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特警新人類 Gen-X Cops ジェネックス・コップ ■ いやぁ、面白かったなぁーこれ。 結局、ジャッキーの後継人スターが全然出てこないので業を煮やしたジャッキー自身が謝霆鋒を筆頭に3人の新人俳優を抜擢して製作したアクション巨編。 ジャッキー、サモハン、徐克等々を筆頭に香港アクション映画はその香港独特のパターンを作って製作し続けたわけだが、やがてそのパターンも頭打ちに。 そこでまた新しい形の香港製アクション映画となったのが、本作品である。 21世紀に向けての新しい香港アクション映画の基盤を作ったのが、またもや ジャッキー筆頭とは・・・・・・ 決して誉めすぎるわけではないんだけど、これは凄いことだよなぁ。 お話としては、 日本の武器密輸組織のボス(仲村トオル)を捕らえるために、その腹心である呉彦祖のもとに、3人の出来損ない新人警官(謝霆鋒 馮徳倫 李燦森)を潜入させる・・・・ という感じ。 3人の上司には曾志偉。 いやぁ、年取って凄く良い演技するようになったなぁ! と感慨ひとしおです。顔面引きつけ起こしながら闘う格好悪くて格好いい彼の姿は 刑事コロンボや金田一さんなんかを連想させます。よかったよかった。 3人の主役も凄く新鮮で気持ちよく、特に謝霆鋒は男でも「はーっ」とするほど格好いいす。こんなのに生まれたら モテモテモテモテモテにギャルギャルだったのになぁ・・・・・・それはともかく そうそう、今まで香港映画になかったパターンとしては、キャラ立ちが際だってて面白いってとこ。 ヒロインの名前がYK2(?)だったり(葉佩[雨文])、 他にも役名がエイリアンとか赤虎とか、とっても個性的です。 昔はチャンとかドラゴンとかそんなどうでもいい役名ばっかだったけどねぇ・・・・ (ジャッキーなんかほとんどジャッキーだし。) で、赤虎は密輸組織のボスの役名なんだけど、 そのボスを演じてるのが仲村トオルっ。 辿々しい英語がちょっとアレだけど、やっぱ格好いいっす。 ラストには3人VS仲村トオルでクンフー対決したりなんかするんですよ、これは「ビーバップハイスクール」でならした腕をとくと披露だ愛徳の仲間ぁ!!!! 個人的に一番気に入った役者さんは呉鎮宇(ロコ役)。 もう登場して数分後の呉彦祖に 銃突きつけられてるシーンで、あっという間にグッと来ましたね。こりゃ格好ええ!って。 その後「出番が少なかったのが残念だな」っていきなり残念に思ったし。 やっぱ演技巧い人はいいわー。 ラストの大爆発の後、ジャッキーがゲスト出演。 今まで若々しい3人を観ていただけに、流石にジャッキーが年食ったおっさんに見える(しかもかなり)。 思うけどこれ、ジャッキーが若かったら自分が主役を凄くやりたかったろうなぁ・・・・ で、総評としてはストーリーもテンポよく進んで破綻もさせず、アクションも凄いし、特に各キャラクターが個性的で魅力的に描かれたところが凄くいいです。続編も出ているが、主役が変わってしまったのが残念だな。
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