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■レディドラゴン選10  
 

見習黒薔薇
Protage De La Rose Noire
ツインローズ



何でこんなにも甄子丹(ドニー・イェン)はツインズに熱を入れてるの?
君はつんく気分か?

というわけで、「ツインズ・エフェクト」「ツインズ・エフェクト2〜花都大戦〜」とツインズに協力しまくったドニーが今度は遂に監督にも進出、出演こそしていないが実妹の甄子菁(クリス・イェン)までデビューさせ、本格的にアイドルプロデューサーになろうとしている・・・ということはないだろうが。


流れ


天涯孤独の宇宙人?
ちょろっと超能力が使える蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)と大学で首席を取るほど頭はいいがフルネームで名前を呼ばれると何故かブチギレしてしまう鍾欣桐(ジリアン・チョン)は住んでた場所を追い出された感じで、新居を探していた。
住み込みのチラシを見つけた二人は友人でも何でもないのだが「私が先よ!」とばかりに住み込む屋敷へ鄭伊健(イーキン・チェン)のタクシーに乗って向かう。

住み込む予定の屋敷に着いた途端に大変だ!
ロープで首絞められるわ閉じ込められるわ監禁されるわとめったくた。
それでも簡単に逃げ出さないめげないところが香港人の強いとこ。
俺なら絶対逃げ出すが女主人にして正義の味方(元?)黒薔薇・毛舜〔竹均〕(テレサ・モウ)に気に入られ強制弟子にされてしまう。
たまたま監禁されていることを知ったイーキンは下心もあったのか助けに向かうのだが逆に黒薔薇に昔の彼氏と勘違いされ、こちらも監禁(笑

このめったくたな展開にツインズがあんまり疑問を持たずに突き進んでいくのが謎だが、黒薔薇の弟子にして今は悪者である禾子瑜(フェイス・ウー)がショットガン使いのギャルと功夫使いの甄子菁を引き連れて現れる。その場は何とか凌いだツインズと黒薔薇であったが、自分たちの実力不足にムカついたツインズたちは一斉蜂起。黒薔薇の下で、ジャッキーの

「蛇拳」「酔拳」をかなり忠実に再現した修行シーンでそのまま蛇拳、酔拳を習得。
再度、対戦に臨む!


終劇






ドニーがアクションコメディを撮っているところが一番異色な気がするが、まぁまぁ及第点の面白さではなかったろうか。まぁ正直言ってやっぱ動作指導だけ担当して手馴れた監督に任せた方がもっと面白かったろうなって気はするが。
やっぱ注目したいのは妹さんの甄子菁だろうか。
流石に兄妹揃って良い動きしますね。にわか仕込みでない本格的なアクション女優が香港でも少なくなっているだけに貴重です・・・が、ルックスはどうかと。上戸彩のダブルになって「あずみ3」やるのが良いなぁ。
個人的には元々の

「黒薔薇vs黒薔薇」にも余り乗り気になれなかったのでこのような感想になっちゃいましたが、好きな人は結構面白いと思います。

■CAST&STAFF
監督・動作指導 甄子丹(ドニー・イェン)
監督 黄真真
出演 蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)
鍾欣桐(ジリアン・チョン)
鄭伊健(イーキン・チェン)
毛舜〔竹均〕(テレサ・モウ)
禾子瑜(フェイス・ウー)
甄子菁(クリス・イェン)
劉以達
卓韻芝
李志剛
ケ健泓
慮海鵬
羅奔(ロー・マン)
許紹雄
麥永麟
陳萬蕾
楊文娟
林淑敏
袁寶儀
脚本 林説
司徒慧〔火卓〕
劉文慧
音楽 陳光榮
陳嘉業
製作 張承〔襄力〕
製作総指揮 林小明
制作年度 2004


七靈寶塔/寶塔侠女劫
Seven Spirit Pagoda/Shaolin Temple


前にも何度か言ったがこの辺のマニアックな作品を紹介するのは結構楽しかったりする。何でって少なくとも日本国内でこれネットで紹介してるのは俺だけみたいな自己満足気分に浸れるからね。
さて本作もサラリと誰も語っていないので語るが、
よく見てみるとこれ、
徐楓(シー・ファン)
嘉凌(ジュディ・リー)
というダブル女ドラゴンが共演している貴重な作品なのだ。
他にも2人の共演作はあるのかもしれないが、珍しい取り合わせであるのは間違いない。

改めて紹介するまでも無いがしたいのですると、
徐楓(シー・ファン)は名匠・胡金銓(キン・フー)監督に見出されていきなり本格デビュー作の

侠女」で主演を務め、その後も胡金銓作品である

迎春閣之風波」「忠烈圖」「山中傳奇」「空山霊雨」と立て続けに出演し、胡金銓作品と言えば正に彼女である。日本ではジャッキー

成龍拳」でのヒロインが最もポピュラーだと思われる。台湾の女優さんで他出演作「邪拳迫る!死守せよ少林秘伝」「用心棒ドラゴン」等も台湾作品である。
武術・立ち回りに関しては映画界に入ってから武術指導の第一人者である韓英傑(ハン・イェン・チェ)に習ったので、体は出来ていないのだが逆にそのナヨっとした女体が、例えばいかにも強そうなシンシア・ロスロックみたいなマッスル女とは違い、妖艶である。
嘉凌(ジュディ・リー)の方は代表作「地獄から来た女ドラゴン」、続編である「忍」が有名か。「神環」「古霊精怪女殺星」も観てみたいなぁ。レビュー作では「武林客棧」、二匹のゴリラと死闘を繰り広げる(笑「雍正命喪少林門」がある。


流れ


皇帝の屋敷で宴会が開かれる。
女どもが華々しく舞う必要以上に長いこのシーンで見るのが一気に辛くなるのだが、ここに皇帝の後釜を狙っていた別勢力の人物が悪い将軍と大群引き連れて突入、皇帝や妃などは皆殺しに追い込まれ、宴会を楽しんでいた情けなそうな顔した皇太子は側近の屈強な剣士によって助けられ、逃げ出す。
街は既に皇帝に成り代わった悪皇帝、悪将軍によって支配され、街から出るにも検閲を通らないといけなくなっていた。検閲官に賄賂を渡して通ろうとする皇太子一行であったが、悪将軍に見つかってしまい、街を出てさらに追われる身に。
剣士は最早、命を捨てて皇太子を逃がすしかないと悟ると、
「2人の娘に護衛を託すのだ!」
といって自ら悪将軍に捨て身の攻撃に。
剣士が犠牲になることによって小船で窮地を脱出した皇太子であったが、悪将軍が投げた矢の毒に当たってしまう。

追走の手を緩めない悪将軍は関係の無い一般市民を巻き込みながら皇太子に迫る。
一方で毒の回ってしまった皇太子は発狂し、バカに(笑
いつの間にか、本当にいつの間にかその2人の娘、徐楓と嘉凌が護衛についている。始まって40分ぐらい経ってからってのは遅いので不安になった。
その後は流石嘉凌という剣捌きで追っ手のザコどもをバッサバサの格好良いシーンが拝める。

「解毒剤なら七靈寶塔にある!」
ということにいきなりなってしまい、
徐楓は1人、七靈寶塔へ。
嘉凌は引き続き皇太子の護衛に当たることにする。

「解毒剤ちょうだい」
と塔の坊主に言ってみたが
「だめだめ」
って感じで追い払われる徐楓。
遂には意を決して塔に乗り込む徐楓。
そうなのだ!
ここまで来てこの作品の正体がやっとわかるのだが

これは
女ドラゴン版"死亡遊戯あるいは死亡の塔"!
なのである。

さぁ1F!
まずは坊主と素手での対決である。
勝ちました。

一方で遂に悪将軍に追い詰められた嘉凌のバトル!

さぁ2F!
「剣を使わんかい」
と坊主に言われたので剣での対決である。
勝ちました。

一方で遂に悪将軍に追い詰められた嘉凌のバトル!

さぁ3F!
坊主がSMチックに鞭を振り回してきました。
勝ちました。

一方で遂に悪将軍に追い詰められた嘉凌のバトル!

さぁ4F!
坊主が棒での対決を挑んできました。
勝ちました。

一方で遂に悪将軍に追い詰められた嘉凌のバトル!

さぁ5F!
また素手で戦う坊主でしたが不利と見るや数珠を投げ飛ばしてきました。
卑怯だなぁコイツ。
でも勝ちました。

一方で遂に悪将軍に追い詰められた嘉凌のバトル!

さぁ6F!
最早戦いではなくなりました。
ここの坊主、透明人間になってしかもテレポートを使います。
最早そんなの人間じゃありません。
でも勝負には勝ちました。

一方で遂に悪将軍に追い詰められた嘉凌のバトル!

さぁいよいよ最上階!
石天さんに似ている坊主は自分の周りに蝋燭を張り巡らせてトラップを作りました。
全然武術でも何でもありません。
でも何かしら勝負には勝ったらしく、とうとう徐楓さん、解毒剤ゲット!

一方で遂に悪将軍に追い詰められた嘉凌のバトル!
悪将軍が強いので徐々に苦戦を強いられることになる嘉凌!
ここに解毒剤持って急いで駆けつける徐楓さん!
何とか悪将軍を倒すのですが、既に致命傷を負っていた嘉凌はここで事切れてしまいます。

新皇帝の屋敷で宴会が開かれる。
女どもが華々しく舞う必要以上に長いこのシーンで見るのが一気に辛くなるのだが、ここに新皇帝を狙っていた情けなそうな顔した皇太子が命を狙って影から近づきます・・・


終劇





というわけでまぁタイトルに"塔"が入ってれば当然そうなると言われればそうなのですが、塔に入って初めてこの作品が死亡の塔モノであると気づきました。それからの演出はまさに書いてるそのまんまの順番で起こります・・・怒りますとも言います。
ただしダブル女ドラゴンが出てこない前半は辛いですが、出てきてからは記述の通りバトルバトルの連続ですので飽きさせません。もう少しお2人の笑い合う姿なんかがあったら良かったけど。

■CAST&STAFF
監督 唐生(タン・サン)
出演 徐楓(シー・ファン)
嘉凌(ジュディ・リー)
林光曾
聞江龍
川原
張冰玉
向君
鐵孟秋
王宇
劉明
金彬
川原
音楽 黄茂山(ウォン・ムーサン)
製作総指揮 廖瑞金
制作年度 1976


鐵娃
Kung Fu Girl/None But The Brave


鄭佩佩(チェン・ペイペイ)のゴールデンハーベスト移籍第1作である。
羅維(ロー・ウェイ)自身の最高傑作である

「ドラゴン怒りの鉄拳」。これ以降は「あの時の栄華を再び!」とばかりに、この復讐ものに執着していくことになる。
抗日モノは功夫映画の定番であるが、個人的に「ドラゴン怒りの鉄拳」を除いて作品としてよく出来たものを私は今、パッと思いつかない。あったかもしんないが。翻って駄作なら幾らでも思い出せる。

コントラストなのだ、と私は言いたい。


流れ


日本軍を徹底的に忌み嫌い、反日組織のメンバーである鄭佩佩(チェン・ペイペイ、以後ペイペイ)は今日も田舎町で幼き弟と叔母(?)とでやって来た日本人をぶっ叩いて退治を繰り返していた。
そんな時、同じ反日メンバーである田俊(ジェームス・ティエン)から反日組織の要人が街の警察に捕まったという話を聞く。

早速、弟と叔母を連れて街に出たペイペイ。
客棧に入ると早速日本人が我が物顔で振舞っている。
「なんてまずいスープだ!中国人め!」
と難癖つけてる日本人に扮しているのは何と成龍(ジャッキー・チェン)様である!
親日として知られる(ことになってる)ジャッキーとしては絶対に日本人に見られたくない出演であろう。
このわがままジャッキーに腹を立てたペイペイはジャッキーをそばに呼び寄せると顔面にパンチ一発!実に度胸のある女だ。
そしてここに日本人に扮するジャッキー、元華(ユン・ワー)、元奎(ユン・ケイ)という豪華メンバーと対決するペイペイ。凄い顔ぶれのファイトである。
この喧嘩の末にペイペイは早速警察のご厄介に。

しかしこのご厄介はペイペイらの計算通り。
実は警察高官に生き別れた実兄の歐威がいることを知っていたのだ。
「おお我が妹よ!」
ということで縁故で釈放されたペイペイらは歐威の住む屋敷にご厄介に。
大胆にもここを拠点として要人を救出しようという作戦である。

日本人が開くパーティに招待されるペイペイ。
警察高官自慢の美人妹なんですからそりゃそうですが、
このペイペイをえらく気に入ったのはパーティの主催者である我らが宍戸錠さんだ。
「ええ女や〜オマケに武術もすげ〜」
周小來と染野行雄vsペイペイ
のデモンストレーションな試合でますますペイペイ好きになる錠さん。
忌み嫌う日本人のパーティにペイペイが出ているのは別の意味があり、このパーティに出頭している警察ということで、手薄になっている拘置所を他メンバーが襲って要人を救出しようというのだ。

しかしこの作戦は失敗に終わる。
なぜなら要人は拘置所にいなかったから。

この襲撃事件で裏切り者がいると感じた警察署長の羅維(ロー・ウェイ)。
こちらもある策を巡らす。
まずは韓英傑(ハン・イェンチェ)に夜襲をかけさせ、歐威を襲う。
これを見つけたペイペイが韓英傑と戦うが、韓英傑は
「自分は反日組織のメンバーだ」
と言う。これをペイペイは見破るのだがほんの一瞬、心を緩めてしまったことが後の惨劇に繋がる。
韓英傑は反日組織のメンバーではなく、警察だったのだ。
ではなぜ歐威を襲ったのか?
勿論、ペイペイの正体を暴くためである。

また祝宴。
この前と同じくペイペイが祝宴に出向いて警察の様子を見ている間に他メンバーが暗躍する・・・はずだったが、警察とてバカではない。同じ手は2回通用せず、ペイペイ以外のメンバーは待ち伏せていた警官たちに捕まってしまう。

翌朝。
反日メンバーは処刑場に。
歐威に案内されたペイペイは目の前でメンバーが殺され、叔母や幼き弟までもが殺されて吊るされているのを見せられる。
高笑いする兄・歐威。
彼は表向きは寛容に見せていたが、いざとなれば叔母でも弟でも平気で殺す鬼畜だったのだ。

夜になって復讐を決意したペイペイはまず憎むべし兄と戦う。
違う道を行くことで敵同士になってしまった兄妹の悲しい戦いの末に、兄を殺す。
そのまま日本領事館に突入したペイペイは改めて周小來、染野行雄と戦い、これを死に追いやる。
2人の死体を隠して宍戸錠を待ち、ペイペイラブになっている宍戸錠に屋敷を案内させると牢を発見。反日メンバーの要人はここにいたのだ!
隙を見て要人を外へ逃がすとペイペイは態度を豹変させ、宍戸錠に突撃!

ペイペイvs宍戸錠!

というマニアックにも程があるマッチ。
流石に錠さんも強かったがここにペイペイ必殺の無影脚が炸裂し、錠を地獄に追いやる・・・のだが、時既に遅し。
ペイペイを警官たちが取り囲んでいるのであった・・・


終劇





復讐劇はコントラストである。
耐えて耐えて怒りが爆発する。
その爆発の凄さを如何に表現するかというのは演出と役者そのもののポテンシャルに大きく関わってくるもので、言わずもがな李小龍(ブルース・リー)という役者が醸し出す怒り爆発の迫力に匹敵する役者が世界にどれだけいるのかと考えてもそんなもんいないに等しい。
演出面で考えればこれは

新・片腕必殺剣」が一番わかりやすいのだけれど、こちらもゆっくりと耐えて耐えて耐えて・・・怒り爆発!!の瞬間から物語は猛スピードで動き出し、本懐を遂げるまでの勢いが凄まじいのだ。これでスカッとする。
このコントラストをしっかりと出さないと復讐劇は面白いものにはならない。
「ドラゴン怒りの鉄拳」は演出面でスローからスピーディにさせる等、工夫を凝らさなくても李小龍という唯一無二の存在がそれを打ち消す怒り爆発の迫力を画面一杯にみなぎらせることが出来たが、今回は同じようにはいかなかった。それがこの映画の失敗点であろう。
この失敗点は後にも続き、羅維作品でジャッキー主演の

「レッドドラゴン(新精武門)」「龍拳」でも同じことが言える。ジャッキー自身が自伝で
「もし「龍拳」が李小龍主演なら大ヒットしただろう」
と語っていたが、残念ながらその通りである。

まぁとは言っても、アクション面や興味深い役者の出演で拾えない映画ではない。
復帰したペイペイが体を張ってアクションをこなしているのは見ていて十分にわかるし、それに絡むのがジャッキーはじめとする後の有名人というだけで楽しいし、宍戸さんの出演も面白い。
そう言えばこれ、劇中で宍戸さんは悪いこと一つもしてないのよね。
悪いことしてるのは羅維本人や歐威で、錠さんはたまたま要人を幽閉してただけで。ペイペイさんにもずっとニコニコしてたし、むしろ何で彼が殺されなきゃならないのって感じだったな(これも失敗の原因か)。

それにしても、李小龍が「怒りの鉄拳」でやった無影手のあれ。
ジャッキーが「レッドドラゴン」で見せた時には実に間抜けなシーンになっちゃったが、今回のペイペイさんの無影脚も残念ながら実に間抜け。
黄色のトラックスーツと同様にあれが似合うのも李小龍だけなのだ。

でもって、謎が一つ残る。
本作の武術指導は韓英傑(ハン・イェンチェ)とクレジットされている。
実際、本人も出ているのでそうなのだろう。しかし、
ジャッキー自伝によれば本作は
ジャッキーが初めて武術指導を担当した記念すべき第一作!
なのである。
じゃあなぜクレジットに無いのか?
というところで、あのジャッキー自伝には記録に残っていないとこで、例えば「燃えよデブゴン6」の武術指導は自分がやったと書いてあったりして謎を残しているところが多い。
「燃えよデブゴン6」は劉家榮(リュー・チャー・ヨン)と洪金寶(サモ・ハン・キンポー)、劉家班と洪家班という2大名武術指導家が顔を揃えた上にアシスタントで元彪(ユン・ピョウ)や林正英(ラム・チェン・イン)らがいるというのに、
ジャッキー 「それでも僕1人でやりました」
なんてことがある訳が無い。
(クレジットは勿論、劉家榮と洪金寶)
恐らく元彪らと同じく兄貴・サモハンの手伝いをしただけだろう。クレジットに無いのは当時ジャッキーが所属していた羅維のことを考えてだったと推測される。
じゃあ本作はどうかということで推測しきれないのが正直なところ。
ネームバリューは当時なら圧倒的に韓英傑が上でジャッキーはだいたい韓英傑にも育てられたようなもんだし、完全無名。
仮に実際はジャッキーが主導権を握っていたとしてもネームバリューの点で韓英傑の名前だけがクレジットに拾われた可能性もあるし、まだまだ単なる韓英傑の助手をしただけであった可能性も高い。
まぁ恐らくこれは本人に聞いてもわからないだろう。
あの人なら「俺が全部つけた」とどっちみち言いそうだ。
■CAST&STAFF
監督・脚本 羅維(ロー・ウェイ)
出演 鄭佩佩(チェン・ペイペイ)
歐威
田俊(ジェームス・ティエン)
羅維(ロー・ウェイ)
宍戸錠
田蜜
程復琴
韓英傑(ハン・イェンチェ)
孫嵐
孟亮
周小來
染野行雄
馬文駿
爾群
陳龍
呉明才(ウー・ミンサイ)
錢月笙(チェン・ユーサン)
金軍
成龍(ジャッキー・チェン)
元華(ユン・ワー)
元奎(ユン・ケイ)
武術指導 韓英傑(ハン・イェンチェ)
成龍(ジャッキー・チェン)
※クレジット表記は無し
音楽 願嘉輝(ジョセフ・クオ)
製作 鄒文懐(レイモンド・チョウ)
制作年度 1973


新不了情
C'est La Vie, Mon Cheri
つきせぬ想い


これは爾冬陞(イー・トンシン)監督の第3作目だったかな。
その前の

野獣たちの掟」はハードボイルドな作品であったが、本作からいきなり一転の恋愛劇になっている。そもそもアクションスターである爾冬陞の俳優としての出演作のほとんどが娯楽アクション映画で、恋愛劇の類になるものには無縁といっても良い役者であるが故の反骨なのだろうか。しかし簡単な簡単ながら強固な方程式を打ち破る力をこの作品は持っている。


流れ


売れない作曲家の劉青雲(ラウ・チンワン)は彼女にして有名な歌手の劉嘉玲(カリーナ・ラウ)のヒモ的存在であったが、その劉嘉玲との衝突で同居していた家を出てボロアパートへ。
ボロアパートで1人ふて腐れていた劉青雲は、このアパートに住む袁詠儀(アニタ・ユン)と出会う。彼女の一家は歌や京劇をこなす小劇団で、彼女の歌や話を聞いていくうちに段々心を開いていく劉青雲。
劉嘉玲とのモメモメした関係もそこそこに、袁詠儀と毎日のようにデートを繰り返す劉青雲はいつしか彼女に惚れてしまう。
「君のために歌を作ろう!」
と、未完成だった曲に歌詞をつけて彼女を売り出そうと努力する劉青雲であったが、何と彼女は不治の病に冒されている身であった・・・


終劇





つーか、俺って恋愛系の映画を批評するのはやっぱ下手なんだけど。

当然であるが、映画を作るときに活かされるのはそれまで培った経験である。
まぁこの経験が良い方向に働けば良いのだが、例えばエースシリーズの第5弾である

悪漢探偵V 最後のミッション」は功夫映画製作経験たっぷりの劉家良(リュー・チャーリャン)監督によってガジェットアクションから功夫アクションに変わってしまったり、またエースシリーズのリメイク的作品である「最佳拍档之酔街拍档」はサモハンの下で現代アクション映画製作のノウハウを学んでいた錢嘉樂(チン・ガーロッ)監督によってやっぱり功夫アクションに変わってしまったり・・・悪い例で言えばそうなる。
この作品も武侠・功夫映画ばかりに出演していた爾冬陞監督によって恋愛モノから功夫アクションに・・・変わってねぇ!変わってないのに失敗してねぇ!
意外とこの方程式を破るのは難しいのではないだろうか。
余談だが近影の爾冬陞にはアクションスターの余韻が全く残ってないというか、あの二枚目スターはどこにいってしまったのか?という感じだな。別にいいけど。

本作はその方程式を見事に破った傑作恋愛劇だ。
このかなり古臭いストーリーを新鮮に見せている監督の手腕はどこから来たのか?と考えるとやはりテンポである。

忘れえぬ想い」のレビューでも同じ事を書いたのだが、次から次にアクションが飛び出す香港独特の早いテンポのアクション映画に出演していた爾冬陞はその映画のテンポスピードをそのままこの本作に同調させた。だからこそ全てのシーンが冗長することもなく滑らかに流れていく、だから気持ち良い。ほとんどの恋愛劇が冗長こそ真骨頂と捉える中で本作は香港人を意識した展開の早い演出をしている。この辺が単なる古臭い恋愛劇の焼き直しに終わらなかった所以の一つであろう。
勿論、袁詠儀はじめとする出演者の素晴らしい演技も伴ってのことなのだが。

当然、劉青雲や馮寶寶(フォン・ボーボー)、秦沛(ポール・チュン)らの演技は言うまでもなく良かったが、個人的な視点として毎回毎回違った面を見せてくれる呉家麗(ン・ガーライ)さんは地味に凄いなと感じた。

■CAST&STAFF
監督・脚本 爾冬陞(イー・トンシン)
出演 袁詠儀(アニタ・ユン)
劉青雲(ラウ・チンワン)
劉嘉玲(カリーナ・ラウ)
馮寶寶(フォン・ボーボー)
秦沛(ポール・チュン)
呉家麗(ン・ガーライ)
張艾嘉(シルビア・チャン)
張之亮(ジェイコブ・チャン)
胡大偉(デビッド・ウー)
黄靖華
陳可辛
陳コ森(テディ・チェン)
張同祖(ジョセフ・チェンツンジョ)
陸劍鳴
包以正
劉以達
邱〔ネ豊〕濤
銭永強
劉〔金易〕賢
葉天行
鬼塚
肥福
ジョー・ジュニア
音楽 陳勳奇(フランキー・チェン)
比達
製作 陳望華(チャン・モンワー)
製作総指揮 呉裔銘
陳望華(チャン・モンワー)
制作年度 1993


女子〔足台〕拳群英會
The Dragon Tamers
龍を征する者


横槍か。
戦略か。

呉字森(ジョン・ウー)と言えば徐克(ツイ・ハーク)も言っていたように、いわゆる"漢(おとこ)の熱い戦い"を描くのが大好きな監督で、これは勿論師匠・張徹(チャン・ツェー)監督の影響大なのだが、しかし女性の色っぽいシーンが皆無に等しい張徹作品と比べて呉字森の初期作品である

カラテ愚連隊」「ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門」のどちらにもオッパイが登場してるのが興味深い。「カラテ愚連隊」はレイプシーンのカットがあるようだが(元の「過客」は公開されないでしょうね)、まぁ見たくないのでいいか。
ただオッパイは入っているものの、やはりは男のドラマ炸裂というのが大幹であり、女性はサービスの一つでしかない。
その中で本作は呉字森作品の中でもかなり異色の作品であろう。
もうタイトルに"女子"とあるだけでも呉字森作品として異色であるが、中身は何だかプロデューサーと監督との折衝で生まれたような作品である。


流れ


いきなり女同士のケンカ。
道場vs道場の流派争い勃発!
んでいきなり泥んこレスリングでオッパイぽろんぽろんという、とても呉字森作品とは思えないオープニングである。日活か。
仲裁したのは道場師範の田俊(ジェームス・ティエン)であった。

町に1人の男がやって来る。
黄家達(カーター・ウォン)。
彼は最強の敵・正にテコンドーの父である池漢載(チ・ハンタイ)に挑戦するためやって来た。
その前に道場破りを展開している楊威(ヤン・ウェイ)を見つけ、やり方が余りに酷いので止めに入るとそのまま対戦。黄家達と楊威はお互いの実力を認め合うとお互いに
「無益な戦いは御免」
とその場を後にする。

その後、カッパライに合う黄家達はそのカッパライを捕まえてくれた田俊と出会って友人に。
「楊威は強かったなぁ・・・」
と思っていた黄家達は興味があったので、そのまま彼らのいる道場へ。
しかし楊威は不在、道場は他道場に殴り込みをかける最中で、そのままそれに着いて行く黄家達。
その他道場ってところの大師匠がメチャつよっ!で返り討ち!
この大師匠の強さに感銘を受けた黄家達はそのまま弟子入り。

厳しい大師匠の修行を経て、いよいよ池漢載に挑戦!
なんとこの勝負に黄家達が勝ってしまう。
勝ちはするが池漢載の娘は黄家達が唾つけてた女性で、この彼女を悲しませてしまって落ち込む黄家達。その後、池漢載と黄家達は和解する。

この一方で、他道場を全て叩き潰し武術会を牛耳ってやると意気込んでいた楊威一味が遂に行動開始。
まずは厄介な黄家達の大師匠に多勢に無勢で飛び掛って重症を負わせると、ギャルだらけの田俊道場にはやたら強い女ドラゴンを向かわせ、そこらのギャルをボコボコにして道場を潰した。

怒りに燃えた黄家達と田俊は楊威一味に挑戦状を叩き付けて決戦!
屈強な一味の門弟たちを全て叩き潰すと〔上下〕薩伐(カサノバ・ウォン)に髪型が似ていて戦い方も恐らくテコンドーのクレージーな殺し屋もぶっ倒すと遂には楊威との一騎打ち!

一騎打ちの末に楊威を倒し、これで劇終かと思ったらそうではなかった。

彼らの前に立ち塞がった最後の敵は先の女ドラゴン!
何故か加勢せずに単なる観客と化した黄家達を尻目に
田俊vs女ドラゴン!
流石は女ながらにトリを張るだけあって、なかなかお強く身軽でおまけに短刀まで使う厄介な相手であるが、最後には田俊の手刀に沈み、
なぜかしっかりとオッパイを晒してから敗北。


劇終





ストーリーを書いてみれば・・・書いてみなくても十分わかるのだが、
「女子〔足台〕拳群英會」
のタイトルで確かに田俊の経営している道場はそうなのだが、中身は田俊と黄家達の友情ドラマと道場vs道場、漢(おとこ)たちの熱き戦いであってギャルは物語の枝葉でしかないのがよくわかる。
わざとらしいほど色んなHシーンが登場するのは当時のプロデューサー、鄒文懐(レイモンド・チョウ)の横槍もあったのではないだろうか。

ちなみに本作に出てくる女性陣を軽く調べてみたが誰が誰やらあんまりわからんかったのが正直なところ。つまり、今も現役で活躍してらっしゃるらしい金昌淑(キム・チャンスク)さんが最後の女ドラゴンなのかなぁ?と思うがわからなかったり、衣麻遼子、小林千枝さんらが鈴木則文作品などに出演していた女優さんというのは調べればわかるが、実際に劇中のどの人かわからん。

何となく〔上下〕薩伐(カサノバ・ウォン)に髪型が似ているテコンドー使いのクレージーさが呉字森作品

「男たちの挽歌U」で出てくるサングラスの殺し屋(名前なんだっけ?)を連想させるところが興味深い。

アクション面については陳全の武術指導のキレが「カラテ愚連隊」の時と比べてより良くなっており、なかなかの見応えのあるアクションが楽しめる。特にラストアクション、女ドラゴンとの対決はなかなかのものである。

相変わらず願嘉輝(ジョセフ・クオ)の楽曲も良いし、
まぁなかなか良かったのではないだろうか。

とにかく、おっぱい万歳!(なんだそれ)

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以下は小金龍様より頂いたご投稿です。

小金龍
題名:呉宇森初期作品
投稿日 : 2007年8月19日<日>13時34分

ご無沙汰しております。
表題の作品と「カラテ愚連隊」のレビューを拝読し、嬉しくなってしまいました。

「愚連隊」の方は、「士は己を知る者のために死ぬ」という張徹の作風を継承した世界観を、これまた張徹作品の常連作家であるニー・クアンのペンにより独特の意匠を持った作品に仕上がってましたね。陳元龍名義の成龍ももこの時代の自分の作品のアクションより綿密に設計したアクションのように感じられ、ショウブラ作品を除く当時の功夫片の中では頑張っている部類だと思います。いかんせん、独立プロということ(嘉禾の買取り)、呉宇森の演出技術もこの時点では未熟ということもあり、全体的にチープ感が残念なところではありますが・・・
作品中の干洋は、どことなく許冠傑を髣髴とさせる二枚目で、白い中国服を粋に着こなした瀟洒な伊達男という魅力がありました。やはり主役はハンサムにやってもらいたいものですよね(特殊な設定は除く)。
なお、愚連隊というのは、戦中戦後の言葉ですが、テキ屋や博徒という本職の任侠系組織に属さない「やんちゃな」集団を指します。愚連隊のスター、万年東一、加納貢、安藤昇(この人は本当にスターになった)は本職のシマを荒らし恐れられる存在でした。そんな事実も鑑みれば、「カラテ愚連隊」も言いえて妙な邦題ではないでしょうか。

さて、女子〔足台〕拳群英會は「愚連隊」と比較すれば、同じ監督とは思えないほど、作家性を感じられない作品であり、まあ、張徹と同じく「男の世界」を志向した呉宇森に中途半端なお色気を強要したことが丸わかりの駄目映画でした。
ご指摘の通り、男志向な呉宇森にこんな命令を下したのは、おそらくレイモンド・チョウでしょう。当時のハーベストは東映と提携しており、池玲子を筆頭にした衣麻遼子、小林千枝を招聘したセクシー路線を打ち出そうとしていたことが現在ではわかっております。
奇しくも、ここ数年は過去の東映ポルノが注目されており、私も衣麻遼子が出てなければいくら呉宇森でも黙殺するくらいの作品だと認識しています。

して、最後におっぱいポロリの女ドラゴンが衣麻遼子です・・・

「徳川セックス禁止令」「温泉すっぽん芸者」「エロ将軍と二十一人の愛妾」などの端役、

「女番長」シリーズにおける二番手の悪役に扮してたときが彼女の全盛期であり、まあ美人でグラマーなんですが、主人公の引き立て役を割り振られる女優さんでした。日本ではあまり冴えなかった彼女ですが、駄作とはいえ呉宇森監督作品(これは後の付加価値ですね)にて堂々たるメインの悪役を張ったことは功夫片と東映ファンの私からすると嬉しい不意打ちです。

決してお世辞や贔屓目ではなく、作品中の衣麻遼子は悪役とはいえ、魅力的な美人であり、主役の田俊や黄家達など及ばないほどのスターのオーラが感じられました。

なお、小林千枝は冒頭からその他大勢で出ています。ミデイアムショートでパーマをかけた女性でして、一瞬アップになりますのが目にクマがあるので、わかりやすいですよ。

功夫文化の方々の食指を誘発するジャンルではありませんが、東映セクシー映画も作品としては面白いので、これらも見ておくと、東映ポルノ女優のハーベスト招聘作品もひとしお感慨深いものになると思います。
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■CAST&STAFF
監督・脚本 呉字森(ジョン・ウー)
出演 田俊(ジェームス・ティエン)
黄家達(カーター・ウォン)
金昌淑(キム・チャンスク)
池漢載(チ・ハンタイ)
楊威(ヤン・ウェイ)
衣麻遼子
小林千枝
西條奈美
原啓子
朴成在
金〔王其〕珠
李大Y
禹演征
李柱根
河在日
陳全
徐蝦
武術指導 陳全
音楽 願嘉輝(ジョセフ・クオ)
製作 鄒文懐(レイモンド・チョウ)
制作年度 1975


艷窟~探
The Association


紹介であったり、自分で見つけたりで今まで結構な数の珍作、怪作と呼ばれる作品を見て来ました。
ここでレビューしている作品、まぁその中でフィルマークのくっつけ映画とか

「必殺鉄指拳」の類は無視してですな、
「珍作だなぁ」
と思ったのは以下作品。


ドラゴン特攻隊
鰐澤群英會
「新死亡遊戯/7人のカンフー」
実録ブルース・リーの死
「李三脚威震地獄門」
「死亡魔塔」
倉田保昭の「カンフー大作戦」
不死身の鉄腕28房
人鬼蛇狐大決鬥
森山虎
天羅・飛沙・夕陽紅
怒れ!タイガー/必殺空手拳
虎姑婆
醉猴女
秘帖
五嬌娃
まぁ削って削ってこんなところか。
やっぱ李小龍(ブルース・リー)に関わるバッタモンと台湾映画に多い印象ですね。
ベスト3を挙げるのなら、そうですねぇ・・・

「李三脚威震地獄門」
「不死身の鉄腕28房」
「虎姑婆」

かなぁ・・・
「虎姑婆」はダメですが、他2作は作品としても面白いのでオススメ。

んでもって、本作も立派に珍作に入る部類である。俺としては。

流石にゴールデンハーベストだけあって、先述したストーリーのハチャメチャさがあるというわけではないのだが、いわゆる画作りの点においてかなりの珍作である。
タイトルそのままと言えばそうかもしれんが。


流れ


物語はいきなり茅瑛(アンジェラ・マオ)の処刑から始まる。
オープニングとしてはかなり衝撃的な幕開けである。

茅瑛は名家の出身ながら官憲である父は病床に伏せていた。
父はある売春組織の謎を追っていたのだが、病でどうすることもできず。
ここでその父の書生(?)か何かであった張景坡が突如として裏切り、父を殺して母をも犯して殺す。
惨劇を目撃した娘・茅瑛は得意の功夫で張景坡をぶっ殺し、その場で兄弟子でもあり刑事でもある兪炳龍とその部下、洪金寶(サモ・ハン・キンポー)に捕らえられる。
事情を知っている兪炳龍とサモハンではあったが、弁護の上でどうすることも出来ず、茅瑛は処刑。これがオープニングの真相であったのだ。

随分と長いプロローグが終わると場面変わって、泥棒を追っかける兪炳龍ら。
泥棒を捕まえたところで警察の上官にあたる黄仁植(ウォン・インシック)とぶつかってそのままバトル!
・・・兪炳龍はたぶん韓国人のテコンドファイター・・・全然知らない人なのですが恐らくそうでしょう。その証拠に足技鋭いバトル!そりゃあの黄仁植ですからね。黄仁植の手下に唐偉成(ウィルソン・タン)と張午郎(チェン・ウーロン)という取り合わせも豪華ですな。

いざこざの後に兪炳龍は殺された裸の女の前に泥棒を突きつける。
「お前らが女を殺したのか!」
どうやら兪炳龍は売春組織と女性の殺人事件の繋がりを巡って捜査をしているようである。
しかしもって泥棒は犯行を否定。代わりに泥棒たちから謎の宗教組織の噂を耳にする。

いよいよおかしくなってくるのはここからである。
ここまでも既にあまりよろしくないシチュエーションでのオッパイが戯れていたが、その謎の宗教組織。いわゆるセックス教団でしょうか。
すっぽんぽんの女が寝るとそこの白人外タレ姉ちゃん教祖が、こちらもアンダーヘア見えすぎのほとんど裸状態でみょうちくりんな踊りを披露。
みょうちくりんな裸女の裸踊りにみょうちくりんなBGMが延々と・・・・

長すぎ!

そこまでサービスしなくてはいけないのかと。
変な音楽と変なダンスとオッパイを延々なのかと。
儀式の最中に踏み込んだ兪炳龍らは裸女の教祖を容疑者として捕らえるも、こちらもどうやら真犯人ではないようで、事件は解決しなかったのだが、ここで日本人が経営する売春宿の噂を耳にする・・・って、つまりこのシーンはオッパイを出す為だけのシーンなのね。

さらに変わって今度は白人オッパイと日本人オッパイの絡み。
またこれを延々と・・・
ここまで来て流石に思うのですが、

完全にポルノ映画じゃん

これどこが功夫映画ですか?

どうやらこのエッチはデモンストレーションで、文字通り人身売買、売春オークションの一環であった。その他もポロポロ飛び出すオッパイを眺める金持ち成金スケベのおっさんたち。
今日一押しの白人姉ちゃんを大枚はたいて買ったスケベ親父の李昆(リー・クン)は、早速その場でプレイ開始・・・しようと思ったら、またしても兪炳龍らが踏み込んで現場を押さえた。

今度は取調室で捕まえた売春宿の女将から、売春組織の黒幕を突き止めようとするが、当然自白せず。
というわけで、女将のオッパイの乳首に洗濯バサミつけて拷問・・・

完全にポルノ映画じゃん

これどこが功夫映画ですか?

しかしいざ拷問の前に先の黄仁植とその上司である警察の高官が現れ、日本人の大事な客だから釈放しろ!との命を下す。
せっかく乳首拷問を楽しもうと思っていた兪炳龍、サモハンらはがっかり・・・

「全く・・・見当違いの捜査をしやがって」
と言ってきたのは直属の上司である姜南(チャン・ナン)であった。
姜南が示した新たな容疑者は女犯して殺して強盗を続ける最悪の盗賊団であった。

早速、金塊をたんまり持ってる恬〔女尼〕(ティー・ニー)夫人(恐らく未亡人)が危ないということで、警護、そして待ち伏せで盗賊団を捕らえようという罠を張る。
その罠の為に、夫人の寝室のタンスの中で待ち伏せる兪炳龍。
このエラク濃い顔をした兪炳龍に惚れた夫人はベッドの上で自慰行為開始。
妄想の中で2人は延々とエッチを続けるのであった(こればっかですな)。

と、ここにやっぱ盗賊団がやってくる。
手下に林正英(ラム・チェンイン)、陳龍がいたりなんかして。
ほんでもってすっかり説明することを忘れていましたが、冒頭で死んだ茅瑛はその死んだ茅瑛の妹ということで二役で出てきます。一緒に捜査してますが出番は少ないです。
盗賊団vs兪炳龍、サモハンら!
遂には盗賊団を捕らえるのですが、彼らにも売春組織との繋がりは無かった!?
じゃあ一体誰が売春組織を操っているのか?

映画観てればそりゃバレバレなのですが、
さらに捜査を続ける兪炳龍は突然、唐偉成、張午郎からの銃撃を喰らって入院。
ハッキリ言って2,3発喰らってましたので完全に死ぬはずなのですが・・・
そこはそれ、なんちゅうか香港人のノリってやつですか。
あっ、兪炳龍は韓国人か。
とにかく手術は成功し、兪炳龍は一命を取り留めます。
「よかったよかった」
と胸を撫で下ろすサモハンとか茅瑛とか、姜南の親父とか・・・

一方でこの暗殺を指揮したのはやはり黄仁植とその上司。
暗殺失敗と言うことで
「どうしたもんか」
でしたが、ここに姜南がやって来て
「兪炳龍は病院のどこどこに寝てます」
って告げ口。
やっぱり姜南の親父はいつもの如く、裏切っていました。

早速また唐偉成、張午郎を暗殺に向かわせたのですが、
病室で待ち受けていたのは我らがサモハン!
彼らを一瞬のうちに返り討ちにするサモハン!格好良いですなぁ。
そうなのだ。
兪炳龍らとてバカではなく、消去法でいけばどう考えても売春組織の黒幕は黄仁植とその上司だろって感じですもんね。

しかし。
ここに来てまた不思議なのが本作です。
普通ならここで黄仁植とその上司のところに殴りこんでやっつけて終わり・・・って感じを予想するのですが、全然違う。

「またしても失敗か!」
と頭を悩ます黄仁植とその上司と姜南ですが、ここに現れたのはさらに上官の黄家達(カーター・ウォン)。
「君の容疑はとっくにバレバレだ。さぁ刑務所へ。」
制服姿も実に決まっている格好良い黄家達だ。
バーン!
いきなりその黄家達を撃ち殺す黄仁植の上司。
黄家達さん、ゲスト出演終わり。なんじゃこのゲスト。
流石にこれをゲスト出演と呼ぶのはどうかと思うな。

しかし、黄仁植とその上司と姜南は既に警官隊と茅瑛に取囲まれていたのでした・・・って、こ、このシチュエーションは・・・

なぜかドラゴン怒りの鉄拳まんま!

ここでFist Of Fury♪なんか流れたらもう最高です!
思いっきり悪役なのに何故か最後は李小龍(ブルース・リー)。

Fist Of Fury〜!!♪♪


終劇





というわけで、確かに「艷窟~探」のタイトル通り、売春組織を追い詰めるお話なのですが、何せ本当に何だか本当にもう・・・

ポルノ映画と功夫映画は共通点があって、お互いにポルノシーンが、功夫シーンがないとポルノ映画とも功夫映画とも言えない。アクションの無い西部劇も血も何も出ないホラー映画も成立するのにポルノ映画と功夫映画だけはそうはいかない。
というのはfake様の弁であるが、なるほど全くその通り。
この二つにはもう一つの共通点がある。
それはどちらも抜き出して鑑賞し、そこだけを評価する時がある
ということで、
アダルトビデオのドラマ部分は全く見ない派の私であったり、全般的にはつまらない内容でも功夫シーンだけは素晴らしい映画だなぁと感心したりする私がいたりとつまりはそういうことだ。

この特異なジャンル2点が合体した本作は当たり前だが、もしポルノシーン重視で編集したら完全にポルノ映画だし、功夫シーン重視で編集したら完全に功夫映画である。
だってこれ、武術指導はサモハンと黄仁植という香港韓国ゴールデンコンビ、主演の兪炳龍はよく知らないがテコンドーファイターだからこそ連れてきたんだろうし実際良い腕してるし、敵役はあのジャッキーをボコボコにした黄仁植で、女ドラゴンを務めているのは茅瑛ですからねぇ、なかなかの布陣の功夫映画であることも確かなんです。先述していない部分ですが、茅瑛のアクションも結構ありますし、兪炳龍vs黄仁植も結構やってくれます。

エッチシーンは述べた通り、有り過ぎるほどあってエッチと功夫を十二分に堪能できる屈指の珍作となっています・・・・・・

うーむ、なんか・・・
こういう評価で良かったのだろうか・・・・

とにかく、おっぱい万歳!(またかよ)


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以下は小金龍様より頂いたご投稿です。

小金龍
題名:艷窟~探
投稿日 : 2007年8月22日<水>07時08分

追加でございます。
先ほどアップされてました「艷窟~探」に、その丘ナオミが出ておりまして(私は未見ですが)、何「三眉」がナオミさんのようです。
74年に出版されたブルース・リーと空手映画を特集したインチキ本によると、「今後ハーベストは空手の代わりにポルノ」なんて、とんでもないこと書いてましたが、女子〔足台〕拳群英會といい、本作品といい、どうやら功夫とポルノの融合ってな、あまり高くない志を持たれていたようですね、レイモンド・チョウは。
なるこうさんのレビューを拝読しておりますと、「客寄せヌードの実態はカンフー映画」ってこの映画のことじゃいの?って思っちゃいます。

なんでも、この時期ハーベストは東映と合弁会社を作っており(ブルース・リーの協和といい嘉禾はこんなのばっかり)、
その要請で東映ポルノのスターから脇役を投入させ、なんとかブルース・リー不在の時代を乗り切ろうとしたようですが、香港では不成功に終わり、

「ドラゴンへの道」の配給権を手に入れた東映は莫大な利益を得たという、兎にも角にもブルース・リーの偉大さを証明する結果に終わってしまいました。

ご興味があるかどうか(?)なんですが、丘ナオミって人は、東映時代スキンヘッドかモヒカンで、若いのに熟女みたいなルックスで、完全なイロモノでした(台詞も棒読み)。
東映もポルノから撤退すると、独立系ピンク映画で、そこそこ評価を得て、松田優作の

「探偵物語」などメジャーにも出演し、気がついたら引退していたようです。

呉宇森と仕事した衣麻遼子と同様、サモ・ハンと同じ映画に関わった丘ナオミ・・・香港側の人間は後にハリウッドでも成功しましたが、彼らの映画に携わった東映女優勢が、このことを知ってたら、誇りに思ってくれるでしょうかね?撮影当時は外国での劣悪な労働環境と言葉の問題で「早く帰りたーい」なんてボヤいてたことを想像すると、なんか微笑ましくなり、人生って不思議だなぁなんて思っちゃいますよ。
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■CAST&STAFF
監督 鄭昌和(チェン・チャンホー)
出演 兪炳龍
恬〔女尼〕(ティー・ニー)
茅瑛(アンジェラ・マオ)
趙雷
金露
何〔三眉〕
李昆(リー・クン)
黄仁植(ウォン・インシック)
洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
趙雄
房勉
姜南(チャン・ナン)
金〔王其〕珠
張景坡
孫嵐
洪性中
唐偉成(ウィルソン・タン)
張午郎(チェン・ウーロン)
黄家達(カーター・ウォン)
林正英(ラム・チェンイン)
陳龍
武術指導 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
黄仁植(ウォン・インシック)
脚本 鄭昌和(チェン・チャンホー)
許國
音楽 願嘉輝(ジョセフ・クオ)
製作 鄒文懐(レイモンド・チョウ)
制作年度 1975


出閘虎
Two Wondrous Tigers
タイガー&タイガー〜猛虎激突〜


そうそう!こういうの!
個人的に求めるコメディ功夫映画とはこうである。
という典型的な傑作がこれだ。

協利電影の作品の中でも一際観てみたかった作品である。


流れ


楊成五は大スケベ。
勝手に一夫多妻制を敷いて他人の嫁でも何でも奪ってきては自分の嫁にしていた。こんなところで用心棒やってる唐偉成(ウィルソン・タン)もどうかというところである。

この大スケベがはびこる街に一人の男が帰ってくる。
高飛(コー・フェイ)。
今まで何処で何をしていたかようわからんが、とにかく帰ってきた。
つか、今英語聞いてたらカリフォルニアから帰ってきたらしい。何してた?
街に入る前から調子の良い詐欺師まがい、しかし功夫の腕前は抜群の張午郎(チェン・ウーロン)と出会っていさかい起こし、奇妙な仲に。

街では功夫美人娘の2人、楊〔目分〕〔目分〕(パメラ・ヤン)と孟秋がバカボンの金山に交際を迫られていたが、当然断ってバトル!
功夫娘の動きは素晴らしかったが物語上、捕らえられてしまう。
が、ここに高飛と張午郎が乱入してこれを助ける。

「嫁に行け、嫁に」
という兄・陳耀林の薦めもあって功夫美人娘2人は、
「私ら倒せる強い人」
というまぁ確かに合理的な条件を出す。
早速挑戦するバカボン金山は軽くあしらわれる。
考えた金山くん。
娘を倒したら懸賞金を出すことにして募る。

金目当てにやって来たのはまず李春華。
「酔拳」でジャッキーと食堂で戦った筋肉ムキムキ男。
んが、これが美人娘2人と兄がちょっとずるくて時に3人がかり。
陳耀林も強いもんだから返り討ち。
ほんで次にやって来たのは座頭市かぶれの陳龍。
普通、座頭市なら杖に仕込み刀で居合いなのに仕込み無し。杖のみ。
だんだん功夫クオリティを上げていく本作。
ここではお尻をプリッと上げて杖をかわすパメラさんが非常に可愛くエレガント。
更に神仙というかなりマニアックな人選だが、木魚拳でポクポクやって来た。
んが、パメラさんが一枚上手でなぎ倒す。
この3連戦で大抵の功夫迷はパメラ迷になってしまうことだろう。

ちなみにこの次にパメラに夜襲をかけてくる男がいるのだが、この男、あの男にそっくりである。
あの男とは

新クレージー・モンキー・大笑拳/醒拳」に登場してくるヒゲヅラ偽ジャッキーのあの男だ。

それはともかく、
次に挑戦してきたのが高飛と張午郎だった。
流石に強いお2人。
主演なんだから当然なんですがハイレベルですねぇ。
つーか、パメラさんは張午郎に惚れていたのでした。
潔く身を引いた高飛さん、男ですなぁ・・・

さて結婚!
と思ったらやばかった。
金山は大スケベ・楊成五の息子だったのだ。
美人娘を存在を知った楊成五は早速強襲!
陳耀林らをぶっ倒してパメラを奪う!

これを追いかけた新郎・張午郎。
ラストバトルは

ヤング・マスター・師弟出馬」の"いつもの丘"で、
大スケベ・楊成五 vs パメラ・張午郎だ!


終劇





余計な血が出てない非常に良質なコメディ功夫の傑作である。
武術指導は唐偉成。
彼の殺陣師としての腕前は確かなもので、この作品でも素晴らしいバトルの数々を残している。
コメディ功夫にお約束の笑いと今までにちょっと無かったパターンの盛り込み、さらに前述の功夫猛者達の激しいバトルにさらに上乗せして、女ドラゴン2人の華麗さが加わるのだからそりゃ面白いに決まっている。
ちょっと濃いパメラさんの顔はとっつき難さがあって、他作品だと中々評価の上がりにくそうな女優さんではあるが、本作ではハッキリ言って可愛い。簡単にファンになる私としては簡単にファンになった次第だ。もう一人の孟秋さんもなかなかの美しさとアクションで頑張っている。孟秋さんは「麒麟掌」でも女ドラゴンぶりを発揮したお墨付きの功夫スターなのだ。
さらにさらに楊成五の存在も面白い。
彼が中盤で見せるサンドバックを使った演舞も中々のものである。ただなんかこの人は"いつもの丘"でいつも死んでいるような印象があるが・・・

リマスターで出せ!日本版!
どこか協利の権利を買え!

個人的には協利作品の中でNo.1である。
■CAST&STAFF
監督 張森
出演 張午郎(チェン・ウーロン)
高飛(コー・フェイ)
楊〔目分〕〔目分〕(パメラ・ヤン)
楊成五
孟秋
唐偉成(ウィルソン・タン)
陳耀林
金山
會楚霖(ツァン・チョウラム)
李春華
神仙
陳龍
黄一飛(ウォン・ヤッフェイ)
武術指導 唐偉成(ウィルソン・タン)
音楽 陳勲奇(フランキー・チェン)
製作 呉協建
制作年度 1979


追日
A Chinese Legend
チャイニーズ・レジェンド 魔界英雄伝説


皆様は「はぁりぃふぉっくす」というゲームをご存知だろうか?
知らんわな。
確か家庭用ゲーム機では未発売で、当時のPC(PC88とか)のみで発売されたアドベンチャーゲームである。子狐が主人公。

それはともかく、
さてさて、伝説である(笑

王祖賢(ジョイ・ウォン)の伝説は
ジョイ・ウォンの魔界伝説(畫皮之陰陽法王)」
ジョイ・ウォンの妖女伝説(千人斬)」
「ジョイ・ウォンの聖女伝説(聖女的慾望)」
「ジョイ・ウォンの幽女伝説(靈狐)」
「ジョイ・ウォンの霊界伝説(飛越陰陽界)」
ジョイ・ウォンの時空伝説(天地玄門)」
「ジョイ・ウォンの紅い愛の伝説(浪漫殺手自由人)」
そして本作。
まだ制覇まで4本もあるのかー
流石に伝説は厳しいのう。


流れ


夢で謎の美女に出会う張學友(ジャッキー・チュン)。
その謎の美女から腕輪を取ったのだが、夢から醒めたら何故か持ってた。
んで、月が無くて流星が。
「これは不吉じゃ。世の中破滅じゃ。」
とそれだけのことでわけのわからんことを言い出す劉洵師匠に
「剣山行けや。世界救えや。」
いきなりデカすぎることを言われるジャッキーは素直に従う。
素直やなぁ。
いざ剣山へ。

村では村人たちが男を誘惑して殺す魔物の狐を追っていた。
その狐・張敏(チョン・マン)は傷を負ったものの逃げる。
その後、この村に到着したジャッキー。
大魔王に生贄の嫁にされる娘・王祖賢(ジョイ・ウォン)を見て、やり切れなって助けて逃げようとするが、そうしてしまうと村人が殺されてしまうので、ジョイはその助けを結局断る。
仕方なく1人、午馬(ウー・マ)師匠のいる場所に向かうが、閉門されてて入れへんかった。

しょーがないのでウロウロしていると、民家発見。
中には見目麗しき張敏の姿が。
男を狙う魔物の張敏であったが、先の怪我を看病してくれて下心の無いジャッキーに逆に惚れてしまう。そのジャッキーはジョイのことしか頭に無かったもので。

一方その夜、大魔王の降臨を1人、待ち続けていたジョイであったが、
いざ大魔王が現れると、
「きゃぁあああ!!いやぁぁぁぁぁ!!」
と露骨に大魔王を拒否。やっぱ嫌っすか、怖かったすか。
これで怒った大魔王は村を強襲して皆殺しにしてしまう。
「私のせいね・・・」
というわけで、ジョイは入水自殺。

一晩でジャッキーにすっかり惚れてしまった張敏。
やっと午馬師匠と合流したジャッキーの所にこっそり忍び込む張敏。
ここで始まる張敏vs午馬バトルがなかなかいい。

その後、夜にやっとジョイとの再会を果たすジャッキー。
・・・であったが、魔物の張敏にはわかっていた。
このジョイは既に死後の幽霊であると・・・
ここに魔物、人、幽霊という奇妙なきまぐれオレンジロード。
何か三角関係と言ったら"きまぐれオレンジロード"とすぐ言ってるような気がするな俺は。でもあれやで、そんなん春日くんの年齢でいやぁバリバリの思春期でひかるちゃんという可愛い子が言い寄ってきてるんやから、もうまどかさん諦めてひかるちゃんでええやないか。十分可愛いやんか。

「生き返らせろ」
また、わけのわからぬことを言い出す午馬師匠の教えを素直に聞いて・・・素直やなぁ。ジャッキーは蘇生に奮起。
影から見守る張敏が何とも切ない・・・

果たして、三角関係の行方は・・・あれ?


終劇





なかなかそんなに悪くない作品である。
劇中に登場するアクションシーンはなかなかいいもので、古き良き功夫映画の匂いを感じさせる功夫になっている。動作指導は林滿華と郭振鋒(フィリップ・コク)。郭振鋒は本家

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の動作指導にも関わっているので、その辺で呼ばれたんだろう。

どーにもこーにも、こういう三角関係のドラマって
ナヨナヨした女がもてはやされ、
元気な女が悲しい目を見る、
そういうパターンなのよね。
何度も述べているが時代劇衣装だと美しさの際立つ張敏が可愛いので、どうしてもナヨナヨイジイジした感じのジョイが好きになれない。ジョイさんのジャッキー「シティハンター」での弾けっぷりを見ると如何に何度もナヨナヨ幽霊を演じさせられてストレスが溜まっていたかがよくわかる。

制作費の関係か、述べた以外に登場人物はおらず、晩年の羅維(ロー・ウェイ)の苦労ぶりが伺える作品であるが、いやこの伝説はなかなか良かった方ではなかろうか。ちょっと甘いかもしれんが。

■CAST&STAFF
監督 劉鴻泉
出演 王祖賢(ジョイ・ウォン)
張學友(ジャッキー・チュン)
張敏(チョン・マン)
午馬(ウー・マ)
劉洵
動作指導 林滿華
郭振鋒(フィリップ・コク)
脚本 麥順玲
音楽 盧國霑
魯世傑
製作・製作総指揮 羅維(ロー・ウェイ)
制作年度 1991


靈狐
Fox Legend
Foxy Spirits
ジョイ・ウォンの幽女伝説


皆様は「はぁりぃふぉっくす」というゲームをご存知だろうか?
知らんわな・・・もうええっちゅうに。(上記作品参照)

それはともかく、
さてさて、伝説である(笑

王祖賢(ジョイ・ウォン)の伝説は
ジョイ・ウォンの魔界伝説(畫皮之陰陽法王)」
ジョイ・ウォンの妖女伝説(千人斬)」
「ジョイ・ウォンの聖女伝説(聖女的慾望)」
「ジョイ・ウォンの霊界伝説(飛越陰陽界)」
ジョイ・ウォンの時空伝説(天地玄門)」
「ジョイ・ウォンの紅い愛の伝説(浪漫殺手自由人)」
チャイニーズ・レジェンド 魔界英雄伝説
そして本作。
まだ制覇まであと3本かー
流石に伝説は厳しいのう。


流れ


ええと・・・
と、とにかくだ!
これ上記の「チャイニーズ・レジェンド 魔界英雄伝説」からの番外編みたいな物語なんだけどさ。
と、とにかくだ!
巷では男を誘惑して殺す魔物の狐女達が暗躍。
午馬(ウー・マ)はその狐狩りが仕事。
上記作品と同じ。
そんな中で狐女王が娘の王祖賢(ジョイ・ウォン)らと共に猛威を振るっていた。

そんな狐の皮を剥いでコートとかにしていた李緯強家はその呪いがたたって不幸続き。
息子は1人(李緯強)を残して全部死に。
狐の力を奪う封印を持っていたので何とか生き永らえていた感じ。

その封印と李緯強の心臓を求めて狐女王が動き出す。
ジョイで李緯強を誘惑して殺して封印奪って・・・というプランであったが、いつもどおりナヨナヨしたジョイさんは手際が悪く、おまけに優しい李緯強に逆に恋してしまう有様。

もうこっからは狐だの愛してるだの裏切るだのなんだかんだ。

結局、午馬と共に狐女王や狐大王と戦うことになる李緯強であったが・・・


終劇





・・・んんん、まぁその・・・つまらん。
昔、自分のお爺ちゃんが狐に化かされたことがあるとウチのおかんに聞いたことがあるのだが、意外と功夫映画にも狐ものはある。
本作は

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の幽霊が狐に変わっただけの物語でそのクオリティは決して高いものでもなく、最近自分の中で評価の上がっていた午馬監督作品としては失敗作の部類か。

ほんで、その午馬。
彼はこの一連の王祖賢伝説の常連役者であり、スタッフである。
さらに伝説として名を刻んではいないが

「画中仙/ジョイ・ウォンのゴースト・ラブ・ストーリー」といった自身監督作の亜流ものもある。
最初、午馬も例えば袁小田(ユアン・シャオティエン)がジャッキーの師匠役で大ブレイクして、その後も同じような役で引っ張りまわされたように、引っ張り回されたのかと思ったが、どうやら全く逆のようだ。

この人、これが大好きだからやってたっぽい

考えてみれば古くから助監督、監督として手腕をふるい、役者としても若くからバイプレイヤー的存在として顔を利かしてきた午馬。
しかし、彼の当たり役というもので「これは」というものが無い・・・っぽい。
そこにいくと「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」での道士役は正に当たり役で、この役を大変気に入ってしまった本人が次々と王祖賢を引っ張り出してはこの役を繰り返し、演じていた感じである。
あの奇天烈なミュージカルアクションシーンであるダンス&ソング 午馬 on stage なシーンも、本作でまたしても嬉々としてやっており、本当にこの役が好きだったんだなぁと感じさせた。それが面白い作品であることにはあんまり繋がっていないが。

王祖賢そのものとしては、余りに繰り返しの演技過ぎるので全く新鮮味が無く、本作には張敏(チョン・マン)も出ていないのでパッとはしない。

アクション面はそこそこ頑張ってる作品かもしんないけど。

■CAST&STAFF
監督 午馬(ウー・マ)
出演 王祖賢(ジョイ・ウォン)
李緯強
午馬(ウー・マ)
姚〔火韋〕
凌鳳
毛翔蕾
慕潔溪
湯鎮業
武術指導 小白虎
脚本 陳錦昌
音楽 黄霑(ジェームス・ウォン)
製作 金長權
楊靜南
策劃 楊靜南
製作総指揮 林更猛
傅秀萍
金長〔木梁〕
制作年度 1991


生死格鬥
Doa :Dead Or Alive
DOA/デッド・オア・アライブ


当時、革新的な3Dポリゴン格闘ゲーム・セガの

「バーチャファイター」登場によって、ゲーム業界はポリゴン全盛へと大きく変わった。モンスタータイトル「バーチャファイター」に他メーカーが対抗すべく亜流作品を出して争った。その中では今や「バーチャファイター」シリーズと対を成す形になったナムコの

「鉄拳」シリーズ、この「鉄拳」は「拳~」という作品で香港で映画化された。奇しくも監督は本作と同じ元奎(ユン・ケイ)。
本作の元となるゲームは

「DEAD OR ALIVE」、当時決して一流メーカーとは言えなかったTECMOが社運を賭けて(?)放った格闘ゲームで、他格闘ゲームとの差異を見出すために、異様にボインが揺れる、ステージに爆弾や風圧などのギミックを仕掛ける等の特徴を出した。アーケードでの評判はイマイチだったような気がするが、コンシューマーに移植されてから段々と人気に火がついた。
この人気を後押ししたのは一重に乳揺れで、以後シリーズ化されてからは他格闘ゲームには無い特色として
・女性がやたら多い
・女性が全員巨乳でやたら揺れる
・コスチュームもよりエロチックに
というものが盛り込まれた。これが大受け。
勿論、大受けしたのはこのシリーズがおっぱいだけではなく、格闘ゲームとしての水準もちゃんとクリアしていた面白いゲームであったからである。
あったからであるが、その乳揺れだけをひたすら楽しんでいたい・・・
というスケベユーザーの欲望に応えて「DOA OR ALIVE バレーボール」というのが発売される。これは格闘要素を除いて姉ちゃんたちが水着とか際どい衣装でビーチバレーを展開するいわば乳揺れファンに捧げる乳揺れのためのゲームで「乳バレー」と呼ばれた。正直言って一度はプレイしてみたいのだがハードがXboxなので、持ってない私は遊んだことがない。まぁこれ遊ぶためだけにXbox買うほどの気持ちは無い。

格闘ゲームの映画化となればまず最初に思いつくのは「ストリートファイター」で、これはジャン・クロード・ヴァンダム主演で映画化された。
一応、原作となったキャラクターはちゃんと出てくるものの、ガイル(ヴァンダム)が主役のこの映画の出来は特にゲーマーにとって余り芳しいものでは無かった。だいたい世界最強キャラのはずのベガが春麗にあっさり殺されそうになる弱そうな奴とそれだけでゲンナリする上に、その春麗やってる人がお世辞にもそのー綺麗とは・・・


流れ


これまた話もあって無いような・・・無くてあるような・・・
DOA大会後、行方不明になっている忍者ハヤテ・鄒兆龍(コリン・チョウ)を捜すために抜け忍となるデヴォン青木演じるかすみちゃんとそれを追いかけるナターシャ・マルテ演じるあやねちゃんと、それを追いかけるケイン・コスギ演じるハヤブサ。
他にも格闘者を一杯集めてDOAトーナメント開催。
トーナメントは順調に進むのだが、優勝が目的ではないかすみや、金庫狙いのホリー・ヴァランス演じるクリスティとかでDOAの真の目的に迫っちゃう。


終劇





この手の作品だと映画化した時にテーマが世界破滅どうのとかの重いものになりがちなのだが、元々のゲームが乳揺れメインの軽いものだったところが功を奏して、楽しい娯楽活劇となっている。

既にもう「チャーリーズ・エンジェル」のPart3を作るのであれば監督・動作指導は元奎でいいだろうというぐらいにギャルアクションを撮らせたら香港で右に出る者が程小東(チン・シュウトン)ぐらいの元奎の演出は小慣れており、エロチックなアクションも

「レディ・ウェポンZERO」で全裸功夫を演出している彼としてはお手の物。
個人的にはこの作品、結構気に入っている。
無理してA級映画のフリして駄作に陥った「ストリートファイター」と比べてB級映画として完全に吹っ切っているこの作品はとても良い作品である。


「侠女」ライクのかすみvsあやね
リスペクト的にも、

「燃えよドラゴン」「侠女」「大女侠」「英雄HERO」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」等など数々の舞台が用意されており、この舞台で乳が尻が大揺れするようなアクションシーンがたくさん用意されていて痛快。いつも言っているが女が強いアクション映画が私は好きである。

ケイン・コスギは期待通りの良い動きを見せていてこれからの彼の展望に期待が持てるし、相変わらずかっちょいい鄒兆龍(コリン・チョウ)はやはりというか流石というか本場・香港アクションスターとしてNo.1のキレある功夫を披露していて満足。
今更デヴォン青木がどーのこーの言う前にそもそもキャラクターの性格付けがかすみちゃんだけは違いすぎるのが不満だがしょーがねーか。
他の女性キャラもなかなか美しい人が多いのでまぁいいや。
とかく、本作はゲーム化映画としても良い線いってるし、ギャルアクションとしても十分な面白さがあるのではなかろうか。
またコスチューム的にも再現率が高く、かすみにおいては2パターンあるコスチュームをどちらともちゃんと着用しているところがポイント高い。例によって乳バレーもちゃんとあるのでお見逃し無く。

「メタルギア」の映画化はあるのかなぁ・・・
■CAST&STAFF
監督・動作指導 元奎(ユン・ケイ)
出演 デヴォン青木
ジェイミー・プレスリー
ホリー・ヴァランス
サラ・カーター
ナターシャ・マルテ
エリック・ロバーツ
ケイン・コスギ
マシュー・マースデン
スティーヴ・ハウイー
ケヴィン・ナッシュ
ブライアン・ホワイト
シルヴィオ・シマック
鄒兆龍(コリン・チョウ)
脚本 J・F・ロートン
音楽 ジャンキー・XL
製作 ベルント・アイヒンガー
ロバート・クルツァー
マーク・A・アルトマン
ポール・W・S・アンダーソン
ジェレミー・ボルト
製作総指揮 スティーヴ・チャスマン
アンドレアス・グロッシュ
ダニエル・S・クレツキー
アンドレアス・シュミット
制作年度 2006


絶色神偸
Martial Angels
マーシャル・エンジェル



チャーリーズ・エンジェル」の亜流・・・と言ってしまうとその起源問題で色々とややこしいことになるのだが、どっちにしても逆輸入的なパクり入るのがこの作品。
主演の舒淇(スー・チー)としてはさらに本作の一年後に同じような映画

クローサー」にまた主演しているので、流石にアクション映画への出演は控えているようだ。


流れ


女だらけの泥棒チーム。ポロリは無いよ。
で、泥棒をしていた舒淇らは金持ち女のネックレスに目を付ける。
同時にこのネックレスを狙っていた一匹狼の泥棒が張智霖(チョン・チーラム)で、舒淇は仕事もそこそこに彼と恋に落ちてしまう。

3年後。
足を洗って、張智霖とも別れていた舒淇には彼に未練が。
久しぶりに再会した泥棒時代の相棒、林熙蕾(ケリー・リン)と楽しく飲んでいたのであるが、ロン・スムーレンバーグ率いる組織が張智霖を誘拐。
「彼の命が惜しくば、仕事をしろ」って感じで。

助けようと決心して再結成される女泥棒マーシャル・エンジェル。
汚れ役に徹する呉君如(サンドラ・ン)が色んな意味で良い感じか。
チームはロン組織の行方を追いつつも、彼らの仕事を遂行しようとするのだが、泥棒仕事のポイントである王晶(バリー・ウォン)の指紋採りがなかなか上手くいかない。
そこで、鍵開けのプロで今は獄中の尹子維(テレンス・イン)に仕事を頼もうとするのだがコイツが無類の女好き好き大好きで事態はますます混迷を極めていく・・・


終劇





冒頭から無敵の泥棒的演出をしている張智霖であったのに、あっさりと敵に2回も捕まるしょぼさに強い矛盾を感じるのがどうかと思ったが、思ったよりなかなか良かった作品である。
本家の3人エンジェルではなく、こちらはチームなので7人・・・だったかな?
それぐらいいて質を量でカバーなんて言うが、体格までそのまま香港の秋元康と言って構わない王晶の目が光っているので、こちらのエンジェルも皆お美しゅうございます。

アクション面に於いては功夫功夫なシーンがクライマックスだけではあるのだが、全編に渡ってそこそこスタイリッシュな感じがなかなか良かった。もちっとクールになってても良いかと思うが。

ジャッキー事務所の若きホープ?みたいな尹子維の怪演は今後の彼の大きな活躍を連想させてなかなか期待が持てる。将来は黄秋生(アンソニー・ウォン)みたいな役者になったりなんかして。

なかでも個人的には勿論、舒淇姫様はいつもどおりにお美しい限りでございますが、ツンデレアイドル林熙蕾(ケリー・リン)様にハートを撃ち抜かれた次第。滅茶苦茶鋭い切れ目の眼光を発するツンツンちゃんでありますが、その裏から醸し出すデレな可愛さがかなり惹かれますね。すきすき。俺ってなんで正統派じゃなくてこうしたツンツンちゃんが好きなんだろうなぁ・・・結局Mなのかなぁ・・・
■CAST&STAFF
監督 霍耀良(クラレンス・フォ)
出演 舒淇(スー・チー)
張智霖(チョン・チーラム)
林熙蕾(ケリー・リン)
呉君如(サンドラ・ン)
麥家h
顏穎思
尹子維(テレンス・イン)
虹萱
アマンダ・ストラン
王晶(バリー・ウォン)
ロン・スムーレンバーグ
周金江
謝偉賢
朱祖權
易天雄
武術指導 陳中泰
脚本 許莎朗
音楽 夏森美
策劃 黄家禧
劉寶賢
制作年度 2001


鐵金剛大破紫陽觀
Stoner
暗黒街のドラゴン 電撃ストーナー


さて、2008年のラスト更新となりました。

ああ、9月から良い感じで更新ペースを取り戻したのに11月の多忙さが痛かったなぁ・・・
もう仕事仕事で仕事仕事。
人知を超える多忙さで他社員が次々と倒れ、僕もこう思いましたよ。
「俺も倒れてくれないかなぁ・・・」
・・・倒れませんでしたね。いやぁ意外とそんなところでタフなのか、なんなのか。
後でガタが来るのかそうなのか。キオレオピンが効きます。
今年は茅瑛(アンジェラ・マオ)作品が大量に発売されるという嬉しい事態が起きましたが、
レンタル屋が発注しないから置いてないんだよねぇ・・・
一気に買ったら財布が寒いことになるし、タイミングが合ったものからちょこちょこ買っていこうと。
んで本作。
「暗黒街のドラゴン 電撃ストーナー」
というわけで着実に過去の日本公開作品で幻と言われてるものを
こうやって鑑賞していってるわけですが、
ドラゴン時代の題名は実に適当ですね。誰がドラゴンで電撃なのか。
それでも何となくこの"ドラゴン"という響きは胸を熱くします。
もう何でも良いから"ドラゴン"付けておけばいいんじゃないかというぐらいに。

パソコンドラゴン、テレフォンドラゴン、ペプシドラゴン、
タオルドラゴン、明太子スパのドラゴン、ドラゴンラーメン、ダイヤルドラゴン、
京セラドラゴン、マンチェスタードラゴン、ドラゴンハンガー、ドラゴンのコンセント・・・
とりあえず身の回りで見えた文字に"ドラゴン"付けてみましたが、良い感じ。
本作の場合、暗黒街のドラゴンなので役柄で言うと高城丈二か黄仁植(ウォン・インシック)とその辺でしょうか・・・
悪役じゃねぇか!
まさかジョージ・レーゼンビーというのもどうかと思うし・・・


流れ


オークションで廃船を競り落とした麻薬組織のボス・高城丈二。
この廃船を使って麻薬の取引とか生産とかおっぱいとか、そういうことね。

「怪しいじゃん」
ってことで黄楓(ファン・フェン)監督自らが秘密捜査官の茅瑛を潜入させる。
一方、恋人を麻薬漬けにされて殺され、復讐に燃えるレーゼンビー刑事は
麻薬組織が香港にあるっちゅうことで行くぜ香港。
つーか既に組織ではレーゼンビー来訪がバレバレで我らが悪役・洪金寶(サモ・ハン・キンポー)と
ドラゴン永遠の恋人・丁珮(ベティ・ティンペイ)が彼を待ち受ける。
おっぱいとかお尻とかお色気サービスシーンの後は・・・
はぁ・・・
なんでこの年になってお色気シーンで親が襖を開けないか心配しなきゃならないのかねぇ・・・

そしてサモハン率いる後の洪家班の原型である元彪(ユン・ピョウ)とか陳會毅とかとバトル!
後々、若い若い曾志偉(エリック・ツァン)も登場するのでお楽しみに。
・・・負けてやんの、レーゼンビー。
傷つくレーゼンビーを優しく介抱してくれたのが丁珮であった。
・・・この丁珮側のお色気作戦って何で必要なの?
レーゼンビー殺せばそれでお終いだと思うのだが。

茅瑛は廃船近くの漁港でコーラ売りに扮して捜査。
このときのコスはなかなか萌え。
そしきのチンピラである唐偉成(ウィルソン・タン)とかに苛められても
後でぶっ殺す的オーラが出てる茅瑛様が素敵でございます。

なんだかんだあって(それを書けよ)
廃船近くの寺院が怪しいと踏んだ茅瑛、レーゼンビーは寺院で大暴れ!
一回は捕まってレーゼンビーは薬を打たれ、
この薬が性的興奮剤であったことから茅瑛に襲い掛かる何とも萌え・・いや失礼。

いやしかし凄いんですよ黄仁植。
何が凄いって衣装が。
なんですかデカイ蝶ネクタイのタキシード(詳しくは本編を)
黄仁植も断れよなぁ、この衣装は。

脱出した茅瑛、レーゼンビーはアジトで大暴れ!
茅瑛、レーゼンビー、黄仁植、サモハン、楊威(ヤン・ウェイ)、高城丈二らの大乱戦である。
意外とあっさり倒れた高城丈二をほっぽって、
このラストで凄いのは寺院に場所を移して戦う 茅瑛 vs 黄仁植!
流石の黄仁植の足技とそれに負けじと奮起する茅瑛の根性が素晴らしいなかなかのファイトである。

ま、当然黄仁植も倒して麻薬組織を壊滅させると
茅瑛七変化絵巻は大団円を迎えるのでした!・・・レーゼンビーは?

終劇




良い作品である。
プロデューサーである鄒文懷(レイモンド・チョウ)の意向もあって、
不必要なお色気シーンはここまで来ると最早初期ゴールデンハーベストのお約束であるが、
アクションシーンの豊富さは流石のサービス精神溢れるボリューム。
サモハンの武術指導家としての腕前も板についてきたということでバトルシーンも良いものがある。
無理してレーゼンビーを絡ませる必要があったのかと言えば、現在では?も付くが、
当時としては「007」の主役が香港映画で主役をやることに意義があったんでしょうね。

茅瑛様としても古典劇が多い中で
現代的なファッションをくるくる変えて見せてくれるので良いのではないでしょか。

丁珮様は何ともフェロモン漂う女優さんですねぇ・・・
タイプかどうかとかそういう問題ではなく・・・

おお・・・
シメの言葉が見つからない。
こうやって文章が思いつかないときは思いつかないとハッキリ書くのが一番ですな。一番か?

さぁ、2008年最後の更新が終わりました。
ちょっと今年は更新作品数が少ないなぁ・・・
来年も懲りなく続けますので、成こ家班をどうぞよろしくお願い申し上げます。
■CAST&STAFF
監督 黄楓(ファン・フェン)
出演 茅瑛(アンジェラ・マオ)
ジョージ・レーゼンビー
丁珮(ベティ・ティンペイ)
高城丈二
黄仁植(ウォン・インシック)
洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
楊威(ヤン・ウェイ)
金露
羅曼羅絲
孫嵐
洪性中
金h珠
司馬華龍
蘇祥
曾楚霖(ツァン・チョウラム)
林偉棋
唐偉成(ウィルソン・タン)
黄楓(ファン・フェン)
徐蝦
駱恭
黄梅
陳全
任浩
何柏光
陳會毅(チェン・フォンイー)
元彪(ユン・ピョウ)
曾志偉(エリック・ツァン)
張午郎(チェン・ウーロン)
元華(ユン・ワー)
陳龍
蕭錦
方圓
張作舟
楊世鈞
麥安禮
羅強
齊琳
譚寶
黄哈(ウォン・ハー)
徐松鶴
杜永亮
林克明
金天柱
占占士
武術指導 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
陳全
脚本 黄楓(ファン・フェン)
倪匡(イ・クオン)
音楽 黎兆華
製作 鄒文懷(レイモンド・チョウ)
制作年度 1974

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

七靈寶塔
鐵娃
つきせぬ想い
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ジョイ・ウォンの幽女伝説
DOA/デッド・オア・アライブ
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暗黒街のドラゴン 電撃ストーナー
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