さてさて、第九回はこの方だ!
劉家輝(リュー・チャーフィ/ゴードン・リュウ)
ショーブラ作品はまだまだ未開拓の私でもこれだけ(下記)の作品を観ていると言うことはやっぱり他とは格が違う功夫スターだったことは間違いないだろう。劉三兄弟の中では末っ子の養子だったけど、ハンサム君としては一番。功夫も劉兄弟の名に恥じない素晴らしい腕前であり、弱々しい青年から、悩める旦那から、崇高なるお坊さんから、悪役、脇でそっと光る味のあるコメディセンスと、アクターとしての能力も
年を追うごとに幅を広げ、「KillBill」で二役も演じさせてもらっているように、役者としての演技力も評価が高い・・・だろう。
「少林寺三十六房」は私の世代では大流行したし、現在彼のファンサイトが国内に無いのが不思議なくらいである。(私が知らないだけかもしれないけど)。
それではレビュー済みの作品紹介へ、どうぞ。
ちなみに彼は特に、まだまだ紹介していない傑作がありそうです。
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「少林寺三十六房」('77)
私の世代ではとても流行りました。今でもDVD化を望む声は多いです。
ただ近いうちにされそうな雰囲気にはなってますよね。
「少林寺vs忍者」('78)
だったらこっちも私はワイドなスクリーンで観たい。
数少ない日本でビデオ化されたショーブラの劉家輝ですね。
「ガッツ・フィスト・魔宮拳」('79)
兄ちゃんの劉家榮監督作。
ストーリー展開も考えてみればコミカルサスペンスで結構面白く、
劉家輝vs羅烈バトルは息もつかせぬ面白さで、なかなかオススメの作品と言えるでしょう。日本語版ビデオなら劉家輝の唄う主題歌なんかも聴けたりします。
「香港の竜・酔八拳」('79)
どうもどっかの映画(「天下功夫出少林」とか)とどっかの映画がくっついてる気がしないでもないというかくっついているのだが、アクションは悪くないので嫌いではない作品。何と軽いベッドシーンにまで挑戦。あっさり劉家輝の酔拳を見破ってしまう金英一ボスが素敵。
「爛頭何」('79)
ヒゲたくわえてつよ〜い役柄が本作。
vs唐偉成 vs王龍威 と良いバトルが続くし、惠英紅とのコンビネーション功夫も色っぽくてよろし。
「少林寺拳道」('80)
何回も紹介してますが「少林寺三十六房」の続編・・・でありながら、物語の関連性は三徳和尚しかありません。アクションはバッチリ。
「少林寺破戒大師伝説」('80)
アクションはバッチリ。
でも余計な要素を詰め込みすぎて物語整理できなかったかな。
「十八般武藝」('82)
ゲスト出演。
とは言っても、長兄・劉家良との迫力のガチンコバトルを繰り広げますので見応えたっぷりです。物語はようわかりませんが。
「少林寺武者房」('84)
監督主演作。
ストーリーはややワンパターンで、「三十六房」の焼き直し的なところも多いのですが、相棒の鄭少秋も格好良く、功夫アクションも型がメチャクチャ綺麗に決まる功夫様式美と言いますか、その辺が冴えてて結構良い出来上がりです。
「霹靂十傑」('85)
そしてこれが「少林寺三十六房」の正式なPart3的作品。
三徳和尚を再び演じてますので「少林寺拳道」よりは続編っぽいです。 題名通りキャラクター出しすぎてごちゃごちゃした映画ですが、 それだけにラストの大乱戦は素晴らしく完成度の高いシーンになっています。
「孔雀王」('88)
夢の対戦 劉家輝vs三上博史!じゃなくて! vs元彪!
シーンはちょっとだけですが貴重な貴重な一瞬なんですよね〜
「タイガー・オン・ザ・ビート」('88)
悪役へ。あーあ普通に悪役してんだもん。
ただラストの李元覇とのチェーンソーバトルではチェーンソー稼働させながら 開脚180度など魅せてくれます。
「少林寺VS霊幻道士」('88)
大流行のテンテンちゃんにあやかって朝日放送が作ったキョンシーもの。 劉家輝は呼ばれた感じで。ついでにアクション面を劉家良などに任せたりしたら
それなりになったかもしれんが、今となっては大して貴重でもない駄作だなぁ。
「キラー・エンジェル〜戦慄の天使たち」('89)
梁家仁組織の側近を演じる悪役・・・でありながら、実は主役の李賽鳳のことが大好きで最後はかばってくれたりするハードボイルドに格好良い役がこれ。彼のちょっと違った一面が覗ける意味でも興味深く、ほのかなラブもよさげ。
「ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ 烈火風雲」('91)
きたーっ!!
この映画、レンタルして見たのが最初だが特に劉家輝が出てることは知らず。 相手組織のボスとして(ラストを飾る敵ではありませんが)登場!
「なぬーっ!?と、ということは夢の少林二大功夫スター ジェット・リーvs劉家輝 があるのかーっ!?」
とそれだけで十分すぎるほどワクワクさせてくれました。そしてあります。
ありますがワイヤーあんまり使わないでやってほしかったのが正直なところ。 あの2人で余計にピュンピュン飛んだりする必要ないでしょう。
映画としても王晶らしく整合ついてない気はしますが、なかなか楽しいです。
「醉猴」('02)
出番は少ないながら、50歳近いジャッキーでさえも
「これは負けてられないぞ!」
と思わせるような、長兄・劉家良との迫力ガチンコバトルが再びです!
貫禄も年季もあって格好良い!「
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