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■ここはマニアックな作品ばっかに  


笑傲江湖
The Proud Youth



Freude, Schoner Gotterfunken, Tochter aus Elysium, Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum. Deine Zauber binden wieder, Was der Mode Schwert geteilt; Bettler werde Furstenbruder, Wo dein sanfter Flugel weilt. Seid umschlungen Millionen! Diesen Kus der ganzen Welt! Bruder - uberm Sternenzelt Mus ein lieber Vater wohnen. 2. Wem der grose Wurf gelungen, Eines Freundes Freund zu sein, Wer ein holdes Weib errungen, Mische seinen Jubel ein! Ja, wer auch nur eine Seele Sein nennt auf dem Erdenrund! ×★■●×★■●×★■●・・・・・

ド、ドイツ語!? ・・・・・・ドイツ語吹替え!?
私が最初に観たのは何とドイツ語版・・ってまだ正規版は観てないのですが
せ、せめて英語にしてよ!これじゃー全然わかんねーべ。
というわけで全然わからん上に、
ベラベラベラベラふんけんふんけんベラベラベラベラふんけんふんけん
またこれがよく喋るんだドイツ人が。

静と動のわびさび台無し!ってほどでも無いけど雰囲気壊すなぁ・・・

本作は許冠傑の「スウォーズマン 剣士列伝(笑傲江湖)」ではありません。'78年に撮られたショーブラ武侠片です。
あっちの「スウォーズマン 剣士列伝」も十分話がややこしかったのですが、こっちはさらにややこしくて更にドイツ語で最後まで片鱗しか掴めませんでした。
じゃなんで傑作選に入れたのか?
その辺も含めて話を進めて行きましょう。

お話?

※今から映像を見た限りでの説明を行いますが、はっきり言って
「ダウトを探せ!」みたいになってると思います。修正して正しい方向に導きたいと思いますので、幾らでもご指摘下さい。
また「笑傲江湖」を今、読書中とか観賞予定のある方にとってはネタバレしてるだろうから読まないことをオススメします。


オープニングは

↑画像は「少林三十六房」の汪禹。
滝(この滝セット?凄いな)の前で剣術を演舞する主演の汪禹。
残念ながらロール表示が無いのでキャストとかスタッフとかはこの段階で把握できません。
その演舞に割って入ってくる侠客が1人、また1人と増え、いつの間にやらバトルに。なかなか荘厳な感じのする格好良いオープニングです。

場面変わって何かの催しで侠客やら野次馬やらが集まっています。
少林僧がベラベラベラベラふんけんふんけん演説してますが流石ドイツ語。僧侶のボディランゲージだけしか頼りになれません。
それを取り巻いて見ている汪禹や呉杭生。何やら楽しそうです。
そして遠巻きに様子を見届けながら個人的な思いに更けるいつもの渋い眼差しをした凌雲。
出てたんか!
凌雲の回想シーンでは戦で殺された無残な戦場跡地が出てきますが、これが何を指すかはようわからず。

場面変わって劉慧玲の前に立ち塞がる陳惠敏。
陳惠敏はいやらしくもちょっかいを出し、劉慧玲の衣服を斬りつけます。
片乳丸出し!
どうもこの頃、乳にまつわる話が多いような気がするのだが・・・
(あれは元々俺がふったのだが)
汪禹が助けに入った。が、陳惠敏は強くて歯が立たず。逆に返り討ちにあってしまう。
陳惠敏は汪禹の弱さと劉慧玲のおっぱいを確かめると、
笑いながら得した気分でその場を後にした-------------------

場面変わって仏壇みたいなもんの前でベラベラベラベラの凌雲。
自分の技を封印するつもりだったのか、自らの剣を折る。
そこに井Eが現れて、凌雲の行動を静止する。
推測になるけど凌雲は組織から足を洗うつもりだったのではないかと。
で、剣を折ったものの井Eボスはそれを許さないと。
襲い掛かる雑魚ども!
凌雲は華麗にかわしたが、戦いに巻き込まれた妻も子供も殺されてしまう。
凌雲は自ら折った剣を再び持ち、立ち向かう!
この剣、自分で折ったから当たり前だけど柄が無いのだ!
凌雲は血だらけの手で柄の無い刃を握り締めながら戦うのだ!
あ、あんた格好良すぎ!!

しかし多勢に無勢で深手を負う。ここに謎の黒装束が現れ凌雲を救う。

助け出されて黒装束が誰だかわからなかったが、
汪禹&劉慧玲と会話をしたあとに、凌雲はどっかのおじさん(多分この人が黒装束の正体かと)と刺し合って2人とも自害してしまう。
なぜ自害!?
わからんけどとりあえず ゲスト出演か、ちぇっ。

汪禹は父ちゃんの元へ。こいつは盟主の息子なのか?・・・って、
馮淬帆(「五福星」のマジメね)が汪禹の親父!?
時代劇衣装だけど輪郭ですぐわかる・・・って、同じことをつい最近、他作品で書いた気がするのは気のせいか?(違うだろ)

汪禹は陳惠敏に負けてムシャクシャしてるのか、剣の練習。最中に不審な岩壁を発見。蹴破ってみるとすとん!突然、巨大な洞窟を見つける!
そこには何かが書いてあった・・・
ようわからんが功夫か剣術の奥義であったことは多分間違いなく、
その日から洞窟で汪禹はホネホネロック相手(ホントにホネホネロックが洞窟にぶら下がってるのよ)に特訓を重ねメキメキ腕を上げる。

凌雲より預かった(?)巻物を琴弾きの女性(施思)が解読してその後、宴が始まった。
汪禹が酔いつぶれて目を覚ますと朝。誰もいない。
画像は「風流残劍血無痕」の施思
再度、汪禹が施思と2人でダベっていると隠れていた侠客達が襲い掛かった。だが、修行を終えた汪禹の敵ではない。

その後、何かのお達しがあったらしく汪禹は親父一行に見放される。
理由はサッパリわからず。劉慧玲からも冷たい目で見られる。
でも汪禹は施思と仲良く出来てるのでそんなにへこんでないみたい。

森で1人、酒盛りしている王鐘と出会う汪禹。王鐘を襲いに来た徐蝦一行をぶった斬って2人は軽い友情で結ばれた-------------------

その後、王鐘と汪禹は元華、銭月笙らしき男達とかのいる屋敷へ剣のセールス?
なぜか戦いが始まり、汪禹の強さを認めた元華一行は洞窟に幽閉された男のところへ案内する。と、同時に元華一行は2人に襲い掛かる!
これを助け出した男と協力して打破!
助けた男(谷峯)は施思の父親でまたも盟主だったみたいだ。

そして彼を幽閉した勢力への仕返し。
そこで現れたのはオカマな田青さん。あははは!
これがまた強くてびっくり!
施思もバトルに参加してなんとかオカマ田青を打ち倒す。

-----------------------------
序盤から出てこなかった陳惠敏が再び現れ、偉い尼さん(?、もう何が何だか)を斬り殺す。尼寺に戻っていた劉慧玲の目の前で。その後、
陳惠敏は馮淬帆の部下・・森も斬り殺す。
さらに次々と汪禹の身内を斬り殺す陳惠敏。馮淬帆の妻も。
総帥の井Eも遂には斬り殺された!
馮淬帆は宿屋へ逃げ隠れる。

ついには再度の汪禹vs陳惠敏!

戦いの舞台を荒野から森へと流しながら、激しいソードバトルが続く!
柄にも刃が付いてたり、折りたたみが出来たりする剣を使いこなす陳惠敏に苦戦するものの、遂には汪禹の一突きが決まる!!

場面変わってここは最初に僧侶が演説していた場所。
馮淬帆が声高に何かを演説!
見ると馮淬帆の表情はしてやったり顔・・・・・・・

そう!
全ては馮淬帆の陰謀だったのだ!・・・・・・・・・・・・
なにが!?
・・・い、いや・・・そうですね・・・・・・なんでしょう?
思い出してみれば、凌雲の事件も!幽閉事件も!井E殺害も!
みんな馮淬帆がのし上る陰謀だったのだ!・・・・・・・・・・・・・た、たぶん。
そこに現れたのは陳惠敏を連れた息子の汪禹!
何かを理不尽に感じていたかもしれない汪禹は陳惠敏に致命傷を与えずにいたのだ!
逆ギレした馮淬帆は息子と陳惠敏に襲い掛かる!
最後まで何だかよくわからなかった役柄の陳惠敏が死んだあと、
親子は戦いの場をオープニングの滝に変え、激しいソードバトル!

汪禹vs馮淬帆

な、なんだこの対決?
馮淬帆と功夫で対決って違和感あるなぁ。で、馮淬帆ってこんな若い時から既に頭がヤバイことに。
しかも滝に打たれてるもんだからさらに・・・って、同じことをつい最近、他作品で書いた気がするのは気のせいか?(だから違うって)

たくさんの人間が見守る中、壮絶な対決は当然の決着を迎え、
すっかり汪禹LOVEになっていた施思が美しい姿を現した・・・・・・

劇終


もうね。
あのね全然解説になってないね。ごめんね、ほんとに。
俺もこんなにもわかんないのは初めてよ。謎だらけ。

・凌雲はなぜ追われたか、そして自害したのか?
・陳惠敏はなぜ汪禹家を襲ったのか?


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※fake様HPの日記(01/7/30)を参照して判明しました。
こちらでストーリーを改めて書いてしまうと、それはfake様HPそのまま持ってくることにもなりかねませんので、少しの修正を加えてそのままにします。
fake様、参考にさせて頂きました大変有難うございました。

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■感想

最初に戻って話もわからなかったのに、
「じゃなんで傑作選に入れたのか?」
それは簡単です。
アクションが素晴らしかったから
話は元から破綻してるのか、俺がわかってないだけなのかその辺は不明なので評価にありません。
ただし、繰り広げられる功夫・剣術アクションは次から次へ色々とシチュエーションを変えて飛び出し、クオリティも高くてまったく飽きさせません。
全体的なアクションのボリュームもたっぷりで文句無し。

中でも個人的に3大バトルはまず、

汪禹vs元華、銭月笙ら
たぶん元華だと思うので、もう元華として説明しますが彼らとの戦い。錨を手にした元華を倒した汪禹は次々と対戦相手を変えて、今度は超大きい壷をお互いに片手で持っての剣技対決!これを制した汪禹はそのまま軽功を使う新たな敵とともに2Fへ飛び上がり、激しいチャンバラの末に元の場所に落下!全ての敵を制して涼しい顔をする!

汪禹、王鐘、施思、谷峯vs田青
どう考えてもこの対決は田青さんに不利な気がしますが、今回の田青さんは強いんですよぉ------------------------
※こちらも何故、田青さんがこんなに強かったのか?そしてオカマか?
が判明しました。これは強くて当たり前です。だって田青さんは、





実は林青霞(ブリジット・リン)が化けていたのです!!
じゃなくて!!



東方不敗だったのです!
「笑傲江湖」だから気づくべきでした。しかしまぁそう言われればそうなんだけど、余りにもキャラクターが違いすぎたなぁ。こりゃあびっくり。
林青霞さんの"東方不敗"は「笑傲江湖2之東方不敗/スウォーズマン 女神伝説の章」での当たり役で、相当有名になりましたね。

汪禹vs陳惠敏
これだけは天気の良い野外で行われます。お互いにたっか〜い崖を飛び回っては斬りかかり!場所を変えた森中では「侠女」を意識させるようなバトルを魅せてくれます!

他にも凌雲さんの見せ場はあるし、ラストの汪禹vs馮淬帆もなかなかです。
だから最後まで存分に楽しめました。徐克や制作費や技術がどうあれ、

本作>>>スウォーズマン 剣士列伝

です。このアクションの素晴らしさ。武術指導が誰なのかわかりませんでしたが、多分劉家良、小候、黄培基辺りじゃないのかなぁ・・・


■CAST&STAFF
監督 孫仲(サン・チュン)
出演 汪禹(ワン・ユー)
馮淬帆(フォン・ツイフェン)
陳惠敏
施思(シー・ズー)
劉慧玲
王鍾
于榮
田青
凌雲
尤翠玲
井E
・森
夏萍
王清河
谷峯
呉杭生
丁櫻
元華(ユン・ワー)
銭月笙(チェン・ユーサン)?
徐蝦
武術指導 唐佳(タン・チァ)
黄培基
脚本 倪匡(イ・クオン)
制作年度 1978


戰籠
Death Cage

cover
※画像クリックAmazonで確認できます。

再生していきなり驚いた!
「ロビンかよっ!?」
本作の主演は仇雲波(ロビン・ショウ)。
はっきり言ってかなりの人が全然知らない気がするが、実は海外に公式サイトがあったりするもんだから、まずは俺が驚きだ。
仇雲波(画像は「洗黒銭」)
有名どこだと「洗黒銭」で甄子丹と共演してるし、
アメリカ帰りのクンフー屋
といった意味では同類といったところだろうか。
「モータル・コンバット」のリュウ・カン役の方が有名かな。

画像のように「モータル・コンバット」は元々がアメリカで人気を博したアーケードゲームで映画化に至ったもの。戦闘勝利時に行われる究極奥義、首を飛ばしたり、脊髄を引っこ抜いたりの残酷描写が話題を呼んだ。なにげにリュウ・カンの必殺技が無影脚でそれこそ「天地大乱」ばりの足技を披露する事は意外と知られていない。
映画に関してはそれこそ仇雲波は頑張っているものの、とにかく功夫アクションがお粗末で、
俺に武術指導やらせろ!監督代われ!
と言いたくなるぐらいにしょぼかった。
ちなみに上記画像ゲーム中のリュウ・カンは別に仇雲波ではないし、本作とは直接何も関係ない。ごめん。


お話

キックボクシングのような試合。
つーか、敗戦相手が全部殺されてる気がするのは気のせいだろうか。
主役の仇雲波がターザン男をKOするも、リングの下に隠していたメリケンサックで足を攻撃される。試合を止めに入ったトレーナーの父も一緒になぜか足をやられてしまう。この反則でターザン男が勝ち。
さらにターザン男を雇っていた(?)外タレどもがジムに押しかけ、
仇雲波らを追い出してしまう。

またそのトレーナーの父と同じようなオジサンが娘らしき女性を連れて、ジムを訪ねるが、既に乗っ取られた後。
仇雲波親子が修理工に身を落としてボチボチやってるところへ。
「久しぶりジャンか!」
知り合いらしい。
・・・つーか、久しぶりなのはこっちの方で
訪ねたおじさんよく見たら龍冠伍じゃん!
「ドラゴン太極拳」の花如剣(銀魔王最後にやっつけた人)と言ったらわかる方もいらっしゃいますか。
しかも、元トレーナーの親父は同じく「ドラゴン太極拳」
口に含んだボールを飛ばして銀魔王を倒そうとしたバカ
のような気がするのだが、ようわからん(そうだとしたら何か凄い)

オジサン同士の思い出話------
「いやー銀魔王は強かったよなぁ〜はっはっはっ!」
「俺はとにかく袁和平の野郎がキツイことばっか要求してよぉ〜
なんてことを話してるわきゃなく、どうもお互いベトナム戦争の戦友らしい。

しかしながら龍冠伍の娘が気になる。
なにが気になるってそりゃ顔が。
長身でスラリと足も長く長髪で、後ろ姿は満点だ。くるっ

うっ・・・・・・
び、美人・・・・い、いやちょっと待て、
これは・・・・・・・・・
片×は×りさんが
「私は今日から李賽鳳(ムーン・リー)になるわっ!」
と頑張って整形した結果、結構成功気味!?
みたいな顔だ。
ご両人共々、申し訳ございません。
(しかも、よく見たらそこそこ美しい方だったと存じ上げます)

相手ジムは強化体制に。
さらに既に修理工に成り下がってるのにチンピラ雇って、工場に嫌がらせ。
さらに仇雲波の妹(?)・リンダを大金散らつかせてナンパ。
なんとナンパ成功!おいおい!

その後、龍冠伍叔父さんがワックスがけや台車、万力を練習機器として功夫を教えてくれる。自主的に練習を繰り返し強くなっていく仇雲波。
リベンジ戦はもうすぐだ!・・・って、なぜもうすぐなの?
なぜ相手方がわざわざマッチを用意してくれるのか、その辺は知らん。
加えて相手ジムオーナーのオフィスのセンスが素晴らしい。
後ろにデッカイアメリカ旗。両脇に女性のボクサーが護衛だ。なんだこれ。

すっかりライバルの女と化した妹のリンダ。変な展開だな。

リベンジ!ターザン男戦!
それにしても仇雲波のアオレンジャーみたいなコスチュームはなにかね!
やっぱ仇雲波の妹は仇雲波に変な薬飲ませてたみたいで、仇雲波はフラフラに!でも龍冠伍先生の言葉を思い出して立ち上がった!
つーかそもそも妹なのか!?薬なのによく立ち上がれるな!?
そんな軽いような重いような謎と一緒にターザン男は吹き飛ばされる!

ここで相手ジムのエースが現れる!そいつは妹を寝取った憎い奴!
ほとんどそしらぬフリしてリンダが兄を応援しているのがあまりに不可解だ。

なかなかのバトルを見せるも遂に仇雲波が辛勝!
勝利の末にジムも取り戻した!

終劇


そうですね。
全般的にのんびりしたタイかフィリピンのロケ現場に大凡似つかわしくない激しいバトルが繰り広げられ・・・・・・って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・まだ映画続くのかよ!
半分寝ぼけまなこで観てたからなぁ・・・そう言えばまだ1時間も経ってないや。
まだ映画終わってませんぞ、さてさて。

(話は続いてます)
「何やってんだ!!おどれら!!」
と怒りまくるオーナー。
よく考えてみたらオーナー一同はますます怒りが増すに決まってるちゃー
決まってるか。でも、あんたらがマッチを仕組んだくせに。逆ギレじゃん。

逆ギレしたオーナーはチンピラ雇って仇雲波を襲わせる!
仇雲波はブシャブシャに斬られて虫の息!ってか死んだろ!?
遂には龍冠伍の叔父さんが怒った!キックボクサーvs功夫な戦い!
チンピラどもを引き上げさせる。

その後、ジムに電話が。取ったのは龍冠伍。
助けて!助けて!
救いの主は仇雲波の妹・リンダだ。お前もこうなること予想して早く逃げとけよ(つーか、そんな頭が無いからナンパされるのだが)。

龍冠伍 「なになに?醤油切らしてたから買って帰るわね?
リンダ  「違うの!助けて!場所はどこどこよ!
龍冠伍 「なになに?ママレモンがまだあったか確かめてくれ?
リンダ  「何を言ってるの叔父さん!早く助けに来て!
龍冠伍 「わっはっは!なにを言うか!ワシはまだ現役じゃぞ!

ガチャン

助けを全く無視して電話を切る叔父さん。なんてやつだ!・・・じゃなくて
これは側にいた仇雲波の親父や偽片桐は××・・・いやいや自分の娘を心配させない為だ。

1人パイプを咥えながら、意を決して死地に赴く龍冠伍叔父さん。
うーんハードボイルド。
のどかな中近東風景とのギャップがまた良い味出してる。
パイプを折って武器にした龍冠伍がチンピラをなぎ倒し、リンダ救出!
しかし!
オーナーの護衛してた白人女ボクサーコンビが襲い掛かる!
しかしさっきからなんなんだその扮装は!
(キャプチャーして見せたいのですが)
善戦も空しく息絶える龍冠伍の叔父さん・・・助けに駆けつける仇雲波!

アンクルー!!!!

ちょっと待て。アンクルは良いけどあんたさっき斬り刻まれてなかったか?
幾らなんでも昨日の今日というか、今日の今日のような気がするぞ!?


復讐に燃える仇雲波と片桐(もう片桐でいいや)。片桐さんは恐らく大陸から連れてきたのか、功夫はしなやかに抜群だ。

リベンジ戦!・・・・・・

いや、だからよぉ〜
なんでわざわざまたマッチを組んでくれるのかなぁ????


今度は相手もリンダを垂らし込むといった小技ではなく、仇雲波の父そのものを誘拐するという卑怯な裏技を実行!誘拐のために潜入!
非常にスマートな誘拐ミッションを正確にこなし、見事誘拐に成功するものの、白人女ボクサーコンビの前に片桐さんが立ち塞がった!
白人女コンビvs中国女!
とにかくハードなバトルが続きまくることでは評価できるこの映画、ここでは何とか片桐さんが勝利を収め仇を討った。

いよいよラストマッチ!
斬り刻まれたことなんか遠い彼方に飛んでった仇雲波!
この前破れた相手のエースボクサーが立ち塞がる!

リンダ 「頑張れ!兄さん!!」
片桐  「頑張れ!仇雲波!!」
   「頑張るのじゃ!息子よ!!」

・・・・・・って、おいーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
いつの間に親父がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!?!?
あんた誘拐されてなかったか!?誘拐されてなかったか!?
もう一回言っておこうか。
あんた誘拐されてなかったか!?


向こうがたの白人ボクサーがあっさりと親父を解放してたのを俺はこの目でしかと見たぞ(巻き戻したんです。まじで)!!
それではあの見事に遂行したミッションの成果はどこにーー!!

俺の叫びは空しくも(笑)はじまるラストマッチ!
結局、父親の誘拐は何にも勝負に影響しなかったのは言うまでもない。
仇雲波は亡き師匠・龍冠伍の武當拳(?)を駆使して相手エースを打ち破った・・・
でも、この前も倒したんだから今回もそりゃ倒せるような気がするのは俺だけではないはずだ

きさまーーーー!!!!!
とうとうファイターとして立ち塞がったオーナー!!

いやいや。ちょっと待ちなさいオーナーさん。
あなたから勝負仕掛けて、使えない裏技使って、一回勝ってるのにわざわざまた挑戦して、負けたからってまた挑戦して、全部1人で七転八倒な気がするというか、あんたが一回目勝った時点で大人しくしてたら何にも事件は起きなかったと思うよ、僕は。

俺の静かな説教は周りの声援に掻き消された!!
そしてこのオーナーもなかなかやりやがる!

遂には仇雲波がオーナーを竹で串刺し!

勝利を祝うグランドフィナーレで物語は幕を閉じるのだった・・・


・・・・・この国には殺人罪はないのか?
かなりの人間が死んだと思われ気分ではあるが・・・


終劇


■観終わって

面白かったですか?
って、俺が聞いてどうすんねん。
ツッコミどころ満載でお送りする青春残酷スポ根功夫映画でした。

監督の載徹は台湾の監督で他に羅鋭主演の「激突!魔拳塾」「忍者vs阿羅漢」等も監督している。この辺、「紅衣刺嚇」や「ニンジャ・ハンター/炎の勇者たち」とか、誰が監督してようが「みんな同じジャン」って感じなのだが、なかでもオススメは「忍者vs阿羅漢」だったりする。
ちなみに載徹は異様に背丈が高くて足長で顔もなが〜い気持ち悪いような怖いような人なのよぉ。

香港はもちろん、台湾でもこういった功夫たっぷり映画を撮れなくなった影響からロケ地が中近東に流れているのが時代を感じる。現地のエキストラが嬉々として演じているのも、何となく昔同じように端役やってた林正英や鐘發とか元彪とかの顔とオーバーラップして感慨深い

製作当時の1989年を考えると
ジャッキー「奇蹟」
サモハン「ペディキャブ・ドライバー」
ユンファ「狼 男たちの挽歌・最終章」
なんて感じで、第一線だった映画の水準からみて本作の出来上がりは相当低い。

ただ、功夫アクションだけ考えれば前述の「モータル・コンバット」とは比べるべくもなく良いと思うし、
(載徹は) やっぱり功夫映画監督として職人ではあるんだな
とその辺は評価したい。たたみかける功夫の連続も功夫迷の心を理解してのサービス精神だと思う。

なんにしろ安手の元手を十分取り戻す価値はあったのだった・・・

■CAST&STAFF
監督 載徹(ロバート・タイ)
出演 仇雲波(ロビン・ショウ)
ジョー・ルイス
スティーブ・タグ
タイガー・キム
龍冠伍
ビッキー・キム
ウェイン・アーサー
ブライアン・ルーシー
トディ・ラッセル
サイモン・リン
ピーター・スー
ジョン・ラダイスキ
マスター・スケン
ニーナ・バート
ジョージョー・ロー
武術指導 載家班(タイソングループ)
脚本 アンナ・チャールズ
音楽 チャールズ・オルトラニ
制作年度 1989

盲拳怪招
Crack Shadow Boxers
←全く内容と関連しないパッケージ

パチパチパチパチパチパチ!!

終わったときはそんな拍手をしたくなる映画でした。だって、
序盤はすんごいつまんなかったんだもの

毎度安手で興味浅々に再生してみたこの作品。
低予算は勿論、キャストも全く持って地味なものの、明るいコメディクンフーで終わってみれば結構面白かったです。
それでは字幕が無い、いつもの推測お話。

推測お話

旅芸人(功夫芸人)の谷峰と韓國材。
谷峰が剣術を披露し、韓國材がアクロバティックに。大ウケ。
公演後、チンピラに絡まれファイト。大旗や床机を駆使してこれを追っ払う。
なかなかやるもんだ。

遠征途中に、茶屋の娘が2人の暴漢に絡まれていたのでこれをまた助ける。
そちらに一晩泊まることに。
茶屋の娘と韓國材がエッチッチ?
谷峰さんは自分が相手と思って風呂沸かしてたのに。
すると暴漢が仲間を大勢連れてやって来る。
襲撃かと思ったが、強さを認めたとのこと(?)。

宋錦成と山怪が何やら子分を集めて企んでいる。ようわからんが。

村にやって来た谷峰&韓國材は突然歓迎を受け、会食に。
恐らく強い2人の噂を聞きつけたんだろう。
異常なほど平和で楽しい会食はさらに2人のインチキ功夫芸で盛り上がる。
「さすがは虎師匠!あんたらの功夫は最高だ!そこで・・・・・・」
依頼されたのは村で悪さばかりしている山怪軍団を壊滅させてくれ!と。
で、虎師匠ってのはこの村に来る予定の使い手でどうやらその虎師匠を谷峰さんと人違いしてるらしい。

谷峰&韓國材「な、なんですってぇ〜!?!?」
うーんばたん
(結構功夫してるくせに弱気な2人)

ところでこの辺まではかな〜り
つまんないなぁ・・・
と思いながら
ぼんやり見ておりました。
しかしすこーしずつ面白いという小波が。

----------------目覚めると茶屋の娘よりよっぽどの美人さんが迎えてくれる。
(以後、美人さんはやたらとエッチしたがるので火照子と呼称します)
谷峰さんまたも色仕掛けに大はしゃぎ。
火照子の誘惑で依頼に乗り気になってくる谷峰さん。

そんな2人を夜半にチェックしに来た敵方三下。
部屋で賭け事をして遊んでいた2人は酔っ払って酔拳もどきを披露というか、何となく酔拳みたいになる。
三下 「うわっ!?す、酔拳だ・・・!!
三下はビビッて、やや誤解気味の報告を持って逃げ帰った
(逃げるときの顛末が笑える)
そんなことは知らずに泥酔した韓國材を1人置いて谷峰さんは朝の火照子さんのお誘いに。火照子さんの部屋でベッドを叩いて喜んでいると壁に
羅烈、張翼、呂小龍、楊斯、呉耀漢らと草々たるメンバー(?)の写真を見つけます(いきなり出てきてこっちがびっくりします)。
全員前夫だったらしい・・・あんたバツ15くらいか?
とにかくスキモンなんです、この娘。
火照子 「あんたの写真はあそこに入るわよ♪」
みんな死んでるのか、単に別れたのかはようわからず。
その後、エッチッチ・・・・が!
火照子 「この役立たず!
谷峰さんは現役じゃなかったか!?息子が頑張らず!!
心は思春期なのに・・・

そこで火照子がバイアグラ的精力剤を飲ませた!
谷峰 「うがー!!」

翌朝、
山怪 「そんなに強いのかっ!?」
改めてリサーチを進める山怪一座。つーか何の団体かやっぱようわからん。一番わからんのはコイツらがどういう内容の悪いことする集団なのか?
(なんもしてないもん)

韓國材は村のガキどもに連れ出され功夫を教えていた。
そこで韓國材のインチキ功夫を見破る敵方。もちろん襲い掛かった!
ガキ 「虎師匠!お願いします!」
ガキからは大活躍を期待されて戦わずを得ない韓國材。
・・・だけど、韓國材もインチキ使う割には強いの(じゃビビるなよ)。
敵方をまたもやっつけた!

場面変わって、元気になりすぎた自分の息子に頭を悩ませる谷峰さん。
現役復活でよかったんじゃないすか。
またも火照子とイチャイチャ始めるが、
ベッドの下には宋錦成が隠れていた!
谷峰vs宋錦成
という価値があるんだか無いんだかよくわからん
対決。
それにしても谷峰さん、歳なのに頑張るよな
結局側にいた火照子の噛み付き攻撃で退治。
韓國材が捕まえた敵方もあわせて警察に突き出した。

面白くないのは山怪。そりゃそうだ。
しかし何か企んで笑顔。

谷峰&韓國材は山怪とかがやっぱ怖いので夜逃げ。
森中を逃げていると(いつの間にか昼なのだが)、本物の虎師匠に出逢ってしまう。うまくその場を凌いだものの、良心に苛まれたか何だかわからんが韓國材がゴネだして村に逆戻り。

しかし火照子さんはすでに谷峰さんの写真を飾り、本物の虎師匠とイチャイチャ。そればっかやん。でも可愛いからいいか。唐晶似。
なぜか序盤の茶屋娘も一緒に誰かとイチャイチャ。
この辺で、遂に虎師匠に偽虎師匠らの存在がバレて虎師匠激怒!
谷峰さんをズタ袋に封じ込めてしまいます。

でもって虎師匠は助っ人どころか山怪の兄貴だった!
困り果てる村人たち。

一方でズタ袋を見つけた韓國材は中身を悪い虎師匠と勘違いし、得意気に村民にズタ袋を掲げてみせた。そこに山怪軍団が。

山怪軍団への対策をちゃんと練っていた韓國材は、自作のゴムボディアーマーで対抗! ついに山怪vs韓國材!
合間合間に防具として使われるズタ袋!
谷峰さん 「痛いよ〜!痛いよ〜!
早く気づけよと思いながらも苦笑を禁じえないシーンである。

やっとこさ山怪をグロッキーにさせて勝利したかに見えたが、そこに当然の虎師匠が現れた!
韓國材 「あ、あれっ!?」
有無を言わさず韓國材に襲い掛かる虎師匠!いよいよピンチだ!

戦いをずっと見ていた火照子さんと茶屋娘がズタ袋を開けると中からヘロヘロの谷峰さんが〜 あんた今回面白いな〜

火照子 「大丈夫っ!?怪我はない!?
谷峰  「・・・・・・・・・・・(ヘロヘロで声も出ない)」
火照子 「今、韓國材がピンチなのよ!早く助けてあげて!
谷峰  「・・・・・・・・・・・(ヘロヘロで声も出ない)」
火照子 「早く早くっ!しっかりして!目を覚まして!!
谷峰  「・・・・・・・・・・・(ヘロヘロで声も出ない)」
火照子 「早く行けって言ってんだろぉ!ゴラァ!!!!

この火照子さん、いつもはうふんうふん♪なんだけどイザとなると凄く怖いの。ナイフ持ってる宋錦成にも飛びついて噛み付いたし。

ブチギレした火照子さんの指示でとにかく体を動かす谷峰さん。なんだか
Shall We Dance?
な音楽が流れ、言われるがままに一人社交ダンスを始める谷峰さん
これに山怪軍団が襲い掛かったが社交ダンス拳を言われるがままに繰り出す谷峰さんの前では歯が立たず!みんなをやっつけた!
(このシーンとてもよく出来ています)

火照子 「やったじゃないのっ♪
と頬キスもらったものの谷峰さんはもうクタクタ・・・

一方で何とかゴムボディアーマーで虎師匠の攻撃を凌いでいた韓國材。戦闘場所を変えたので谷峰さんが巻き込まれた!谷峰vs虎師匠に。
だんだん正気に戻ってきた谷峰さんが対抗するが流石に虎師匠は強し!
火照子と茶屋娘と韓國材はゴムボディアーマーを引っ張って韓國材ごと飛ばす攻撃を思いつき実践!狙いを定めて虎師匠にロケット発射!

・・・・・・・ロケット韓國材と谷峰さんの機転で何とか勝利を収めた!
虎師匠の勝利を期待していた山怪は逃げ出す。

火照子 「やったじゃないのっ♪
茶屋娘 「やったじゃないのっ♪

と2人の女性が抱きついたものの、2人は
「女はもう懲り懲りっ!!」
と逃げ出した!!


追いつ追われつの様子を映して

終劇


これ、テイストから察するにやはり「スネーキー・モンキー・蛇拳」以降に作られたんじゃないかなぁ?とは思うので、1977年の製作時期はちょっと疑問。

振り返ってみれば、笑えるシーンがたくさん詰め込んであるし、下手に死人も出なければ、軽いお色気もあって脚本もそれなりにまとまってるし、よく出来てるんですよね。序盤の展開があまりにもつまんないため印象が変わるまでに時間がかかってしまいましたが。

功夫レベルはどうかと言うと、これは流石にちょい落ちるかな。功夫レベルが高かったら文句なしの傑作に一気にランクアップ!だね。ただ社交ダンス拳のシーンは非常に面白かったです。宋錦成が1人、功夫レベルの違いを見せつけていました。

高かったらオススメできるようなシロモノではないけど、二束三文なら観て損はないんじゃないかな(あくまで功夫迷に向けて)。

ところで韓國材ってこの時いくつなんだろ?
あと谷峰さんもこの時期だと結構高齢なのに動き回ってたなぁ・・・・・・

※原題はfake様より教えて頂きました。
 あと、火照子さんも可愛かったので名前知りたい。

■CAST&STAFF
監督 Wen Yao Hua
出演 谷峰
韓國材(ハン・クォツァイ)
山怪
方野
宋錦成
武術指導 Lee Han
製作 Chang Chih
制作年度 1977?


醉猴
Drunken Monkey
超酔拳




劉家良監督2003年公開最新作!
しかも劉3兄弟揃い踏み!
しかもリアリスティックな功夫映画!

ということで、
本当ならば俺も血湧き肉踊るような興奮が起きそうなもんだが、どうも私にしても周囲の盛り上がりも足りないような気がするのは何故か?それは、

今本当の功夫できる人っているの?

これに尽きる気がする。
いわゆる映画の役作りのために、指導者から功夫トレーニングを受けて来た人間なんてのは幾らでもいるかもしれないが(キアヌ・リーブスもキャシー・アンモスも釈由美子だってそうだし)、幼い頃から武芸や京劇の訓練に明け暮れていた奴らのこうなんちゅうか"血に染みついた功夫"ってのかな。
それ持ってる奴がどれぐらいいるの?
って話のところで、どうしても悲観的になってしまう。


主役の1人は呉京。
元・中国武術のチャンプであり、二枚目とは個人的には思えないが、爽やかな感じが好感度良さげ。それにしてもやっぱ大陸しかないよね。
幼い頃から武術云々〜・・・の人生航路で功夫スターなんて進路が考えられるのは、中国で中国武術習ってる本場の生徒しかもういない!?

予想通り、日本の配給会社には見向きもされてないような気がする本作。 確かに悲観的な思いもあって私もそんなには期待していなかったのだが
果たして果たして。


お話


いやいやお話も何も演舞オープニングかよっ
劉家良、劉家輝と兄弟が演舞してるぜ!
威冠軍もだ!行くぜ飛竜カンフー!
(劉家榮は今回武術指導のみです)

うっひょーい♪(←俺の気分)
あまりにも功夫映画の王道な展開に驚きと嬉しさがありましたな。
うきゃきゃきゃきゃきゃ(いや猴(猿)拳ですから)

劉家良はえーと・・・・・・なんというかな
政府SPにして宅配部主任みたいな役柄。
政府の重要な荷物を運んだりするってわけですね。
というわけで空気はピリピリ。
ひょっこり現れた義弟の劉家輝を敵と勘違いして
のっけからいきなり兄弟バトル!
劉家良vs劉家輝!再び!
うお、ほ・・・・・・
※「うお、ほ・・・・・・」=俺が見とれているを表現

時間こそ短いがいきなりなウージュ(武術)のキラメキに胸もトキメキな私。

威冠軍
18年ぶりにスクリーンで見たぜ威冠軍。
「少林寺」(左) 
そしてなんと26年後!衰えない肉体
貫禄ついて良い顔になったんじゃない?
今こそ彼がクローズアップされた方が良いんじゃないかしら?
誰か目つけてくれ。でも悪役。

阿片の取引を始めていた宅配部(?)いや輸送護衛会社と言うべきか。よこしまなことを許さない劉家良が邪魔だった威冠軍は同じく劉家良の部下を裏切らせ、襲いかからせます!


威冠軍以下、大勢が劉家良たった1人に襲いかかる!
猴拳で対抗する劉家良!
劉家良vs威冠軍!
うお、ほ・・・・・・
※「うお、ほ・・・・・・」=俺が見とれているを表現
あんたら本当に50代とか60代かね!?
「酔拳U」('94)でも本当によく動くなぁ、
と感心したものですがなんのなんの!全然衰えてませんよ!

さすがに多勢に無勢で、劉家良は瀕死の重傷を負わされ河に叩き込まれてしまいます。

1年後

無敵の猴拳に憧れる呉京とボンボン友人(劉?)

2人は出先で本当にサルのように飛び回り、猴拳を使うおねーたん(〔女兆〕搖)の技に見惚れ、後をつけます。猴拳を教えていたのは死んだと思われていた劉家良。劉家輝も兄貴と再会。しかし2人が見つけたのをきっかけに威冠軍一行もその存在を再び確認。

あっという間に今度は〔女兆〕搖が連れ去られ、劉家良・家輝が後を追うことに。

裏切り者 「俺にこの女を犯されたくなければ2人で戦え!」
というかなり理不尽な要求。 ・・・そういえば、

「クレージー・モンキー・笑拳」にて田俊のお爺ちゃんに任世官の魔の手が伸びてくるシーン

田俊爺ちゃん 「ごほっ!ごほっ!・・・」
任世官 「どうした?病気か?・・・・・・では死ねー!

という文章的に理不尽というか論理の矛盾を激しく感じたこのセリフが子供ながらに非常に印象に残った(日本語吹替)。「では」と言われても、前の文と後の文の意味が特に繋がっていないのがポイントである。
今日は暑いな〜・・・・・・では死ねー!
お、散髪行ったな?・・・・・・では死ねー!
と次第にこのセリフは友人間で流行ったのであった。

と余談を話してる暇もなく(あるじゃん)、
再び巻き起こる兄弟バトル!
劉家良vs劉家輝!さらに!
うお、ほは・・・・・・
※「うお、ほは・・・・・・」=俺がさらに見とれているを表現
ガチンコ
あんたら本当に50代とか60代かね!?
手に汗握るバトルとはこういうことを言うのだよ!

そして重いっ!!

「重い」というのは2人とも歳取って「トロくなった」ということでは断じてなく、なんちゅーかな
より中国武術の奥深さに忠実・堅実な力強い動き、さらに今まで培ってきた功夫映画殺陣から選りすぐった実効力ある技のぶつかり合い!
という感じで一つ。見応えありますよ〜


出番少なきながらもさすがは兄弟中No.1スター!
存在感も功夫の格好良さもバッチリでしたね。
まだまだまだまだ活躍して欲しいものです。

劉家輝が犠牲になってなんとか〔女兆〕搖を助け出したものの、劉家良は古傷が痛んで、2人して呉京の屋敷に匿われます。(猴拳の大家だったから匿ってくれたのか?その辺はようわからんけど)

これでさらに劉家輝の仇!〔女兆〕搖の受けた屈辱!
とモチベーションの上がる一行は呉京とその友人も弟子にしてみんなして威冠軍一行を倒すべく猴拳修行に励みます!

なんという王道功夫映画な展開か!

この後は勿論、威冠軍の大屋敷へ乗り込み!
まずは呉京と劉が様子見に。すぐバレてバトル。
偽ビリー・チョウみたいのが出てきて、「新たな悪役功夫スターか!?」
とかなり期待したんだけど呉京にあっさり負けて実に残念。
もちっと頑張れよきみぃ

ついには 呉京vs威冠軍!
ここに勿論、待ち受けていた〔女兆〕搖も劉家良も乱入して大バトルが始まった!
全員で猴拳だー!
さらに酒呑んで酔猴だー!
4人でかかられちゃたまらない!

終劇


まず個人からですが、
劉兄弟は凄いっすねぇ。
アクロバティックなシーンはさすがにダブルが見え隠れしますが、技の衰えはありませんよ、本当に。
そして威冠軍は実際に先生だけあって、以前よりさらに強そう。
この辺のベテラン3人のインパクトが強くて呉京が主演に成りきれてなかったかな?好演であるのは認めますけどね。

好演と言えば〔女兆〕搖、特別美人ってわけでもないんだけど、街中を猴拳披露しながら飛び回る姿がハツラツとしすぎてて良い感じ。中盤で一旦倒れただけに、ラストバトルではさらに良い功夫で活躍してますよ。こんな時代にこの映画でよく頑張ったねと誉めてあげたいです。

うん。
制作が2002年だけに実に評価の難しい作品です。
俺の感想としては「面白かった〜」と功夫迷として間違いなく大満足
兄弟対決も威冠軍も最高! で凄く良い気分。
難しいこと考えなければ俺にとって傑作選なのだ。

しかし、幾ら何でもこの脚本の薄さと功夫ばかりが炸裂する画作りでは最近の話題作をホクホクと観ている方には薦められない。そして、「つまんない」と言われてもこれは流石に仕方ないだろう。つまんない人には確かにつまんないよ。
劉家良以下スタッフの「真の功夫映画を作ってやる」という意気込みは十分なだけに残念だが、これだけは如何ともしがたい。

しかし!
まだまだ作れる!まだまだ作れそうだぞ功夫映画!
ってことだけは再認識できて良かった良かった。
(まぁ劉兄弟が退いたらってとこはあるが)
万人期待的真功夫万歳!

最後に作品とは関係ないが、

「十八般武藝」('82)
 ↓20年後
今回('02)
20年前から変わってないのが凄いのか、
20年前の時点で老けすぎというか・・・


■CAST&STAFF
監督 劉家良(リュー・チャーリャン)
出演 劉家良(リュー・チャーリャン)
呉京
〔女兆〕搖
劉家輝(リュー・チャーフィ)
威冠軍(チー・クワンチュン)
劉永健
蔡晶
武術指導 劉家良(リュー・チャーリャン)
劉家榮(リュー・チャーヨン)
製作 方逸華(モナ・フォン)
制作年度 2002



Blade
ブレード 刀




うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう先に言っちゃうけどこの映画、俺にはようわからん。すんまそん。

本作は徐克お得意のリスペクト「獨臂刀」('67)。
未だ「獨臂刀」を観ていないのでその辺の関連性は何とも言えないが、とにかくこの映画、その作り上げられた世界観には呆然とさせられる。
うーん、そのこと自体は凄いのだが。

■お話

一見、ややこしい世界が繰り広げられる本作だがお話は至ってシンプルだ。

孤児である趙文卓は見習いの刀鍛冶を育ての親である刀匠のもとでやっていた。そんな時、町を支配する横暴な猟師達が現れ、殺人、誘拐、強盗と悪事の限りを繰り広げる。

刀匠の静止にも関わらずこれに反旗を翻した趙文卓と幼い時から一緒に育ってきた陳豪だったが、その混乱のさなかに趙文卓は剣豪だった亡き父が全身刺青の殺し屋(熊欣欣)に惨殺されたことを知り苦悩する。
一方で猟師達の罠にはまった桑〔女尼〕を助けるため、趙文卓は猟師たちと戦い桑〔女尼〕を助けたが彼も罠にかかり、哀れ右腕を切断され、谷底に落ちてしまう。
趙文卓が死んだことを認めたくない陳豪と桑〔女尼〕は捜索の旅に。
趙文卓は1人で農業をやっていた子供に助けられていた・・・


右腕はもう無い。
絶望に打ちひしがれる彼をまたも悲劇が襲った。
猟師達どころか様々な悪党が闊歩し、完全に牛耳られていた町から彼のいた農家に夜襲がやって来る。片腕では如何ともしがたい趙文卓はリンチされ、農家も焼き払われてしまう。
しかし、焼き払われた納屋の中から趙文卓は剣術の指南書を見つける。
これを見て趙文卓は剣術の猛特訓を開始。

その頃、町の悪党たちは邪魔な刀鍛冶屋たちを始末するため、殺し屋を雇い皆殺しにすることを画策する。雇われた殺し屋は全身刺青の男だった・・・

終劇




はぁ・・・
いつもよりさらに下手な解説になってしまった。もういいや。
要は父を殺された趙文卓が襲われて片腕になったけど、特訓して強くなって町の悪党どもも一掃、仇討ちも果たすってわけよ(結局我慢できなくて要約してしまった)。

見所はやはりクライマックスの

趙文卓VS熊欣欣
この2人の戦いで、今までのモヤモヤしていたのものが吹き飛ばされるかのような興奮血みどろハイスピードバトルは壮絶に素晴らしいの一言だ!!

もうなんちゅうかキャプチャーもままならん速さ。
熊欣欣のベストバウトだな。

しかし、だからと言って「面白かったー!」ってほどの感想にはならないな。
そこそこってとこか。

徐克いつも通りの「時代の混乱」を描けているし、そこで生活する人々はせわしなく騒がしくけたたましい。確かにこれは彼のいつもの描写だ。
だけど、「黄飛鴻シリーズ」や「上海ブルース」は史実を扱ったものであり、そこに描かれる人々にはリアリティがある。リアリティがある分、こちらも感情移入できる。
これには無い(ちょっとはあるかもしれないが)。
このこわ〜い世界観は徐克の頭の中で作り上げられたものだ。
そうすると今度は
この架空の世界観を気に入るか気に入らないか?
この選択だけになる。残念ながら今回は私の好みではなかったということになってしまったのである。逆に世界観を気に入った人にとっては非常に評価の高い作品なのだろう。

だって怖いんだもん

というのが大きな理由の一つではあるが、それだけではない。
例えば周潤發「フルコンタクト」。
これも世界観も描写もエグイものが結構あるのだが、全体を通して私は結構好きな作品である。じゃなぜこれはダメか?

息苦しいんだもん

もうそのカオスと暴力と女と血みどろだけが延々ラストまで続くので、観てるこっちも息苦しいのだ。「上海ブルース」なんかも人々がゴミゴミゴミゴミしている描写ばかりなのだが、これには明るさ楽しさコメディがある。これには無い。ずっとラッシュアワーな気分だけなので疲れてしまうのだ。

普通に撮るとこは撮れ

独特のカメラワークが延々続きすぎ。おっちゃん疲れる。
要所要所だけ使って欲しい。

なんか批判ばかりになっちゃったので、是非これを評価してる人の意見を聞きたいところ。

■CAST&STAFF
監督・製作 徐克(ツイ・ハーク)
出演 趙文卓(ウィン・ツァオ)
熊欣欣(ション・シンシン)
桑〔女尼〕(ソニー・スー)
惠天賜(ウァイ・ティンチー)
陳豪(チャン・ホー)
鍾碧霞
謝興華
朱永棠
周嘉玲
謝天華
錢似鶯
陳志輝
武術指導 董〔王韋〕(ツン・ワイ)
孟海(マン・ホイ)
元彬
脚本 徐克(ツイ・ハーク)
蘇文星
許安
製作総指揮 鄒文懐(レイモンド・チョウ)
制作年度 2002


霹靂十傑
Disciple of 36th Chamber
新少林寺三十六房





これは結構昔から「うひひひ」と1人ほくそ笑んでいた作品。
まず興味があったのは
あの少林映画の傑作「阿羅漢/南北少林」を撮る直前の劉家良は何をしていたのか?
この辺の興味と絡んで劉家良のフィルモグラフィーを調べて出てきたのがこれで、「阿羅漢」を撮る直前の彼の作品である。

Disciple of 36th Chamber(少林寺三十六房の弟子たち)

おおっ!?
いやいやこれが劉家良監督でないならば
「なんだバッタもんか」
の一言で済みますが、本家本元「少林寺三十六房」を生み出した劉家良監督その人であれば話は超別。
あの「少林寺三十六房」のPART3!?
ということで、期待に胸を膨らませようとしたもののこの作品の詳細があまりわからず、年月を経るうちに私自身が忘れてしまってました。
忘れてたところにショーブラ復刻からひょひょいっと出てきて、おおっ!?
今回の入手に至ったわけです。

ちなみにPART2の「少林三十六房續集」は日本で「少林寺拳道」というタイトルでTV放映されただけだったと思いますので、意外とご存じない方も多いのではないでしょうか。
「少林三十六房續集」は"修行でのプロセス"に些か疑問を感じさせつつも、 飽きることのないアイデア溢れる功夫映画で十分楽しめる作品です。

というわけで、本作は「少林寺三十六房」のPART3というか、
「少林寺三十六房」の流れを汲む作品の一つ
否が応でも期待が高まるというものですが、はてさて・・・・・・


流れ


いきなり李海生が出てきたのはビックリしました。
ただ李海生の出番はここだけ。
このオープニングでは主役である

方世玉(小侯)が今まで戦ってきたライバル達との戦いをダイジェストで見せるって感じで進みます。

梅花椿も!

で、いつもの通り方世玉はやんちゃなガキ。
本作では特にその「やんちゃ度」が高く、かくも有名な

孟飛方世玉
(「武道大連合/復讐のドラゴン」「少林寺マスター」「ドラゴン少林拳」「少林ブラザーズ」などで方世玉)

傅聲方世玉
(「嵐を呼ぶドラゴン」「少林寺」などで方世玉)

李連杰方世玉
(「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍」「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 電光飛龍」で方世玉)

史寶華方世玉

ん?史寶華方世玉?
実は李連杰が出てくる間の年代に「新方世玉」('84)という作品もあったりして、これの主演が史寶華です。なぜか日本でも「最後の少林寺」というタイトルでDVDが出ています。悪くないけど地味な映画。

で?・・・なんで俺、方世玉のことなんか語ってんだっけ?
あ、そうか。
個人的に観てきた方世玉作品の中で一番やんちゃ度が高いのが本作でした。正直、ここまでやんちゃしてるとムカつきます

爺ちゃんとこの塾でもイタズラばかり。
墓参りに来てた坊さん(劉家輝)に凧をぶつけてしまったのは方世玉のくせに坊さんに襲いかかる始末。さらに坊さんにうまくいなされたため、今度は対立する満州人の連中に悪さして、坊さんを巻き込ませようと画策。
(漢民族と満州人の対立がこの映画のバックです)
これも坊さんがうまく交わす。

イライラが収まらない方世玉は坊さんが満州人の道場に隠れていると勘違いして、いきなり道場破り!
どう考えても一方的に悪側とされる満州人道場より方世玉が悪いと思うが、

満州道場主の劉家良と対決!
つーか確かに方世玉が既に相当つえー


「おまえらの塾、封鎖せんかい!」
激怒した劉家良は方世玉の実家である塾に赴き脅迫。
でもなんか・・・当然と言えば当然のような・・・
だって方世玉もいきなり道場破って来たんだし・・・

これまたかくも有名な方世玉シリーズでの楽しみの一つ、
パワフルクンフー母ちゃん!

孟飛方世玉では李琳琳。
傅聲方世玉では・・・・・・誰?
李連杰方世玉では蕭芳芳。やはり一番メジャーですね。
史寶華方世玉では陳永霞←中国武術学校の出身だろうなと思われる。さすがに高いレベルの功夫を見せてくれますし、お美しかったような(あんま覚えてないが)。

香港のTV版「方世玉」の母ちゃんで恬[女丑](ティアン・ニウ)さんってのもあるそうです〜

そして今回は・・・

「封鎖、ちょっと待った!」
李麗麗お母ちゃんだ!

・・・でもさー
ジャッキー&アニタ親子よろしく
この小侯&李麗麗親子も相当無理があるやろ〜
確かに芸歴長いけど麗麗姉さんに失礼やで、正味の話。

アタシの股を開けたら封鎖してもいいわよ♪
といきなり大胆すぎる提案を持ちかける麗麗姉さん、いや母さん。

そんな嬉し・・・いやいや

と早速開きにかかる、まだまだ現役バリバリの劉家良師匠。
しかし劉家良師匠の力を持ってしても李麗麗の股は開かなかった!
よーく覚えておきたまえ!
腰軽そうだからって必ずしも軽くない!
腰重そうだからって必ずしも重くない!
そして"自分をしっかりと持っている"からこそ、
下ネタにノリつつ動じない、そんな素敵な女性になれるのだ!


・・・俺はどの女性の話をしてるのだ。
とにかく、方世玉の育成には失敗したと思われ(じゃダメじゃん)。

とりあえず一旦、劉家良は追っ払ったものの、流石に母ちゃんまで育成のサジを投げる始末。
「少林寺行って来い!少林寺!今行け!すぐ行け!
と少林寺が昔のどっかのヨットスクール化してるのはどうかと思うが、
元祖「少林寺三十六房」での、

「学問だけじゃ、悪は倒せない」
「武術だけじゃ、善悪はわからない」
「もし学問と武術、同時に学べる所があるとすればそれは・・・」
「少林寺だ!!」

と四つのセリフを並べただけでも結構感銘できそうな"少林寺への行程"と比べて、出来の悪い不良息子の追放先に少林寺を選んだという行程のギャップが面白いというのか・・・方世玉ってこんな問題児だったの?
ちなみにPart2では主人公が結局、少林寺に入門さえできません。

んで、功夫が出来てもこんな悪ガキを預かれるとすれば「三十六房」しかありませんわな。ここって、言わば"体験入学"みたいになってるな。
勘違いされないで欲しいのは、
36ある修行房に方世玉が挑戦するのではなくて、

「三十六房」という名前の修行房に方世玉が入れられたってだけ
ですよ。
ここからはこの"俗家弟子"を預かる三十六房でのお話になっていきます。
"俗家弟子"とはアルバイトみたいなもんですな。
・・・え?違う?
まぁ正式入門を許されていない、字のまま完全に俗世間から離れていない僧のことです。「拳精」でのジャッキーなんかもこれに当たるでしょう。
この「三十六房」を預かるのがかの有名な(これ今回多いな)

無論、 三徳和尚(劉家輝)ですね
ご存じない場合は今すぐ「少林寺三十六房」←をクリック!
というかそのものを観てほしいす。

・・・って、あの坊さんかよっ!?
と面食らった方世玉。 こっから三徳和尚と方世玉の
"マジメに!&サボルぜ!"バトルが繰り広げられます。
ほんとに三つ子の魂百まで。
散々、爺ちゃん母ちゃん皆さんに迷惑掛けてるくせに一向に反省しない方世玉。
またなんちゅうかよぉ・・・

このひょろひょろした顔がムカつくんだよな〜生理的に。

さらにエスカレートしていく方世玉の行動。
少林寺から下水道を使って抜け出し(抜け出すなよ!おい!修行しろよ!)、満州提督パーティの邪魔をしてみたりする。
・・・こんなのさぁ、見てもらえばわかるだろうけど悪い満州の提督じゃなくても、一般民の誕生日パーティであっても 誰でも怒るよ!
全部てめーが悪いよ方世玉!
しかもわかりやすくするために悪い満州の提督と書いたけど、まだ悪いこと何もしてないよ。楽しく祝ってただけだよ。
それでも提督(白彪)は努めて冷静に応対し、
「ことと次第によってはお前を満州人して認めてやろう」
と実に大人な対応を持ちかけます(俺が悪提督ならここで殺すかも)。

さらに少林寺抜け出しを続ける方世玉は・・・って、
もっと三十六房で修行してつかわくんさいっ!!
と、俺の心の叫びは空しく方世玉の拳に掻き消された
和尚にも平気で歯向かう
修行しなくてもコイツ、強いのだ。

「満州人にしてやろう。」
遂に提督も力を認め、満州人だけが着用できる役人服をプレゼント。
(勿論、提督の画策の一つ)


方世玉 「満州服ゲットだぜー!!(超嬉)」

・・・・・・・・・・・ななな、
きさま犬になる気かーーっ!!
いい加減にしろきさまーーっ!!
漢民族の誇りは無いのかーーーーっ!!
観てる俺も我慢の限界だきさまーーーっ!!


ついに暴走しはじめた方世玉は(「刺馬」じゃないんだから)
一緒に三十六房を共にしていた仲間9人、

洪熙官、陸阿采、胡惠乾、春米六、方美玉、謝阿福、方孝玉、
李錦倫、童千斤らも提督の結婚式に招待&満州服全員ゲット!!

・・・・・・・・・・・なななな、
みんな犬になる気かーーっ!!
いい加減にしろきさまらーーっ!!
漢民族の誇りは無いのかーーーーっ!!
わんわんわわんっわーん!!!


実際、こういうエピソードがあるんでしょうか。

不穏な動きを察知していた三徳和尚は街へ様子見。
そこで和尚は提督の画策を知ってしまう。

結婚式当日。
祝杯をあげる提督や部下やなんやかんやと俗家弟子たち。
10人の俗家弟子が杯に手を掛けた。
杯には毒が盛ってあるというのに・・・・・・

終劇


ここまで悪ガキな方世玉やだ

キャラクターの問題だと思うんだよね。
例えば「酔拳」でのジャッキー黄飛鴻も相当悪かったし。だけど憎めない。 正直言って、小侯方世玉だと憎み気味
だって格好良くないんだもん、ルックスが。

そういうところでやはり損をしているし、さらに過去自分が観た方世玉の中でコイツが一番悪かったということで損もしてるだろうね。フォローすると彼の身軽なアクションはどの方世玉よりも素晴らしいんだけどね。

と。
流れでは早くも終劇させているが、
みんな大集合大暴れ!
もちろん断然面白くなるのはこの後で、 敵味方入り乱れてのクライマックス大乱戦が凄いのだ。
あぶねー
李麗麗の母ちゃん槍をひょいひょいよけるの図。
ここなんか何回も何回も練習しただろうな・・・母ちゃん凄いよ。
次の「阿羅漢」でのヒロイン・黄秋燕のアクションに繋がってるのは言うまでもない。
三徳和尚も大活躍

阿羅漢」では長江でイカダを組んで李連杰と胡堅強が戦ったが、そのヒントはこれでしょ
何十人も一度にアクション!
屋根の上まで戦ってますよ!
まるで次の「阿羅漢」で活かされるべくして実験されたようなアクションの数々。すんごく丁寧にアクションもセットも作られていて相当な時間がかかったと思います。

このクライマックスも含めて劉家良作品の傑作・・・いや力作と言った方が正しいかな。功夫は誰もかれもたっぷり見せますので文句無しです。素晴らしいす。

ただ「少林寺三十六房」的なテイスト、それが三徳和尚だけに等しかったのは寂しかったかなぁ?
洪熙官、童千斤、陸阿采、春米六、こいつらが前作と同じキャストで出てきたら超タマげたんだけどなぁ・・・ (本作でも4人は出てきますが、演じている役者も違えばキャラクターも全然違います。)

題名の「霹靂十傑」はそりゃ意味はわかるけどちょっとタイトル負けしてるぞ。名前だけはビッグだったが活躍するのは最後だけやもん。


■CAST&STAFF
監督・脚本 劉家良(リュー・チャーリャン)
出演 小侯
劉家輝(リュー・チャーフィ)
李麗麗(リリー・リー)
劉家良(リュー・チャーリャン)
白彪(パイ・ピョウ)
林秀
李海生(リー・ハイサン)
孫建(スン・ジェン)
劉少君
黄志強
謳瑞佛
黄曙光
郭錦鴻
曹原達
李文彪
馬〔馬三田〕
陳洛奇
・森
京柱
洪新南
林輝煌
沈勞
楊志卿
王力
楊世釣
井E
王清河
武術指導 劉家良(リュー・チャーリャン)
小侯
京柱
製作 方逸華(モナ・フォン)
製作総指揮 邵逸夫(ランラン・ショウ)
制作年度 1985


戰籠
盲拳怪招
超酔拳
ブレード 刀
新少林寺三十六房

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