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■成龍(ジャッキー・チェン)2002  

ジャッキー・チェン ドラゴンへの道


「ラッシュアワー2」公開時に合わせて作られたと思われるドキュメント。
彼が如何にしてハリウッドスターの階段を駆け上がったか。

結構、未公開シーンや「ラッシュアワー2」のプレミア映像が見られて嬉しい。中でもジャッキー迷にとって興味深いのが「プロジェクトA2」未公開の1シーン、実際に使われている陳惠敏(チャーリー・チャン)がジャッキーに蹴られて中2Fシーンから落っこちるというシーンがあるのだが、これと同じようなスタントシーンが全く別の場所で行われているのだ。落ちてるのは誰かわからないけど。これも公開されていないだけでまだまだ未公開シーンで面白いのがあるだろうなぁ。

まぁ本作は買うほどのものではないと思う。

The Tuxedo
タキシード



画廊で働く憧れの女性に声もかけられないほど、自分に自信が持てないタクシー運転手のジミー・トン。
そんな彼の唯一の得意技は、タクシーを猛スピードでブっ飛ばし、裏道を駆使して誰よりも早く目的地にお客を届けることだ。
ある日、その腕を見込まれたジミーは、それまでの4倍以上の給料で億万長者のプレイボーイ、クラーク・デヴリンのお抱え運転手として雇われることに。  
デヴリン本人にも気に入られ、ルール抜きで語り合うほど気にいられる彼だったが、ただひとつ守らなければならないルールがあった。それはデヴリンのタキシードには手を触れてはいけないということ。
ところが、何者かに命を狙われ、重傷を負ったデヴリンの代わりにタキシードを身に付けたジミーは、あらゆることをこなす凄腕のスパイに大変身。
ジミーの雇い主であるデヴリンの正体はナント、CSAが誇る伝説的な腕利きエージェントだったのだ。そして、そのタキシードはハイテクの粋を尽くした秘密兵器で、身につければ、スーパーマンに匹敵する破壊力の格闘技で敵を倒し、スポーツカーも追い抜くズバ抜けた脚力で走り、スパイダーマンのように壁をよじ登り、天井を歩くことも可能、さらには、歌やダンスまでもこなせる007もビックリの“スーパー・スパイ”に変身することができるという代物だった。
成り行き上、デヴリンになりすましてしまったジミーは、CSAの新米女性エージェント、デルと共に、恐るべき陰謀を暴くべく、危険な任務につくハメになったのだが…。

なんだかんだ言っておいてDVDレンタルしてきた私。
まぁ劇場公開時から時間も置いたので今回は冷静に観れるだろうということで。

しかしのう・・・・・・

ムカツクなぁ正直。
この映画に?いや今度は違うの。
自分に迷いがあったから色んな感想拾い集めてみたんだけどね。

そしてうーん・・・・
自分の反論を長々書いたんだけどやっぱダーッと消した。
言っちゃうとさすがに独善的なのでちょろっとだけにしとこ。

今さらジャッキーに時計台から飛び降りろってか?
未だにジャッキーが鉄心と戦うことを期待して観に行くのか?
ジャッキーは他のことやっちゃいけないの?一生功夫してろ?



てなわけで、本当にそんな意見が意外にも一杯だったのでムカついた。
ただし一方で同意せざるを得ない意見もたくさんあったのは事実。
この映画に対して、やっぱり正直言うと
"もひとつやったね"
な感想であることは私も認めなければならない。
まぁこうして見直してみると面白いところも結構あるんだけどね。



「僕はジミー。ジミー・ウォン
うわわああああああああああ!!

じゃなくて、
「僕はジミー。ジミー・トン」
というわけで、
一目惚れした女性をデートに誘いたいウブな49歳ジャッキー(ジミー)。まぁ今さらながら女性を口説くのなんてお茶の子だろうって気がする彼がこの設定はどうかねぇ・・・
何にも知らないし知ろうとも思ってないけど、
張曼玉(マギー・チャン)と何にもなかったわきゃない
あれだけ可愛がってた後輩だもん。何かあったでしょ。
他にも日本の女優さんとかも含め色々と噂が・・・
まぁこの頃はとりあえず「愛人はいない」と仰ってますし、いいか。
いやいや!
なんぼなんでもほぼ50のおっちゃんが、20代のおねーちゃん相手に
「ぼくぼくぼぼぼ、ぼくとでで、ででで、デートししし、し・・・」
こんな風に近づいてきてモテるかーっ!

にわかクリス・タッカーな相棒との会話も楽しく、しかしながら襲ってくる自転車野郎がサモハンだったら最高だったなぁ。「ナイスガイ」とリンクするから。サモハンがダメなら
蒋金(ジャン・ジン)呼んでこい右
(こっちの方が難しいか)。
今回、ジャッキー空手は出来ないけど走ってきた車にジャンプして飛び乗るぐらいは出来るそうだ(いつものジャッキーじゃん)。

「俺はブルース・リーじゃない」
が字幕だったが実際は
「全ての中国人がブルース・リーじゃない」
だ。全くだ。
虫歯だらけのアイルランド人だっているだろうし、
サッカー大嫌いのスペイン人や、
女の口説き方を知らないイタリア人もいるだろう

でもちょっとニューヨーク(?)といかアメリカでタクシー転がしてるジャッキーって新鮮ですね。ただジャッキータクシー乗りたくねぇ(安全第一)

そして教えて。
Dr.アンジェロ〜♪Dr.アンジェロ〜♪
これなに?

で、いきなりCSAミッション。
つーか、ジャッキーは雇い主(デヴリン)の職業知ってたのか?
普通に休業で良いんじゃないのか?
だってデヴリンとは知り合って間もないのに、助ける義理なんかあるか?
何も頑張ってデヴリンに扮さなくてもいいんじゃ・・・

というわけで、その辺の説明がお座成りに物事が進んでいくのがこの映画の悪いところ。ジャッキーが突然ミッションに向かってしまう理由がよくわからない(ほんとに義理が無い)。その辺の説明は無いまま物語は進む。



そうですね。
他に「そうかなぁ・・・?」と思った感想が、

ジャッキーが演じる必要が無い
元から強いとわかってる人が、弱い役で出て、タキシードで強くなるのは不自然。つまり最初から強い設定で別にいいじゃん

まぁ、そういやそうだ。
例えばヒューイットの車にタキシードパワーランニングで追いつく辺りはどうしても「ポリス・ストーリー/香港国際警察」で、キレキレジャッキーが走るバスに普通に走って追いついた例を浮かべてしまう。つまり、タキシード使わなくても追いついたジャッキーを昔見てるので違和感があるということ。

この辺で強い矛盾を感じてしまうのは致し方ないことであろう、今まで日本人はたくさんたくさん強いジャッキー、戦えるジャッキーを見てきたからね。 後付でどのような理由を持ってこようともそう感じたのならしょうがない
ただし、これは
「私はジャッキーをよく知らない」
と言っているのと私から見れば同じだ


んで、後付の理由というか、自分の解釈も1つ書いてみたい。

この映画の主役はジャッキーがベストだったと思う

ちなみにジム・キャリーの映画って「マスク」ともう1つタイトルさえ忘れてるのしか見てないので何とも言えない(2つとも個人的にはダメだった)。その辺の自分の全体的な映画への知識の薄さから考えて、ベストというよりベターなのかも知れない。

まぁ何でベストかと思うとですな。

つーかいやいやジャッキーこういうの得意よ?
以前からよく見てるよ?


古くは否応なしに攻撃を仕掛けてくる木人どもをはじめとして、「スネーキー・モンキー・蛇拳」では袁小田爺ちゃんに操られて戦うし、オカマ拳法で戦わざるを得なくなった「酔拳」もあれば、「ヤング・マスター」で阿片パワーアップさせられたジャッキーもいます。「天中拳」の雑草食ってパワーアップ、ポパイジャッキーは違うかもしれませんが。

ジャッキーが「プロジェクトA」で自身のアクション映画を確立させる前から既にジャッキー映画では「タキシード」的要素つまり、
・強制的に動かされる
・パワーアップする
・その時に見せるジャッキーの表情や動作の面白さ

はたくさんあったのです。

本作ではその部分が非常に誇張されるために
"強いくせに弱いフリして、でも強い"
みたいな矛盾と錯覚しがち
ですが、この要素3点はずっと前からジャッキーのオハコなのです。
だからこそオファーを受けたのでは?
自身のオハコ決定版とすべく!なのでは?
と私は思います。(成功したかどうかは別)

とりあえずハリウッド映画に疎い私だと、上記「タキシード」的要素を持ち合わせて、しかも成功させていたスターを私は知らないです。それゆえに、
逆にじゃあジャッキーじゃなかったら成功したのか?
ってところで、非常に疑問です。ジャッキーのように操られて戦う戸惑う面白さを引き出せる役者さんが他にいたんでしょうか?(上回る人が)

この映画の主役はジャッキーがベターだったと思うけどなぁ・・・(ちょい弱気)

げろっぱ!

十代の頃は全然わからなかったなぁ・・・げろっぱの良さ。
ちょっとある事情でよく聞いてたんですけど良いっすね〜げろっぱ

って、殴るな〜!!げろっぱ

まぁ結局(予想してたんです)ここが一番面白かったですね、私は。
ジャッキーがこういう風に劇中でマイク持って唄ったのって初めてかな?(ちょっと思い出せない)
唄ってたというか、まぁアレですがせくすましーんらいどんらいどん
しかし、何でブラウン様との競演部分をカットしちゃったのかなぁ(DVDは未公開シーンで見れました)
別にそのままでも良かったと思うんだけどげろっぱらいどん

ムリっすよね

「中学の科学展2等賞は取れるかも。でも世界制覇はムリだわ」

ヒューイットが劇中に言ったセリフが実はこの映画自体のダメなとこの1つを自分で語ってます

アメンボて。しかも直前までアンタ迷ってたやん

これだけの大企業なんだからそれまでのリサーチに穴空けておくなよ、万全を期して望めよ。何今さら悩んでんだよ。
って感じで、悪役本人自体が
「アメンボで世界征服できるかしら?」
と悩んでいるような物語でどうするーっ!

まぁ確かに普通にその後を考えて世界征服ムリーっ!
挙げ足だからこれ以上は言わないけど、もちっとしっかり設定してほしかったな。深く考えなければ気にならないかもしれないが、やっぱ気になるよ。

そんなことは誰も知らんだろうが・・・

「マトリックスのパクリも多い。」

ちょっと待ちたまえー!!なんだその感想はーらいどんげろっぱ
正確に言うなら、 パクリのパクリのパクリの逆輸入だ!(わけわからん)
早速、例を出してみよう。

「マトリックス」('99)
エージェントの1人が腹筋のみで起きあがる

「タキシード」('02)
一度倒れた悪役が腹筋のみで起きあがる

おお、確かに同じだ!
しかしだな。

キラー・ドラゴン・流星拳」('77)
ジャッキーが王羽の攻撃を仰向けに寝て避けた後、腹筋のみで起きあがる。

元はジャッキーじゃんかー!!

しかし、「マトリックス」製作側が果たして「キラー・ドラゴン・流星拳」を参考にしたのか?これは考えにくい。現場には袁和平(ユアン・ウー・ピン)もいたんだし、別に直で「キラー・ドラゴン・流星拳」を見て参考にしたわけじゃないだろう。ただ「流星拳」に限らず、当時の香港映画(特に武侠片と思われる)では既にあったアクションなのだ。
さらにしかし、

要は全部ネタ元が香港なのにパクリとパクリの間でパクリって言ってんじゃねぇ

しかも「タキシード」はその「流星拳」ジャッキー主演だーせくすましーん

も1つ良い例があったけど(そっちが特に言われてるんだけど)ちょっと論外やな。ジェット・リー作品でも見直しなさい。

まぁ色々・・・・・・

批判してんだか誉めてんだかわからん文章になっちゃいました。
すいません。

うん。
やっぱり面白くなりそな要素はあったんだけど、薄い脚本(唐突な展開、説得力の無い企みなど)に邪魔されたって感じかな。
ジャッキーは制限ある中でよくやってたと思うけど、操られているだけにジャッキー本人そのものの"息苦しさ"も感じた。
ただ今さら"命懸け生身アクション"なんてことを期待してる人の方が滑稽だと思うけどね。

■CAST&STAFF
監督 ケヴィン・ドノヴァン
出演 成龍(ジャッキー・チェン)
ジェニファー・ラブ・ヒューイット
ジェイソン・アイザックス
デビ・メイザー
リッチー・コスター
ピーター・ストーメア
ジェームス・ブラウン
武術指導 成龍(ジャッキー・チェン)
脚本 マイケル・J・ウィルソン
マイケル・リーソン
音楽 ジョン・デブニー
クリストフ・ベック
製作 アダム・シュローダー
ジョン・H・ウィルソン
製作総指揮 ウォルター・F・バークス
ローリー・マクドナルド
ウィリアム・S・ビーズレー
制作年度 2002


タキシード
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