■CAST&STAFF |
出演 |
東方玉 |
龍君兒(ロン・ジェンエール) |
金剛(カム・コン) |
岳華 |
李影 |
劉珊 |
司馬玉嬌 |
周俊 |
陳金海 |
歐陽鐘 |
武コ山 |
陳寶亮 |
制作年度 |
1978 |
錢王・拳王
King of Fists and Dollars
■
さてさて、本作は
この張玲(チャン・リン)さんが主演としてもそしてプロデューサーとしても腕を振るった作品で、彼女のアイデアかどうかは定かならずも、そこかしこに製作陣の粋な図らいが見える作品である。
何てったって先に言ってしまうがラスボスは
李修賢(ダニー・リー)がラスボス!
李修賢(ダニー・リー)なのだ。
これはとても珍しい。
そもそも功夫映画でガッツリ功夫してる李修賢の出演作品が少ない上に、ラスボスまで務めている作品はもっと数少ないことだろう。
もっとも、才能ある若者・周星馳(チャウ・シンチー)に先見の明を見出し、彼がスーパースターになる為に撃鉄を引いたのは彼であり、もうその時点で彼が悪役を演じたとしても堂々と演じてくれるのは折り紙つきであるのだけれど李修賢が功夫映画の悪役といった画の新鮮さはシンプルに嬉しい。
■あれぇ・・・
まぁすんげー偉い(と思われる)錢王・李修賢は、功夫も抜群の皇帝。
ところが近頃は自分の足元に随分と武術道場が乱立し、結構強い道場もあるようだ。
武林を治める身としてはその辺から自分より強い奴なんかが現れたら、大変不愉快であると・・・いやあの、
というストーリーかなぁ?と私が推測してるだけです。
一方でその町道場の中でもNo.1の実力を誇るのは趙雄が経営する道場で、娘に張玲、弟子は聾唖の鄭雷、お調子者の龍冠武だけという非常に小さな勢力だが恐らく李修賢はこの道場に一番注目をしていた(?)。
どっかの田舎から乞食同然の汚い格好した姜大衛(デビッド・チャン)がやって来る。
彼は町のどっかの道場で武術を習いたいらしく、次々と弟子入り志願したがどこも拒否。
冒頭が弱い姜大衛も珍しい!
結局受け入れてくれたのは
ちょ(笑
ちょ(笑・・・メイク濃すぎ(笑 聖飢魔Uかよ(笑
聖飢魔Uのような顔した張玲さんであった。
李修賢は趙雄道場の実力を計る為、彼らを会食に招待。
部下の蔡弘らと戦わせるとこれが普段はお調子者でとても強そうには見えない龍冠武までもが結構な強さで、蔡弘は趙雄に全く敵わない。
やべっ、練習しよっ
って感じで改めて趙雄道場の実力の高さを知った李修賢は趙雄が出した技を回想しながらイメージトレーニング。それにしてもガッツリ功夫練習してる李修賢なんか初めて見るような。
こっちも弟子入りを許されて一生懸命練習する姜大衛。
んだけど、主役の割には今回影が薄いかなぁ。
さらに武術を極めたい李修賢は
彼こそが拳王!
拳王・陳惠敏(チャーリー・チャン)を歓待。
陳惠敏 「お前の女くれたら協力してやるぜ」
なんていきなり強欲抜群の陳惠敏様。
笑って済ます李修賢であったがその裏で陳惠敏がvs蔡弘戦で見せた技をまたもイメージトレーニングして攻略法を編み出していた・・・なんだかんだ随分と研究熱心な銭王さんですね。武術がえらい好きですね。銭じゃなくて。
しかしもって拳王・陳惠敏は強い上にやり方が汚い!
早速、趙雄道場の鄭雷をぶっ倒すと趙雄道場に乱入。
vs趙雄ということになるが、勝負はやや趙雄が優勢か!?
と思ったら拳王・陳惠敏が負けを認めるフリして不意打ち!!
わはははは!
笑ってるで、おい。
拳王というかなんていうか汚いやっちゃ。
陳惠敏 「お前の女くれたら協力してやるぜ」
なんて言ってたので、とりあえず他の女を陳惠敏に宛がった李修賢、
えへへへへ!
笑ってるで、おい。
拳王というかなんていうかスケベなやっちゃ。
ちなみにその
范丹鳳さんじゃないかしら?
宛がわれたこの女性は范丹鳳さんかなぁ?
「冰雪情關英雄膽」の范丹鳳さん
さぁ修行だ!!
はいはい。
ほいほい。
・・・・・・・。
いつまでやっとんねん
かなりの尺を使った張玲さんの演舞シーン。ながっ
と思ったらこれは先の不意打ちを喰らってそれが致命傷で今にも死にそうな趙雄師匠が急ピッチで技全部伝授させる為にやっていたのでした。
拳王・陳惠敏の技も見切ったことだし、趙雄師匠は死んでしまったし、
・・・と、遂に本性を見せる李修賢。
他道場の連中もみんな呼び出して拳王・陳惠敏に戦わせてどんどん潰して行く。
だが予想外に
張玲&姜大衛
このコンビ、そして龍冠武が強くて遂に拳王・陳惠敏は敗れる。
哀れ、拳王は銭王に良い様に操られて今は用無しと処断される。
拳王より銭王の方が強いんだなぁ・・・
ほんで遂にはラストバトル、張玲&姜大衛 vs 李修賢!
終劇
■
なんちゅうか・・・話、ちっちゃ!!
こんな感じで始まるし、なかなかスケールのデカイ話なのかと思ったら、近所の道場との鍔迫り合いで終ったという・・・
銭王と言いながら、銭よりも武術の方が好きそうだった銭王に
拳王と言いながら、近所の道場主の方が強かった拳王ってのもどうかなと思いますね。
ただ、本作のポイントは三つあって一つ目は勿論
"李修賢の悪役"
そして二つ目は
"姜大衛が前半弱々しいこと"
冒頭から天下無敵の剣豪を演じることが多い姜大衛が、武術出来ない役ってのも珍しくて新鮮味があります。ただ彼の主演作にしては珍しく彼自体の存在感が希薄でしたが。
そして三つ目は
"新人・龍冠武を大きく取り扱っていること"
クレジットも三番目に出てきます。
この辺は新しいスターも売り出そうというプロデューサーの思案が反映されている気がするんですね。
なので本作はストーリー面はちょっとイマイチな感じなんですが、作品を形成するディテールに於いて気の利いた工夫があるなぁと感じました。
アクション面は悪くないんですが、製作年度を考えればもうちょっと高いクオリティのアクションを期待してしまいますね。
張玲さんご本人は全編に渡って功夫アクションしてロングロングな演舞もありますし大活躍なのですが、女性としての魅力は余りスクリーンに表れていなかったかな。
|
■CAST&STAFF |
監督・脚本 |
陳明華 |
出演 |
張玲(チャン・リン) |
姜大衛(デビッド・チャン) |
龍冠武 |
李修賢(ダニー・リー) |
陳惠敏(チャーリー・チャン) |
趙雄 |
鄭雷 |
房勉 |
馬場 |
蔡弘 |
翁小虎 |
陳家凱 |
陳舟 |
小廣東 |
紀三揚 |
張宗貴 |
郭昌儒 |
胡翔許 |
朱少花 |
王素清 |
林仲 |
郭萍 |
小福州 |
雷峰 |
田明 |
何偉 |
呉昆 |
沈乃相 |
劉彪 |
田健章 |
陳森林 |
程清 |
曾明昌 |
江洋 |
武術指導 |
陳家凱 |
翁小虎 |
張克治 他 |
策劃 |
朱向敢 |
製作 |
陳明華 |
陳文森 |
製作総指揮 |
張玲(チャン・リン) |
制作年度 |
1981 |
夢中劍
The Dream Sword
■
ニヤニヤ。
「錢王・拳王」に引き続いて張玲(チャン・リン)さんプロデュース作品のレビューであるが、キャスティングを眺めた段階で思わずニヤリとさせてくれる作品である。
男優陣に宗華、岳華と武侠片でお馴染みのイケメン俳優を、対して女優陣は今回ご本人は裏方に徹して出演はしていないものの、苗可秀(ノラ・ミャオ)、龍君兒(ロン・ジェンエール)、胡錦(フー・チン)とありそうで無かったような取り合わせ、美人系の苗可秀と可愛い系の龍君兒、そしてセクシー系の胡錦と全く抜かりが無い。
さぁ後はストーリーとアクションが良ければすぐ傑作だ!
って感じであるが果たして!
■???
・・・難しい・・・
めっちゃ簡単に言うと、
昔は達人だったが今は隠遁して琴弾くだけに終始している
宗華さんが、昔ケンカ別れした恋人を捜して弟子の 今回の異色はこの人!
龍飛(ロン・フェイ)と剣豪で友人の
岳華と共に、何やら
色んな敵と戦いながら旅をするって物語・・・だと思われる。
舞台背景スタッフが一生懸命描いた夕焼けが綺麗です。
というかショーブラザーズに負けじ!とセットも凝ってますね。 すぐ出番終わりでした
女優トリオ競演かと思ったら前半であっさり死ぬ胡錦さん。
ほんでいやこれね、
満を持して登場する苗可秀さんなのですが、スケジュールの都合か(「龍拳」でも撮ってたのかしら?)どうなのか、敵として登場してなんちゅうか、敵としての演技だけしてあっさり斬られてあっさり終わりという・・・これ別に苗可秀さんが演る必要が何処にあったのかしら?という役でした。
ほんで宗華さんが捜している元恋人役は苗可秀さんかと思ったらそうではなくて、
龍君兒さんでした。
有名女優さん競演の中で今回は一番美味しい役を頂き!
終劇
■
なんつーか、今回のポイントは実は おちゃらけ龍飛さん
龍飛さんだったりします。
いつもはもう悪役悪役悪役悪役・・・悪役悪役・・・
って人なんですが、主人公の弟子という役柄でそのキャラクターも斧使わせたら天下一品の達人にして 女の子と楽しくダンス♪
粗暴だが心根に優しく、女の子にウブという到底考えられないような演技をしています。いつもは悪役の硬くて怖い表情ばかりしている龍飛さんですが本作では演技も柔らかく喜怒哀楽に富んでいて面白いですね。またアクション面でも見事な斧技アクションを披露していましたし、彼も結構な芸達者なわけですね。昔、悪役だった人が年月を経て味のある役者にってのは良くあるパターンですし、これ観ると後年にもっと役者として活躍出来たのかなぁって思いますねぇ・・・
翻ってかなり残念なのは苗可秀さんで、衣装は美しいものを着飾っておりましたが役が悪いなぁ、印象に何も残らない役でした。
アクション面は武術指導・蘇真平(スー・ツェンピン)の殺陣がキレがあって良かったです。
んで、今回は
吹けば飛ぶようなお嬢様役だった龍君兒さんですがこれまでもう本当に普通のヒロインから女ドラゴンから小悪党から乞食から座頭市から大ボスまで様々すぎる役柄をこなす彼女の幅広さは本当に凄いですね。ここまで色々な役柄を功夫・武侠映画でこなしている女優さんは少ないでしょう。さらに、今後レビューしていく予定の作品がまだまだありますから楽しみと言ったものです。
|
■CAST&STAFF |
監督 |
李朝永 |
出演 |
宗華 |
岳華 |
龍飛(ロン・フェイ) |
龍君兒(ロン・ジェンエール) |
苗可秀(ノラ・ミャオ) |
胡錦(フー・チン) |
王侠 |
田野(ティエン・イェー) |
薛漢(シュエ・ハン) |
蘇真平(スー・ツェンピン) |
江明 |
聞江龍 |
翁小虎 |
馬場 |
左右 |
田明 |
高明 |
陳祥 |
朱少華 |
胡翔評 |
茅敬順 |
陳金海 |
林仲 |
陳良侠 |
黄龍 |
陳森林 |
張鴻基 |
郭倡僑 |
呉華華 |
游澎生 |
胡コ昌 |
劉文彬 |
鄭菲菲 |
董驥 |
陳凱 |
郭昌儒 |
雲中岳 |
陳茂川 |
游聰泉 |
尤漁 |
白龍 |
高宜君 |
武術指導 |
蘇真平(スー・ツェンピン) |
脚本 |
朱向敢 |
製作 |
徐再來 |
陳文森 |
製作総指揮 |
張玲(チャン・リン) |
制作年度 |
1979 |
龍威山莊/奪命連環劍
99 Cycling Swords
■
これはもうさっさと。
■
もう話がちっちゃいというか、わからんというか
4人功夫の達人がいてその中の1人が裏切り者でそれが誰かって話かと。
いつも化粧濃すぎ
いつも眉毛濃すぎ
いつも顔が濃すぎ
今日は顔が長すぎ
功夫アクションはたっぷり
「大江南北」での仕事っぷりがよかった武術指導・黄國柱が今回もやはり良くて、だからこそ観たのだがファンタジー色の強いアクションながらもオリジナリティもスピードもあって功夫シーンはなかなか面白い。
そして、
あら可愛いショット
作品自体はスケールに乏しく、最初から最後まで画が変わり映えしないすぐ飽きの来る映像ばかりが印象に残る作品だが、上官靈鳳(シャンカン・リンフォン)さんだけはとても美しく撮れており、アクションシーンもバンバンあるのでそこだけはオススメ。
・・・けっこう乳でかいのな。
そもそも乳というものは・・・いやもういいか。
|
■CAST&STAFF |
監督・脚本 |
徐天榮 |
出演 |
上官靈鳳(シャンカン・リンフォン) |
岳華 |
羅烈(ロー・リエ) |
胡錦(フー・チン) |
龍天翔 |
張威 |
余松照 |
初本科 |
齊後強 |
劉幼斌 |
葉飛揚 |
杜偉和 |
王圻生 |
侯伯威 |
潘章明 |
曾明昌 |
金龍 |
武術指導 |
黄國柱 |
潘章明 |
音楽 |
周福良 |
製作 |
童月娟 |
制作年度 |
1978 |
鐵腿降魔/鐵沙掌決鬥空手道
To Subdue The Devil/To Subdue Evil
■
さてとりあえずリンク頁も作った龍君兒(ロン・ジェンエール)様。
恐らく本作が龍君兒様二十歳のデビュー作である。
既にこの作品から女ドラゴンとして功夫アクションを披露しているのでやはりハナから素養に目をつけられてのデビューだったのだろう。少女時代から何か武術か舞踊か習ってらっしゃったのかもしれない。
流石にデビュー作だけあって彼女の作品に対する意気込みが伝わって来る。ドヤ顔という単語はあまり好きではないがまさにドヤさ!と言わんばかりの気合いが気持ち良い。
■流れ
梅芳玉道場では二人の男の子が誕生する。
が、早速ここに古くから因縁のあった易原が道場破りにやって来る。
李敏郎や柯佑民、羅斌、江島ら強力な子分を連れて暴れ散らし、弟子は皆殺し。妻も殺された。そして二人の赤ん坊はどこへ・・・
十数年後
赤ん坊の一人で成長した青年は田鵬(ティエン・パン)。
復讐の機会を伺っていた彼は子分が一人きりになったところを狙って決闘に持ち込み、一人また一人と復讐を果たしていく。
一方で易原直営の賭博場で壷振りをしていた龍君兒。
どやさ!
ちゃんと片乳はだけるとこがポイント
今日もどやさで壷振り
威勢良く業わっていたが、彼女の腕を咄嗟に掴んだ男が。
陳鴻烈である。
痛い痛い痛い!
龍君兒のイカサマを見破ったのであった。
ぐひひひひひぃ
陳鴻烈 「イカサマしやがって、てめぇ」
龍君兒 「・・・・ひ!」
ぐひひひひひぃ
陳鴻烈 「イカサマしやがって、てめぇ」
龍君兒 「・・・・ひぃ!」
・・・って、龍君兒が半泣きやんけ!やめたれ!
このシーンだけ見たらどう考えても悪役は陳鴻烈だが、これでも主役。
←急いで易原の後ろに避難
駆けつけた易原であったが、子分が随分と減っていることもあって、陳鴻烈を仲間に引き入れる。事情を知らない風来坊の陳鴻烈はそのまま用心棒に。そして余りにインパクトある初対面だった龍君兒さんはわけがわからなくなって(危機的状況は恋を生む)
陳鴻烈と恋に落ちる。
しかしもって、やっぱ流れで結局決闘することになった田鵬と陳鴻烈。
激しい戦いの末に陳鴻烈が勝利するが、いまわのきわに二人があの時の赤ん坊、つまり兄弟であることが判明。しかし弟・田鵬を自分が殺してしまったことに深く悔やみ、そして全ての真相を知って
易原へ仇討ち決戦を仕掛けるのだが・・・
終劇
■
というわけで、
泣きそうになってる龍君兒さんが非常に可愛い一作でした。
やっぱそこだけど。
ストーリーはもう最初の方でわかってしまって大体の予想通りにことが進みましたって典型的な作品で、まぁこの作品なんかは「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー」の完全な亜流ですね。
私なんかは子供の時に観た「必殺鉄指拳」での陳鴻烈のにくったらしい悪役の印象が残っておりまして、実際悪役ばっかりやってる陳鴻烈さんですが主演作もいくつかこうやってあったりします。やっぱたまに悪役役者が主役演じてるのを観るのも面白いやね。
龍君兒さんは登場シーンがいきなりバトルシーンで、結局バトルシーンはそこだけだったんだけど、その後のほんのり色香が漂うコケティッシュな演技が誠に良かったです。
また音楽の周亮さんってのも周福良と同じく選曲センスが良くて、関心しちゃうのよね。
|
■CAST&STAFF |
監督・製作 |
傅清華 |
出演 |
陳鴻烈 |
田鵬(ティエン・パン) |
易原 |
龍君兒(ロン・ジェンエール) |
沈雪珍 |
黄俊 |
柯佑民 |
羅斌 |
梅芳玉 |
康明 |
陳劍平 |
李敏郎 |
蘇金龍 |
岳峰 |
江島 |
王秋雄 |
歐立保 |
武術指導 |
顏玉龍 |
脚本 |
陳小島 |
林清介 |
音楽 |
周亮 |
策劃 |
駱海南 |
制作年度 |
1971 |
三鬥鶴觀音
The Crane Fighters
■
雷成功、という名前がどうにも気になる役者さんがいまして、他の役者さんはたくさん出演して稼ぐってスタンスの人がほとんどだから詳しくは知らないけど見たことはあるって人ばっかりなんだけどこの雷成功って人は全然見たことがない。
本作は彼が監督、製作、武術指導そして主演とジャッキーばりにワンマン自作自演している作品で、そう考えるとうーんこれはよっぽど彼の色んな面での才能がどれだけあるのか無いのかに全てかかって来るわけだが、はてさて。
■だいたいの流れ
朝廷の将軍である金剛(カム・コン)は反政府である少林派の根絶やしを行っていた。
金剛・張紀平の悪々コンビ
一見、そんなこととは無関係の食堂やりながら鶴拳学んでいる父・川原、長女・嘉凌(ジュディ・リー)、次男・丁華寵の一家。
ジュディさんアクションバリバリ
ライバル道場とケンカして楽しい毎日を送っていたが、そのライバル道場の猿拳の使い手を倒してしまったため相手が激怒。
運の悪いことに金剛と知り合いだった相手側の密告によって、鶴拳一家が少林派と知った金剛は早速一家強襲。
眉毛ふとっ!これが噂の雷成功
ジュディは突然現れた謎の男・雷成功と別場所でケンカ中、逃げ出して来た 丁華寵の知らせによって駆けつけるが父・川原は誘拐されてしまう。当然助けに向かったが待ち受けていた金剛らとバトル
。
ほんで犠牲は出すんだけど何とか逃げ仰せた一行。
どう考えてもそんなことしてる場合ではないと思うのだが、仲を育んでいた
ジュディと雷成功がご結婚。
どっかで見た(「少林虎鶴拳」)新婚初夜のエピソードとまるまる同じことやって、さぁいよいよセックスだ!・・・って時に金剛が来襲
空気読め金剛!終ってからにしろ!
初夜邪魔されたからラストバトルだ!
終劇
■
格好は方世玉なんだけど
雷成功の役柄は方世玉なのか意識して似せてるだけかわからんかった。まぁ顔見ればちょっと方世玉には無理がある眉毛だ。
しかし、意外に本作は悪くない作品で悪漢から逃げてる最中に屋敷でガッツリ結婚式挙げてる場合かって感じだが、ワンマン作品にありがちな自己満足に終始しているわけでもなく(当然そのきらいは十分ありますが)もう一人の主演であるジュディの方がむしろ目立っており、単なるワンマン映画で終わってないのは偉い。
鶴拳たっぷりのジュディ様
自ら武術指導した功夫アクションもスピーディーかつ高度なもので当時の一流どころの武術指導家レベルにはかなわないが、十分に見応えある功夫シーンを構築していると言えるだろう。
女ドラゴンものとしてもジュディさんの明るい魅力と素早いアクションをたっぷり見ることが出来る。
まぁ簡単に言えば、ストーリーはいつものあれだが功夫アクションは十分楽しめる出来かと。
俺はどれだけの作品にこの感想を書いたのだろう。
ちなみに本作の更新紹介文に新婚初夜への道3と書いてますが、
新婚初夜への道=少林虎鶴拳
新婚初夜への道2=妖怪道士
です。
|
■CAST&STAFF |
監督・製作 |
雷成功 |
出演 |
雷成功 |
嘉凌(ジュディ・リー) |
丁華寵 |
金剛(カム・コン) |
川原 |
曾超 |
張紀平 |
余松照 |
高振鵬 |
程清 |
洪化郎 |
蘇國〔木梁〕 |
張寶善 |
陳金海 |
王梵 |
金彬 |
陳舊 |
丁國勝 |
林光榮 |
沈〔女亭〕 |
裴コ雲 |
武術指導 |
雷成功 |
蘇國〔木梁〕 |
脚本 |
張信義 |
音楽 |
周福良 |
策劃 |
陳崇嶢 |
製作総指揮 |
雷偉文 |
制作年度 |
1979 |
七侠八義
Seven Men of Kung Fu
■
もう何回繰り返しているのだろうと思うなぁ。
更新という趣味から離れて色々と他のことやって結局はまた更新という趣味に戻る。
十年以上やってるんだよなぁこのサイクル、ほんまに色々困ったなぁ。
何が困ったってこの趣味止めちゃったら俺どうしよう。
まぁ止めたとしても素人だとしても何らかの形で書き物という作業は続けていきたいと思いますが。
こういうものはテンポというものがあって、更新テンポ。
更新テンポと自分の生活は当然密着してるから一旦止めちゃうとまたその更新テンポを取り戻すのが難しくなっちゃうのよね。更新テンポが生活リズムから外れるから。また生活と密着した形でテンポを生み出す必要があるし。
個人HPやブログで更新が止まる大きな原因だと思うのね。
んだけど長いことやってるとその更新テンポの取り戻し方もわかったというか。
参考までに伝えますと、長いこと更新してなくていざ復活なんて考えるとデカいことやろうとしがちなのでたくさんのパワーが必要だからそれこそやるのが面倒って勝手になっちゃって結局なかなか復活出来ないので、復活の時は簡単に。
わはは。
俺って無駄に文章増やすのだけは得意だな。
さて本作は羅烈(ロー・リエ)・龍君兒(ロン・ジェンエール)・陳星(チン・セイ)・張翼(チャン・イー)・高飛(コー・フェイ)という当レギュラーメンバーを揃えて・・・もうこの辺てどの作品レビューしてもこの中の誰かがいるような・・・
まぁそんだけ集まればそれなりに面白いものが出来るのかなと思いましたが・・・
■
今回は頭髪を赤に染めてます
そして何故か鷹を持ってます
鷹匠かいな。
珍しく高飛さんが悪役でなかったりします。
ヒロインは龍君兒じゃなくて
「策馬入林」で素晴らしい演技を披露した張盈真・・・そうなのよね、張盈真&龍君兒の競演だー!と思ったから楽しみだったんだけど、残念ながら二人の絡みは一切無し。張盈真さんはちょこっと功夫アクションしてくれたりもしてますが、これと言って書くようなポイントも無し。
ほんで言うけど、
スケジュール調整が上手くいってないのか何だかですが、非常に断片的な物語と言うか繋がってるのかようわからん感じで・・・まぁ正直あんまり意味がわからないです。クレジットは羅烈・龍君兒主演で来ますがこれ実際の主役は張復建って人なのよね・・・なんだけど・・・
もうここしか言うことも無いのですが、
「龍拳虎爪鬥勺手」に続いて
ななな、なんと!
この映画、ラスボスは龍君兒たん、
その人である!!
・・・つーか・・・まぁ嘘は言ってないというか・・・
ほとんどゲスト出演だろってのが本当というか・・・
今回の役は・・・幽霊か?
冒頭から何回も何回もこの昼間からキョンシー引き連れて歩く龍君兒ってこのシーンは挿入されるんだけど、逆に言えばそれだけでラストバトルまで全く出てきません。そしてとにかくラストバトルは龍君兒vs張復建で。
笑いながら戦うキョンシーが実に気持ち悪い。
堂々とした戦いぶり
龍君兒は圧倒的に強い役柄なので・・・つかこれ幽霊なのかな・・・・?
まるで任世官(ニン・シークァン)みたいな強敵悪役な戦い方が楽しい・・・楽しいが短い。もう少しこの辺は長くやってほしかったなぁ・・・
あまりにも強いので張復建が負けました・・・!?
いやだからこれ主演は龍君兒?なんかとにかくそういうことで。
終劇
■
各々それぞれが「やってます」「やってます」って感じでスターの出演シーンが断片的なのでどうだと言うあれも無いわ。つまんない。
最後の龍君兒だけは迫力たっぷりに戦ってくれたので、ほんまこのシーンだけでももうちょっと長くやってくれたら面白かったんだけどな。
|
■CAST&STAFF |
監督 |
張衡 |
出演 |
羅烈(ロー・リエ) |
龍君兒(ロン・ジェンエール) |
陳星(チン・セイ) |
張翼(チャン・イー) |
高飛(コー・フェイ) |
張復建 |
蔡弘 |
張盈真 |
田明 |
葛小寶 |
馬場 |
蘇真平(スー・ツェンピン) |
陳金海 |
王永生 |
蒋青峰 |
曾明昌 |
齊後強 |
荊國忠 |
何興南 |
王太郎 |
胖三(バン・サン) |
金龍 |
宗由 |
項美龍 |
茅敬順 |
許文鋭 |
制作年度 |
1978 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|