 |
石天(ディーン・セキ) |
梁家輝(レオン・カー・フェイ) |
高麗虹(ジョイス・コウ) |
張學友(ジャッキー・チュン) |
元奎(ユン・ケイ) |
袁潔瑩(フェニー・ユン) |
朱江(チュー・コン) |
祈鉱雄 |
招文菌 |
史美儀 |
劉兆銘 |
動作指導 |
程小東(チン・シュウトン) |
馬玉成 |
脚本 |
徐克(ツイ・ハーク) |
阮繼志 |
原作 |
許冠文←マイケル・ホイとは同名異人 |
音楽 |
黄霑(ジェームス・ウォン) |
戴樂民 |
製作 |
徐克(ツイ・ハーク) |
製作総指揮 |
石天(ディーン・セキ) |
制作年度 |
1991 |
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